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別府競輪

BEPPU KEIRIN

86#

検車場レポート

  • 6/4 Fri.  (前検日)
  • 6/5 Sat.  (1日目)
  • 6/6 Sun.  (2日目)
  • 6/7 Mon.  (3日目)

1R

選手の写真です。
望月一成選手
 徹底先行の望月一成(写真)が、オープニングレースの1番車で登場。前回の全プロ記念でも2日間、先行策で見せ場を作った。
 「1レースの1番車は期待されているということだと思うので頑張りたいですね。全プロは結果はダメでしたけど、自分のスタイルは見せられたのかなと。今回は持ち味を出して、結果も付いていきたらいいなと思います」
 FI戦では手堅く決勝にコマを進めている和田圭が、望月をマークする。
 「望月君とは初めてですね。先行タイプだ信頼して付いていきます。(全プロから)中4日なので、ちょっと疲れが心配ですね。今日(前検日)ケアをして、レースに備えます」

2R

 朝倉智仁は前回、平FIの準決勝を1着で突破。決勝ではシンガリ負けも、同期の高橋晋也とモガき合って力は出し切った。
 「平がハードだったので、中3日ですし、疲れを取ることをメインにやってきました。別府は去年の11月に1回来たんですけど、あんまりイメージはないですね。(初日は)自分のパターンにというか、しっかり走ればチャンスはあるかなと思います」
 今期からS級に返り咲き、随所で好走している瓜生崇智は、前回の前橋記念でも白星スタートを決めている。
 「2月までは良かったんですけど、3月くらいからは下降気味なので、S級1班の点数を取るためにも今回頑張りたいですね。地元地区の記念なので、地元のつもりで走ります。前より自力の脚が落ちているかもしれないんですけど、その辺は前々に走るレースでカバーしたいです」

3R

選手の写真です。
岩谷拓磨選手
 4月奈良記念では落車に見舞われた岩谷拓磨(写真)だが、5月防府FIでオール確定板入りを果たすなど調子は悪くなさそうだ。
 「今まで軽いギアで走ってきたんですけど、上位陣と戦うために3.92のギアを使うようになって、だんだん慣れてきました。最近は、逃げの決まり手も付いてきたし、成績も上がってきているので良いと思います。記念は準決勝には行ったことがあるので、決勝を目指して頑張ります」
 杉森輝大は1月取手FIから復帰して、ここまでに準Vが3回。しっかり成績をまとめている。
 「人の後ろを回るようになって点数は維持しているんですけど、自力のレースもあるので戻していかないと。(前回の松阪FIから中8日は)練習しながらケアも入れてできました。ちょっとずつ上向いている感じはあるので、結果につながるといいですね」

4R

選手の写真です。
小川勇介選手
 5月松山で17年7月平塚以来のFI優勝を果たした小川勇介(写真)は、続く松阪FIでも連続Vを飾った。
 「尻上がりに良い感じです。目標がいなければ自分で動ける脚には仕上げているつもりです。最近はFI戦が続いていたので、全プロで久々にGIクラスと走れて得るものはあったし、あのクラスで走るのは楽しかったです。(中4日は)園田(匠)さんと岩谷(拓磨)の3人で調整してきました」
 松坂洋平は復帰戦の全日本選抜で再び落車に見舞われるも、その後のFI戦では随所でV争いを演じている。
 「ケガで復帰してからは、徐々にですけど戻ってきていると思います。前回の小倉からはここまで結構、空いた(中17日)ので、いつも通り練習してきました。(佐藤龍二と連係する)初日は自分が前になったので、行けるところからしっかり仕掛けます」

5R

 岩津裕介は、5月久留米FIと続く全プロ記念を欠場し、今シリーズがダービー以来のレースとなる。
 「久留米はオーバーワーク気味で腰痛と膝痛が出たので欠場しました。今はもう影響はないです。練習は競輪場をメインに普通にやってきました。時間もあったので自転車を煮詰め直して、いろんな乗り方を試してきたので、実戦でどうかなっていう感じです。気温が上がってきてスピードも出るので上手く対応していきたい」
 4月小倉FIで今年初Vを飾った小川真太郎は、前々回の防府FIでもVを達成した。
 「正直、防府は今までで一番良くなかったです。脚はずっと悪くないけど、いろいろと試している段階なので、みんなのお陰で優勝することができました。今回もフレームは同じだけど、ハンドル周りを調整しているので楽しみです」

6R

 前回の全プロ記念は89着に終わった稲垣裕之だが、最終日は清水裕友や浅井康太らを相手に打鐘から先行勝負に出た。
 「全プロは着以上に感触は良かったです。試したいことはできました。最終日は久々の先行だったんですけど、長い距離をモガいて分かることもあるし、それは今も昔も同じですね。明日(初日)は南(潤)君に任せます」
 その南潤は、前回の前橋記念で2991着。完調とは言えない状態も、徐々に本来の力を取り戻している。
 「積極的には動けているので、あとは着に残れるようにですね。何もしてないわけではないので、やりたいことはできていると思います。もっと良かった時は自信を持って走れているので、その時の感じに戻していきたいです」

7R

選手の写真です。
中本匠栄選手
 中本匠栄(写真)は、99着の全プロ記念をこう振り返る。
 「結構、練習していったので疲れもあって体が重たかったです。今回はケアを中心に練習もできたので大丈夫だと思います。別府は久しぶりですね。なかなか九州を走れる機会がないので頑張りたいです」
 前々回の防府FIはオール連対の久米良だが、前回の松戸FIでは失格落車。状態面はどうか。
 「ケガは打撲と擦過傷だけど全然、大丈夫です。自転車も問題なかったし、落車の影響はないと思う。(ラインの先頭で)自分でやって得たものもありました」

8R

 2月豊橋FI以降は優出がない山本伸一だが、随所に1着はあるし、ダービーや全プロ記念でも連にからんでいる。
 「全プロでは(初日に)長い距離を踏めているので悪くないと思います。2日目は(山田)久徳が頑張ってくれました。最近は決勝には乗れてないけど悪くないと思います。別府はS級初優勝のバンクだし、エボリューションで勝ったこともあります」
 村上博幸は、当所で行われた一昨年のサマーナイトフェスティバルで優勝している。
 「あの時は調整も上手くいってると分かっていたのでうれしかったですね。今はレースの流れが変わってきているので、対応するのが難しいなと感じています。5月はあっ旋が3本あったので、前々回の大垣は追い込んで行って、全プロが終わってからは普通に練習してきました。最近は、そういう調整が上手く行きにくくなっているけど、疲れとかはないです」

9R

 前々回の函館記念では決勝進出を果たした柏野智典だが、最近の感覚はあまり良くないと話す。
 「最近はあまり自転車が進まないのでストレスですね(笑)。全プロは展開的にどうにもならなかったけど、僕的にも良くないシリーズでした。練習では上向いているけど、なかなか本番で…っていう感じ。前回の別府(昨年12月)くらいが一番良かったですね。あの時はタイミングが合えば1着を取れるなっていう感覚だったので」
 松本貴治は、直近4カ月のバック回数が1の理由をこう説明する。
 「毎レース徹底して先行しようとも思ってないですし、前よりは自在に走りたいっていうのがあるので、そういうのでバック回数が減ってきているのかなと思います。中4日はいつもなら調整くらいなんですけど、そればっかりでは上積みがないなと思って今回は練習してきました。でもそんなに疲れがある感じではないので、日に日に上がっていけば良いですね」

10R

選手の写真です。
園田匠選手
 4月西武園記念で決勝にコマを進めた園田匠(写真)だが、その後はパッとしない成績が続いている。
 「最近は調子は悪くないけど、成績が付いてきてないですね。今回は北九州のメンバーもそろっているので結果を残したいです。(前回の全プロ記念の)初日のアクシデントでバックフォークが曲がったので、今回は修正に出してから持ってきました。レースが詰まっているのも好きなので良いと思います」
 上田尭弥は、グレードレースを含めてコンスタントに優出している。
 「最近はバックは取れているけど、大きい着も目立つので、逃げて自分もゴール前勝負ができるようにしたいです。前回の久留米では(中川)誠一郎さんを付けていたのにダメだったので、終わってからは反省して、より一層、練習に集中してきたので、今回も良い状態で入れていると思います」

11R

選手の写真です。
山口拳矢選手
 今年に入ってFI戦ですでに5度の優勝を飾っている山口拳矢(写真)。今回も持ち味のスピードに注目だ。
 「バック数が増えてきているので悪くないですね。前回(全プロ記念)からそのまま別府に自転車を送ったので、バンクには乗れてないんですけど、ワットバイクとローラーで練習してきたので、調子は変わらないと思います。今回はGIに向けて走りたいです。9車立てを走るのは経験になるのでうれしいです」
 前回の松阪FIの落車が気掛かりな柴崎俊光だが、ここは山口に食い下がって中部ワンツーを目指す。
 「ケガはもう大丈夫です。レースの間隔もあいたので、調整してトレーニングもできました。自転車はダメになったので、前に使っていたものを使います。(山口とは)何度か連係があって、ちぎれたこともあるので、離れないように付いていきます」

12R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 抜群の安定感を誇る松浦悠士(写真)は、4月武雄記念から前回の全プロ記念まで4場所連続優勝中だ。
 「自分で調べたんですけど、滝澤(正光)さんが13場所連続優勝っていうのを見つけて…。全然ムリだと思いました(笑)。全プロでは勝ちたいとか、勝たなきゃいけないとかはあまり考えずに、良いレースができたかなと思います。(SPR賞でも見せた)外併走は普通に後ろに付いているのと大差ない走りができているので、ほぼサラ脚みたいな感じです。ダービーでは優勝できたけど、郡司(浩平)君にタテ脚は負けているなと感じたので、全プロのあともしっかり練習はしてきました。疲労感はあるけど、明日(初日)には疲れは取れているかなと思います」
 郡司浩平は、73着の全プロ記念から切り替えて今シリーズに挑む。
 「全プロはちょっとピリッとしなかったので、中4日だけどここに向けてはしっかりやってきました。今回は4日間を通して次(高松宮記念杯)につながるレースができればなと思います。最近は松浦君と戦う機会が多くて、お互い手の内がなんとなく分かってきている中で、どう自分のレースができるかなので。仕掛けどころではしっかり仕掛けるようにしているし、その気持ちはあるので、それをレースで出せたら良いなと思います」
 守澤太志もS班となった今年はほとんどの開催で優出し、高いレベルで安定している。
 「S班になった時に立てた目標が、決勝を外さないっていうので、ここまで何回か外してますけど最低限は走れているのかなと思います。もう少し決勝で頑張りたいですね。全プロではセッティングとかフォークを変えてみたんですけど、あまり良くなかったので、今回は戻して走ろうと思います」

1R

選手の写真です。
和田圭選手
 赤板の1コーナーで望月一成を押さえた矢口啓一郎が主導権。後方に置かれた瀬戸栄作はなかなか仕掛けることができず、最終2コーナー3番手から望月がまくる。最後はピタリと続いた和田圭(写真)が鋭く伸びてオープニングレースを制した。
 「(望月は)走る前は積極的にいく選手だし安心していたんですけど、中団に入ってからは瀬戸君にカマされたらヤバイなと思いました。直前にタイヤがパンクして車輪を借りて走ったんですけど、最近ずっと重たいバンクを走っていたせいか、今日(初日)は周回中から軽く感じた。朝一のレースはあまりないんですけど、いつも練習している時間だし問題なかったです」
 まくった望月一成が2着でゴールした。
 「基本は突っ張ろうと思っていたんですけど、矢口さんの勢いが良かったので引きました。中団に引いてからは、瀬戸さんにいかれてたら後方になってキツかったですね。でも仕掛けなかったので恵まれました。別府は(S級)初優勝のバンクで、今日(初日)も声援が多かったので力になりました」

2R

選手の写真です。
瓜生崇智選手
 後ろ攻めの朝倉智仁は中団の瓜生崇智(写真)にフタをしてから、赤板の1センター過ぎで吉本哲郎を押さえて逃げる。すかさず追い上げた瓜生は吉本との外併走が長引くも、最終2コーナーから再び加速。2センターで朝倉を飲み込んで、そのまま力強く押し切った。
 「ホッとしました。外併走になってしまったけど、今日(初日)はそこで勝負しようと思っていたので。前回の前橋より体は全然軽くて、良いのかなと思います。朝倉君が2周半から押さえに来たのは想定外だったけど、そのお陰で脚を削ってくれました。僕も最後まで踏み直しが効いていたし、山口(貴嗣)さんとワンツーが決まったのが一番うれしいです」
 瓜生マークの山口貴嗣が2着で九州ワンツーが決まった。
 「あの展開だったのでちょっと怖かったですけど、なんとか付いていけて良かったです。瓜生は絶対に中団を確保しに行って仕掛けてくれると思ったので、自分は我慢するだけでした。調子は問題ないと思います」

3R

 初手で中団に位置した岩谷拓磨に杉森輝大が併せ込んだ状態で赤板を経過。外併走のまま仕掛けない杉森の動きに岩谷が引いていく一方、中団に入った杉森はすぐさま内を掬って前に出ると、そのまま先行勝負に出る。なかなか反撃のタイミングがつかめなかった岩谷だが、最終バックからまくり追い込み、ゴール寸前で杉森を捕らえた。
 「位置は任せると言われていたので、中団からいきましたけど杉森さんの位置が気になってしまって。引こうか引かないか中途半端になってしまって最悪のレースでした。明日(2日目)以降はGIの選手を相手に組み立てを修正したいですね。仕上がりは問題ないです」
 岩谷を後方まで下げさせた後、波を作っての先行策。杉森輝大の巧みなレース運びも光った。
 「岩谷君の後ろからと思っていたので、引かなければギリギリまでフタをしてと思っていた。組み立てはほぼほぼ作戦通りでしたね。余裕はあって道中の踏み直しもできたので感覚は悪くなかったですね。初日脚を使ったレースができたので、明日(2日目)以降につながったと思う」

4R

選手の写真です。
松坂洋平選手
 赤板の2コーナー手前で天田裕輝が松坂洋平(写真)を押さえる。そこを打鐘の2センターで林大悟が叩いて先制。8番手になった松坂は最終1コーナー8番手からスパートすると、猛スピードで前団を飲み込んで快勝した。
 「取れた位置から前々にっていう感じでした。(赤板の2コーナーで)天田君を突っ張るか迷ったけど、ある程度、踏んだからスピードが上がったのでまくれたんだと思います。(最終ホームで)ちょっと詰まったので、そこでワンチャンかなと。車の出は良かったです。別府は走りやすいですね」
 逃げた林の番手から小川勇介が伸びて2着に入った。
 「(林)大悟のお陰です。気持ちがうれしかった。(松坂とは)スピード差があったし、止めに行ったけど上に逃げられました。(佐藤龍二が)遅れて来ているのを確認して、あまり早く切り替えると大悟が沈むなと思ったし、後ろは地元の安藤(宏高)さんなので、あの判断になりました。自分のデキは悪くないです。調子を維持できていると思います」

5R

 久島尚樹、山田久徳の順で切った上を、打鐘の2センターで小川真太郎が叩いて主導権を握る。番手の岩津裕介が最終1コーナーでまくってきた蒔田英彦を止めると、蒔田マークの佐藤和也は戸伏康夫をキメて岩津の後ろにスイッチ。4番手以降は大きく車間が空いてバック線を通過し、最後は岩津がきっちり小川を交わして白星を挙げた。
 「久し振りのレースでしたけど特に判断が難しいレースとかではなかったので。小川君が練習のように走ってくれました。小川君は粘りもあるので決まったなとは思いましたね。感じ良く踏めたので問題ないと思います」
 小川真太郎が2着に粘って四国ワンツーが決まった。
 「山田さんに付いていって、すかさず行こうと思いました。先行基本にやろうと思っていたし、タイミングは良かったと思います。流そうかなっていうところで(蒔田に)来られたので、そこはキツかったですね。昨日(前検日に)ハンドルを換えたんですけど、守澤(太志)さんに戻せと言われて戻して正解でした」

6R

選手の写真です。
南潤選手
 後ろ攻めから動いた小川丈太が赤板過ぎで南潤(写真)を押さえる。徐々にスピードを上げる小川に対して、南は最終1コーナー7番手から反撃開始。中団から南に合わせて仕掛けた桐山敬太郎を4コーナーでとらえると、番手の稲垣裕之も振り切って白星を挙げた。
 「小川さんは蛇行しながら下りでペースを上げていった感じだったので、あとは僕が桐山さんより先に仕掛けようと思いました。欲を言えば、桐山さんの横までもっとスッといけたら、もう少し楽だったと思うんですけど。桐山さんと並んだけど僕が外だったし、4コーナーの下りで行けるかなとは思いました。いつも2日目がダメなんで、毎回言ってますけどしっかり気持ちを入れて走りたいです」
 稲垣裕之が2着で近畿ワンツー。
 「小川君の先行意欲が高いだろうし、周りの動きを見極めてってことで。(南)潤はいつでも巻き返せるようにタイミングを計っていたし、落ち着いていましたね。ちょっと桐山君に合わされる感じになったので、僕はいつでも切り替えられるように内は確保しましたけど、潤は伸びていきました。抜けたら良かったですけど、道中は周りも見えていたので。潤が強かったです」

7R

 前受けの宮本隼輔を押さえた櫻井学を叩いて伊藤成紀が先行策に出る。引いて7番手となった宮本に対し、5番手を確保した中本匠栄は2コーナーから先まくりに出る。宮本は仕掛けられず、2センターで前団を捕らえた中本が快勝した。
 「思ったより自分に展開が向いてすんなり5番手を取れたのが大きいですね。周りを見ながらいけましたし余裕はありました。スピードの乗りはもう少し欲しいですけど、あおりもあったので。地元の小岩(大介)さんと決められて良かったです」
 小岩大介もしっかり続いて九州でワンツーが決まった。
 「何とか勝ち上がれて良かったです。宮本がジャン過ぎに来るかなと思ったんですけど、後方で構えていたので。(中本)匠栄がいい位置を取ってくれて付いていくだけでした。全プロ(記念)でトップレベルと走って疲れが抜けてないですね。今日(初日)も離れそうになったので明日(2日目)以降も千切れないように」

8R

選手の写真です。
村上博幸選手
 森山智徳は赤板の1センターでハナに立った菅原裕太を追って、前受けから下げた山本伸一をキメにいくが、菅原の後輪と接触して2コーナーで落車する。スローペースになり、打鐘で単騎の阿部大樹が一旦、前を押さえると、立て直した山本が2センターから仕掛けて先行態勢に。その後は別線の巻き返しもなく、絶好の展開となった村上博幸(写真)がきっちり山本を差し切った。
 「(打鐘前の森山の落車は)見えてはいたので、どれだけ飛んでくるかだけ気をつけて。最小限で避けられたので、ムダ脚を使わずにすみました。今の近畿は上位では厳しくなってきているので、ライン的なもので勝負していかないとなと思っています。今日(初日)は自分の中でどんな展開になってもアタマを取る気持ちだったので、1着で良かったです」
 最終ホームでカマした山本伸一が2着で近畿ワンツーが決まった。
 「前を取って流れを見て、緩んだら行こうと思っていました。ジャン前のああいう形(森山が押し込んでくるの)は想定してなかったですけど、車輪は前に掛かっていたので引くつもりはなかったです。脚の調子は良いですし、2場所前くらいから長い距離を踏めているので、そこは武器になると思うし伸ばしていきたいですね」

9R

選手の写真です。
柏野智典選手
 前受けの渡邉豪大を、大利航平、松本貴治の順で押さえると、松本の上昇に合わせて踏み出した渡邉が中四国ライン3番手の桶谷明誉とからむ。隊列が短かくなったところを、打鐘からの仕掛けで佐藤幸治が襲うが、追走の松尾透は離れ、2センターで出切った佐藤の番手には松本がハマる形となって最終周回に。2コーナーまくりの松本を柏野智典(写真)が差して1着スタート。
 「9番(渡邉)の動きが怪しくて少し気にしながらいきました。佐藤君がすごい勢いで来たので、1車かなと思ったら1車だったので松本君が冷静に走ってくれた。道中はわりかし良かったですね。ここ3場所は大きめのフレームを使っていたんですけど、今回戻してやっぱりこっちの方がいいですね」
 まくって2着の結果に松本貴治は、「佐藤さんがカマしてきて合わせるつもりで踏んだんですけど、出られたので落ち着いていきました。練習の疲れなのか新車が合っていないのか終始キツかったですね。もう少し乗ってみてセッティングを修正してみます」

10R

 打鐘の2センターで上田尭弥が山本直を叩いて主導権を握り、九州ライン3番手の樫山恭柄まで前に出切る。隊列を一本棒にして逃げる上田に、最終バック8番手から久木原洋が仕掛けるが前は遠い。絶好の展開となった園田匠は、直線鋭く伸びて白星を挙げた。
 「予選スタートなんで緊張しました。最近は上位陣とあたることが多かったので、脚に余裕はありました。脚が仕上がっているのに1着がなかったので、これで何か変われば良いんですけど。ここは(一昨年の)サマーナイトで決勝に上がれているんで、今回も取りこぼさないようにしっかり走ります」
 九州ラインを上位独占に導いた上田尭弥が2着でゴールした。
 「初手は前中団がベストだと思っていました。踏み出してからは自転車が流れていたし、踏み直しもできたと思います。ホームで(ライン)3人出切ったと分かったので、ジワジワ上げていきました。前回の久留米が終わってから乗り方を変えているんですけど、自転車に力が伝わっている感じがします」

11R

 赤板過ぎでハナに立った才迫開を打鐘で根本哲吏が叩いて先行勝負に出る。前受けから下げて体勢を整えた山口拳矢は、4コーナー手前5番手から早めの巻き返し。最終1コーナーで根本を飲み込んで、そのまま力強く押し切った。
 「前中団か後ろ中団が良かったんですけど、けん制があったので前を取りました。良いタイミングで外が空いてくれたので勢いを殺さずいけましたね。ライン3人で決められて良かったです。別府は初めてなんですけど、カントが結構あったので走りながら慣れていきたいです。最後まで踏み切れたし脚は悪くないです」
 山口マークの柴崎俊光が2着に続いた。
 「早めに行ってくれたので付けやすかったです。良いレースをしてくれましたね。自分は落車明けだったんですけど大丈夫でした。今回は同級生の浅井(康太)もいるし頑張りたいです」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 松浦悠士を赤板で切った郡司浩平(写真)を、1センターで新山響平が押さえて主導権を握る。6番手まで下げた松浦は打鐘の3コーナーから反撃に出るが、郡司にけん制されてバランスを崩し、元の位置に戻って最終回へ入る。中団の郡司は2コーナー手前からまくり出すと、守澤太志のブロックを乗り越えて2センターでは先頭に立ち、そのまま後続を離して快勝した。
 「新山君がすんなり行ってくれたので、あとはタイミングだけでした。自分も早めに行けるところはあったけど、そこで松浦君も来そうだなと思ったら、松浦君が見えたので。2コーナーでは必ず仕掛けて、3コーナーで登る前に守澤さんのところは乗り越えたいなと思っていました。仕掛けた時の初速は良くなかったけど、その後は伸びていたし、踏めているので感じは良いと思います」
 郡司には先着を許した守澤太志だが、最終2センターで松浦を止めて2着に入った。
 「作戦通りでした。毎回思いますけど、新山君はめちゃくちゃ強いですね。あれだけ強いのに郡司君に行かれているので…。なんとかしたい気持ちはあったけど、あの郡司君を止めるのはムリですね。郡司君が行ってしまった後は、松浦君が見えたので。仕事をして2着なので調子は悪くないと思います」
 先行した新山響平は3着に粘った。
 「早めに先行態勢に入ろうと思っていました。力まずにと思っていたので、郡司さんには行かれたけど追いかけられました。守澤さんのお陰なんですけど。(競輪用のフレームは)馴染んでいます。修正するところはあるけど、悪くなかったです」

6R

選手の写真です。
村上博幸選手
 赤板の1センターでハナに立った岩谷拓磨を打鐘で桐山敬太郎が押さえる。そこを2センターで山本伸一が叩いて主導権。小川真太郎は近畿コンビを追ってすかさず反撃に出たが、山本に合わされて最終2センターで後退する。後方では小岩大介、渡邉豪大、藤原浩がからんで落車し、ゴール手前でも阿竹智史が桐山敬太郎の後輪と接触して落車。最終1センターで阿竹を飛ばしていた村上博幸(写真)に絶好の展開が向いて、最後は村上がきっちり山本を交わした。
 「(山本)伸一が上手く判断してくれました。自分はバックからが難しい感じになりましたね。誰がまくってくるかっていうところと、前で(小川)真太郎が締めてきたら伸一に付いていけなくなるので、それも見ながらでした。冷静でしたけど、考えることが多いレースでしたね」
 村上にさばかれた阿竹の外を最終2コーナーからまくった岩谷拓磨が3着に入った。
 「すかさず来るラインがあるなら、無理やり踏むんじゃなくて出すっていう作戦でした。そこで踏み合っても意味がないし、下げて立て直そうと。落車があったり、阿竹さんのあおりもあったけど、最後まで踏み切れたと思います。ただ、連日まくりなんで内容がダメですね。記念の準決勝は2回目。内容のあるレースをしたい」

7R

選手の写真です。
北津留翼選手
 後ろ攻めから動いた松本貴治は中団の北津留翼(写真)にフタをしてから、赤板の2コーナーで杉森輝大を叩いて先行態勢に入る。4番手の杉森は最終2コーナーから仕掛けて前団に迫るが、岩津裕介のけん制で2センターで失速。その外をまくった北津留もあおりを受けたが、直線鋭く伸びて白星を挙げた。
「初手は中団が欲しくて、取れたので落ち着いて仕掛けました。ジャン過ぎでカマしたかったんですけど、自分の甘さが出てしまった。(最終)2コーナーで杉森さんが踏んだので、3コーナーからになりました。あおりもあってタイヤが飛んだんですけど、届いて良かったです」
 杉森を止めて直線追い込んだ岩津裕介が2着に入った。
 「連日、恵まれていますね。あおりを作って決まったかなと思ったんですけど、スピードが止まらなかったので(北津留)翼が強かったです。体は大丈夫なんですけど、今回が久し振りの実戦なので感覚がイマイチですね」

8R

選手の写真です。
諸橋愛選手
 赤板の1コーナーでハナに立った稲垣裕之を新山響平が2コーナーで押さえて主導権。4番手は東日本ラインを追った才迫開と稲垣で併走になるが、稲垣が4番手を確保して、才迫が5番手に降りて最終回へ入る。しかし、グングンと加速していく新山に対して、その後も別線は反撃することができず、絶好の展開で4コーナーを回った諸橋愛(写真)が新山を交わしてゴールした。
 「あまり体調が良いとも思えないけど、これで離れたら完全にデキが悪いし、ここにいれないなっていう気持ちだったので、1着が取れたのは良い薬になります。今日(2日目)、どれだけ新山の踏み出しに付いていけるかだったので、そういう展開にはならなかったけど良かったです。今は恵まれたら勝ち上がれるかなっていう状態です」
 別線を完封してラインを上位独占に導いた新山響平が2着。
 「ラインで決まったのがなによりです。前に出てからは踏みっぱなしで、最終的に抜かれたけど悪い状態ではないです。バンクが軽いので長い距離でも仕掛けやすいですね。疲れはあるし、背中のハリもあるんですけど、踏んでいる感じは悪くないので」

9R

選手の写真です。
山口拳矢選手
 前受けの山口拳矢(写真)を松坂洋平、久木原洋の順で押さえて、スローペースのまま打鐘を迎える。下げた山口は久保田泰弘にフタをされた状態になり、南関勢をすくって前へ踏もうとするが、松坂もそれに反応して2センターから仕掛ける。松坂が久木原を最終ホームで叩いて、後方に置かれた山口は絶体絶命の展開も、立て直した2コーナーから一気にまくり出してゴール直前で松坂をとらえた。
「スタートはごちゃついてたので、前を取りました。結果的にもっと早く引くべきでしたね。まあ、あれだけ外を踏まされて届いたので脚は悪くないです。組み立てが反省ですね」
 上手い立ち回りで主導権を握った松坂洋平が2着に入った。
 「反応はできているし、体は良いと思います。今日(2日目)は白戸(淳太郎)さんが後ろだったので安心して駆けられました。今回からフレームを換えたんですけど寸法は同じなので、中20日あったし、しっかり練習した成果だと思います」

10R

選手の写真です。
守澤太志選手
 後ろ攻めの望月一成が、赤板の1センターで上田尭弥を叩いて先行態勢に入る。7番手になった上田は最終2コーナー手前から反撃開始も、中団の山田久徳が先まくりに出て、外々を踏まされる展開に。守澤太志(写真)はジワジワと前団に迫る山田を3コーナーと2センターでブロックして、直線鋭く抜け出した。
 「(望月は)作戦の段階から強気だったので心強かったです。山田君は中団、中団なので、ほぼ(上田と)二分戦でしたけど、ちょっと僕が下手くそでしたね。山田君を一発で止められたら良かったんですけど。最後は後ろの和田圭も僕が躊躇して踏んでいく感じだったので、その分キツかったと思います」
 守澤にけん制されながらも、まくった山田久徳が2着に入った。
 「中団は譲れないと思っていたので、スタートで脚を使ったかいがありました。でも、まくりのタイミングはワンテンポ遅かったですね。守澤さんの横までは踏んでいったけど、2回もって来られたので厳しかったです。脚はそれほど悪くないと思います」

11R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 後ろ攻めの林大悟より先に、中団の宮本隼輔が郡司浩平(写真)を押さえる。そこを打鐘で林が叩いて主導権。7番手の郡司は2センターから早めに巻き返すと、最終2コーナーで林をとらえて先頭に立ち、そのまま力強く後続を振り切って連勝で準決勝へコマを進めた。
 「変に中団か後ろを取って警戒されるより、前からいこうと思いました。詰まったタイミングでいけたかなと思います。距離的には初日より今日(2日目)の方が長いけど、反応できているので。本当は初日に長い距離を踏んだほうが後々脚は楽なんですけどね。調子は問題ないと思います」
 最終2コーナー手前で大槻寛徳の後ろに俊敏にスイッチした宮本隼輔は、直線鋭く追い込んで2着でゴールした。
 「柏野(智典)さんの作戦通りでした。相性もいいので二人で勝ち上がれて良かったです。最近では一番良いかなとは思いますね。脚の感じも上がってきています」

12R

選手の写真です。
松浦悠士選手
 北日本勢を追った朝倉智仁は、松浦悠士(写真)をけん制しながら赤板の2コーナーで根本哲吏を押さえて先行勝負に出る。5番手の松浦は反撃のタイミングを計ると、最終ホームから一気にスパート。前団を豪快に飲み込んで白星を挙げた。
 「(初手は)南君が前を取るなら2番目が良いなと思っていたので、理想の並びになりました。ホームから仕掛けて、バックが取れる仕掛けがしたいと思っていたので考えていた通り。広島の全プロが10としたら7、8くらいですかね。悪くはないっていう感じです。出脚がもうちょっとスッといけたら良かったんですけど、ちょっとモコモコしてたかなと思います」
 松浦目標の園田匠が2着に続いた。
 「松浦は絶対仕掛けてくれるので、僕は付いていくだけでした。南が来ているのも分かったし、後ろで菅原(晃)さんが内を締めてくれているのも分かったので、僕が踏まないと菅原さんのコースもないと思って踏みました。3人で決まってホッとしてます」
 菅原晃が3着に入って地元勢からただ一人、準決勝進出を果たした。
 「松浦が気を使って仕掛けてくれたので、ありがたかったです(笑)。南は外を来ていたけど、まくれる感じじゃなかったので前を見て、内だけは来れないように締めていました。前回(昨年)は準決勝に上がれて満足してしまっている部分があったので、今回はしっかり頑張ります」

10R

選手の写真です。
村上博幸選手
選手の写真です。
中本匠栄選手
 赤板の1センターでハナに立った岩谷拓磨を、2コーナーで新山響平が押さえて主導権。単騎の阿部大樹は打鐘から追い上げて、3番手の岩谷の外で併走する。8番手になった宮本隼輔は4コーナーから反撃に出て、浅井康太もその外を最終バックから仕掛ける。しかし、3番手を死守した岩谷が合わせてまくり出し、2センターからは中本匠栄が岩谷の内を踏んで直線へ。守澤太志は中本をけん制してから踏み込んだが、守澤の内を突っ込んできた村上博幸(写真)が直線鋭く伸びて1着でゴールした。
 「浅井とは十年以上の連係実績なので、位置的には悪くなったけど仕掛けてくれるし、気持ちに余裕はありました。(浅井は)斜めに走りながらまくりに行く感じになったので、行き切れないと判断して3コーナー手前くらいからコースを探した。レースに余裕はあるけど、今回はそんなに良い状態で入った感じはなかったので、3連勝はできすぎかなっていうのがあります」
 岩谷に勢いをもらった中本匠栄(写真)が2着に突っ込んだ。
 「番組が出た時の岩谷君の先行の気持ちはうれしかったけど、2車なので位置取りに脚を使う作戦でした。しっかり走ってくれたので岩谷君のお陰です。後ろから来た時だけ被らないようにとは言っていたので、仕掛けてくれてコースが空きました。昨日(二次予選)は判断ミスがあったけど、脚は大丈夫だと思います」
 中本にけん制してから踏んだ守澤太志は3着でゴール。
 「すんなり新山が前に出たので決まるかなと思ったんですけど、ちょっと中途半端に踏んだみたいで掛かり切らなかったみたいですね。岩谷君がずっと飛ばせない位置を走っていたので、後ろが見えないし難しかったです。今日(準決勝)は思ったより伸びなかったけど、修正できる範囲だと思います」

11R

選手の写真です。
郡司浩平選手
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北津留翼選手
 後ろ攻めの北津留翼は赤板の1コーナーで南潤を押さえて、そのまま先行勝負に出る。郡司浩平(写真)がすんなり4番手を確保して打鐘を迎えると、7番手にいた久保田泰弘は内に切り込んで諸橋愛と接触し、2センターで諸橋が落車。最終ホームで和田圭が久保田をすくって郡司の後ろを奪取したが、2コーナーからまくった郡司には続けず、単独で北津留をまくり切った郡司がそのまま力強く押し切って無傷で優出を果たした。
 「久保田君の動きだけが嫌で、見ながらいきました。流れに付いていって仕掛けられたとは思います。踏み出しの感じというより、道中にすごい余裕がありますね。まくりの感触も踏み切れているし、悪くないです。決勝に上がれたので、優勝だけを目指して頑張ります」
 打鐘手前から逃げた北津留翼(写真)は、郡司にこそ先着を許したが2着に粘った。
 「誰か来るかなと思ったんですけど、来なかったので仕方ない感じでゴールに向かって踏みました(笑)。半信半疑で踏んでいって、いっぱい、いっぱいでしたね。ラインのお陰ですけど、2着に残れているので悪くないと思います」
 北津留マークの園田匠が3着に続いた。
 「(北津留)翼が先行した時に付いた中で、今日(準決勝)が一番強かったです。(自分は)やっと決勝に乗れたなという感じ。調子は全く問題ないです」

12R

選手の写真です。
大槻寛徳選手
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山口拳矢選手
 山本伸一が切った上を赤板の1センターで山口拳矢が押さえて主導権を握る。7番手で打鐘を聞いた松浦悠士は2センターから反撃に出るが、山口も合わせるように踏み上げて最終回へ。松浦は3番手の外で一旦、止まって、タイミングを伺ってから2センターで再び踏み出したが、山口から車間を空けていた番手の大槻寛徳(写真)が直線鋭く抜け出して決勝進出を決めた。
 「結構、長い距離だったし、不得意な押さえ先行だったけど、しっかり駆けてくれたので(山口)拳矢様様です。2コーナーくらいで松浦が来るかと思ったけど、自分も余裕はあったので松浦を止めるなり、その番手をどかすなり、考えていました。初日、2日目と感覚が悪かったので、力まないようにそこだけ意識して走ったら、楽だったし修正できたと思います」
 先行策で松浦を完封した山口拳矢(写真)が2着。即席ラインワンツーが決まった。
 「今まで先行した中で一番良いペースだったと思います。松浦さんが仕掛けようとして膨れたところで、ちょうど見えたので良いところで駆けられました。ペースに入れた後は、大槻さんを信頼して。後ろの状況は全く分からなかったです。決勝もチャレンジャーとして頑張ります。脚の感じは良いので、しっかり疲れを取りたいです」
 仕掛けるタイミングが山口と合ってしまった松浦悠士だが、なんとか3着でゴールした。
 「情けないですね…。(山口)拳矢が切ったところを切って、カマシ待ちって思っていたけど、松坂(洋平)さんが駆けるかどうかで迷ってしまって、自分で流れを殺してしまいました。(仕掛けたところは)拳矢と踏み出しが合ってしまって、行けるところまでと思ったんですけど、思ったより出なかったです。決勝では切るところは切って、行くとことは行くっていうのをしっかりやらないとなって思います」


【レインボーカップA級ファイナル】
 最終日の9レースでは、上位3名がS級へ特進する「レインボーカップA級ファイナル」が行われる。強力なメンバーがそろったが、得点最上位は藤井侑吾。前回の大垣FIでは完全Vを飾っている。
 「大垣で優勝できたので、ここに向けて弾みは付けられたかなと思います。久しぶりの9車立てで、僕以外はみんなS級経験者なので、なんとか頑張りたいですね。理想は先行で勝ちたいですけど、みんな動けるので流れを見て走ります」
 佐々木龍は今期11場所中、V4回と準V5回。近況は決勝2着が続いている。
 「勝ちきれてないですね…。でもお世話になっている先輩が番手から優勝してくれているし、状態は悪くないと思うので。久々の9車で、しかも自分は単騎なので見極めが難しいですけど、チャンスはあると思うのでしっかりハナを利かせて頑張ります」
 9人の中で来期もA級予定なのは、山本巨樹ただ一人。このチャンスを生かせるか。
 「レインボーカップは、チャレンジの時も、ちょっと前のA級の時も走っています。チャレンジの時は優勝しました。(来期の)S級が決まってないことがどうこうっていうより、とにかく1着を取りたいです。最近は準決勝で飛んでいることもあるけど、脚的には問題ないと思っています。何度も連係ある北川(大五郎)君の後ろで頑張ります」