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検車場レポート

  • 9/9 Wed.  (前検日)
  • 9/10 Thu.  (1日目)
  • 9/11 Fri.  (2日目)
  • 9/12 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
谷口遼平選手
 オープニングレースで1番車の谷口遼平(写真)は、前回の四日市FIで準V。逃げる黒沢征治の番手にはまったが、好展開を生かし切れなかった。
 「行けるかなと思ったけど、ダメでしたね。何でもやろうと思ってやった結果、相手が強かったです。状態は悪くないので、なんとか頑張らないといけないなって思っています。先行だけではなかなか上手くいかないので、何でもやっていきたいと思っています」
 今期からS級で戦っている福永大智は、前回の松阪FIを無傷で優出した。
 「決勝は悔しかったですね。突っ張り先行は不慣れだったし、経験値がまだまだ足りないなと思いました。(中18日は)練習もしっかりやって休みも取れたんですけど、結局、直前にやり過ぎたので筋肉痛はちょっとあります。でも、問題ないくらいなので。S級はちょっとの失敗を脚でリカバリーできないので難しいですね」

2R

 野原雅也は、オールスターから中23日で今シリーズを迎える。
 「オールスターはぼちぼちって感じでした。前回からは間隔があったので、いろいろ試せました。セッティングをいじったり、シューズを変えたり、練習メニューも試行錯誤中です」
 今回が2度目のGIII参戦となる小原丈一郎は、前々回の静岡FIで落車し、前回の弥彦FIは欠場している。
 「ケガは擦過傷と打撲だったんですけど、弥彦が中4日だったので様子を見て欠場しました。今はもう体に問題はないです。S級は隙がないけど、強い人がいっぱいいて楽しいし、やりがいがあります」

3R

選手の写真です。
山田諒選手
 地元の山田諒(写真)は、前回の松阪FIで2勝をマーク。3日間、先行で力を出し切った。
 「(前々回の)富山記念が微妙だったので、松阪は先行で頑張ろうと思って走りました。それなら負けても納得できるし、出し切れないで終わるのが一番悔しいので。去年初めて地元記念を走って、今年が2度目。いろんな知り合いも見に来てくれますし頑張って走りたいです」
 6月の松阪FIでは優勝を飾った中井俊亮だが、その後の7車立てのレースでは、やや苦戦中だ。
 「準決勝3着でも初日特選の人がいると、なかなか決勝に上がれないですね…。7車立てになってレースの動きが変わっているから、仕掛けるタイミングが難しいです。(前回の小田原記念のあとは)いつも通りの練習と休養も取れたので、いい状態をキープできていると思います」

4R

選手の写真です。
不破将登選手
 近況は優出がない不破将登(写真)だが、地元記念で結果を残して流れを変えたい。
 「(養成所から)弟子が帰ってきて練習はしっかりできているので、脚は付いているのかなと思うんですけど、年末から落車が続いたっていうのもあって、今は気持ち良く自転車に乗れてないです。でも、(一昨年の)岐阜記念から良くなったので、今年も何かを得られるように走りたいですね」
 前々回の玉野FIは予選で敗れた上田尭弥だが、前回の高知FIでは112着と好成績を残した。
 「調子自体はそんなに悪くないと思うので、玉野で失敗したのがもったいなかったですね。(中20日で)練習しかやることがなかったので、ずっと練習していました。最近、ウエイトを始めたので、もっとパワーが付いてくると良いんですけど」

5R

選手の写真です。
黒沢征治選手
 黒沢征治(写真)は、オールスター4日目の選抜戦でGI初勝利をゲット。徐々に調子を上げている。
 「上位の選手に聞いたことを吸収して、レースで生かせるようになってきたのかなと思います。GI初勝利はうれしかったですけど、勝ち上がり戦で勝ちたいですね。自力で通用しないわけじゃないってことは分かってきたけど、上位の人は2段階くらい違う脚があるので、しっかり勝ち上がってそういう人達と一緒に走りたいです」
 オールスターでGI初出場を果たした林慶次郎は、上位選手との差を肌で感じたようだ。
 「オールスターは連日、ボコボコにされました。脚の状態は悪くなかったんですけど結果が…。GIのスピードだったり、レースを経験できたのは良かったなって思います。弱点が浮き彫りになったので、体幹トレーニングだったり、サプリのことだったり、今まで無視してきた部分もしっかりやっていきたいなと思いました」

6R

選手の写真です。
竹内雄作選手
 竹内雄作(写真)は、前回の大垣FIを無傷で決勝に進出。良い状態で地元記念を迎える。
 「大垣は最近の中で一番良かったけど、決勝は焦ってしまって落ち着いて走れませんでした。直前の練習では調子が上がらなかったんですけど、レースを走ってピークにもっていけたらなと思います。上り調子ではあるので、この流れでもっと上げて行けるように頑張ります」
 6月名古屋FIで約1年半ぶりの優勝を果たした川口公太朗は、前回の四日市FIで今年2V目を飾った。
 「(谷口)遼平のお陰で優勝できました。練習も頑張ってやってきたし、自信を持って走ります。(好調の要因は)弟子を取って責任感が出てきたし、気持ちが変わってきたことですかね。弟(聖二)も頑張っているから、切磋琢磨できています」

7R

選手の写真です。
川口聖二選手
 7月大垣FIで115着の川口聖二(写真)は、その後の福井記念、向日町FIでもオール確定板入りを果たしている。
 「8月はあっせんが1本しかなっかったので、しっかり練習できました。7車立てのレースは、自力ですし違和感なく走れています。このあとは共同通信社杯、(寛仁)親王牌って続くから良い流れを作れるように頑張ります」
 昨年のこの大会は決勝3着の志智俊夫。今年も地元勢をまとめてV争いをリードする。
 「直前の手応えはそこまでだったけど、マッサージに行って体は楽になったので大丈夫だと思います。7車立てとか、9車立てとかは気にしてないんですけど、それが良くないんですかね…。もうちょっと勝負したいと思っています。(初日は川口)聖二が強いんで、しっかりワンツーできるように走ります」

8R

 渡邉一成は前回の京王閣FIで、昨年8月玉野以来のVを達成。持ち味のスピードが戻ってきた。
 「ようやくですね。トレーニングはしっかりできていたし、数値も出ていたけど、それを発揮できてなかったです。7車立てなので余裕をもって走れているっていうのもあるかもしれないですね。波をなくして安定させるってことが重要ですし、それをこの歳でやるっていうのは難しいことですけど、やっていかないといけないことなので。(初日は)しっかりレースを作っていきたいです」
 その渡邊をマークする和田圭は、今回から新車を導入する。
 「次(共同通信社杯)に向けて、新しいフレームを持ってきました。(中23日で)時間もあったし、練習で乗った感じは悪くなかったです。オールスターの最終日は(渡邉のまくりに続けず)あんなレースだったけど、今回はしっかり付いて行けるようにしたいです」

9R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 オールスターを制した松浦悠士(写真)は、前回の小田原記念から中9日の追加参戦だ。
 「今回は追加ですけど、呼ばれたら基本走るようにしています。今は自分より強い相手をどうやって倒すかっていうのを考えてやっているし、それをモチベーションにしている。状態はキープでいいと思うので、(郡司)浩平と自力勝負したいです」
 前回の小田原記念は決勝で失格となった郡司浩平だが、気持ちを入れ替えて今シリーズに挑む。
 「前回の決勝は判断が難しかったですね。その場の判断で体が反応しました。状態は問題ないです。ここが終わったら共同(通信社杯)があるし、一戦一戦、気を抜けない状況が続く。(賞金ランキングは)このあとのGIとかでガラッと変わってくると思うから、そこで成績を残さないとグランプリには出れないですから」
 9月9日の時点で、賞金ランキング5位の和田健太郎は前回の松戸記念で落車。状態面はどうか。
 「競輪ですし、落車はしょうがないですね。岩本(俊介)が優勝してくれたので良かったです。落車でフレームは大丈夫だったんですけど、今回は別のフレームが来たのでそれを使います。体の方は右の股関節が少し痛いですけど、あとは時間が経つのを待つしかない。共同(通信社杯)もあるし、レースを走ってないと感覚にズレが出るので、ダメならダメなりに走って行かないといけないって思っています。(初日は)郡司が仕掛けたところにしっかり付いて行って、そこからですね」

1R

選手の写真です。
谷口遼平選手
 赤板の1コーナーで先頭に立った福永大智が主導権を握る。中団は前受けから下げた谷口遼平(写真)と野村典嗣で併走になり、打鐘過ぎで谷口が一車すくって3番手に付ける。福永が最終ホームから踏み上げると、谷口は後方を警戒する伊代野貴照もすくって番手を奪取。最後は直線で鋭く抜け出してオープニングを制した。
 「行ける時があれば思い切って行きたいなって思っていたけど、最近は差しでも何でも良いと思っているので。今日(初日)は内をスルスルっと走っただけなんで、内容は良くないですね。強いて言えば、落ち着いて走れたのは良かったです」
 谷口マークの伊藤正樹が2着で中部ワンツーが決まった。
 「野村君が切ってくれたら、その上を行って先行態勢に入るっていうのが作戦だったけど、ずっと(野村が)外にいたので。動きの流れは作戦通りでしたけどね。でも、(谷口が)前々に踏んでくれたお陰で2着に入れました」

2R

 赤板の2コーナーで永井清史を押さえた小原丈一郎が先制。6番手でジッと脚を溜めた野原雅也は、打鐘の4コーナーから反撃に出る。渡部幸訓の強烈なブロックを乗り越えて最終バックで先頭に立つと、そのまま力強く後続を振り切った。
 「仕掛けのタイミングは見過ぎたかなと思います。出脚は思ったのと違いましたね。前もカカっていました。(けん制を受けて)飛ぶかと思ったけど、入り直してからはすぐ出て行けたし、1着スタートなので悪くはない。今はいろいろと試している最中ですね」
 逃げた小原丈一郎は3着に粘った。
 「やることをやった結果なので仕方がないです。(野原に)タテの勝負で行かれてしまいました。前回とは違う自転車を使ってみて、ギア比を換えたのもあるけど自信にはなった。調子は上向きです。明日(2日目)は相手がもっと強くなるけど頑張りたい」

3R

選手の写真です。
山田諒選手
 5番手から動いた山田諒(写真)は、中団の今岡徹二にフタをしてから打鐘手前で中井俊亮を叩いて先行態勢に入る。山田は隊列を一本棒にして快調に逃げると、最後の直線でも強靭な粘り脚を発揮して地元記念で白星スタートを切った。
 「キツイ。同型(先行タイプ)と当たることがなかなかないから、どうしようって思っていたけど、今回は岐阜記念ですし、不甲斐ないレースはできないので、絶対に出させないつもりで走りました。強くなっている実感もあるので、明日(2日目)以降もしっかり頑張ります」
 3番手を確保した中井俊亮は、最終2センターから踏み込んで2着でゴールした。
 「(山田が)良いペースでカカっていました。今岡君が来る前にと思ったけど、自分にとっては自転車が進みにくい位置になってしまいました。レースは冷静に見えているので調子は良いと思うけど、雨で走りにくかったかなとは思います」

4R

選手の写真です。
上田尭弥選手
 打鐘で先頭に立った不破将登が上田尭弥(写真)の巻き返しに合わせて踏み込み主導権を握る。不破の抵抗を受けた上田だが、最終2コーナーでとらえると、そのまま押し切った。
 「不破さんが中団狙いと思ってペースに入れてたところだったのでキツかった。出切れるとは思ったけど、やばかったですね。初日からこんなに重くてキツく感じたのは初めて。踏んだ感じは悪くないので、良くなっていってくれれば。ポイント制なので、1着は大きい」
 荒井崇博は不破将登にからまれるが、まくりに続いて2着をキープ。
 「(追走していて)余裕はあった。(不破にからまれて)締めすぎるよりも、ツケマイ気味にいった。不破も強かったね。上田も強かった。今は勝つイメージを付けて走ってるんだと思う」

5R

選手の写真です。
黒沢征治選手
 前受けの黒沢征治(写真)は、赤板で林慶次郎を突っ張って先行勝負に出る。5番手に戻った林は最終2コーナーから再び仕掛けるが、3番手の亀井久幸の外でいっぱいに。黒沢が懸命に逃げて4コーナーを回ると、迫る番手の金子真也を振り切って白星を挙げた。
 「前を取って突っ張るのは作戦でした。踏み合いになってもいいと思っていたし、その方が堅いだろうと。林君はライン3車だし、思い切って来るとは思っていました。冷静に走れたのは収穫です。2日目は特選の人もいるので相手は強いですけど、自分の持ち味を出す競走をしたいです」
 黒沢にタイヤ差まで迫った金子真也が2着で関東ワンツーが決まった。
 「黒沢が強かった。全部任せていたので。俺はカマしてもらった方が好きですね。ああいうのは抜けそうで抜けない」

6R

 打鐘で仕掛けた小川祐司を竹内雄作が最終最終ホームで叩き切って最終主導権。出切った竹内は別線の反撃を完璧に封じてラインを上位独占に導く逃げ切りを決めた。
 「前が仕掛けてくれて、そこを叩いていく感じで、あとは落ち着いて回せた。大垣終わりの練習で追い込んできて、直前の練習はボロボロで不安もあったけど、レース前に(状態が)落ちるのは自分にとってはいい。明日(2日目)が大事なので引き締めていきたい。今回からシューズを変えて、悩む部分もあり今日(初日)みたいな競走になったけど、明日(2日目)からは思いっきり行ける。1走では感触の判断はできないけど」
 川口公太朗の差し目が一番人気になっていたが、交わせなかった。
 「余裕はあって差せるかと思ったけど、最後は踏み直されましたね。(竹内)雄作さんが強かったです」

7R

選手の写真です。
志智俊夫選手
 赤板過ぎで車を下げた川口聖二は、すぐさま巻き返して打鐘で高橋築を叩いて先行態勢に入る。高橋は3番手内で被って仕掛けられず、最終ホームからスパートした八谷誠賢も2コーナーの志智俊夫(写真)のけん制で力尽きる。その後も川口が快調に逃げて直線へ入ると、番手の志智が鋭く追い込んで地元記念で白星スタートを切った。
 「後ろに(高橋が)入ったことは分かったから、ブロックは最小限に。1着が取れるとは思ってなかったです。(川口が)迷いなくジャン前から行ってくれたお陰ですね。自分の中では大丈夫な状態。(前回の571着の)大垣みたいなことはないと思います」
 久島尚樹は目標の八谷が力尽きるも、最終2コーナーで高橋をキメて3番手を確保。直線で伸びて2着に入った。
 「八谷さんが出切れないと思ったので、自分は位置を探して入りました。追走だったので脚に余裕はありました。鎖骨のプレートを取ったので、しっかり沈み込める感じがあって良いですね。これならゴール前も伸びるなって感じがします」

8R

選手の写真です。
渡邉一成選手
 山本直、北野良栄の順で動いたところを渡邉一成(写真)が叩いて主導権。渡邉は末の粘りも良く、和田圭の追撃をしのいで押し切った。
 「ジャンのところで前と車間を空け過ぎて、叩く時も踏まれたのでキツかった。本当に一杯でしたよ。追加だからってダメとか言いたくないし、7車の競走形態で、最大限自分の展開に向くように、走るだけ」
 和田圭は車間を空けて援護するがゴール前でも詰め寄るまで。
 「(渡邉)一成さんは早めに仕掛けてくれて、キツいなと思ったけど、思った以上に仕上がっていますね。前回の最終日に離れていたので、そこはクリアできたけど、今度は抜けるように修正したい。新車は練習でも乗っていたし、そんなに悪くない」

9R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 稲川翔、鈴木竜士の順で前を切った上を、郡司浩平(写真)が打鐘手前で押さえて先制。3コーナー6番手から踏み出して、最終ホームで4番手に降りた松浦悠士だったが、1センター過ぎから再びまくって前団に迫る。しかし、和田健太郎のけん制もあって車は進まず、快調に逃げた郡司が最後まで力強く踏み切って初日特選を制した。
 「松浦がスタートを取りに行ったので、その後ろからと思いました。単騎がどうするかだったけど、動いてくれたので勝負どころで切って先行できました。松浦が踏み出したタイミングで踏み込んで合わせられたので脚に問題はないけど、自転車の感じがちょっと…。練習では使っている新しいフレームを今回持ってきているので、明日(2日目に)それを使うかはこれから考えます」
 最終4コーナー手前で、けん制した和田をすくった鈴木竜士が2着に入った。
 「単騎が動くとは思わなかったから、(郡司より)先に切った方が無難かなと。その後は3番手を確保と思っていました。松浦さんが来たらそこにスイッチしようと思ったけど、その後ろが稲川さんになっていたので内に行きました。レースは見えているけど(郡司を)抜けないですね。踏み直しが半端なかったです」
 仕掛けた松浦の3番手に続いた浅井康太は、最終2センターから内に切り込んで3着でゴールした。
 「ブレると失速するので、最後までブレない状態で走りました。しっかり修正しながら走って優勝できれば良いですけど、この後は共同(通信社杯)もあるんで、そこを考えながらやっていたら優勝もあるのかなと思います」

1R

選手の写真です。
上田尭弥選手
 打鐘の4コーナーで上田尭弥(写真)が亀井久幸を叩いて先制。合わせるように踏み上げた中井俊亮が3番手を確保する。番手の西岡拓朗は前との車間を空けて後続を引き付けながら最終4コーナーを回ったが、快調に逃げた上田が直線でも力強く踏み直して連勝で準決勝進出を決めた。
 「初日は逃げれなかったので、今日(2日目)は逃げようと思っていました。(初日は)レースが終わった後、すごい息が苦しかったんですけど、今日(2日目)はだいぶ楽になりましたね。しっかり体調を整えて結果につながったので良かったです。ペースに入れられたし、最後も踏み直せたと思います」
 絶好の展開が向いた西岡拓朗だったが、上田の踏み直しに車は出ず、中井に先着を許して3着でゴールした。
 「上田君に初めて付いて、どんな感じか分からず失敗しました。ギリギリで行こうと思い過ぎてしまいましたね。3コーナーまではすごい緩んでいた感じだったけど、パッと前を見た時にはすごい踏み直しでした。次付ける時は失敗しないようにしたい」

2R

選手の写真です。
竹内雄作選手
 前受けから5番手に引いた竹内雄作は、打鐘から巻き返して山本直を叩く。ハイペースで逃げる竹内にその後も別線は仕掛けられず、絶好の展開が向いた志智俊夫がきっちり竹内を交わして連勝を果たした。
 「抜いたか分からなかったけど、抜いていたので調子は良いですね。今回はしっかり準決勝には乗らないとダメだと思っていました。(竹内)雄作が良い走りをしてくれて、ワンツーで良かった。前回の大垣では離れていたから緊張感はありましたよ」
 竹内雄作(写真)はタイヤ差で志智に交わされたが、力強い先行策を披露した。
 「今日(2日目)は長い距離を行きたかったので、引いてすぐに行きました。後ろが付いてきているのも分かっていたので、ペースに入れて、1着を取るペースだったけど、差されているので甘いですね。昨日(初日)が良い感じ過ぎたので、それよりは重かった。修正して準決に備えます」

3R

選手の写真です。
阿竹智史選手
 後ろ攻めから動いた今岡徹二は、福永大智にフタをしてから打鐘手前で永井清史を叩いて主導権を握る。すぐさま反撃に出た福永は最終ホームで今岡をとらえるが、番手の三谷政史が離れてしまい、阿竹智史(写真)とからんで落車する。今岡が福永を追いかけて徐々に車間を詰めていくと、最後は阿竹が鋭く伸びて白星を挙げた。
 「雨が今までで一番すごかった。走路の上から水が流れてきていたし、あんまり動きたくない感じでした。(三谷が)今岡のところに行ったら、永井ちゃんが福永に付いて行ってしまうから、来るなら俺のところに来いと思っていました。(今岡は最終)バック、3コーナーくらいでは前に追い付く感じやったし、抜いてくれたらワンツーが決まるなって感じだった」
 冷静に福永を追いかた今岡徹二が2着に入った。
 「この雨と風で福永君が来たことに気づかなくて、気づいた時には横まで来ていました。自分も全開で踏んでいたから、福永君も全開だったと思います。(福永が)1人で来たのは分かったので、ペースのまま追いかけて、3コーナーでは追い付くなって感じはありました」

4R

選手の写真です。
稲川翔選手
 野村典嗣、高橋築の順で動いたところを野原雅也が叩いて主導権。番手の稲川翔(写真)は車間を空けて援護しながら、ゴール前できっちりと交わして断然の一番人気に応えた。
 「相手も対抗してくるけど、(野原が)力勝負をしてくれた結果、想定内でしたね。けっこうノビノビ走ってましたよ。昨日(初日)は(単騎で)思うように動かせなかったので仕切り直した。ラインで走る方が集中して走れます」
 野原雅也はスピードあふれるカマシで別線を圧倒した。
 「作戦通りのレースでした。昨日(初日)が終わってからセッティングを変えたけど、踏んだ感じは悪くないので、今回はこのままいきます。体も問題ないですね」

5R

選手の写真です。
鈴木竜士選手
 赤板過ぎで先頭に立った鈴木竜士(写真)を、打鐘で小川祐司が叩いて先制。鈴木は追い上げてきた川口聖二を飛ばして3番手を確保すると、最終2コーナーまくりで前団を飲み込んだ。
 「作戦は特に考えてなくて、取れた位置からと思っていました。ジャンで遅れてしまったので、そこだけが…。組み立ては良いけど、まくって行く時とか差し込む時のキレが微妙ですね」
 鈴木マークの渡部幸訓が2着に続いた。
 「前々に攻めてくれる選手は頼もしいですね。(自分は)ジャンのところとか、鈴木君がまくって行くところとかで、隙というか粗があったので、覚えているうちにと思って、すぐにVTRを見に行きました。前回からの練習の中で、体の使い方とかで気づきがあったので、そこを意識しながら走っています」

6R

 赤板手前から動いた山田諒が、渡邉一成を一気に叩いて先行勝負に出る。中近ライン4車で出切って、山田が徐々にペースを上げると、渡邉は最終ホームからスパート。川口公太朗のけん制を乗り越えて2センターで山田をとらえると、そのまま後続を振り切って1着でゴールした。
 「(山田は)もっとガツンと行くと思ったけど、冷静にペースを上げていきましたね。合わされたと思ったけど、気合いと思って。あそこで出切ったのが勝因ですね。めちゃくちゃキツかった。ジャン前で行けるところがあった。仕掛けどころは(赤板)2コーナーの下りでしたね」
 逃げた山田諒は2着に粘る力走を見せた。
 「ジャン前から踏み込んで、(渡邉)一成さんが後ろに下がり切ったのを確認して、全開で踏みました。そこからは流すところは一切なかったし、踏んでいただけ。(川口)公太朗さんのお陰です。一成さんがどこから来たかも分からなかった。地元記念の準決勝は初めてでうれしい。目標はクリアできました」

7R

選手の写真です。
浅井康太選手
 赤板の1センターでハナに立った小原丈一郎に対して、5番手の谷口遼平は打鐘の2センターから反撃開始。最終ホームで小原を叩くと、最後は番手の浅井康太(写真)が後続をけん制しながらきっちり追い込んだ。
 「(谷口は)2コーナーの下りで行ってれば良かったけど、立ち上げるのに力を使いすぎていたので、その辺はアドバイスします。あれだったら後ろもバックを踏んでキツくなるし、谷口の末脚にも響くので。(自分の状態は)めちゃくちゃ良い。オールスターとかは後ろを見る余裕がなかったけど、その余裕があるし、後ろをさばきながら走れました」
 谷口遼平が逃げ粘って三重ワンツーが決まった。
 「浅井さんと初めてワンツーが決まりました。ジャンで思いっ切り行かれたら構えようかと思ったけど、詰まったのでそのまま行きました。出切れば4着はあると思ったので。でも浅井さんに残してもらった感じです」

8R

 挑戦者の林慶次郎が押さえ先行に出て、郡司浩平の様子をうかがいながら、打鐘から徐々にペースを上げる。前受けから下げた郡司浩平だが、最終ホームから巻き返すとスピードの違いで飲み込んだ。
 「3対3の2分戦で受けて立つ立場。林君の仕掛ける位置次第だったけど、ホームで詰まっていたので行くことができた。前回からいいレースが常にできている。こういうレースの積み重ねで1着を増やしていければ。今日(2日目)はフレームを換えたけど、そこよりはセッティングの部分ですね。普段の方が乗り慣れてはいるけど、新車も伸びしろはあるので煮詰められれば」
 和田圭が郡司にしっかりと続いて2車単120円の圧倒的一番人気に応えた。
 「ただただ、郡司が強かった。(郡司は)どこで行ってもいい感じだったけど、2段駆けもあるかもと思って早めに行ってくれたのかな。しっかり追走できているし、バックでは楽になっていた。トップスピードは一枚も二枚も上だし、千切れないだけでも良かった」

9R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 赤板の2コーナーで黒沢征治が北野良栄を押さえて主導権。黒沢ラインに続いた松浦悠士(写真)は、すんなり中団を確保して最終回へ入る。隊列を一本棒にして逃げる黒沢に対して、松浦は2コーナーからまくり出すと、3コーナーでは黒沢を抜き去って快勝した。
 「上手く後ろの様子を見て、大川(龍二)さんが出切ったのを見てから内外線間に降りました。目いっぱい行った感じではないから、ちょっと重たく感じましたけど、そういう踏み方だったので。チェーンが気になったので、新品にしようと思います」
 予選1で5着だった大川龍二は、同県の松浦に食い下がって2着でゴール。合計6ポイントを獲得し、なんとか準決勝進出を決めた。
 「最低限の結果は出せました。先輩として、めっちゃ松浦に気を使わせましたね(笑)。走る前は抜けるかなって思ったけど、全然でした。これが彼と僕の違いですね。今後の練習の課題にもなります」

7R

選手の写真です。
荒井崇博選手
選手の写真です。
浅井康太選手
 赤板過ぎで先頭に立った上田尭弥が、打鐘からペースを上げる。九州コンビに乗って竹内雄作にフタをしていた黒沢征治は、そのまま浮いた状態になって後退。荒井崇博(写真)が最終ホームで波を作って後続を警戒すると、竹内が外に膨れて、浅井康太が荒井の後ろに切り替える。上田が快調に逃げて直線へ入り、絶好の展開が向いた荒井が鋭く伸びて決勝一番乗りを決めた。
 「(上田の)カカリは悪くなかったし、もうちょっとまっすぐ走ってくれたら後ろを見る余裕があったけどね。3コーナーで後ろを見たけど、内は外さんようにと思って。(別線は)仕掛けるタイミングを逃しとる感じだったし、すくわれる可能性は大だった。最後も浅井が外を踏むのを見てからじゃないと踏めんかった」
 最終2センターから踏み込んだ浅井康太(写真)は、荒井に迫るも2着でゴールした。
 「(最終)ホームで(竹内)雄作の後輪が飛んだので、危険回避で結果、切り替える感じになりました。2コーナーでわざと膨らんだけど、上位戦であれをやるとしゃくられるかもしれないですね。2着ですけど、昨日(2日目)の方が感じは良かったです」
 目標の黒沢が不発となった鈴木竜士だったが、最終ホームで浅井の後ろにスイッチして3着に入った。
 「見極めながらでした。(竹内は黒沢がフタをした時に)いつもなら引くパターンだったと思うけど、地元なら引かないですよね…。(最後は)浅井さんとちょっと引っかかったので、あれがなければ突き抜けていたかもですね」

8R

選手の写真です。
郡司浩平選手
選手の写真です。
和田健太郎選手
 赤板で先頭に立った野原雅也を、2コーナーで谷口遼平が押さえて主導権。3番手の野原は最終2コーナーから仕掛けて前団を飲み込んだが、近畿勢に続いて2センターから外を踏んだ郡司浩平(写真)が、直線で鋭く突き抜けた。
 「受けて立つ形になって、前を取らされるのは仕方がないのかなと思います。自分だけ何もしてなかったので、脚に余裕はあったし、引いても5番手はあるから、そこからしっかりとらえられるようにはしようと。踏んだら踏んだ分だけ、進む感じがあったし、状態は良いです」
 郡司マークの和田健太郎(写真)が2着で南関ワンツーが決まった。
 「(郡司に続いて)ホッとはしましたね。(決勝に乗るには)3着でダメなのは分かっていたので。道中は前が見えてなかったけど、郡司はけん制されてて行けない状況だった。(今回は落車後の開催で)状態は完璧とは言えないけど、毎日、自転車とにらめっこしながら修正して、ちょっとずつは良くなっています。最後にイナショー(稲川)を交わすこともできたので」

9R

選手の写真です。
松浦悠士選手
選手の写真です。
和田圭選手
 後ろ攻めから動いた山田諒が、赤板の1コーナーで渡邉一成を押さえて先行態勢に入る。地元コンビに乗った*松浦悠士(写真)は、3番手で渡邉と外併走のまま最終回へ。2コーナーから川口公太朗が自力に転じてまくり出すと、松浦は川口にピタリと続いてバック線を通過。最後は余裕を持って抜け出して1着で決勝進出を決めた。
 「自力を出してないので、その辺がどうかなって感じですね。今日(3日目)はアップの感じがすごい良かったので、自信を持って走れました。自信があったぶん、自力を出せたら良かったってのもあるんですけど、川口さんが番手まくりに行ったので、それを見る形になってしまいました」
 渡邉マークの和田圭(写真)は、最終1センターで阿竹智史を飛ばして松浦に続き、2着でゴールした。
 「(阿竹が)遅れて来てそうな感じだったので、とりあえず当たりに行きました。(最終バックでは)松浦がバックを踏んで自分のスピードを殺している感じだったので、思えわず行けって声が出そうになりましたよ(笑)。(自分の感触は)前を抜けてないので良い感じではないけど、走っているレベルは高いので、こんなもんかもしれない。決勝は前回までの自転車に戻してみようと思います」