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ほうふ競輪

HOFU KEIRIN

63#

検車場レポート

  • 10/30 Sat.  (前検日)
  • 10/31 Sun.  (1日目)
  • 11/1 Mon.  (2日目)
  • 11/2 Tue.  (3日目)

1R

選手の写真です。
岡崎智哉選手
 近況、岡崎智哉(写真)は、好調そのものだ。FI戦は3場所連続で連勝での勝ち上がり。仕掛けの迷いが消えて、積極的な競走を披露している。
 「そんなに早めにいこう、いこうとは思ってないんですけどね。仕掛けるところを逃さずに仕掛けるように意識していたら、自転車が進んでくれて早めの仕掛けになっている。(9月の)西武園から自転車を換えて、乗り方も変えたら良くなった。今くらいの仕掛けができているなら、33バンクはプラスですね」
 岡崎と同郷の南修二が番手回り。寬仁親王牌では持ち前の鋭脚は鳴りを潜めていたが、そこからの立て直しはどうか。
 「寬仁親王牌は良くなかったですね。修正してきたつもりではあります。調子が上がるように練習してきたし、疲れはないです。(岡崎は)いつも頑張ってくれるので、しっかり援護してラインで決まるように」

2R

 皿屋豊はピリッとしない最近の成績に歯がゆさを感じている。現状を見つめてこう話す。
 「坐骨神経痛をやってしまって、点数を落としてしまいました。(9月)地元(松阪)記念でギックリ腰みたいになって、そこからですね。デビューしてから5年間突っ走ってきたけど、無理がたたったのかな。しっかり練習もケアも継続的にやっているし、良くなっていると信じている。ここでラインで決めて自信を取り戻したい」
 点数上位の渡部哲男は、寬仁親王牌は連日展開が恵まれず未勝利に終わった。好相性の当所で失った流れを引き戻せるか。
 「寬仁親王牌は流れが向かなかったね。連日9番手ばっかり回っていた。デキ自体が悪かった気はしないんだけどね。ここまでは調整程度。弥彦から移動距離もあったし、寬仁親王牌の最終日当日に地元に帰れていなかったから、しっかりと疲れを抜いてきた。防府は相性も良いので頑張りたい」

3R

選手の写真です。
雨谷一樹選手
 雨谷一樹(写真)は前回の寬仁親王牌で、15年の寬仁親王牌以来6年ぶりのGI準決勝進出を決めた。
 「脚の感じは今年一番でしたね。そこ(寬仁親王牌)に向けてやってきて、結果が出て良かった。防府記念まで気持ちを切らさずにいようと思っていたし、今回も力を出し切りたい」
 その雨谷には、東日本連係で和田圭がマークする。
 「体調も良かったし、寬仁親王牌に向けていろいろやっていたことが良い方向に向いてきました。ここもそうだけど、競輪祭に向けても、こうした方がいいかなってことが見えてきた。雨谷君とは初めてだけど、前回も強かったし、いつも前々に攻めていますよね」

4R

選手の写真です。
宮本隼輔選手
 地元のホープである宮本隼輔(写真)が登場する。昨年の当大会は3連勝で優出しており、今回も大きな期待がかかる。本人もいつになく自信ありげな様子で口を開く。
 「(調子は)今年一番いいと思います。ここに向けて練習する中で、少しずつ上がってきました。体も気持ちも整っています。今年も決勝で(清水)裕友と連係したいし、裕友の役に立てる場面があればいいですね」
 地元同士の山下一輝が宮本の番手を回る。寬仁親王牌の3日目には、中四国ラインの4番手から鋭い伸びを見せて1着を手にした。
 「(寬仁親王牌の3日目は)自分自身でビックリした。ビックリするくらい伸びましたね。しっかりここに向けて準備してきました。寬仁親王牌と、ここは意識してやってきましたね。地元のみんなで盛り上げていきたい。(宮本)隼輔にはよく連れていってもらっているし、頼もしいですね」

5R

 3車で連係する岡山勢が強力布陣。巧者の柏野智典が番手を担い、ラインでの上位独占を狙う。
 「(寬仁親王牌は)みんな強いなっていうのが正直な感想。どんどんレベルが上がってきていると実感しました。玉野のバンクが使えないので、ここまでは室内練習が中心。最近は室内と街道トレーニングが中心ですね。疲れは大丈夫。佐伯(亮輔)君とは初連係で不安はあるけど、練習でいいタイムを出していたりするし、強いのは知っている」
 白星を量産している阿部拓真も侮れない存在だ。
 「1着は取れているけど、すごい手応えがあるわけじゃない。でも、まくりも出るようになってきたしFIで優勝もできた。あまり勝ちは意識し過ぎずに、競走が小さくならないようにしたい」

6R

選手の写真です。
柿澤大貴選手
 柿澤大貴(写真)は、寬仁親王牌を3日目から途中欠場。突然の欠場理由をこう説明する。
 「実は父が亡くなってしまったんです。いろいろとやらなきゃいけないことが山積みで、練習は3日前からできた感じですね。感じは悪くないけど、レースを走ってみないと、何とも言えないかな。より一層頑張らないとって気持ちになりました。強い気持ちを持って走りたい。父は競輪を見るのを楽しみにしていたし、(休まずに)走った方が父も喜んでくれると思う」
 蕗澤鴻太郎は寬仁親王牌に2日目から補充出走。自身2度目のGIを充実の表情で振り返った。
 「初めてのGIの時よりも自分の競走ができたと思う。そこまで緊張せずに走れた。魅せる競走ができたと思っています。ここまでは強い練習はしないでケアが中心です。地元が33バンクなので33バンクは走り慣れています。栗林(巧)さんが付いて下さって3車になるのでしっかりと出し切りたい」

7R

 松坂洋平は前回から中12日空いたが、27日に南関地区プロの自転車競技大会に出場。調整が難しいところだが、今回のデキはどうか。
 「地区プロはケイリンに出場して2位でした。そこから調整したんですけど、大ギアを踏んだので疲れはあるかな。でも、それまでがかなりハードな日程だったし、それに比べれば疲れが抜けている。前回の(10月)大宮よりはかなり良いと思う」
 園田匠は寬仁親王牌の初日に中川誠一郎を差し切って白星を挙げた。ここは連係実績ある林慶次郎に前を任せて一次予選突破を目指す。
 「(寬仁親王牌は)初日は良かったけど、2日目に失敗しましたね。でも、感覚は良かったし、脚自体はまったく問題ないです。配分も詰まっていれば詰まっているほどいい。防府は相性悪くないし、いつも良いレースをしてくれる(林)慶次郎に任せていく」

8R

 小川真太郎は戦法の幅を広げている。ホームバンクの小松島の改修工事も終わり、練習環境が整って調子は上々。あとはレースで結果を残すだけだ。
 「前回からここまでは練習と休息が半々ですね。体調を整えることに重きを置いてきた感じです。最近は脚の調子とレースの流れがかみ合っていないんですけど、脚の感覚的にはいいですね。バンクが使えるようになって、練習でできることが増えましたね。先行、まくり、タイミング次第では粘りも考えて、何でもやっていきます」
 東龍之介は、10月岐阜FIでも連係した酒井雄多と即席タッグを組んで挑む。
 「地区プロはケイリンに出たんですけどダメでした。自分はそこまで競技に力を注いでいないので、普段の日程と同じような感じで過ごせましたね。9月の青森記念以降、フレームを試していたんですけど、今回は青森の時と同じ物に戻してみます。酒井君とは(10月)岐阜でワンツーが決まっています」

9R

 三谷竜生は10月福井FIを完全優勝し、勢いに乗って臨んだ寬仁親王牌だったが結果は二次予選敗退。ただ、調子自体は維持しているようで、今シリ今節の走りにも注目だ。
 「自分の脚のデキよりも、成績は良くなかったかな。練習から調子は良かったんですけど、GIの難しいところですよね。流れにうまいこと乗れなかった。しょうがないです。ここまでは普通に練習したし、大丈夫だと思う」
 三谷とは寬仁親王牌の最終日にも連係した志智俊夫が、中近連係でここも番手を回る。
 「体調は問題ないです。寬仁親王牌は自分なりには走れたと思う。自分の状態は変わっていないんですけど、GIとなると周りがみんな強くて結果を残すのが大変ですね。三谷君とは前回の最終日も連係しているし、ここだったら底力が違うでしょう」

10R

選手の写真です。
山田英明選手
 山田英明(写真)は久々の一次予選スタート。油断のできないメンバー構成だが、底力を示したいところだ。
 「前回は体がなんかおかしいなと思って地元に帰って調べてみたら、ギックリ腰のような感じになっていた。ここまではケアと練習ですね。今回はあっせんされたメンバーもいいですし、競輪祭に向けて鍛えてもらいに来た。何かつかみたいですね」
 ここ6場所は決勝から遠ざかっている高久保雄介だが、本人は悲観はしていない様子だ。
 「前回も決勝には乗れていないんですけど、ここ最近の中では収穫のあった3日間だったと思います。今回も自分が納得できるレースをしたい。しっかり練習してここに向けてやってきました。今までやってこなかった練習に取り組んでいる最中なんですけど、時間がかかっても地道にやっていきます」

11R

選手の写真です。
町田太我選手
 地元地区期待の新星、町田太我(写真)が一次予選のメインを飾る。直前はFI戦を連覇しておりムードは最高潮だ。
 「前回の別府はいい感じの仕上がりになっていたと思う。後ろのおかげで優勝できたんですけど、自分でも動けていたと思う。(前検日の)3日前に広島が使えなくて、ここで練習しました。まくりが出ない印象ですし、先行で頑張りたいですね」
 地元のベテラン、桑原大志が町田の番手を回り、強力ラインを形成する。
 「それなりに練習はできました。ここに向けてというよりかは、時間が空いた時は土台を作り直すことを考えている。タテ脚を磨く練習をしてきました。すぐに結果が出ればいいけど、そういうものでもないと思っている」

12R

選手の写真です。
新田祐大選手
 新田祐大(写真)はグランドスラムをかけた前回の決勝で痛恨の失格。ただ、気持ちはすでに切り替えたようで、今シリーズも世界クラスのスピードを存分に発揮してくれるだろう。
 「(前回は)失格にはなってしまったけど、開催を通して勝負するところでしっかり仕掛けられた。自分らしい走りをできる場面をつくれれば、成績がついてくると感じられました」
 地元のエースである清水裕友は、地元記念4連覇をかけて、並々ならぬ気迫で偉業に挑む。
 「1日休んで、練習して、ケアはしたので疲れは大丈夫です。(4連覇は)もちろん目指しています。地元は譲れない思いで走っている。去年も寬仁親王牌は悪かったけどここは優勝できた。なので、今年も寬仁親王牌はたいした成績を残せなかったけど、その辺は気にしてないです」
 あっせんしない処置で1カ月間競走を離れていた守澤太志は、ここで復帰する。
 「休んでいた間は家のことをやったりしていたけど、後半はしっかり練習ができました。GIを外から見て、すごいなと思った。今年の目標はグランプリに出ることですし、そこをずっと意識している。防府は去年(11月に)グランプリ争いをしている時に追加で呼んでもらって、優勝できた。あの優勝は大きかったですね」

1R

 赤板目がけて踏んだ岡崎智哉が、合わせて踏んだ前田義和を制して主導権。3番手に佐藤龍二が入り、前田は5番手。三登誉哲が後方の一本棒でレースは流れる。最終ホームをリズムよく通過した岡崎の掛かりがいい。バックを通過しても、佐藤、前田は仕掛けられない。岡崎が後続をシャットアウトして逃げ切った。
 「今日(初日)は読みづらいレースでしたけど、取れた位置からしっかり仕掛けられれば、あとは南さんがやってくれると思った。走りやすいコンディションでしたね。とにかく自転車も流れてくれたので、気持ち良く。前回よりもいいですね。練習でフォームを修正して、ゴールまで力が入るように走れたと思います」
 岡崎に続いた南修二は、直線でも並ぶまでには至らず4分の3車身差の2着。
 「すごく強かったですね。(岡崎の調子がいいのと自分の調子がイマイチなのと)両方ですね。前回に引き続き良くないので、可能な限り修正したいと思います」

2R

選手の写真です。
渡部哲男選手
 皿屋豊が中団の兼本将太にフタをしてから叩きにいくと、先頭の久保田泰弘は、皿屋に合わせて踏み上げて番手に飛び付く。前のもつれを見た兼本が赤板2コーナーから一気にカマすが、それに反応した久保田は今度は九州勢後位にスイッチ。さらに、久保田が最終2コーナーからまくると、勢いをもらった渡部哲男(写真)が外を突き抜けた。
 「久保田君がすべてやってくれた。(久保田は)皿屋君が来るのが遅かったら粘るし、早かったら引くと思っていた。予想よりも兼本君が早く来たから、あのままかぶっていたら厳しかった。ちょうどさばいた時くらいだったので助かった。(久保田が)まくってくれるとは思わなかったし、そのおかげです。道中でスピードの緩急が結構あったので脚を使っていたのもあるけど、重かった。オーバーワーク気味で入ったし、その疲れが抜けてくれれば」
 タイミングを逃さずカマした兼本将太が、2着に逃げ粘った。
 「前で踏み合っていたし、落ち着いたところでいこうと思っていたけど、落ち着かなければ強引にでもいこうと。いいタイミングでいけました。ホームとバックを取りたかったし、先行できて良かった。ラインのおかげで2着に残れた」

3R

選手の写真です。
和田圭選手
 赤板2コーナー手前で山本直が、先頭に立ちペースを握る。7番手に置かれた雨谷一樹は打鐘から巻き返して、最終ホームで主導権を奪う。和田圭(写真)が続いて3番手に山本が飛び付くが、その上を松岡篤哉がまくる。松岡のスピードもいいが2センターでいっぱい。雨谷を利した和田が追い込んで1着。
 「(ラインが)2車だったし、もっと(雨谷との)車間を空けられてば良かったんですけどね。後ろを確認したら、もう松岡さんが来ていたので気持ち的に余裕がなかった。2車だったって言うのもあって、しゃくられるのも怖かった。昨日(前検日)セッティングを見直して、プラスに向いてくれてるかなって感じです」
 松岡のまくりに乗って直線で中のコースを伸びた三宅裕武が2着。
 「ペースも上がっていましたし、もう(山本が)駆けるかなって思ったんですけどね。でも、松岡君が(最終)ホームで行ってくれた。97点の自分が言うのもあれですけど、余裕はありました。最近良くなってきていると思う」

4R

選手の写真です。
山下一輝選手
 前受けから6番手まで車を下げた宮本隼輔は、赤板1コーナーから一気に踏み上げて前団に襲い掛かる。曽我圭佑を叩き切った宮本は最終ホームではきれいにライン3車で出切る。ハイペースの宮本に対して久木原洋は仕掛けられず、絶好の態勢の山下一輝(写真)が、ゴール寸前で宮本を差し切った。
 「(宮本は)勇気をもって仕掛けてくれました。(踏み出しは)タイミングを取れていたので大丈夫だと思っていたけど、シュン(宮本)は途中から加速するので最後まで気は緩めずにいました。落ち着きたかったと思うけど、力でねじ伏せてくれた。自分は久木原さんだけ見ながら、来たら合わせるつもりでいたんですけど、最終バックではもう大丈夫な感じでした。シュンはなかなか抜かせてくれないので、(差せて)言うことないですね」
 宮本隼輔は持ち味のスピードで別線を一網打尽にし、地元ワンツーを決めた。
 「前から引いて、いけるタイミングでいこうと思っていた。曽我君が結構踏んでいて、1回詰まったタイミングが赤板だったので、そのまま仕掛けました。久木原さんを越えてから自分のペースで踏もうと心掛けたけど、気持ちが入り過ぎて踏み過ぎましたね。逃げてダメなら仕方ないと割り切っていました」

5R

選手の写真です。
阿部拓真選手
 鈴木薫ラインにフタをした佐伯亮輔が、外併走から再度踏み込んで赤板手前で先頭に立つ。岡山3車が出切り、阿部拓真(写真)は4番手。2コーナーから鈴木が反撃に出る。柏野智典が鈴木を大きく外にけん制すると、小林令が佐伯の番手を奪取するが、阿部もインを押し上げる。逃げる佐伯後位が小林と阿部の併走。阿部は佐伯が一瞬、空けたインを突いて直線で抜け出した。
 「(中団でかぶってしまい)1個でも前に行かないとなって、一瞬、一瞬の判断は良かったですけど。その前に外のコースをつくれていればもっと良かったですね。最後も紙一重だったと思う。空かなければ詰まっていた。状態は変わらずいいですね」
 最終2センターでインをすくわれた佐伯亮輔だったが、直線で踏ん張って2着に粘り込んだ。
 「もう少し(鈴木を)フタをしても良かったのかなって。最後、外線を外して阿部さんにいかれてしまいました。いつも通りの走りはできたけど、もう少しトップスピードを上げた先行でいけるように心掛けたい」

6R

 後ろ攻めの蕗澤鴻太郎は、青板から動き出して谷和也にフタをする。市橋司優人が後方から切った動きに乗った蕗澤は、赤板で市橋を叩いて先行態勢に。4番手を確保した市橋は最終2コーナーからまくるが、それをけん制した蕗澤マークの柿澤大貴が、直線で鋭く抜け出した。
 「(蕗澤とは)連係も多いんですけど、いつも積極的にいってくれるし、いつも通りにいってくれて良かった。掛かっていたけど、(踏んだ)距離が長かったぶん(最終)バックでタレてきて市橋君がいいスピードで来た。感じは悪くないけど、体で止めるブロックがしたかったですね。引きつける感じとか、相手とのスピード差とかをうまく感じられていない。1回で止めないと3番手の人はキツいので。父も空から見守ってくれていると思うし、来たからにはいいレースがしたかった。強い気持ちで走れています」
 2周先行の蕗澤鴻太郎(写真)は、力強い踏み直しで2着に逃げ粘った。
 「後ろ攻めの作戦がなかったんですけど、谷君にフタをして出させないようにしようと思った。市橋さんは切りにくるかなと思っていたし、落ち着いて走れた。バンクが重く感じるけど、長い距離を踏んで2着なので良かった」

7R

 赤板で出た神奈川コンビの上を林慶次郎が叩いで先行策。園田匠は小原太樹にからまれるも、林に続いて打鐘を通過する。8番手の日野博幸は、最終ホームからスパート。日野が抜群の加速力で前団に迫る。3番手の松坂洋平は仕掛けられず、日野が逃げる林をとらえて1着。
 「いける気はしなかったけど、思いのほか出ましたね。あとは力まないように、園田さんを越えられればって。体調を崩すことなく、練習ができていた。組み立てを失敗して室井(竜二)さんに迷惑を掛けたので、明日(2日目)は積極的に動けるようにしたいです」
 日野の踏み出しに遅れ気味の室井は、最終3コーナーで追い切れない。2センターでは松坂が落車して、逃げた林慶次郎が2着に残った。
 「出切るまでは落ち着いていましたけど、切った上を叩くのに結構、踏まされたのでキツかったですね。最後の半周は踏めていなかったと思います。バックの向かい風がキツかったですね。園田さんのおかげです」

8R

 切った松尾勇吾を、酒井雄多が押さえる。6番手に置かれた小川真太郎が打鐘手前から仕掛けるが、それに合わせて酒井もペースを上げる。酒井マークの東龍之介が小川を再三ブロックすると、その内をすくった香川雄介が東を押し上げて、最終3コーナー過ぎで大量5車が落車。先頭を走っていた酒井がそのまま逃げ切った。
 「元砂(勇雪)さんが前中団だったので何をするかと思ったら何もせず、小川さんとモガき合いになってしまった。それが予想外の展開でした。東さんがすごい仕事をしてくれている影が見えました。東さんと33に助けられた感じです。ここに来る前に腰を痛めてどうかなと思っていたけど、やれない感じではない」
 落車をまぬがれた飯田辰哉が2着に入るも、レース後は反省の弁。
 「(酒井は)1回出て、2車なら出させるかと思ったけど先行する感じで踏んでいた。自分はきれいに踏めていたんですけど、香川君が降りてくるのがわかっていたのに入られてしまった。脚を使っていないぶん、最後は踏めていたけど、入られてしまったところの動きとかは修正したい」

9R

選手の写真です。
三谷竜生選手
 阿部架惟都に合わせて動いた三谷竜生(写真)は赤板で4番手をキープするも、原口昌平がインを進出する。結果的に三谷は6番手まで下げて、打鐘から反撃に出る。佐々木龍のけん制を乗り越えて、三谷は逃げる阿部を最終1センターでつかまえる。ロングまくりで三谷が、そのまま押し切った。
 「ちょっと道中でミスもありましたけど、仕掛けられるところで仕掛けられている。積極的には行こうと思っていましたし、リカバリーはできたと思う。普段から33バンクで練習しているので走りやすいのかなって感じですね」
 山下渡まで流れ込んで三谷ライン3車で上位を独占。志智俊夫は半車輪差の2着。
 「三谷君がスピード勝負をしてくれた。(打鐘の)4コーナーのブロックをもらいながらでしたけど、あとの1周は掛かっていました。付いて行けたし問題ないですね。ポジションをいじったんですけど、悪くないと思います」

10R

 切った寺沼将彦を押さえて高久保雄介が先行。山田英明は5番手で反撃の機をうかがう。カマシを狙った菅田和宏は高久保に合わされ外に浮いて不発に終わり、番手の開坂秀明が内に降りようと山田に絡む。が、山田はこれを一発でさばいて最終2コーナーからまくり発進。あっさりと高久保をまくり切ると、小川勇介も振り切って1着スタートを決めた。
 「予選といえど、みんなポテンシャルをもっているし、自分のやるべきことをやろうと思っていた。ジャン前に2、3テンポくらい仕掛けるところがあったと思う。3車だったし、そこでいけなかったので納得はしていません。踏み応えはありました。しっかり踏めていた気はするし(前回と)感触は違った」
 山田をピタリと追走した小川勇介は、最後は山田に4分の1車輪迫ってゴールした。
 「自分は(山田と)連結を外さないようにだけ考えていた。車券も売れていたし、人気に応えられて良かった。(山田は)GIの決勝に自力で乗るような選手ですからね。抜く抜かないよりも付いていくことだけ考えていました」

11R

 7番手まで引いた町田太我が、構えることなく赤板から仕掛ける。が、児玉慎一郎は付け切れず、抵抗する後藤悠を町田、地元の桑原大志で叩く。3番手に切り替えた高橋雅之は、前2人を脅かすまでには至らない。直線で差を詰める桑原を町田が振り切って人気に応えた。
 「後藤さんが強かったですね。結構、踏んでいたので無理に踏まずペースでまくる感じで仕掛けました。自分のなかではちょっと微妙でしたけど、1着が取れたので。今日(初日)は朝の指定練習で乗らなかったら良くなかったので、2日目以降はしっかり乗るようにしたい」
 町田がつくり出すハイスピードにも対応した桑原大志は、僅差の2着。
 「前を取って突っ張るか、ダメなら今日の感じでって考えていました。自分のなかでは後藤君が強かった。後藤君がタレてくるのと町田君のあと掛かりが交錯する感じで最後は逆転できたのかなって。抜けるかなって思ったんですけど、自分のなかではあそこまで迫れているので、自信になりますね」

12R

選手の写真です。
新田祐大選手
 単騎の村上義弘が4番手から動き出して中四国勢を切る。吉田拓矢が赤板で村上を押さえたところを、すかさず松浦悠士が叩いて先制する。中四国勢を追った新田祐大(写真)は、最終ホームから仕掛ける。清水裕友は新田に合わせて番手まくりに出るが、新田は力でねじ伏せてゴール線を先頭で駆け抜けた。
 「予想外の展開ではなかった。松浦君がすんなり下げると思っていたけど、全体的には思った通りだった。清水君が車間を切って、外に張り気味の番手まくりだったから苦しかったけど、乗り越えられたのでゴールまで必死に踏み切った。絶対踏み負けないようにと思っていた。まくりの展開で、決して楽ではなかったけど、自分の力を引き出しやすい展開をつくれた。体調は問題ない。コンディションを確認できて良かった」
 番手まくりに出た清水裕友だが、新田のスピードに屈して2着。
 「予想外の動きはあったけど、松浦さんに付いて行くことを考えていた。(松浦は)流れのなかでの仕掛けではなかったし、無理くりいった感じだったので後ろの僕らもキツかった。(新田が)見えて踏んだけど2コーナーの下りで負けた。すごかった。相手が強すぎた。防府だけは調子が良いとか悪いとかは、関係ないと思っている」
 松浦悠士は地元の清水の前で果敢に先制。自身の状態を冷静に分析する。
 「突っ張りたかったんですけど、村上さんがあんなに踏むとは。結果的に(新田を)引き出す形になってしまった。掛かり自体はいいですけど、モガける距離が短くなっている。そこは、こういうレースをして戻していくしかないですね」

6R

選手の写真です。
小川真太郎選手
 小川真太郎(写真)が切った上を山田英明が押さえ、さらに赤板過ぎに蕗澤鴻太郎が叩く。遅れ気味の山下渡をさばいて山田は3番手を確保し、小川は5番手で最終回。山田の仕掛けは諸橋のけん制で止まったが、さらにその上を小川がまくって1着。
 「ヒデさん(山田英明)の後ろを取って、動きを見て早めにいくか、遅めにいくかって感じだった。蕗澤がフカしてたので自分の得意な2コーナーまくりでいいかなと。ヒデさんがいってくれたのでいきやすくなった。昨日(初日)に自力でやってリズムを作れた。状態はいい方に行っていると思う」
 小川マークの渡部哲男は最終1コーナーで佐藤龍二に内から絡まれるが、小川の番手を守り切って2着に続いた。
 「道中で踏んだりやめたりが多くて、余裕はなかった。コーナーで内が空いて緩んで、内に入ってきそうな雰囲気はあったので構えてました。あのまま外に持っていかれたら厳しかったけど、前に差し込んでくれたから助かった。(小川)真太郎が強かった」

7R

選手の写真です。
宮本隼輔選手
 兼本将太が切って酒井雄多が押さえる。宮本隼輔(写真)は赤板から一気に加速して酒井を叩く。三谷竜生の巻き返しは中団までで、最後の直線は中国両者の争い。ちょうど両者が並んだところがゴールで、写真判定の末に1着は宮本と柏野智典の同着だった。
 「ちょっと長い距離をいきたくなかったので、躊躇してしまったんですけど気持ちを入れて叩きにいきました。踏み過ぎたかなって思ったんですけど、残れているので悪くないですね。出し惜しみせず走れているので」
 柏野智典は地元の宮本との1着同着を笑顔で振り返った。
 「1着同着は嬉しいですね。全て任せていて取れた位置から緩めば仕掛けるって感じでしたね。前中団が取れたのでトン、トン、トンで行ければ三谷君が後方になるので、ほぼ決まったなって思いながら周回をしていました。最後は村上(義弘)さんが内に入ってきたので気を付けながらでしたね」

8R

選手の写真です。
町田太我選手
 後ろ攻めの町田太我(写真)は青板バックで一旦上昇するが、原口昌平に突っ張られて車を下げる。誘導が退避してペースが上がると、赤板2コーナーから笠松将太が3番手から仕掛けて前団はモガき合いに。流れが向いた町田は打鐘目掛けてカマして出る。あっさり出切って別線を突き放した町田は、山下一輝をも振り切ってゴールした。
 「後ろ攻めの作戦はなかったです。でも(山下)一輝さんに任せてもらえてるので自分のレースをしようと思った。押さえにいったら突っ張られると思ったし、誘導だけ降ろして自分のタイミングで仕掛けようと。ジャンで詰まったのでそこで一気にドーンと仕掛けました。前でやり合っていたので気持ち良くいけました。強い一輝さんから逃げ切れて自信になる。今日(2日目)は初日と違って朝の指定練習にしっかり乗った。効果はありました」
 町田のダッシュに口が空いた山下一輝だが、最終ホーム付近で追い付きラインワンツーを決めた。
 「後ろ攻めだけは考えてなかったですね。でもその辺は任せていた。しっかり仕掛けてくれて言う事ないけど、強過ぎた。自分の調子は絶対いいと思うけど、今までで一番キツかった。(町田は)頼もしいですけど、かわいくないですね(笑)」

9R

選手の写真です。
守澤太志選手
 青板から動き出した林慶次郎は、中団の佐伯亮輔にフタをしてから赤板で叩いて先行する。佐伯の巻き返しは外に浮いて不発で、4番手の吉田拓矢は最終ホームからまくり上げる。林をねじ伏せた吉田を、守澤太志(写真)がゴール前で鋭く差し切った。
 「ホームでバックを踏んだ時に(吉田が)いったのでちょっと遅れましたけど、そのあとはしっかりいけた。吉田君もすごく踏めていましたし強くなっていますね。昨日(初日)からハンドルステムを伸ばしたけど、ちょっと感覚が違うのでもう少し修正したい」
 スピードあるまくりで若手対決を制した吉田拓矢だが2着の結果に満足はしていない様子。
 「(初手は)前から力勝負ができればと思っていました。林君が(佐伯を)押さえると思っていなかったですけど動きを見ながらいけました。昨日(初日)はハンドル回りを前回とは違う感じに変えたんですけど、今日(2日目)は前回の感じに戻して良くなりました。でも最後はあっさり抜かれたので悔しいですね」

10R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 前田義和が青板バックで雨谷一樹を突っ張る。雨谷が中団に下げる一方、山本直が間髪入れずに青板3コーナーから一気にカマす。山本はライン3車できれいに出切り、ハイペースで飛ばす。山本の番手で大きく車間を切って別線の反撃に備えた松浦悠士(写真)は、車間を詰めた勢いのままに最終バックから番手まくり。他を寄せ付けずに圧倒的人気に応えた。
 「自分は桑原(大志)さんが付いているので、判断はしっかりしないといけないと思っていた。雨谷さんが仕掛けてくれれば止めてラインで決める事もできたかもしれないけど、雨谷さんが待っていたので、見えてから(踏むの)では遅いと思った。いつもの番手まくりよりもキツかったですね。昨日(初日)の方が良かったし、フォームも納得できないところがあった。修正します」
 桑原大志は番手まくりに出た松浦と車間が空いてしまうも、なんとか食い下がって2着に入った。
 「山本君はすごく気合が入っていたし、出てから緩めることができなかった。(松浦に)千切れたけど、(山本)直が頑張ってくれてなんとか2着は確保しなきゃと気持ちで付いて行った。地元記念の準優には簡単には乗れないと思っているし、素直に嬉しい。試行錯誤の毎日ですし、(自転車は)もっといじります」

11R

選手の写真です。
新田祐大選手
 打鐘で佐々木龍を叩いた大阪勢を追った勢いのままに、新田祐大(写真)は最終ホームから仕掛ける。抜群の加速で岡崎智哉をまくり切った新田が、ゴール線を楽々先頭で駆け抜けた。
 「道中の動きは佐々木君以外が積極的に動くだろうと思っていたんですけど。ちょっと佐々木君の動きが想定外でしたけど、しっかり仕掛けるべき所で仕掛けられたと思います。体調も変わらずいい状態をキープできていますね」
 新田の桁違いのスピードに必死に食らい付いた和田圭が2着をキープした。
 「新田君が強すぎて終始離れ気味できつかったですけど、なんとか付いていけて良かったです。最終1コーナーで南(修二)さんにいいのをもらったら離れてましたね。凌げてよかったです。新田君の踏み方はほかの人と違って独特で、オン、オフの切り替えがすごい。一瞬でも気を抜いてしまったら離れると思って集中していました」

12R

選手の写真です。
清水裕友選手
 初手中団から松岡篤哉よりも先に切った清水裕友が、松岡を受けて3番手を確保する。絶好のポジションをキープした清水裕友(写真)は、最終2コーナーからの仕掛け。あっという間に中部勢を飲み込むと、1着で地元記念準決勝に進出した。
 「後ろ攻め以外の組み立てを考えていた。他の動きを見ながらどこで動くか考えて。松岡さんは僕が切るのを待っていた感じだったし、自分も切った方が組み立てやすかった。いける所からいこうと思ったけど、(最終)ホームは踏み上がってたので1回見て、2コーナーからいった。初速は良くなかったけど、もう一伸びがありましたね。調子がいいとか悪いとかは関係ないし、緊張で分からない。声援は力になっています」
 清水マークの小倉竜二が2着に続いた。
 「清水は切ってからペースで踏んでて、2車くらいなら出させてもいいかなってスピードだった。(先行との)両面策だったと思う。付いてはいけているけど、4コーナーからやね。迫れてない。なかなか難しいけど、開催中の修正はしないでいく」

9R

選手の写真です。
阿部拓真選手
選手の写真です。
諸橋愛選手
 単騎で切った小原太樹を、吉田拓矢が叩いてペースアップ。初手から中国勢を追っていた阿部拓真(写真)は切り替えず、下げた松浦悠士は6番手から打鐘目掛けて一気に巻き返す。吉田がそれに反応して踏み上げて両者のモガき合いになると、中国勢後位から阿部が単騎まくりを決めて金星を挙げた。
 「奇跡ですね。前を取ったラインからいきたかった。巻き返しの早いタイプがそろっているし、前を取ったラインもすかさずいくと思った見立て通りでした。(最終)2コーナー手前から踏みました。ペースが速かったから外でもいけた。ある程度、自信にはなりました。展開が向けばまくれるんだなと」
 吉田マークの諸橋愛(写真)は、松浦は止められずとも、桑原大志を外に張ってさばく。最終4コーナーから外を踏み2着に食い込んだ。
 「松浦のカマシがどれくらいくるのかでしたね。桑原さんは地元だからあまりもっていきたくはなかった。(松浦が吉田よりも)半車出てるか出てないかで、判断が難しかった。調子はそんなに良くないし、ヨシタク(吉田)のおかげです」
 単騎でアクションを起こした小原太樹だが、山田英明にすくわれていったんは後方に下げる。単騎でまくった阿部を追って3着に入った。
 「スタートを出てから考えていました。吉田君が中団にいたので、切れば3番手を取れると思った。内を締めているわけにもいかなかったけど(山田にすくわれた)あの辺は課題ですね。阿部君が見えたのでなんとか付いていった。この3着は大きい。まだツキがありますね」

10R

選手の写真です。
宮本隼輔選手
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小倉竜二選手
 小川真太郎が切って新田祐大は後方に下げる。中団の宮本隼輔(写真)は、前と車間を切って新田にプレッシャーを与える。腹を決めた小川が先行するも、宮本は車間を詰めた勢いのままに最終2コーナーから仕掛ける。抜群の加速力で前団をのみ込んだ宮本が、1着で2年連続の地元記念決勝へとコマを進めた。
 「ちょっと展開にビックリしました。(スタートは)後ろからって考えていましたけど、柏野(智典)さんが中団を取ってくれた。願ってもない展開になりました。僕が切ってそのまま先行するつもりでいましたけど(新田が引いたので)めちゃくちゃラッキーですね。柏野さんのおかげです。ジャンで踏んでいなかったので、ゴールまでもつって自信をもって仕掛けられました。(最終)1コーナーでトップスピードに乗れるようにって。やっぱり今年一番のデキですね」
 小川に乗った小倉竜二(写真)は宮本をけん制するが、スピードが違い止められない。最終2センターから外を踏んで2着。
 「(宮本の)まくりのスピードが違いました。僕ももう前に踏むしかなかった。(まくってきたのが)新田かと思ったら(ユニフォームの)色が違った。小川君は普段先行していないけど頑張ってくれて、展開をモノにできましたね」
 柏野智典は宮本の加速力に遅れを取ったが、粘り強く外を踏んで3着を確保した。
 「宮本君は自分よりも焦っていなかったですね。(最終)ホームから踏み出していった感じがすごかった。ここ最近にないくらいような加速でした。離れてしまいましたけど、ツケマイで回して。自分も悪くないと思いますけど、宮本君が強かった」

11R

選手の写真です。
清水裕友選手
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山下一輝選手
 町田太我は初手5番手の位置で岡崎智哉にフタをされる展開。町田は青板バックで岡崎に決められて後方に下げてから、赤板2コーナーからの巻き返し。が、先頭の酒井雄多の掛かりも良く、出切るまでには至らない。清水裕友(写真)は、最終1センターで町田の内から自力に転じてまくり発進。瞬く間に先頭に躍り出て、負けられない地元記念の準決で1着を手にした。
 「みんなが町田待ちのレースだったので難しかった。(町田は青板バックで)岡崎さんのエックス攻撃をくらって苦しくなったけど(町田)太我の力が抜けているので、そこからどこまで行けるかだった。ギリギリまで待ってと思ったけど、和田(圭)さんが出そうな雰囲気で、それを封じ込めようと思ったら前に吸い込まれて出てしまった。でも、あそこで行かないと山下(一輝)さんとは決められなかった。そうなった以上、責任をもって1着を取ろうと思った。やっとスタートラインに立てた。当然4連覇は狙っているけど、地元でワンツースリーを決めたい」
 山下一輝(写真)は清水に続いて2着。自身初の記念決勝進出を地元で決めた。
 「(町田は)ずっと仕掛けてくれていたので、僕は(清水)裕友の後輪だけ見ていました。(清水は番手から出るか)本人も悩んだと思う。太我が出切れる雰囲気もあったけど、(清水)裕友も地元だし。でもそれは僕がとやかく言うことじゃない。点数が上がってきて、記念の決勝は意識していました。それが地元記念で、しかも裕友の後ろ。うれしいっすね」
 酒井マークの和田圭は、最終バックで中国勢後位に切り替えて3着。
 「セオリー的には強い人が前受けだけど、自分たちは車番も大外だったし、1回押さえて先行は難しいと思った。前から突っ張れば、誰かが町田君たちのところに降りてきたり、一波乱あるんじゃないかと。僕たちに展開が向きました。(町田を外に)もっていこうとした時に、清水が内からまくってて、3車併走みたいになっていて無理だった。いろいろやっている最中なんですけど、まだしっくりきていないですね」