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検車場レポート

  • 5/13 Fri.  (前検日)
  • 5/14 Sat.  (1日目)
  • 5/15 Sun.  (2日目)
  • 5/16 Mon.  (3日目)

1R

選手の写真です。
武田豊樹選手
 オープニングレースは北海道出身の武田豊樹(写真)が登場。前回のダービーは落車からの復帰戦だったが、今回から巻き返しを狙う。
 「ダービーは厳しい戦いでしたね。落車してから体調がずっと良くなかったし、思うように走れなかったです。直前は普通に練習して調整してきました。櫻井君との連係は初めてですけどレースは見ています。しっかり頑張りたいと思います」
 北日本の新鋭レーサー櫻井祐太郎が1レース1番車の期待枠で武田の前を回ることになった。
 「前回は33でしたし、S級であまり33を走っていなかったので難しかった。ペース配分とかが自分の中で修正しきれなかったですね。終わってからは普通に練習をしてきました。函館はあまりいいイメージがないですね。直線も長いし末脚が大事かなと思う。まずは自分の走りができたら」

2R

 竹内翼はダービーで力の差を痛感したものの、前々回の高知では久々の優勝をしているように、近況は安定の成績を残している。
 「前回のダービーは細かい部分で力不足を感じました。もっと力を付けないと上のクラスでは通用しないですね。終わってから疲れを抜いて調整してきた感じです。ラインは2車になりますけど、しっかり力を出して濱田さんと決めたいですね」
 濱田浩司は4月高知でまくりを出すなどタテ脚が戻ってきた。前回の5月岸和田準決では直線で3番手から一気にアタマまで突き抜けている。
 「前回の岸和田は(4月)青森GIIIから引き続き調子は良かったですね。セッティングも変えずにそのまま来ました。函館は前回来た時に中止になってしまったので国際競輪以来ですかね。バンク練習で感触を思い出したいと思います。竹内君は強いし、力を出してくれれば追走するだけです」

3R

選手の写真です。
山田英明選手
 山田英明(写真)はダービーの2走目で失格になったが、2月の全日本選抜競輪の落車からは、1開催ごとに復調ムードを感じさせる。
 「ダービーは自分に余裕がなくて、無駄な動きで迷惑をかけてしまった。(全日本選抜競輪の落車で)大怪我をしたことでダメージを受けてなかなか戻らなかったんですけど、自分の中ではリセットできて上向きにはなっていると思う。今回は予選スタートだし、もう1回上のクラスで戦いたいなという気持ちはありますね。武雄記念、ダービーと続いたんですけど気持ちの部分でリセットできました。上田(尭弥)君を信じて頑張ります」
 末木浩二はダービーで9212着と、敗者戦ではあったが、3連対と、見せ場を作った。
 「ダービーは結果的に自分では良かったと思う。3日間連対できて自信になりました。今回は追加ですけど、調整というより普通にトレーニングをしてきました。函館はすごい相性がいいバンクですね。しっかり力を出し切ってラインで決まるようにしたい」

4R

 小森貴大は5月岸和田で2度目のS級優勝を達成。今シリーズは、いいリズムで迎えることができそうだ。
 「岸和田はしっかり仕掛けたいところで力を出せたし、自分の走りはできたと思います。調子は前回から変わらないと思いますね。函館は2回目ですけど、走りやすいイメージは残っていますし楽しみです。ラインで決まるように仕掛けたい」
 ウィナーズカップ、ダービーとビッグレースに連続出場の伊原克彦が小森の番手。
 「ダービーは出られるのがうれしかったし、雰囲気がすごかった。来年も出られるように。(小森と)連係は何回もあるし、ワンツーも決まっています。練習も一緒にしています」

5R

 メキメキと力をつけている大石剣士だが、前回は途中帰郷。悔しい思いをしただけに、その思いを今シリーズにぶつける。
 「ダービーは競輪人生で初の途中帰郷だったのですごい悔しかった。今回はその気持ちを晴らしたいですね。帰ってからは疲れを抜いて、普段通り練習してきました。函館は走りやすい印象があります。いつも通り自力で、行ける所から仕掛けたいです」
 山賀雅仁は4月の岐阜、松戸で決勝に進出しており復調ムード。タテへと踏めるだけに、大石を目標に点数上位の意地を見せる。
 「前回(ダービー)は3走で帰っているし何とも言えないですね。初日に脇本(雄太)君と当たってあんなに強いし仕方がないです。ただ自分で踏めたり、へばりつかれても凌げていたしそこまで悪い感じはしなかった。終わってからはある程度調整できたと思います。大石君の番手はあんまり回った記憶がないし、久しぶりだと思います」

6R

選手の写真です。
山根将太選手
 3月玉野記念では決勝に進出した山根将太(写真)。中国地区のホープが3度目の記念競輪に挑む。
 「玉野記念は地元でしたからね。でも、ここでもいい結果を出せれば。今回で記念は3回目。ちょっとずつ慣れてきたけど、勉強をしていきたい。目標ですか? 二次予選は通過したいです」
 安定感のある香川雄介だが、今年は未勝利。
 「前回は町田(太我)とか石原(颯)に付いて一杯一杯でしたね。力不足を感じました。中4日なのでたいした練習はできていないです。山根君とは(4月)高知の2日目に連係して強かった。しっかり付いていきたいですね」と、自己ジャッジでもまだ本調子ではない様子。

7R

選手の写真です。
柴崎淳選手
 柴崎淳(写真)はダービーで2554着の成績だが、レースでは着順以上の動きを見せており、復調を実感している。
 「一時に比べればいいですね。昨年の後半にかけて悪くなっていったけど、そこに比べれば良くなっていると思います。前々回から動けるようになってきて強い選手も不発にできているので。ダービーが終わってからは1日だけ休んで、2日練習してケアをしてきました。藤井君とは2、3回連係あると思います」
 藤井侑吾は、豊橋、名古屋、平塚と、今年は記念開催でいずれも準決までコマを進めている。今回も積極策で予選突破を狙う。 「前回の久留米は調子が良かったんですけど、決勝は相手のラインが長くて厳しかったです。ダービーは予備でしたけど、入らなかったので、3週間くらいずっと練習をしていました。体だけは丈夫なので、体調は問題ないです。7車より9車の方が流れがあって走りやすい、今年の記念は全部準決まで乗っている」

8R

 佐々木豪は4月の四日市を優勝して、ダービーに臨んだが、不本意の結果になってしまった。今回がうっ憤を晴らすシリーズとなるか。
 「ダービーは悔しい結果だったし、自分の持ち味を出せなかった。バンクのコンディションを見極めるのができていなかったと思う。ここまでは軽めの調整をしてきました。久々の函館だし、いい印象を残して帰りたいですね」
 三宅達也はダービーを2424で2回の連対。安定感ある走りを見せた。
 「前回はぼちぼちまとめられたし、運もあって良かったと思います。帰ってからは1日、2日休んで体調の維持に努めてきました。(佐々木)豪とは何回も走っている。力を発揮してくれればいいと思いま

9R

選手の写真です。
大森慶一選手
 今シリーズは地元から大森慶一(写真)と菊地圭尚(初日は12R出走)の2名のみが参戦。少数精鋭で結果を残したい。
 「ダービーは良くなかったですね。1日早めに帰って疲れをとってケアを中心にしてきました。菊池君とは寛仁親王牌の最終日に連係して以来だけど、どういう走りをするかは見ていて分かっているのでしっかり付いていきます」
 菊池岳仁は昨年の函館記念で結果を残せなかったが、9月の当地ではS級初優勝をしている。
 「昨年の記念は悪かったけど、その後はS級初優勝もできたバンク。昨年の記念のリベンジはしたいけど、競輪場にはいいイメージがあります。今回は追い込んで練習をしてきたし、地元の大森さんが付いてくれるので頑張りたい」

10R

選手の写真です。
野口裕史選手
 野口裕史(写真)は函館の隣の北斗市出身。昨年の記念では1116着と、決勝までは3連勝で勝ち上がっており、今年も持ち味の先行力を発揮できるか。
 「昨年は昨年ですからね。今年は初日からいいメンバーとあたりますね。しっかりと自分のレースをしたい。前回が終わってからこっちに来て、高校の同級生の山田敦也とバンクで練習もしました。友達も(応援に)くると言ってくれていました」
 瓜生崇智は川崎記念、ダービーと、3場所連続で9車立てのレース。初日は青柳靖起を目標に得た。
 「ダービーは周りが強すぎて、力が全く通用しないのが分かりました。頭も疲れたので、体のケアだけやってきました。青柳君とは初連係ですし、うまく決まるように自分のできることをしていきます」

11R

 原田研太朗が予選のメインレースに登場。一時は調子を落としたが、前回のダービーでは準決まで進み、調子は上向き。
 「ダービーは準決までいけたけど、そこから力の差があるなと感じました。今年は前半が良すぎましたね。ダービーが終わってからは軽くバンクで練習して変な疲労感は取れたかなと思います。函館はけっこう久しぶりですけど、成績はそんなに悪くないかなと思います」
 鈴木浩太が初の記念に参戦。今年の2月に特別昇級でS級に駆け上がってきたホープが上位陣に挑戦する。
 「緊張せずに自分のレースをできれば。(S級で)戦えている感じはあります。先行が多くなった分、まくりになったときに出ない感じはありますね。原田さんとは(3月)いわき平の準決勝で対戦しました。自分が先行して3着でしたが、そのときは原田さんも本調子ではなかったと思います。しっかり練習してきたし、調子はいいと思う」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 郡司浩平(写真)はダービーの準決で2位入線も失格。今年は17勝と、2度の記念優勝と結果を出しているが、GIのタイトルを見据えた戦いが続く。
 「ダービーは失格して、レースなんでこればっかりは仕方ないんですけど、悔しい気持ちでしたね。決勝戦は指をくわえて見ているしかなかった。GIで決勝に乗れていないし、しっかり成績を積み上げて次のGIにつなげていきたいですね。函館は前回からいいイメージで終われていないので、今回で払拭したいです。調子は良くも悪くも普通だし、ラインもできるのでしっかり自力を出して頑張ります」
 清水裕友はウィナーズカップで優勝、ダービーでは決勝に進出とビッグ戦線で活躍。勢いに乗ると止まらないタイプで、今シリーズも優勝争いを演じるか。
 「ダービーは自分なりに走れたんじゃないかなと思います。決勝は1段、2段とレベルが違う感じで、前には平原(康多)さんがいて、脇本(雄太)さんのスピードもすごかった。それでも充実した6日間だったと思います。終わってからは自転車にまったく乗らず、体のケアだけしてきました。バンクのイメージは普通のバンクのイメージですね。(井上)昌己さんの前でしっかり頑張ります」
 北日本は5名が初日特選に出走。福島の3人が小松崎大地に山崎芳仁-佐藤慎太郎となり、守澤太志は郡司浩平の番手回りとなった。
 「ケガをしてから走れない時期も、ダービーまではと思っていました。結果的にしっかり走れたと思うし、良かったです。悪い時期も長かったけど、グランプリ争いができるくらいに賞金も上積みできたので後半戦もしっかり頑張るだけですね。初日はいつも一緒に走っている方と別なので申し訳ないですけど、郡司君にいかせてもらいます」

1R

選手の写真です。
櫻井祐太郎選手
 ジャン前に出た櫻井祐太郎(写真)が格清洋介の巻き返しを合わせて主導権。格清は武田豊樹のけん制にもあって外に浮き、先行した櫻井は力強く踏み直して1周半を逃げ切った。
 「この風の中で勝てて良かったです。1レース1番車で後ろに武田さんでプレッシャーはありました。自分の中では、逃げるしかないし、どんな風の中でも行くしかなかった。格清さんがこの中で先行するタイプだったし、カマせないのが一番良くないと思ったので(格清の)後ろからいきました。ブロックもあって逃げ切れたしラインのおかげです。風が強くて、一杯一杯だったので状態は分からないですけど、悪くはないと思います」
 2着に強襲したのは山本伸一。最終バック過ぎから車を外に持ち出すと、櫻井に続いた武田の外を勢いよく伸びた。
 「前の方から組み立てようと思っていました。ジャンで格清が行くなら追い上げていってで、合わされていたので、降りて、そこから行きました。3コーナーで小埜(正義)さんと引っかかってしまって、その分届かなかったですね。ただ、今回からフレームを新しく変えて、ギヤも新しくしてここ最近で一番いい感じだと思います」

2R

 後ろ攻めの竹内翼に横関裕樹、吉田昌司の順で動くと、前受けの後藤悠が後方に下げてから吉田を叩いて先行策。竹内は初手の位置取りと同じ8番手になったが、最終の1センターからスパートして豪快に前団をまくり切った。
 「(初手は)予想外でミスった。後ろ攻めで苦しかったが、動いた分、行けたので、こういう組み立てもあるのかなって。風は吹いている方が好きですね。これくらいの方が。仕掛けられたのは大きいし、(坂本)貴史さんの上を行けたのは収穫でした。前回のダービーで力のなさを感じていたが、1着スタートで前向きにいけます」
 後藤悠の先行に乗った坂本貴史は最終バック手前から番手まくりを放つが、最後は竹内にのみ込まれて2着スタート。
 「吉田君がけっこう踏んでいたので、(後藤は)出切れないかと思ったけど、出切れて強かったですね。2コーナーから詰まってきて、吉田君が行きそうな雰囲気があって、自分に余裕がなくて前に踏みました。(1着を取れないのが)いまの実力。竹内君が強かったです。(後藤に)感謝です。地元の八戸で弟子たちといい練習ができているので、あとは実戦で出せるようになれば」

3R

 後ろ攻めの末木浩二が押さえて先行態勢に入ると、中井太祐が関東勢を追いかけて中団を確保。後方に置かれた上田尭弥も懸命にまくり返すが、志村太賀のけん制を受けて失速。中井は終始好位を回って脚をためると、直線で中のコースを強襲した。
 「中団中団は確実に取ろうと思っていました。(上田尭弥が)想定していたより仕掛けが遅かったですね。一緒に出て行ければ良かったが被る形になった。冷静に余裕を持って走れているとは思う。徐々に手応えを感じているし、十分戦える状態だと思います」
 末木浩二は3メートルの強風が吹く中で押さえ先行で2着に粘り手応えを感じていた。
 「車番が良くなかったので後ろからなら2周で切ってそこからと思っていた。上田君が全引きしていたので、あとはカマされないように駆けました。調子自体はいいので、駆ける時は逃げ切る気持ちで踏みました。今ある力を出せたし、初日に先行して勝ち上がれたのは明日(15日)以降につながると思う」

4R

選手の写真です。
伊原克彦選手
 後ろ攻めの小森貴大に合わせて中団から動く坂本周作を、蒔田英彦が突っ張ったところでジャンを迎える。一旦ペースが緩んだところを小森が再度のアタック。最終ホーム過ぎにライン3車で出切り、番手の伊原克彦(写真)が好展開を生かして差し切った。
 「小森を信頼して、どこからでも仕掛けてくれると。(小森の仕掛けを追走する時に)タイミングをミスした感じはあったが、そのあとは落ち着いて追走できた。みんなが脚を使っている感じだったので、そうそうこれないと思った。感触はいいと思います。1走、1走集中して走ります」
 小森貴大は警戒されるレースになったが、ジャン過ぎ2センターからの巻き返しでラインを上位独占に導く先行策を披露した。
 「後ろになる可能性もあると思って想定はしていた。早めに動いて、前の動きを見て、自分の判断で行ければと。変なタイミングで行って(後ろに)すみませんと思いながらでした。出切ってからは自分のペースだったけど、気温なのか、アップの方法なのか、体が硬いと感じたので明日(15日)からアップなりを修正していきたい」

5R

 兼本翔太が赤板過ぎに誘導を切ると、前受けの川口聖二が中団を確保。大石剣士は7番手になるが、ジャンの3コーナーからロングスパートを敢行。2コーナー前で兼本を捕らえて先頭に立つと、番手の山賀雅仁が、川口聖二のまくりを阻んで、最後は大石を交わした。
 「伊勢崎(彰大)さんがいないのは分かったし、川口を見て、きたら止めようとは思っていた。(大石が)仕掛けるのは1コーナーかなと思ったけど、すかさず行ってくれました。ただ熊本の兼本君が思っていた以上に強くてひょっとしたら出切れないかなと思いました。ラインのおかげですけど、悪かったら1着を取れていないと思うし、脚もたまっている感じはあったので問題ないと思います」
 大石剣士は山賀にタイヤ差で交わされたが、長い距離を踏んで、直線でもしっかりと踏み直した。
 「出切れたから我慢すれば残れるかなとは思いました。兼本君が遅めに勢い良くきたので付いていけなくて、無理矢理行くとキツいと思ったのでワンテンポ遅らせていきました。(兼本が)思いのほか、掛かりが良くて脚を使いましたね。出切ってからは風が強くて止まった感じがしたんですけど、何とか踏み直せました。3人で決められなかったのが残念ですけど、しっかり出切れているし悪くないと思います」

6R

 スタートでけん制が入り前を取らされる形になったのは中四国ライン。関根健太郎が後ろ攻めから先行勝負にでると、山根将太は7番手まで引いてから巻き返す。山根の豪快な仕掛けに香川雄介が離れてしまい、山根の後ろにスイッチした石毛克幸が交わして高配当を演出した。
 「風が強い中で(関根)健太郎が頑張ってくれた。(山根は)くるよなーって思っていました。(スイッチして)このままかと思ったけど、アレ、これ差せるぞ!って思って、抜けましたね。バンクが重かったからですかね?前回も初日は失敗したけど、そのあとは1着1着だったし、暖かくなって寒い時期よりは体が動くようになってきた」
 山根将太はポテンシャルの高さは見せたが、末の粘りを欠いて2着スタート。
 「後ろからの予定で前は考えてなかったので、あれしかなかったのかなって。長い距離を行ったら、僕に有利かなって思ったけど、最後は粘り脚がなかった。気温も低くて、体が硬くなってしまいました。緊張もありました。いつも初日は緊張するが、今日(14日)でやわらいだと思う」

7R

選手の写真です。
柴崎淳選手
 後ろ攻めの藤井侑吾が赤板前に上昇。一度は道場晃規に突っ張られるが、再度のアタックでジャン前にハナに立つ。藤井は徐々にペースを上げて主導権を握ると、番手の柴崎淳(写真)が余裕をもって交わした。
 「藤井(侑吾)が一回やめたので、ビックリしました。あれで口が空きましたね。普段自力でやっているし、最近の中では余裕はありました。(レースは)何が起こるか分からないし、このコンディションなので油断はしていなかったですね。一時に比べれば良くなっているだけですけど、最近1着を取れていなかったので、これがいい弾みになるといいですけどね。今日(14日)に関しては気温が低いので不安はありましたけど、明日以降も気持ちで乗り切っていきたい」
 藤井侑吾は配分が空いて久しぶりのレースとなったが、持ち味の先行勝負で感触を確かめることができた。
 「車番が悪かったですし、久し振りのレースだったので力を試すためにも後ろから押さえていこうと思っていた。中途半端な所で上に上がってしまったし、後ろの2人に迷惑をかけてしまった。レース勘がおかしいのかな。もうちょっとしっかり押さえて行くべきでしたね。ホームぐらいから上げていったんですけど、風が強いのか自分のイメージと脚が追いついていない感じ。長い距離は踏めたので、明日からもしっかり自力は出したいですね」

8R

選手の写真です。
佐々木豪選手
 太田龍希が中団の佐々木豪(写真)にフタをした状態から打鐘をめがけて出て先行勝負。中団には磯島康祐が入り、佐々木は後方に7番手で最終ホームを迎える。中団の磯島が先にまくりを打つも、その外を佐々木がまくって包囲網を突破した。
 「太田君はやる気だなと思っていたけど、フタをされていたので、ヤバいなと思った。ジャン過ぎまで引っ張られたのできつかったです。磯島さんが早くに行ってくれれば良かったけど、そうではなかったので、バック線をめがけて行った。今日(14日)は先行が残っていたので、ヤバいと思ったけど、何とかまくれて良かった。ダービーのあとで調整が難しかったが、1着を取れてひと安心」
 先まくりを放った磯島康祐はレースプラン通りの競走で勝ち上がりを決めた。
 「いい位置を取って攻めるだけでした。佐々木豪君が押さえられていて、もがく距離が短かったのは良かった。先にまくりに行けたので、調子はいいと思う。冬期移動も終わって、地元に帰ってメインの練習をできたのが大きい」

9R

選手の写真です。
大森慶一選手
 前受けの菊池岳仁はジャンで後方の7番手に置かれるが、そこからの巻き返しは早い。2センターから一気に加速をすると、ホームで宮崎大空を叩いて主導権を奪う。菊池と大森慶一(写真)の2車が出切ると、3番手以下は車間が大きく空き、番手の大森が一騎打ちを制した。
 「何とか人気に応えることができて良かったです。(初手は)中団と思ったが誰も前に出なかったので。菊池君がすかさずいってくれて、後ろがどのぐらい離れているのかは分からなかったけど付いていけて良かった。前回のダービーでメンタル面と体の疲れがあったので、走ってみるまで状態は分からなかった。明日(15日)から厳しい戦いですし、また気持ちを入れて頑張ります」
 菊池岳仁は圧巻のスピードで前団を叩き切っており、近況の成績通りに状態面は良好だ。
 「前なら突っ張りか、中団なら切った所を叩こうと考えていたが、山田(諒)さんにスピード差をつけてこられたので踏み合わずに下げました。落ち着いて走れたとは思う。車輪を引きずっちゃう感じがして感覚にズレがあるので、車輪かセッティングを変えて調整します」

10R

 前受けの野口裕史が上昇した伊藤慶太郎を突っ張ると伊藤は3番手に入り好位を確保。今度は後方から巻き返した青柳靖起を小原太樹がけん制すると、野口も合わせるようにバンクの上に上がって対応。すると、ガラリと空いた内から伊藤がまくって追走した柿沼信也が交わす。
 「僕の力よりも、(伊藤)慶太郎君の力。矢島(一弥)君もアシストをしてくれて攻めるレースができたので、いい位置が取れた。先行する気で踏んでいたので、いい位置に入れた。内に入って行った時も落ち着きがあって、冷静だった。(状態は)前回よりも全然いいです。レースが続いていたけど、今回はしっかり練習できたので」
 伊藤慶太郎は長期欠場のあとに不振が続いたが、今回はしっかりと練習ができ、縦横無尽の立ち回りを見せた。
 「後ろからになるのは、作戦の範囲内。小原さんのところで勝負しよう!くらいの気持ちでうまく(3番手に)入れて良かった。(1コーナーの)動きは(自分でも)予想外だったけど、自分の思うより体が反応してくれた。体調を崩してから、宇都宮と青森はひどかったけど、青森が終わってからは練習ができていた。体調を崩す前より感じがいいので、初日が勝負と思っていました」

11R

選手の写真です。
鈴木浩太選手
 早坂秀悟と森川康輔が踏み合ったところを原田研太朗がホーム前に叩いて主導権を握る。鈴木浩太(写真)は勝負所で空いた内を進出して3番手を確保。最終の2センターからまくり追い込んで記念競輪に初参戦で初勝利を挙げた。
 「前受けも考えていたので落ち着いていけたとは思う。中団の森川さんの所で粘って踏ませてと思ったが、番手の人が降りてきたので位置を取る感じになった。原田さんが構えてくれるかなと思ったんですけど、行っちゃったので内に行って切り変えて行くしかなかった。(9車は)展開が早くなるのは聞いていたし、そこだけは気を付けていた。3番手からのまくり追い込みで勝ち切った感じがないので、明日(15日)は風を切ってラインで決められるように」
 湊聖二は先行した原田を交わして2着をキープ。
 「原田君が上手でしたね。逆らわず行ってくれたし、今日(14日)の戦法なら離れることはないかな。バックが向かい風で原田君もキツかったと思う。気温も低くて、楽なレースではなかった。外したら佐藤(龍二)君が内から来ると思ったので、内を警戒していた」

12R

選手の写真です。
守澤太志選手
 小松崎大地が郡司浩平にフタをした態勢からジャンをめがけて先制攻撃。7番手になった郡司だが、2センターからすかさずに巻き返すと、2コーナーの出口で前団を捕らえる。郡司の番手を回った守澤太志(写真)が好展開を生かして抜け出す。
 「(郡司は)取れた位置からしっかりと仕掛けてくれる。早めに行ってくれて、レースも上手だし良かったです。ダービーは長丁場だったので、疲れもあったが、普通に練習をしてきたし、調子は悪くないですね」
 佐藤慎太郎は道中で菊地圭尚を弾いて、最終4コーナーでは内に切り込み直線で中割りと、一流の技術を見せて2着にくい込んだ。
 「前に山崎(芳仁)もいたし、難しい部分もありました。(ダービーのあとで)気持ちが緩んでいるかなと思ったけど、号砲が鳴れば気持ちは入りますね。(二次予選10Rは)菊池(岳仁)君へ。強いところを見ていますね」
 ロングスパートを見せて前団をまくり切った郡司浩平。力強い競走を披露しており、状態面に問題はなさそうだ。
 「行けるところから行けたし、出切れて、ゴール前まで粘れていた。思ったよりも重たさは感じずに、体でカバーできている。(二次予選12Rは菊池圭尚、大森慶一の)地元の2人と決まるように頑張りたい」

6R

選手の写真です。
山本伸一選手
 磯島康祐が動いたところを山根将太が押さえて先行勝負。8番手に置かれた大石剣士は猛然と巻き返すが、山根が合わせて踏み込み大石を封じる。前団が踏み合ったところを山本伸一(写真)が一気にまくった。
 「メンバー的にああいう(踏み合う)展開になると思ったので、前からでと思って。踏み出しは良くなかったけど、バックからは自分でもビックリするくらい進んだ。(今回から新車とギヤが要因?)間違いなくそうです。2日間ナイターの時間帯ではないけど、明日(16日)以降、ナイターで頑張ります。感じはすごくいい」
 山根将太を利した井上昌己は4コーナーから車を外に持ち出して山本を猛追したが、及ばなかった。
 「(山根が)いいペースで駆けてくれていたけど、大石君が上をきたので、何もできなかった。山本君もきていたので内に詰まって、引くか、迷うところでした。(山根は)この風で距離が長かったのかな。自分の感覚としては(山本を)抜けると思ったけど、抜けていないので、イマイチなのかな。(ダービーの疲れは)大丈夫」

7R

選手の写真です。
稲川翔選手
 石井洋輝、原田研太朗、道場晃規の順で動き、出入りの激しいレースになったが、最終的には前受けから引いた小森貴大が道場をホームで叩いて主導権。番手の稲川翔(写真)が車間を空けて別線をけん制してから余裕の差し切りを決めた。
 「小森(貴大)もしっかり勝負にいって、あとは自分がしっかり勝負をした。小森は赤板過ぎで一瞬、てんぱったと思うけど、状態の良さが出ていたレースだった。昨日(14日)失敗していたので、しっかり気持ちを入れて走れました。僕は抜群にいい時ほどではないけど力を出せていると思う」
 小森貴大は迫力のある先行策を見せて、原田研太朗との2着争いに踏み勝った。
 「後ろは稲川さんで澤田(義和)さんまで固めてくれていたし気持ちで走りました。原田君が切った所を叩こうと思ったんですけど、道場君がピッチを上げていたしキツかった。叩き切れば稲川さんがなんとかしてくれると思って、出切ることだけを考えていました。昨日は体が硬かったんですけど、今日はいい感覚で走れたと思う」

8R

選手の写真です。
柴崎淳選手
 前受けの櫻井祐太郎が誘導を残してペースを落とすと、上昇した川口聖二が誘導の後ろに入り、佐々木豪が中部勢を追って4番手を確保。川口はジャン過ぎの2センターから腹をくくって先行。番手の柴崎淳(写真)は中団からまくってくる佐々木に合わせて前へと踏みゴール線を先頭で通過した。
 「(北日本の)巻き返しが早くなると思っていたけど、まさか、あの(川口が逃げる)展開になるとは。(佐々木を)張ったのか、分からないが、踏み込みながら張った感じ。内から湊(聖二)さんがきてビックリした。あれだけ行ってもらったので、1着を取らないとっていうのはあった。昨日(14日)より、今日の方が寒かったので動きは悪かったです。寒いのはどうしようもないので、せめて風だけでもやんでほしい」
 佐々木のまくりに乗った湊聖二は4コーナーで柴崎の内に入り詰め寄った。「佐々木君が中団で(櫻井を)威嚇したのが良かった。櫻井君は包まれて、嫌だっただろうけど。(佐々木は)いつも思い切って仕掛けてくれるし、いい時も悪い時も一緒」
 巧いレースで中団確保からまくった佐々木豪。2着は湊と同着で準決勝に進出。
 「いい形になって良かった。中団は取れたが、風が強くて川口さんも気持ちの入ったレースで車間が空いて第二先行みたいな形になった。柴崎さんもいて仕掛けづらかったけど、記念の二次予選は厳しいし、クリアできたので、いいと思う。気持ちは疲れているけど、力まずに落ち着いて走れている」

9R

選手の写真です。
守澤太志選手
 ジャンで出た山田英明を小松崎大地が最終ホームで叩いて先行。番手の*守澤太志(写真)は後ろに入った藤井侑吾の動きをけん制しながら、小松崎との車間を空け、ゴール前で計ったように差し切った。
 「前の選手がしっかり仕掛けてくれたおかげです。できれば前を取りたくなくて、山田さんが出たので。みんな藤井君が先行だと考えていたと思うんですけど、小松崎(大地)さんが上手でしたね。周りは見えていて、みんな脚を使っていたし追い込み勝負だなとは思っていました。自分は車間を切れてうまく走れたと思います。函館は記念でもサマーナイトでも決勝に乗れているし成績はいいですね。地元地区の開催は少ないし走る時は気持ちを入れて走ります」
 小松崎大地は藤井侑吾を後方に置いて、力強い先行策で存在感を示した。
 「初手は取れた位置からを考えていました。(藤井侑吾が)出渋っていたので、想定外の動きがいくつかあったんですけどうまく対応できたと思う。(山田英明は)調子が悪い中でもジャンのああいう動きはさすがだなと思いました。長い距離を踏んでもいいなと思っていたし、出切った時はキツいと思ったんですけど後ろは守澤なので何とかしてくれるかなと。調子はもうちょっと上げたいなと思うし、調整していきます」

10R

選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 菊池岳仁がジャン前2コーナーから豪快なスパートで主導権。菊池が軽快に飛ばすと、最終ホームとバックは一本棒で別線は仕掛けられない。絶好の展開を生かした*佐藤慎太郎(写真)が交わして人気に応えた。
 「スタートからゴールまで全部、菊池君がやってくれました。早い段階から前に出て、お手本のような先行。自分はすんなりの番手なので。後ろからまくりもきていないし、大丈夫かなって感じでした。体は問題ない。地元地区でお客さんも応援してくれているので、いいところを見せられれば」
 菊池岳仁はS班の佐藤慎太郎と初連係で緊張していたが、別線を圧倒する先行策でポテンシャルの高さを見せつけた。
 「慎太郎さんとは初連係だったので緊張していました。組み立てがうまくいったと思う。出切ってからは、自分のペースで走ることができた。昨日(14日)より落ち着いていたし、セッティングをいじったのもマッチしている。差されたが、したい走りをできたし、自信をもって走れている。記念の決勝は乗ったことがないので(準決)頑張りたい」

11R

選手の写真です。
清水裕友選手
 清水裕友(写真)はジャンで末木浩二との外併走から踏み出し、最終ホームで鈴木浩太を叩いて先行策。ラインで出切ると、番手の三宅達也が河村雅章のまくりを止め、3番手の濱田浩司はしっかりと内を締め、3人がそれぞれの仕事をこなして、清水が逃げ切った。
 「前受けは考えていたが、末木さんの先切りは予想していなかった。まあでもおおまかな感じは想定通りですね。(鈴木が)流していたので先行する形になりました。バックが追い風だったので、前半は流し気味に踏んで後半にかけて踏んでいきました。ワンツースリーで良かったです。昨日(14日)よりはいいですけど、ピリッとしないところもあるので修正していきます」
 三宅達也は番手の仕事をしっかりとこなしてゴール前は清水に8分の1輪差まで詰め寄った。
 「スタートを取って考えていた通りになった。(清水が)決まるように行ってくれましたね。絶対離れないように付いていくだけでした。誰もこないだろうなと思ったんですけど、3番(河村)がきたので仕事をして。今日は付いていけたら100点でした。昨日より今日の方が感じは良かったですね」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 中井太祐が赤板過ぎに誘導を切ると、郡司浩平(写真)が追って中団は内に吉田昌司、外に郡司の併走となる。郡司はジャン過ぎ2センターを過ぎても前のペースが上がらないと見るや、最終ホーム前に中井を叩いて先制。そのまま力強く押し切った。
 「行けるところで仕掛けてって考えていたし、吉田君がカマシに行きたそうだったので、フタをしてテンポをずらしてでした。昨日(14日)も長い距離を行っているので、今日も楽に駆けることができたし、感じ良く行けた。3人で出切れた時には決まる感覚がありました」
 郡司にぴたりと続いた地元の菊地圭尚は、その強さを称賛した。
 「(郡司は)いつもいいレースを見ているし、前回ついた時もいいレースだったので心強かったです。(状態は)良かったけど、郡司君が強すぎた。(最後も)また加速をして行った。さすがSS級ですね」

10R

選手の写真です。
守澤太志選手
選手の写真です。
瓜生崇智選手
 菊池岳仁が赤板過ぎに出ると、佐々木豪が中団を確保。菊池の上昇に合わせて番手で勝負する姿勢を見せていた瓜生崇智だったが、一旦は下げて7番手に。しかし、ジャン前にすかさず追い上げて再び守澤太志(写真)のヨコで併走。守澤が瓜生をさばくと、瓜生は菊地圭尚をキメて3番手に入る。菊池の先行に乗った守澤は番手を守って好展開を生かした。
 「連日、前の自力選手が先行で頑張ってくれたおかげです。菊池(岳仁)君は強気で頼もしかったですね。まさか(瓜生が)降ってくるとは思っていなくて、番手は守りきらないとって。巧くさばければ良かったんですが、圭尚さんのところにいってしまって申し訳なかったです。井上(昌己)さんが勢い良くまくってきてあせって早めに踏んだかな。道中は余裕があるし、戦える状態。(ダービー3着で)不安を払拭できたし、気持ちを入れて戦っていきたい。ここから(グランプリの)賞金争いを頑張っていけるように」
 瓜生崇智(写真)は菊地をさばいて守澤の後ろを確保。抜け出す守澤に続いた。
 「切りに行った時に中途半端でした。佐々木豪君が中団に入ったので、整えてから追い上げていこうと。守澤さんのところで勝負と思ったけど、浮いてしまったので、その後ろの菊地さんのところで勝負と。3番手から仕掛ける脚と勇気はなかった。確定板に入れているし、状態はいいです。楽しみになってきました。(記念決勝は)地元記念の2着がいままでの最高です」
 後方の7番手から懸命にまくり上げた佐々木豪が直線で3着に強襲。
 「菊池(岳仁)君のやる気がわかって、いい位置にいないと勝負権はないなと。ホームで隊列が短くなったけど、スピード域が良くて仕掛けられなかった。ダービーのあとは疲れていたけど、その分、気持ちはリラックスしている」

11R

選手の写真です。
清水裕友選手
選手の写真です。
小松崎大地選手
 赤板前に上昇した清水裕友(写真)を小森貴大が突っ張り、隊列が短くなったところを坂本貴史が一気のスパート。ジャンで先頭に立った坂本がハイピッチで飛ばすと、小松崎大地は中団からまくり出た小森に合わせて番手から発進。バックでは小松崎が先頭に立ったが、大外からまくった清水がゴール前で捕らえた。
 「赤板でちゃんと切れば良かったですね。ちょっと誘導員とのタイミングが合わなくてちゅうちょしてしまって。あそこの攻防をしのげたらもっと良かったと思います。初手は後ろ攻めで良くて、前を取っても7番手になると思ったので。坂本貴史さんがフカしていたし、小森(貴大)さんも下げて整っていたので乗り越えられて良かった。脚を使っていてスピードはどうかなと思いましたけど、稲川(翔)さんのブロックも避けられているし、2段駆けも外につけて交わせているので。日に日に上向いていると思います」
 小松崎大地(写真)は前を走った坂本の奮闘を称え、清水にのみ込まれた悔しさを語った。
 「(坂本)貴史に任せていました。踏み合いになった所を構えずにポンっと出てくれて、強い気持ちで走ってくれました。格上が相手だったし、前で勝負してくれましたね。貴史のカカリも良かったんですけど、仕掛けが見えたので前に踏ませてもらって。(番手から)出たからには踏み負けちゃダメですね。申し訳ないです。連日苦しいレースですけど、しっかり勝ち上がれているので決勝も頑張ります」
 稲川翔は3コーナーで原田研太朗にけん制を入れて、差し場を確保し、直線で外を伸びた。高い対応力を見せての決勝進出。
 「小森がしっかり力を出し切れるように任せていました。しっかり勝負してくれたし、乗り越えてくれるかなと。自分は外を踏むしかなかったし、清水を張るというより、小森が乗り越えてくれることを信じていました。もっと上で戦える選手だし、何とか一緒に乗りたかったですね。自分は一杯一杯でしたけど、日に日にしっかりレースに集中できていると思います」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
選手の写真です。
佐藤慎太郎選手
 渡邉豪大、中井太祐の順で動いたところを藤井侑吾が最終ホーム前に叩いて主導権。郡司浩平(写真)は中部勢の動きをすかさずに追って3番手を取り切り2コーナーから仕掛けにいくが、柴崎淳が合わせて番手から発進。郡司は柴崎の後ろで態勢を立て直し、2センターから早めに外を踏み込んだ。
 「後手にならないように藤井君のラインにスイッチして、2コーナーで行こうと思ったけど、柴崎さんとタイミングが合って後ろには迷惑をかけたが、タイミングを取らせてもらった。柴崎さんが出てからは、ゴール前(勝負)よりも早くに踏んだ。連日、長い距離を踏んでいたので余裕はあったし体調は問題ない」
 佐藤慎太郎(写真)は郡司の動きをしっかりと続き、追走技術の高さを見せた。
 「郡司君にお任せでした。みんなが郡司君を警戒していて、流れの中で、仕掛けるタイミングで(郡司が)行く気持ちも見えたけど、そこは前の動きもありますからね。(自分の)タイミングがずれた感じはあった。道中で脚を削られていたので抜ける感じはなかったですね」
 山本伸一は目標の中井がフジイに叩かれると、最終2コーナーで郡司ラインの後位に切り替える。そのままタテへと踏んで大外のコースから3着にくい込んだ。
 「初手は狙い通りだった。3番手を取り切れれば、面白いと思ったけど、(中井)太祐も一杯そうだったので郡司(ライン)に切り替えさせてもらった。切り替えてからも脚に余裕はあって、自転車がもっとマッチすれば、いい感じでいけると思う」