KEIRIN EXPRESS

全国の競輪開催案内のポータルサイト

ふくい競輪

FUKUI KEIRIN

51#

検車場レポート

  • 7/7 Wed.  (前検日)
  • 7/8 Thu.  (1日目)
  • 7/9 Fri.  (2日目)
  • 7/10 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
清水剛志選手
 2年ぶりにS級に返り咲いた清水剛志(写真)は地元で今期初戦を迎える。
 「まさかの1レース1番車ですね。直前に野原(雅也)君の欠場もあったので、身が引き締まる思いです。(地元勢のトップバッターで)大事だなって思います。前回の立川(の決勝)は単騎で力を出し切りました。ここに向けて、しっかり試せました」
 相川永伍は6月松山で6年ぶりのGIII優出を果たした。調子、成績とも上昇カーブを描いている。
 「今年から何でもやるって決めて、成績は上がっています。番手も3番手もあるし、自分が前の時は先行もしている。体調も悪くないですね。自力自在に何でもやります」

2R

 中西大が点数上位の機動型だ。地元勢を連れて果敢に攻める。
 「(6月)高松からトレーニングを変えて、成績は悪くないですね。しっかり動けていると思います。今回は疲れが少しありますね。地元勢に付いてもらえるので、自力で積極的に仕掛けます」
 片折亮太は前回前橋FIから中3日のタイトなスケジュールだ。
 「雨で乗れずに調整程度ですね。レース勘は詰まっていたほうがいいけど、疲れは出ますね。福井はチャレンジ戦以外では、(08年に)A級で初優勝したバンクだったと思います。それ以降もけっこう走ってますね」

3R

選手の写真です。
山岸佳太選手
 山岸佳太(写真)はFIシリーズの初日予選で3連勝中だが、決勝には乗れていない。
 「(前回の)立川は入る前から良くなかった。考え方とか気持ちの問題もあった。しっかりリセットしてきたし、今回は期の初めなんで、切り替えて走れれば。6月から来年の地元全日本選抜の選考が始まって結果を残せてないので、ここで取り返していきたい」
 芦澤辰弘は6月高松宮記念杯の二次予選で落車失格を喫したが、しっかりケアはしてきた。
 「ケガは右半身の打撲です。しっかり休んでから1週間くらい練習できました。状態的にはボチボチだと思います。前が山岸なんで、何とかラインで決められるようにしたいですね」

4R

 瓜生崇智は対戦メンバー、流れに応じて柔軟な攻めを披露している。前回平FIは途中欠場しているが、問題はなさそう。
 「平は腰痛で途中欠場したけど、治療して、そのあとは普通にやってきました。平の時よりは大丈夫だと思います。期の一発目なので気合を入れて。自力で前々に、引けない時は粘ったり、臨機応変に走ります」
 藤井栄二は相変わらずの先行力を見せている。
 「普通に練習はしてきました。状態は前回とそんなに変わらないです。悪くはないと思います。福井は走りやすいイメージです。自力でしっかり力を出し切ります」

5R

 菅田壱道はスランプにあえいでいるが、少しずつ復調している。
 「(前回の)久留米は着のわりには、しっかり動けていたと思います。今年初めの頃に比べれば、少しだけ良くなっている。いい兆しが見えている。積み重ねだと思うので、耐えていくしかない。初日は細切れなので、レースの流れに乗って仕掛けたい」
 宮本隼輔は精彩を欠く近況。悪い流れをそろそろ変えたい。
 「(最近の成績は)こんなものかなって思っています。練習はガッツリやってない。軽めです。福井は(昨年の)ウィナーズカップで準決に乗っているので、悪いイメージはないです。(初日は)勝ち上がるというよりは、しっかり仕掛けたいと思います」

6R

 望月一成は徹底先行のスタイルを貫き、順調に戦果を挙げている。
 「2月別府で優勝した頃は一番調子が良くて、自転車とマッチしている感じがしました。そのあとはフレームを替えて試したりして、ちょっと落ちてますね。前回の川崎のあとは期間が空いて、やりたい練習がバランス良くできました。ここは初参戦。ラインで独占できるように頑張ります」
 川口聖二は6月名古屋FIで準V。このクラスなら機動力は上位だ。
 「フレームを替えて、練習での感じは良かったです。兄(公太朗・98期)が使っていたものです。体調面はバッチリです。細切れなので、しっかり仕掛けたいですね」

7R

選手の写真です。
大石剣士選手
 大石剣士(写真)は今期からS級1班。6月豊橋FIでは完全優勝を飾るなど波に乗っている。
 「前回の宮杯を走って、見つかった課題を1個1個つぶしていく感じで練習してきました。いいタイムで先行しても、まくられたので。全体的に上げるような感じですね。感じは宮杯の時と変わらないです。積極的に自力で頑張りたい」
 東龍之介は勝ち星から遠ざかっているが、目標をつかんだ時の仕事ぶりは光る。
 「自分なりに前回の宮杯を走って足りなかったものを意識して練習してきました。自転車は変わらないけど、セッティングを微調整して悪くはないと思います。でも、練習と実戦は違いますからね」

8R

 皿屋豊は前回の久留米記念で2勝。グレード戦線で存在感を発揮している。
 「久留米記念は力を出し切れた開催でした。終わってから遠征で疲れが出たので、疲れを取ってから練習しました。状態は非常にいいと思います。気を引き締めて走りたいと思います」
 原口昌平は前回久留米記念の最終日に皿屋豊に完敗している。
 「前回の最終日に皿屋さんにやられているので、今回は何とかしたいですね。1週間空いてケアも練習もしっかりできました。前回よりも状態はいいと思います」

9R

選手の写真です。
脇本勇希選手
 脇本勇希(写真)は伸び盛りの新鋭。6月の地元GIIIに続き、今回は地元記念初出場だ。
 「この前のGIIIは予行演習じゃないですけど、今回が本番と思ってやってきました。前回の立川はここに向けて、先行で力を出し切りました。立川は重いバンクと言われているけど、やれてる感じはありました。野原(雅也)さんが欠場して地元が手薄な感じですが、決勝を目標に頑張ります」
 山本直は大きな着が並んだ前回の久留米記念から軌道修正してきた。
 「前回は悪すぎましたね。7車よりもダッシュ系になっていたので、9車に対応するため、長い距離を踏めるように、しっかりもがいてきました。状態はいいと思います」

10R

選手の写真です。
山口拳矢選手
 山口拳矢(写真)はGI初挑戦となった高松宮記念杯で準決勝に進出。トップスターへの階段を順調に駆け上がっている。
 「やっぱり目指すのはGIなので、宮杯は自分の中でしっかりテーマを持って走りました。レベルが違うなって感じたし、あっという間に終わりました。タテだけじゃなく、戦法の幅も広げないと戦えないですね。終わってからは程よく休んで、程よく練習してきました。状態は悪くないと思います」
 自力タイプ3人が並ぶ関東勢は金子哲大がラインの先頭で力を出し切る。
 「最近は着にバラツキがあるんですけど、調子は良くなってきていると思います。福井は優勝させてもらっています。前回の西武園が終わって期間は空いていたんですが、雨の日が多くて室内練習中心にやってきました。山口君は強いけど、まずはラインで勝ち上がることを考えて走ります」

11R

選手の写真です。
三谷竜生選手
 三谷竜生(写真)は直前の立川FIで優出を逃したが、高松宮記念杯で3勝を挙げている。
 「立川は思ったより疲れが出ました。でも、それはみんな一緒なんで。終わってからはケアも練習もしっかりできました。調子は良かったので大丈夫です。今期は2班なので、そのぶんしっかり勝って結果を出せるようにしたい」
 追加参戦の鷲田幸司は地元記念に向けて、できる限りの準備をしてきた。
 「地元記念はなかなか呼んでもらえないので、参加できるのはうれしいです。誘導だと思ってました。前回の松阪はあまり良くなかったので、終わってから強弱をつけずに一定の練習をしてきました。4年前の地元記念は準決勝に乗っているので、それが最低のノルマですね。決勝を目標に頑張ります」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 郡司浩平(写真)は高松宮記念杯で途中欠場。今シリーズは4日間、シリーズリーダーとして期待に応える。
 「今年前半は自分のやりたいレースがしっかりできたと思います。状態は変わりなく普通ですね。今回は新しいフレーム。最近、練習でずっと乗っていたものなので、違和感はないですね。微調整は必要だと思うので、走りながらやっていきたいです」
 内藤秀久は前回立川FIで準V。調子、成績とも高いレベルで安定している。
 「ずっと雨だったので、室内練習してきました。体調は問題ないので、あとは疲れがどう出るか。福井はFIで優勝させてもらっているので、いいイメージが強いです。(初日は)もちろん郡司君で。いいレースをしてくれるので、サポートできるところがあれば、しっかりサポートしたい」
 守澤太志は6月別府記念でV。続く高松宮記念杯では決勝3着に入るなど、調子を上げてきた。
 「成績は上がってきているし、状態自体は上がってきていると思います。ただ、今回は雨が多くて室内トレーニングが中心。パワーは上がっているけど、それを自転車に伝えられるか。不安がありますね。森田(優弥)君はいつもいいレースをしているので、信頼して付いていきます」

1R

選手の写真です。
清水剛志選手
 後ろ攻めから切った相川永伍を市橋司優人が打鐘前に押さえる。前受けから6番手まで下げた北川大五郎がすかさず反撃。あっさり市橋を叩いて逃げる。これで絶好となった清水剛志(写真)が前との車間を大きく空けてから追い込んだ。
 「自分が地元の一番手で役不足かなって思っていたので、開き直って楽しんで走ろうと。いい流れを作れたかな。追走は楽でした。後ろを見る余裕もありました。どれくらいのまくりが飛んで来るか分からなくて、最後に踏んでしまって北川君には申しわけなかったです」
 中団を確保した市橋司優人は相川に内をすくわれながらも最終バックからまくって2着。
 「スタートで勝負してみようって思って、思った位置を取れた。切った上を叩いてから、自分のレースをすればいいかなって。前を追ってまくりも出せて2着だし、悪くないかな。A級(1、2班戦)初優勝もここだし、バンクのイメージは良い。二次予選が壁になっているけど、準決、決勝といけるように頑張る」

2R

選手の写真です。
中西大選手
 後ろ攻めから赤板過ぎに切った能代谷元がそのまま先行策を取る。3番手をキープした片折亮太が最終2コーナーからまくるが、その上を中西大(写真)がまくり追い込みで飲み込んだ。
 「誰もスタートで出なければ前を取らざるを得ないですからね。先行している選手(能代谷元)がどんな選手か分からなかったので、中団で粘らずに後ろまで下げました。片折さんにずっと見られて行けなかった。片折さんがダッシュいいのは知ってるので、見てしまった。失敗しました。地元の選手に迷惑をかけました。自分だけなんで、ダメなレース。何か前検日からフワフワしている。気持ちなのか体なのか。しっかり気持ちを入れて走りたい」
 中団先まくりの片折亮太は3着で勝ち上がりを決めた。
 「(初手は)中団というより格上の中西君の後ろからと思ってました。上手いこと中団、中団を回れました。中西君に行かれると終わってしまうので、来る前に行こうと思ってました。車の出はあんまり良くなかったので、修正して明日(2日目)を迎えたい」

3R

 後ろ攻めの後藤悠が赤板過ぎから主導権を握る。上手く中団を確保した山岸佳太が最終2コーナーから力強くまくって快勝した。
 「あそこ(中団)は勝負しないと。ホームで緩んだところを行こうかと思ったけど、接触の影響で芦澤(辰弘)さんがいなかったら裸になっちゃうなと。1センターから前との距離を詰めるように仕掛けました。感触は悪くないけど、少し感覚のズレがある。日に日に良くなると思います。前回よりはいいけど、まだいまひとつ。セッティングを修正します」
 打鐘過ぎに1度、山岸と連結が外れた芦澤辰弘だが、すぐさま追い上げて2着に続いた。
 「一回カンナ削りをされたので、外から追い上げてと。予想できるメンバー構成だったので、あの並びなら中団を取り切ってからだと。上手く山岸が立ち回ってくれた。体が重たい感じで状態はあまり良くない。抜く抜かないはあれですけど、追走は集中していた。抜く余裕はなかったです」

4R

選手の写真です。
瓜生崇智選手
 後ろ攻めから動いた巴直也は中団の藤井栄二にフタをしてから赤板の2コーナーで先頭に出る。すかさず反撃に出た藤井が最終ホームで懸命に抵抗する巴を強引に叩いて主導権を奪う。冷静に戦況を見極めていた瓜生崇智(写真)が痛烈にまくり、マークの坂本亮馬と同時にゴールを駆け抜けた。
 「最高の形でしたね。前受けはしたくなかったけど、けん制が入ったので。もがき合いになって行けるところがホームだったので、1周頑張ろうと。最後は交わされたかと思ったんですが、踏み直せました。状態は前回の平よりも上向きです」
 1着同着の坂本亮馬は瓜生の走りを称える。
 「自分としては(瓜生の)まくりを抜きたかったんですけどね。抜けると思ったけど意外と残って、そこら辺の感覚が甘かった。結果的にはラインで決まったので満足です。(瓜生は)厳しい展開を乗り越えて強かったです」

5R

 後ろ攻めからカマシ気味に踏み込んだ宮本隼輔が打鐘で先手を奪取。ライン3人で出切って、レースは完全に中四国勢のペースに。後続の動きを見ながら岩津裕介がゴール前できっちり抜け出した。
 「1番車だったので、誰も先行するタイプもいなかったし宮本君が駆けられるなって。一回切ってその上を叩けたらなって組み立てでした。早くからの先行だったので、僕も余裕はあった。ブロックできたら前で決まるなって感じだった。最後は待ち切れない部分もありました。前検日に感覚的に良かったので、気持ち良く走れるんじゃないかって感じでした」
 引いて終始後方でレースを進めることとなった菅田壱道だったが、最終3コーナーからまくり追い込む。中団にいた小林令のブロックで車が外に流れるが、直線ではしっかり伸び切って2着に強襲。
 「仕掛けのタイミングはあったのに3回も4回も見ちゃった。この仕掛けが今の現状だと思う。なんとかあと3日間見ないでいけるように、気持ちの面を高めていきたい。小林君がヨコに動いてびっくりしたけど、なければ突き抜けられたかな。ドン底は脱したと思う。競輪は気持ちだと思うので、強い気持ちを持って走りたい」

6R

選手の写真です。
望月一成選手
 後ろ攻めの川口聖二が3番手の望月一成(写真)にフタをした状態で赤板、打鐘を通過。前受けの野口大誠は腹をくくって逃げる。3番手の併走はなかなか決着がつかない。最終3コーナーで八尋英輔の内をすくった望月が最後は野口の内から抜け出した。
 「前中団から(別線の選手が)切って、切ってで自分が行く予定でした。その甘えた考えがダメでしたね。どうしようって思って、落ち着いて走れなかった。ただ、内が空いたんで、内を踏んだだけ。初めてあそこまで押さえられました。アップは考えてやって上手にできたので、体はいい状態。明日(2日目)は相手本位じゃなくて、しっかり自分から動いてラインで決まるようにしたいです」
 八尋英輔が番手絶好展開を生かして2着に入った。
 「(野口が)めちゃくちゃ頑張ってくれました。(望月が)3番手なんで大丈夫かなって。内から(望月が)来ることは考えてましたけど、難しいところですね。ハコで余裕はある程度、ありました。展開に恵まれなくても、何とかできるようにしたいですね」

9R

選手の写真です。
村田雅一選手
 悪天候の影響で7、8レースが中止となった後で行なわれた一戦。地元の新鋭・脇本勇希が赤板で押さえてきた山本直を突っ張ってそのまま先行勝負に出る。出られなかった山本が中団に入り直しての一本棒でレースは終始し、後続の動きを見ながらゴール手前で踏み出した村田雅一(写真)が1着。
 「突っ張りは作戦だった。まくってこないだろうなっていうくらいのカカリでした。(脇本を)2着に残せなかったのは僕の力量不足。ワンツーを決めたかったです。9レースも取り止めかと思ったけど、気持ちを入れて走れた。脚は軽かったです」
 3コーナーからまくり追い込んでいった山本直は届かず2着。
 「2コーナーで詰まったけど、見てしまってから行ったので後ろに迷惑かけました。ちょうど3コーナーにかかるかなって感じだったので弱気でした。今日(初日)のレースではイマイチ。明日(2日目)から強気にいきたいです」

10R

選手の写真です。
山口拳矢選手
 後ろ攻めから赤板の2コーナーで切った山口拳矢(写真)が畝木努を受けて4番手をキープ。最終2コーナーから鮮やかにまくって完勝した。
 「(初手は)前を取らされると思ったけど、後ろになるとは思わなかった。(中団を確保して)内を気にしながら、あとは前が駆けたんで、自分のタイミングで仕掛けました。行けるかなっていう感じはありました。(発走時間が遅れて)ピークに持って行けなかった感じなんですが、1着を取れているので悪くないと思います」
 志智俊夫がしっかり2着に続いて岐阜ワンツー決着となった。
 「(山口は)メンバー的に受けて立つ立場なので前を取らされると思ったけど、やりやすい形になった。最初の位置取りから上手くレースを運べた。(状態は)見ての通りです」

11R

 圧倒的な人気を集めた三谷竜生が5着に敗れる波乱。レースは後ろ攻めから切った鶴良生を古屋琢晶が赤板の2コーナーで押さえて逃げる。最終ホーム前、7番手から巻き返した三谷は中団の鶴に合わされ苦しくなる。快調に飛ばす古屋の番手で絶好となった武藤篤弘が鶴のまくりを止めてから追い込んだ。
 「古屋君が強気の姿勢で走ってくれた。古屋君は強くて点数以上に乗れていますね。差し切れているし、脚の感じはいいと思う」
 古屋琢晶は強豪相手に会心の先行策で2着に粘った。
 「初手は中団か後ろ。順番が来たら行こうかと思っていた。余裕はあって、先行態勢に入れました。3コーナーで武藤さんがブロックしていたので自分のペースで走れた。最後まで踏み切れています」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 後ろ攻めから上昇した古性優作を前受けの中本匠栄が突っ張る。赤板の2コーナーから森田優弥が一気に踏み込んで主導権を握る。合わせて動いた古性が飛び付き、守澤太志をさばいて番手を奪取。後方で戦況を見極めていた郡司浩平(写真)は最終1コーナーから好回転でまくると、森田を4コーナーで抜き去った。
 「様子を見て、取れた位置からと思ってました。ホームのところの動きが激しくて、見てしまいましたね。そこで踏み込めずにタイミングが狂った。落ち着いてから行く形になりました。反応はいまいちで、楽に行ける感じじゃなかった。終わった後に先行したくらいに苦しかった。新車で自転車と体がマッチしていないので、合わせていくのが今回のテーマですね。いい収穫はありました」
 内藤秀久がしぶとく食い下がり、神奈川ワンツーが決まった。
 「すべて(郡司に)任せてましたけど、思った以上に動きがトリッキーで、そこはちょっと見ちゃってました。集中はしていたんですが、翻ろうされました。余裕はあったので、古性君のところをしっかり乗り越えようと。最後はもっと自信を持って踏むべきでした」

6R

選手の写真です。
藤井栄二選手
 赤板過ぎに飛び出した藤井栄二(写真)がペースを緩めたところを原口昌平が打鐘前に叩いて逃げる。これで絶好の3番手のポジションを確保した藤井が最終2コーナーから力強くまくって快勝。4カ月ぶりの勝ち星を挙げた。
 「ラインで勝ち上がることを第一に考えて、先行基本に組み立てました。原口君のやる気がありそうだったので、遅ければ突っ張って、早く来たら出してという感じで、何通りか考えていたうちのひとつでした。ジャン前からペースが上がって、休むところがなくてキツかったですね。昨日(初日)は悪くて、今日(2日目)はケアしたり、アップの仕方を変えて感じが良くなりました」
 森田優弥は松岡健介に再三のけん制を受けながらも、外併走からしぶとくまくり上げて2着。
 「(初手で)前は厳しいと思っていたけど、前になってしまった。(松岡のけん制が)厳しくて、本当に死ぬ気でへばりついてました。最悪の状況だったんですけど、無理やり行きました」

7R

選手の写真です。
山口拳矢選手
 赤板過ぎに切った瓜生崇智を大石剣士がすかさず押さえて主導権を取る。外を踏み上げた山口拳矢(写真)は3番手の位置で瓜生とバッティング。打鐘の4コーナーで弾かれて後方に下がる形になった山口だが、二の脚を使って最終2コーナーから豪快にまくり切った。
 「もうちょっと早めに行けば出させてくれるかと思ったけど、結果的に踏まれてしまった。挟まれてしまったので、変に脚を使うよりはまだホームだったので下げてもう1回行こうと。周りも見えていたし、笠松(信幸)さんが入れてくれたので仕掛けていった。昨日(初日)よりも体的には軽いかな。もっと良くなっていくと思う。(3日目以降は)先行もイメージしていけたら」
 大石剣士の先行を利した内藤秀久が2着に入った。
 「大石はかかっていたし、ジワジワ上がっていった。4コーナーまで余裕はあったけど、ヨコで仕事をしようと思ったら山口君のスピードが違った。でも(大石と)ツースリーで勝ち上がれたので良かった。感触は悪くないので明日(3日目)が楽しみです」

8R

選手の写真です。
鷲田幸司選手
 後ろ攻めから赤板過ぎに切った片折亮太を中西大がすかさず叩いて先行策を取る。前受けから7番手まで下げた宮本隼輔は打鐘の3コーナーから反撃に出るが、3番手の外で止まってしまう。中西の番手で絶好となった地元の鷲田幸司(写真)がきっちりチャンスをモノにした。
 「初手から理想通りで、(中西)大が完璧でした。展開はすごい楽で、これでいいのかなって。オーバーペースで僕の出番もあると思ったけど、ほぼ仕事なしで1着。うれしいです。地元はFIでも気持ちが入るんですが、記念はやっぱり違いますね。でも、今日(2日目)のほうがリラックスして走れました」
 中西大は初日の反省を生かして先行勝負。しぶとく2着に粘り込んだ。
 「理想の展開。昨日(初日)は迷惑をかけたので、地元の先輩の前でしっかり走ろうと思ってました。バンクは湿気でめちゃめちゃ重かったです。(宮本の仕掛けは)全然、見えてなかったんですけど、あれで来られたら練習するしかないと思ってました。2走してみて、やっぱり先行のほうがいいですね」

9R

選手の写真です。
松坂英司選手
 赤板の2コーナーで飛び出した畝木努を望月一成が打鐘の3コーナーで叩いて主導権を握る。踏み上げた三谷竜生は空いていた4番手に収まる。軽快に飛ばす望月の番手で好展開となった松坂英司(写真)が直線で鋭く追い込んだ。
 「望月君が頑張ってくれました。粘らせる感じじゃなく、流さずにそのまま行ってくれました。かかりも良かったです。抜く場所に関しては反省点。集中して力を出し切ろうと思って走れました」
 4番手確保からまくり追い込んだ三谷竜生は2着まで。
 「前受けはあんまり嫌だった。思ったよりは畝木君も踏まず、望月君がすんなり出ていったのでキツかった。前が踏み合うと思って見てしまいました。前もかかっていたので中団で休みました。ちょっと重たかったですね。昨日(初日)から良くないので修正したい」

10R

選手の写真です。
古性優作選手
 市橋司優人、飯野祐太の順で切った上を脇本勇希が打鐘で叩いて出る。後続を一本棒にして快調に飛ばす脇本を古性優作(写真)が車間を大きく空けてガード。徐々に車間を詰めながら粘る脇本をゴール寸前で計ったようにとらえた。
 「(脇本)勇希が本当に頑張ってくれました。出切ってしまえば、あとは僕が仕事をするだけ。車間を空けて仕事をするか、空けずに仕事をするか、どっちでも良かった。踏み上がっていったので、空いていった感じ。誰かまくりに来ても3コーナーで合わせられると思った。初日はあんまり良くなくて疲れがあった。今日(2日目)は勇希が頑張ってくれて、明日(3日目)に向けて、しっかり調整すれば戦えると思います」
 2着の脇本勇希は連日の積極策で奮闘。地元記念で準決勝に勝ち上がった。
 「(初手は)前か後ろで。後ろになったので、行けるところから行く感じでした。(別線は)みんな4番手がほしいだろうから切り合いになると思ったし、それを見て自分の距離と照らし合わせて仕掛けました。後ろが古性さんなので信頼して。流すところは流して、踏み直すところは踏み直してました。初日より踏み出しが早くてタレたけど、最後まで踏めました」

11R

選手の写真です。
皿屋豊選手
 最終4コーナーで4人が落車する波乱のレースになった。赤板過ぎに切った野口大誠を山岸佳太が叩いた上を皿屋豊(写真)が打鐘の3コーナーで一気に叩いて主導権を取る。3番手確保からまくった山岸を志智俊夫が強烈にブロック。これでバランスを崩した山岸が落車し、菅田壱道、守澤太志、八尋英輔が巻き込まれた。最後まで力強く踏み切った皿屋が先頭でゴールを駆け抜けた。
 「メンバー的に見ても自分が先行になるかなって思ってました。(別線が)切り合ったところを行けました。飲み込まれそうな感じもあったんですが、しっかり踏めたと思います。音が聞こえて4人コケていたので、志智さんの失格は残念です。一走目ということでどれぐらい自分の調子がいいか分からなかったけど、600メートルしっかり踏み切れていたし、直前の調子の良さは出ていました」
 北日本ライン3番手で前との連結を外してしまった大森慶一だが、落車を避けて2着に突っ込んだ。
 「ジャンで(菅田が)内に行ったときに踏み遅れてしまった。武藤(篤弘)君に入られたけどリカバリーはできました。無我夢中で踏んだけど、感じは良くないですね。(準決勝は)自分の持ち味を出して頑張るだけ」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 北川大五郎、金子哲大の順で切った上を山本直が打鐘で叩いてハイピッチで駆ける。前受けから7番手まで下げた郡司浩平(写真)は最終ホーム前から反撃。抜群のスピードでバックで先頭に立つと、そのまま力強く押し切って連勝を飾った。
 「流れで行く感じでした。踏み込んでから流れるけど、スピードが上がり切ってから、ニュートラルに入らない感じ。体というか自転車の問題ですね。新車でやっぱり練習の感覚と違うので、あと2日間で調整して上げていければいいんですけど。乗りながら考えます」
 東龍之介が懸命に食い下がり、神奈川ワンツーが決まった。
 「もう王者(郡司)にお任せで。彼のレーススタイルは詰まったら仕掛けてくれるので、それがどこになるかなって思ってました。ずっと上がっていく感じでした。自分の感触的にも思ったより悪くない。ちょっと余裕はありました」

10R

選手の写真です。
古性優作選手
選手の写真です。
岩津裕介選手
 前受けから突っ張ろうとした脇本勇希を望月一成が赤板の2コーナーで叩いて先頭に立つ。4番手に収まった脇本は最終ホーム前から反撃に出るが、東龍之介が強烈にブロック。最終2コーナーから自力に転じた古性優作(写真)が豪快に前団を飲み込んだ。
 「望月君と脇本君は先行選手なので、体力がある限り力勝負すると思ってました。脇本君が張れていったので、僕はもう自力で行った感じです。あんまり良くはないですね。ペダルに体重が乗ってない感じ。日に日に修正してるんですが、ちょっと物足りないですね。ラインに助けてもらっている。感じたことはあったので、修正して明日(最終日)いいレースをしたい」
 後方8番手からまくり上げた皿屋豊は不発。そのスピードをもらった岩津裕介(写真)が2着に突っ込んだ。
 「徹底先行が2人いたので、皿屋君は落ち着いて緩んだところで仕掛けてくれるかなって。脇本君が浮く感じになって、皿屋君は思いっきり踏み込めない感じで、本来のスピードじゃなかったですね。自分は普通に走れてるのかなって思います」
 打鐘で坂本亮馬にすくわれて古性と連結を外してしまった松岡健介は最終2コーナーですくい返して懸命に追いかける。最後は岩津に交わされたが、3着で決勝に進出した。
 「後ろが(坂本)亮馬でいずれ来るなって思ったけど、思いがけないところで来られた。技術的には物足りないけど、すくわれてリカバリーはできているので、脚は仕上がっている」

11R

選手の写真です。
山口拳矢選手
選手の写真です。
森田優弥選手
 後ろ攻めから切った森田優弥を中西大が赤板の2コーナーで押さえて逃げる。中団の4番手を確保した森田が最終2コーナーからまくるが、その上を山口拳矢(写真)がまくり追い込んで1着。シリーズ3連勝で勝ち上がった。
 「ああいう展開になるなって思ってました。隙があればカマシも考えていたんですけどね。流れが早かったけど、脚は使っていなかったので上手く吸い込まれるように行けました。スリップだけ気をつければ届くかなって。周りはしっかり見えてました。決勝はどこかで見せ場とか存在感を見せられたらなって思います」
 中団先まくりの森田優弥(写真)は山口の強襲に屈して2着。
 「前は厳しいと思っていたので、後ろから切って位置を確保できればって思っていました。(山口に)負けたくなかった。悔しいです。まくり切れたのは良かったんですけど、山口君がどこから来たのか分からなかった。今日(3日目)が一番体は動けたのかなって思います」
 中西大の先行を利した村田雅一が3着に食い込んだ。
 「(中西)大は脚を使わずに出れた。ペースに入った感じだったんですけど、(森田が)上を走っていてスピードが違いました。最低限、ハコは飛ばそうと。責任のある位置だったので緊張しました。脚自体は軽くていいですね」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
選手の写真です。
三谷竜生選手
 中団から先に動いて赤板過ぎに飛び出した藤井栄二に大石剣士がすかさず襲いかかる。打鐘で大石が藤井を強引に叩いて主導権を取る。郡司浩平(写真)がしっかり続くが、内藤秀久を弾いた三谷竜生がこの3番手にスイッチ。後方でためていた金子哲大が好スピードで前団に迫るが、最終バック前から番手まくりを打った郡司がしっかり合わせ切って3連勝を飾った。
 「藤井君も積極的に来るだろうし、大石が行けるところでしっかり行ってくれた。そこは評価するべきですね。外から(金子が)見えて、大石も失速しているところだったので、前に踏む選択をしました。1着を取らないといけない立場なので、シビアに踏ませてもらいました。体の状態はいいので、あとは(新車と)かみ合ってくれれば」
 最終ホームで郡司の後位にスイッチした三谷竜生(写真)がそのまま2着に流れ込んだ。
 「南関勢を出させたら厳しいので、藤井君はやる気でした。藤井君がしっかり踏んでくれていたので、どっかのタイミングでは合うかなと。(3番手に切り替えて)思ったより脚がたまらず、自分の中では進んでいる感じがしなかった。昨日(2日目)よりは軽く成っているし、良くなっているとは思います」
 金子のまくりは不発となったが、*齋藤登志信が三谷に続く形で3着に。
 「金子君に任せて。頑張ってくれる以上は、自分にもチャンスがあると思ってました。郡司君が番手で、あそこまで行けてますからね。内藤君に余裕があったら、あそこに入れなかったと思う。前があっての結果ですけど決勝に乗れて良かったです」