7番手から動いた根田空史は鈴木竜士を警戒すると、赤板1センター過ぎから一気に仕掛けて先行態勢に入る。しかし、南関ライン3番手の桐山敬太郎が村上博幸にさばかれて、前受けから根田に合わせて踏んだ松岡健介が3番手を確保する。グングンとスピードを上げる根田に、後方に置かれた鈴木は仕掛けるタイミングを失って最終バックを通過。番手の郡司が2センターから踏んだ松岡をけん制しながら直線へ入ると、4コーナーから内のコースを踏んだ村上博幸(写真)が、根田と郡司の間を鋭く伸びて突き抜けた。
「(松岡と)2人とも40歳オーバーですけど、連係も豊富ですし、意思疎通が上手くいきました。(ライン3番手の)三宅(裕武)は残念でしたけど、準決勝に関しては(松岡と)2人で力を出し切りました。二次予選みたいな自力はキツいですけど、勢いをもらってなら伸びている」
内から来た村上に先着を許した郡司浩平だったが、2着で地元記念の決勝へコマを進めた。
「バックで松岡さんが見えて、僕が(松岡を)振ったら、(村上)博幸さんが内から来るっていうのは分かっていたんですけど…。何もしないで根田さんを抜きに行くのはって思ったし、ひと振りすれば根田さんも(3着までに)残れるかなと思って。難しいですね。最低限2着に入ったんで、決勝はしっかり走りたいです」
郡司に張られながらも、松岡健介(写真)が3着に入った。
「見ての通り僕1人の力ではどうにもならないですからね。こうなったらこうしようって考えていたのが、はまりました。最近は結果が出てなかったんで、まだ準決勝ですけど、こうやってレースを作れたのは良かったですね」
≪6R S級ブロックセブン≫
昨年の12月佐世保記念で優勝して以降、FI戦でも優出がない五十嵐力だが、地元戦の今回は、なんとか結果を残して流れを取り戻したい。
「ダービーは3走で終わってしまったし、感触はそこまで良くないですね。原因は不明です。年齢的なものもあるかもしれないですね。ここまでは普通に練習してきました。もうちょっと上積みがほしいですね。一発レースはエボリューションは経験があるけど、ブロックセブンは初めてです。矢野(昌彦)君の番手にいきます。初連係ですが、強い先行選手というイメージがあります。地元なんで頑張ります」
4月川崎で、記念初優出を果たした吉田茂生。近況は、成績が右肩上がりだ。
「(川崎の)決勝は単騎だっだんですけど、もうちょっと上手く走りたかったですね。でも、あれで気持ちは入りました。川崎のあとは結構時間があったので、しっかり練習できました。シューズを変えたり、セッティングを変えたりして、メーターのスピードは出ていたので、あとは競走でどうかですね」
今年からS級の舞台に立った金ヶ江勇気は、随所に好走を見せている。
「まだ成績にムラがめちゃくちゃあるんで、もうちょっと良いように走りたいです。(前々回の)武雄記念が終わってから減量を始めて、5キロくらい痩せました。体が軽くなりましたね。今回は一発勝負なので、しっかり狙って良いレースをしたいです」
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