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別府競輪

BEPPU KEIRIN

86#

検車場レポート

  • 7/12 Fri.  (前検日)
  • 7/13 Sat.  (1日目)
  • 7/14 Sun.  (2日目)

1R

選手の写真です。
渡邉雄太選手
 1番車を託された渡邉雄太(写真)は中16日とゆとりのスケジュール。5月全プロの落車はあったが、前回の6月函館記念では決勝進出と徐々に立ち直りをみせている。
 「雨も多かったけど、それなりに練習はやれて、練習での感覚はだいぶ良くなってる。全プロの落車は効きましたけどね。1Rだけどナイターなんで」
 荒井崇博は5月全プロを終えてから1カ月半の欠場明け。「全プロでギックリ腰になって、宮杯前に発熱。でもギリ間に合った感じですね」と状態を話した。

2R

選手の写真です。
簗田一輝選手
 簗田一輝(写真)は前回の7月小松島記念で決勝2着。逃げる太田竜馬に中割り鋭く迫るなど動きは良かった。
 「狙いに行ってたのでダメですよ、2着じゃ。別府は2、3回目。前回から中4日だけど、間隔がないほうがレース勘が変わらないからいいのかな。その前も中3日だったし。疲れも大丈夫だと思う」
 椎木尾拓哉は2月当所の全日本選抜、4月岸和田FIの落車から成績はひと息だ。
 「落車が続いてリズムを崩しましたね。ただ練習の感じはそんなに悪くないと思う。頑張るしかないですね。今回を(復調の)きっかけにできるように」

3R

選手の写真です。
原田研太朗選手
 地元記念に出られなかった原田研太朗(写真)は高松宮記念杯からほぼ1カ月ぶりのレース。新車を投入して、準決勝に勝ち上がった2月全日本選抜の再現を狙う。
 「新車は乗り味をある程度出して、あとは1走してセッティングを変えてみようと思ってる。練習は普段どおりやってた。感じがメチャクチャ上がったとかはないし、平行線ですね。ただレース勘がなくなってるんで、そこだけ。(2月当所の全日本選抜で2278着)あれから良くなったんで、またきっかけをつかめるように」
 和田真久留も原田同様に高松宮記念杯以来のレースとなる。
 「宮杯後は高熱が出て、1週間後に練習を再開したら今度はギックリ(腰)。八方ふさがりと言ったらアレだけど、ダービー、宮杯と直前に怪我して臨んでるんで、もう慣れっこですね。できればなりたくはないけど。別府(全日本選抜でビッグ初優出)のイメージは悪くないんで勝負にはなると思う。宮杯、ダービーも3、4割(のデキ)だったし、今回もそんなイメージです」

4R

選手の写真です。
梅川風子選手
 4Rからはガールズのトップレーサーが覇を競う「ガールズケイリンフェスティバル」。ガールズのオープニングレースは力走を続ける梅川風子(写真)が人気を集めそう。
 「最近は状況に応じた仕掛けで大事に走ってる。練習も計画どおりできました。負けたからここを強化しようとかはなくて、今は1年をとおしてどれだけレベルアップできるかを考えてます」
 奥井迪は第1回大会から6年連続でこの大会に出場している。
 「濃いメンバーですね。強い人しかいない。前回(7月宇都宮)は調整がうまくできなかったので、今回はやり過ぎずに来た感じ。バンク中心にやりたいことはできました。タイミングを考えて自力で走ろうと思います」

5R

選手の写真です。
佐藤水菜選手
 5月岸和田から5場所連続で優勝している佐藤水菜(写真)だが、出てくるコメントはネガティブなものばかり。
 「(5連続優勝)それはもう関係ないんで。今回は今回で収穫というか、何かを得て帰りたい。腰もお腹も脚の感覚も悪いままです。成績とは裏腹にあまり良くない状態が続いてますね。今回も考え過ぎず自然体で走りたい」
 4月高知のフレッシュクイーン、5月玉野の決勝と落車が続いた柳原真緒だが、その後は4戦で2度の優勝と大きな影響はなさそうだ。
 「体は大丈夫です。こういう大きなレースは初めて。出し切ることだけ考えて、あとは内にだけ詰まらないように。ここまでもいつもどおりの練習ができたんで大丈夫です」

6R

選手の写真です。
児玉碧衣選手
 今年はここまで連対率100%の児玉碧衣(写真)が断トツの優勝候補だ。
 「みんな強いので自分も負けないように。競輪祭(ガールズグランプリトライアル)とかもあるけど、九州の大きなレースは滅多にないので、ファンの期待に応えることを心がけていきたい。練習の感触は悪くない。ここで結果を出して、それを自信にして来月(名古屋オールスター)につなげたい」
 小林莉子は6月四日市GIIIで児玉碧衣を6月小倉では梅川風子を交わして優勝するなど勝負強さが光る。
 「恵まれですよ。今回が勝負ですから。そしてまさかの初日から児玉碧衣様(苦笑)。楽しみといえば楽しみですけどね。去年(年末に)セッティングとギアを変えてからは、大きく変えたことはないけど、最近は休みをしっかり取るようになった。メリハリをつけたら、いい状態でレースに入れるようになりましたね」

7R

選手の写真です。
大塚健一郎選手
 地元唯一の参戦となる大塚健一郎(写真)だが、4月四日市での落車から87日間の欠場明け。状態が気がかりだ。
 「まずは走ってみないとですね。四日市で落車して、復帰しようと思ってたら1カ月前に練習中に落車した。本当は新ルールで1回走りたかったけどね。もう悟りというか、開き直って。それも含めて、ここを走れってことじゃないですか? まだ痛みは残ってるけど、そこは気持ちで。フェスティバルですから、花火を上げますよ」
 6月函館記念、7月玉野を連覇している新山響平が大塚の前を任された。
 「自分のスタイルとは違うけど、(大塚は)憧れの選手。光栄なことです。今はナショナルチームで競技に向けた練習をしてるけど、相乗効果でこっち(競輪)も良くなってる。プラスに働いてると思う。次はA(チーム)になれるように競技で結果を出したり、数値を出したりしていきたい。ナショナルチームに入って初めてAとBがこんなに違うんだと思いました」

8R

選手の写真です。
吉田拓矢選手
 吉田拓矢(写真)は強い気持ちを持って今シリーズに臨む。
 「(高松宮記念杯から)日が空いたので計画的に練習はやれた。茨城から新人も出てきたから地元の若手と一緒にやったし、(在校1位、栃木の)坂井洋が取手デビューだったから走る前に一緒にやりました。最近は壁に当たってる感じが自分でもあるし、概念を変えてみようと思ってシューズを換えたり、セッティングを変えたりした。練習ではすごい良かったです」
 山田久徳は山本伸一の番手を回ることになった。
 「(山本が優勝した)前回の青森を見てたら前とは言えないでしょ。山本さんの後ろはだいぶ前だけど1回あります。(6月平塚で落車したが)怪我はもう大丈夫。走ってみないとわからないけど、練習はしたんで。落車で予定は狂ったけど、やることはやったんであとは走るだけ。今回は新車なんで、そこも含めてわからないけど何とか頑張ります」

9R

選手の写真です。
渡邉一成選手
 ダービーからはコンスタントにレースに参加している渡邉一成(写真)。高松宮記念杯では決勝に勝ち上がるなど状態も良さそうだ。
 「今年に入ってからは普通(にレースに参加する)の選手になりました。なかなかレースで出てないだけで状態はいい。1開催で1回ぐらいしかいいレースができてない。それを半分以上にしたいし、納得できるレースを増やしていきたい。状態はいいので勇気を持って仕掛けていきたいですね。35歳になって言うことじゃないけど」
 南潤は村上義弘との連係に気持ちを入れ直す。
 「調子は変わらず。ギアは(前回、7月小松島記念の準決勝で上げた)3.93でいきます。中4日だけど普通に練習してきました。小松島の決勝は太田さんにビビり過ぎてましたね。打鐘で踏んで、来てないので止めたのが…。太田さんの一発に全神経をかけようと思ってたのに。前回(小松島記念の準決勝)、村上さんと一緒のときはジャンのところで中途半端だったんで、今回はいい感じで決められたら。別府は相性いいほうですね」

10R

選手の写真です。
古性優作選手
 高松宮記念杯、函館記念と決勝進出を逃している古性優作(写真)だが状態に不安はない。
 「(函館記念から)ここまでは休憩と練習とやって、リフレッシュもできた。前回からはセッティングを少しイジってみようかなと。悪いわけではないけど今後を見すえて。(今年前半戦を振り返り)力はついてきた感じはある。でも、もっと自力がほしい。そうなれば人の後ろに付いても、もっと楽になると思うので」
 古性の番手を回るのは園田匠だ。
 「古性君との連係は何回もある。言うことはないし、しっかり付いていくだけ。状態はいいんだけど、(配分間隔が)空いたのが問題。そこだけです。僕は中1日でもいいのに。走りたかったけど、とにかく追加が来なかった」

11R

選手の写真です。
山崎賢人選手
 山崎賢人(写真)は前回、6月久留米記念では二次予選、準決勝で逃げ切るなど動きが良かった。
 「前回から新車だったんだけど、乗り方を考えて走ったら2日目からすごく良くなった。練習もこのフレームでやったし、乗り味も良くなってきてます。8日、9日に佐世保競輪場で支部合宿にも行ってきました。ナイターは好きだし、九州のビッグなんで盛り上げたいって気持ちが強いです」
 渡邉哲男は山崎の番手に行けるメンバー構成に驚きを隠さない。
 「ビックリですね。九州勢に怒られそう。山崎君との連係は(4月)前橋でもあるし、けっこうある。ダッシュがいいんで、タイミングだけ気をつけたいですね」

12R

選手の写真です。
太田竜馬選手
 小松島記念で完全優勝の太田竜馬(写真)。清水裕友、松浦悠士の中国コンビがつくことで、特選は3車のラインの先頭になった。
 「前回は自分でも強かったと思う。新車もそうだけど、体が一番大事なんで。前回は体がちゃんと動いてくれました。ただ終わってからめっちゃ疲れてましたね。ここまでは抑え気味でやってきました。(前回の成績なら期待されるが)僕は一戦、一戦なんで。今回は地元記念より気が楽ですね」
 番手を回る清水裕友は状態の不安を口にする。
 「函館(記念9459着)は原因不明ですね。終わってから鎖骨の針金を抜いたので、様子を見るために小松島記念は欠場しました。抜いたら良くなるってみんなに聞いてたけど、そんなに良くならなかったです。夏場も苦手なので早く終わってほしい。(太田のデキがいいだけに)怖いっすね。離れそう」
 平原康多は6月久留米記念で今年初優勝。いい形で前半戦を締めくくった。
 「(佐藤慎太郎に)付いてもらえるなら頑張ります。(セッティングなどは)徐々にですね。宮杯の前ぐらいから、それを感じてます。(高松宮記念杯の初日に)落車もあったりとかなので、足踏みという感じもあるけど、結果は出せたと思うので自信になりました」

1R

選手の写真です。
東口善朋選手
 赤板1コーナーで切った渡邉雄太を中井俊亮が叩くと、そこを金子哲大が一気にカマして打鐘過ぎ2センターで先頭に立つ。金子の動きに続こうとした山田庸平をけん制した東口善朋(写真)はバックまくり不発に終わった中井の番手から内に切り込み、そのまま金子も内からとらえてオープニングレースを制した。
 「ジャンの3コーナーで振ったときに、(それから)誰も来なくて車体故障させたのかなと思った。うまく走れて良かったです。シュン(中井)が行って詰まったんで金子の番手と思ったら金子も外(帯)線を外したので内を突かせてもらった。雨で感覚はつかみにくいけど、1着取れてるし悪くはないと思う」
 3コーナー、5番手から外を回した渡邉雄太が2着に強襲した。
 「中井さんが行ったのと東口さんのしゃくりでタイミングを逃した。それで自力っていうより付いてただけになっちゃった。(動き出しが)ちょっと早かったので切ってそのままペースでと思ったんですけど、まだ赤板だったので一車出させて。そしたら山田さんが急に横にいたので、アレ?ってなっちゃいました。差せてないので、もうちょっとですね」

2R

選手の写真です。
簗田一輝選手
 赤板ホーム過ぎに鈴木竜士が切り、前受けの簗田一輝(写真)は3番手に。鈴木がペースを落としたところを打鐘で仕掛けた稲毛健太が最終1コーナーで前に出ると、簗田は2コーナーまくり。椎木尾拓哉の執ようなけん制を乗り越えた。
 「車番的に初手は前か後ろかなと思ってた。すんなり中団が取れたんで楽な展開になりました。ワンツー決まって良かったです。ワンツースリーできれば最高だったけど、せめてもの救いですね」
 簗田マークから4コーナーで内に下りた中村浩士が直線で和歌山コンビの中を割って2着に。
 「取れたところからだったけど、前のほうが取れた。こうなればこうなるなってイメージどおりの展開でしたね。あとは簗田君がどこで仕掛けるか。鈴木君がすかさず行くのは苦しいかなと思ったし、そこで簗田君が行けたのが勝因ですね。ヒヤヒヤしてたけど、椎木尾君も残しに入ってたし、自分の気持ちも安定してたので良かった」

3R

選手の写真です。
原田研太朗選手
 不破将登が切ったうえを叩いた原田研太朗(写真)は窓場千加頼を受けて絶好の3番手を確保。バックまくりで前団を飲み込んだ。
 「あの位置(初手が後ろから2番目)なら先行か3番手。結果が大事だし、ラインで決めることも大事。自分の役目は果たせたと思う。(配分が空いて)レース勘がなかったけど、(湊聖二が)作戦を立ててくれて、スタートもいい位置が取れた。新車はレースも空いてて手探りだけど、悪くないかな」
 原田マークの湊聖二が神田紘輔にからまれると、3番手から神田、窓場の中を割った池田憲昭が2着に突っ込んだ。
 「けっこう待ちましたけどね。もうちょい早く踏みたかったけど、あれ以上は待てなかった。いつも湊さんは僕が番手のときに3番手を回ってくれてるし。雨が強くて前が見えなかった。湊さんもそれがあったと思う。でも2着はデカいですね」

4R

選手の写真です。
石井貴子選手
 打鐘過ぎ先行の奥井迪を、番手に収まった山原さくらが2コーナーまくりで捕える。しかし、山原は、後方から勢い良く迫ってきた梅川風子を2センターで外に振って内を空けてしまう。山原の後位にいた石井貴子(106期・写真)がそこを見逃さずに鋭く突いて抜け出した。
 「梅川さんが仕掛けてきて、ドン詰まりになってしまうと思った。内が空いてラッキーでした。みんな動き出しが早いから、車番が良くて、初手でも好きな位置が取れたことが良かった。2日目はポイントの配分が厳しくなると思うので、しっかり頑張りたい」
 終始梅川の後位にいた大久保花梨は、梅川のダッシュに反応が遅れたが、懸命に追いかけると、最後は外を伸びて2着に食い込んだ。
 「梅川さんに完全に離れました。これはマズイって思ったけど、最後に追い付いたので運が良かった。たまたま梅川さんに切り替えていく人がいなかったので、本当に展開が向きました」

5R

選手の写真です。
高木真備選手
 打鐘過ぎに佐藤水菜が石井寛子を叩く。初手から追走の細田愛未が後位を守り切り、石井は3番手で態勢を立て直す。打鐘4コーナーで、柳原真緒も猛然と巻き返すが、1センターから細田が合わせて2番手まくり。4コーナーで細田が先頭に立つも、柳原追走から狭いコースを縫うように突いた高木真備(写真)が細田の番手に入り、見事に差し切った。
 「復帰戦なのでやっぱり緊張しました。まさかの1着スタートですね。自力とコメントしたのに、そういうレースができなかったのは反省点。(調子について問われると)指定練習で(練習している)立川バンクより軽く感じたので、悪くはないのかなって。いつも指導をしてくれる高木隆弘さんに、『狭くても怖がるな』と怒られているし、そういう展開の練習もしてきて良かったと思う」
 勢いのある佐藤の先行を飲み込んだ細田愛未だが、本人の手応えはそこまで良くなかったようだ。
 「(佐藤の)番手から出たけど、いつものように車が出ている感じはしなかった。状態は普段と変わらないので、(雨の)バンクコンディションが原因なのかなと思う」

6R

選手の写真です。
長澤彩選手
 長澤彩(写真)は「まさか来るとは思わなかったので」と周回中、自分の前に児玉碧衣が上がってきたことに驚きを隠せない。打鐘過ぎ2センターから児玉がカマすと、この動きにピタリと続いてゴール前で逆転した。
 「ラッキーとしか言いようがないですね。児玉さんの番手からはあまりないけど、前回、1月(玉野の決勝)のときは千切れてた。今日(初日)は付いてて余裕があったので。踏んでみて思ったより出た感じ。感じもいいと思う。2日目もしっかり上位に食い込めるように頑張りたい」
 児玉碧衣は直線で失速。今年初めて連対を外し、まさかの3着に敗れた。
 「ほんと疲れた。めちゃくちゃキツかったです。(仕掛けの)ポイントが早かったのと、上りながらだったこと、それに出てから外を走ってロスしてしまった。修正して2日目は1着取れるように。最後に優勝を持って来られれば、それでいいんで」

7R

選手の写真です。
内藤秀久選手
 中西大が打鐘で飛び出すが、すかさず巻き返した高橋和也が最終ホームで中西を叩き切る。人気の新山響平は後方から反撃に出るも1センターでスリップして、マークの大塚健一郎を巻き込んで落車。高橋が先頭でバックを通過し、番手の金子貴志に絶好かに、内藤秀久(写真)が5番手から直線外を鋭く追い込んで一気に抜き去った。
 「伸びはあると思うけど、新山と岩本(俊介)が絡んだときに避けて切り替える形になったので悪いことをしたなと。また岩本と同じレースのときは恩返しできるように。今日(初日)は新山が強いイメージがあったので、そこだけは頭に入れてました。自分の調子は悪くないと思う」
 4コーナーで内を突いた村田雅一が3着。
 「審議がセーフで良かった。岩本に当たってたので、また失格しちゃうのかと思ってしまった。レース間隔が空いて練習してきたので、脚は軽いし、状態は前回よりも良い」

8R

選手の写真です。
吉田拓矢選手
 打鐘前2コーナーで山本伸一が先頭に立つと、3番手を山田英明がキープ、6番手以降に南関勢が入り、吉田拓矢(写真)は8番手となり打鐘を通過。しかし、3コーナーからカマシ気味に仕掛けた吉田は、鋭い加速で最終2コーナー手前で出切る。そのまま木暮安由の追撃も許さずに力強い逃げ切り勝ち。
 「木暮さんと久しぶりにワンツーが決まって嬉しい。今回はしっかりと練習ができたし、セッティングも大幅に換えた。シューズも違いますしね。高松宮記念杯とは全く違う状態だと思う」
 吉田マークの木暮安由は2着まで。
 「(吉田)拓矢が冷静でした。作戦会議のときから、『一番強いし、脚があるから自信を持って走ればいい』と言っていた。3コーナーで踏み出したときに、良い感じだったので、『これは行けるな』って思いましたよ」

9R

選手の写真です。
南潤選手
 単騎で出る形になってしまった川口聖二がペースを緩めると、そこを南潤(写真)が踏み上げて打鐘過ぎ2センターで先頭に立つ。川口後位にはまっていた渡邉一成がホームから近畿コンビを追いかけ、追いつきざまにまくるが飲み込むことはできず。逃げた南が力強く押し切った。
 「(前回、村上義弘と連係した7月)小松島はジャンのとこでちゅうちょしてしまったので、今日(初日)は中途半端なレースはせんとこと思ってた。(川口が)叩くならその上と思ったけど、(渡邉が)突っ張ったんで落ち着いて。(渡邉が川口後位に)はまってるの見えたけど、緩んだところで行くと決めてた。2車でも行けたんで良かったです。重く感じたんで。それが僕の脚なのかわからないけど、押し切れてるんでいいと思う」
 村上義弘は渡邉をうまくけん制しながら南に続いた。
 「潤が強かった。一成にまくられるかと思ったけど、隣りまで来て止めて番手に来るのかなと思ったんで、そこで外にはれば(後ろの邪魔になって)いい展開になるのかなと。最後、勝瀬(卓也)の動きにも落ち着いて対処できました。南は一戦ごとに成長してるのを感じるし、才能がある。これからが楽しみですね」

10R

選手の写真です。
園田匠選手
 小川真太郎が打鐘で近藤隆司を叩いて先制。古性優作が打鐘の4コーナーから一気に巻き返して小川をまくり切ると、番手の園田匠(写真)が最後はきっちり抜け出した。
 「九州地区は誰も準決勝に乗れていないので、気持ちが入っていました。脚的には悪くないけど、古性にしっかり付いていかないといけないね。ダメなところが分かったのでセッティングをいじります。(香川雄介に)からまれるのは分かっていたし、想定して走れた。最後は古性を残せなかったので、残念。古性が本当に強かった」
 直線で外を伸びた岡村潤が2着に食い込んだ。
 「(近藤が)杉森(輝大)に踏み負けた時にシビアにいくしかないと。最後は内へ行くか迷ったけど、我慢して外を踏みました。車も思ったより出が良かった。今日はどうしても1着が取りたかったので悔しいです」

11R

選手の写真です。
山崎賢人選手
 野原雅也、桐山敬太郎が切った上を、すかさず山崎賢人(写真)が叩いて打鐘過ぎ2センターから先行態勢に。山崎の絶妙なペースの前に別線の巻き返しは相次いで不発に。山崎は渡部哲男の追撃も振り切り、押し切った。
 「一生懸命にいろいろなことをやり過ぎましたね(笑)。次から少し気をつけます。雨だったので、早めに先頭に立ったほうがいいかなと。踏みっ放しは無理なので、蛇行も入れながら、ペース駆けに持ち込みました。最後は差されたと思ったけど、それなりに踏み切れてはいたと思う」
 ゴール前鋭く山崎に迫った渡部哲男だったが逆転はならず。
 「ちょっと抜いた感覚はあったんだけどね。(山崎)賢人はペースで駆け過ぎたかなと思ったくらい。3番手からまくりが飛んでくるかと思ったから。まぁ、普段のレースで見せているモノがあるから、相手も簡単に仕掛けられない面もあるのでしょうね」

12R

選手の写真です。
清水裕友選手
 赤板ホーム過ぎに三谷竜生が先頭に立つと、2コーナーから踏み上げた太田竜馬が打鐘過ぎから主導権を握る。2コーナー、6番手からの平原康多のまくりをけん制した番手の清水裕友(写真)が直線鋭く抜け出した。
 「太田が強かった。すごいかかりでしたね。ジャン前でかなり上りながら行って、あそこはヤバかった。僕も3番手なら千切れてる。平原さんが来たので1回振ったけど、待つと行かれると思って踏んだ。太田を残せなかったのは技量不足です。体調はまだまだな感じがあるけど、1着取れてるんで。久々の1着なんで良かった」
 平原のまくりに乗って直線伸びた佐藤慎太郎が2着に突っ込んだ。
 「いいスピードでしたね。でもサラ脚でヒロト(清水)が番手を回ってるので。ヒロトが前に出るのかなと思ったけど、もう勢いを殺せず踏んだ。平原の後ろは安心感があって、4コーナーまで考えることがないね。太田がかかり切ってるところを仕掛けてくれるし、消化不良がない。すばらしいですよ。僕はちょっとシューズを試したいですね」
 5着に敗れた太田竜馬だったが力強い先行策で好調をアピールした。
 「出たらどうにかなるだろうと。あおりもあったけど、待ったらしんどいなと思ったので。まあ出切れてるんでね。バックではもういっぱいでした」

4R

選手の写真です。
大久保花梨選手
 初手で5番手の梅川風子が打鐘の2センターから仕掛けて最終ホームで先頭に立つと、スタートで一番前を取った大久保花梨(写真)が梅川の後ろに飛びつく。梅川に続いた中嶋里美は併走を嫌って仕掛けるも、2コーナーから梅川は更に加速して出させない。そのまま梅川を先頭に直線に戻ると、大久保がゴール前で僅かに差し切った。
 「決勝に乗れるのでひと安心。今日は動くタイプも一杯いたので、最初からスタートを取りたいと思っていた。梅川さんが仕掛けてきたところでスイッチして、梅川さんのケツだけ追い掛けました。最後はギリギリでしたね。昨日は梅川さんに離れたし、今日はギリギリ交わせた。連日梅川さんが凄く強い。サマーナイトの決勝は目標にしていたので、あとは決勝で力を出したい」
 2着には逃げた梅川風子が粘り込んだ。
 「今日は並びを見ながら先行していこうと。花梨に差されたけど、花梨が上手くレースを作っていたし、逃げ切れなかったのは自分の力不足。花梨が落ち着いて走っていましたね。今日は上手く逃げやすい展開になった。(決勝が決まったが)挑戦者の気持ちでやってきているので、そろそろ自分も獲りたいです」

5R

選手の写真です。
小林莉子選手
 打鐘3コーナーで5番手から柳原真緒が一気にダッシュすると、3番手で車間を切っていた石井寛子も合わせて踏み上げる。石井寛は柳原こそ合わせ切るも、最終ホーム前から先制の中川諒子をまくることはできずに、中川に続いた梶田舞と柳原のアンコになって失速。柳原を追走した石井貴子(106期)は、2コーナーから自力に転じてまくり切るが、石井寛を追走から最終1センターで後位にスイッチしていた小林莉子(写真)がゴール寸前で差し切った。
 「今回は気持ちが出来上がっているかな。内を行くことも考えたけど、横を見たら(石井貴子)が行っちゃいそうな感じがしたので、切り替えました。踏み出したときに少しキツく感じたので、そのあたりは自分の課題だと思う。立川グランプリに乗るためにも、今回は絶対に決勝は外せないと思ってきたので、とりあえず良かった。最終日はもちろん優勝を目指したい。
 石井貴子は、前が不発と見るや瞬時に自力を選択。冷静な判断とトップスピードの高いまくりを見せた。
 「(決勝進出に)とりあえず良かったです。2日目は自在っぽいメンバーが多くて、初日とは違う感じでした。6番車なので(初手の位置で)前はいいやって。前にいた柳原選手が出切れない感じだったので、そこからは自力でいった。最後は差されたけど、決勝につながるレースはできたかなと思います」

6R

選手の写真です。
児玉碧衣選手
 初日は3着に敗れた児玉碧衣(写真)がきっちりと軌道修正。最終ホーム手前から仕掛けると、逃げる佐藤水菜をバックでとらえて後続を引き離した。
 「自力メンバーが集まってるレースだったし、誰かが動いてくるのは予想してた。そこをしっかり自分の仕掛けるポイントで行こうと。初日はカマして3着だったから、今日(2日目)は1着を取れるようにと思ってました。仕掛けるポイントもいいタイミングだったと思う。初日よりスピードに乗れてる感じがあったし、良くなってると思います。(決勝は)オールスター前最後にいいメンバーと走れるレースなので、悔いの残らないように走りたい」
 落車を避けてバックから仕掛けた細田愛未が粘る佐藤水菜との踏み合いを制した。
 「自力を出してないんで、あんまり良くないレースだったと思う。(落車を避けてのリカバリーは)どうなんですかね? わかんないです。初めてサマーナイトの決勝に上がったので、決勝は積極的に行けるように」

10R

選手の写真です。
小倉竜二選手
 逃げる吉田拓矢の前に小倉竜二(写真)はバック9番手に置かれる苦しい展開に。前を任せた太田竜馬のまくりは不発に終わったが、小倉は3コーナーから内に切り込むと巧みにコースを選んで鮮やかに突き抜けた。
 「まさかの9番手で(太田が)行かないとは(笑)。緩むところがなかったんでしょうね。ホームから1コーナーにかけて仕掛けていけそうだったけど、行ったら車が出ていってない。今日(2日目)は内がガラ空きだったし、全ては流れですね。冷静に見えたし、コース取りだけしっかりしました」
 吉田拓矢が2着に粘り込んで決勝に駒を進めた。
 「太田が相手なので先行することは決めていた。2着に残れて良かったし、後ろのおかげ。古性さんのスピードをもらって楽に前に出られたし、初日はカマシだったけど今日は押さえ先行で2着なので素直にうれしい。やっぱり今回からのシューズがすごくいいのかな。脚の回転が楽でした」
 古性マークから直線追い込んだ村上博幸が3着に食い込んだ。
 「難しい展開だったけど、古性がいいタイミングで仕掛けてくれた。最後まで踏めているし、脚はいいと思う。しっかり決勝に乗れたし、後半戦のいい弾みになりますね」

11R

選手の写真です。
平原康多選手
 打鐘で切って南潤を受けた木暮安由はうまく3番手を確保するが、バックまくりの出はひと息。任せた平原康多(写真)はすかさず自力に転じると、豪快に前団を飲み込んだ。
 「(前を任せた)木暮君がいつも以上に攻めるレースをしてくれた。僕はその気持ちに応えないといけないので、南の先行は絶対にまくらないといけないと思っていきました」
 バックから平原のまくりを追う形となった渡邉雄太が2着で決勝進出を決めた。
 「今まで(佐藤)慎太郎さんと決められていなかったので、2人で決勝に乗れて良かった。先に動いて木暮さんを出させるかどうかの判断だったけど、木暮さんがいいペースで来たので出させた。今日(2日目)は自力を出せていないので、そこは課題ですね」
 渡邉にしっかり続いた佐藤慎太郎もきっちりと決勝へ駒を進めた。
 「前々へ行く作戦だったが、(渡邉)雄太がそのとおりに走ってくれた。展開待ちではなく、自分で作ってくれたし、木暮を出す判断も良かったと思う。平原は初日のまくりも良かったし、今日(2日目)もスピードがかなり出ていたね。自分はやるべき仕事ができている。本当は何もせずに、一本棒が一番いいけど、追い込み選手の仕事を楽しみにしてくれるファンもいるから、それに応えられるように頑張るよ」

12R

選手の写真です。
中川誠一郎選手
 赤板ホーム過ぎに誘導員を下ろした松浦悠士をすかさず三谷竜生が押さえると、そこを打鐘前から山崎賢人が叩いて先行態勢に。一度、スローに落とした山崎は最終ホームからペースアップ。後続がバラバラになるほどの加速で駆けると、三谷の巻き返しを張りながら番手の中川誠一郎(写真)が抜け出した。
 「(番手から)出気味に張ったけど、(前に踏むかどうかは後ろに園田)匠もいるので半々で。でも匠も内に詰まると思ったし、待って来られたらと思った。(山崎の)かかりは良かったと思うけど…。ありがたい、あんなに行ってくれて頼もしいですね。せっかく(決勝に)乗せてもらったんで、しっかり。責任のある決勝だと思うのし、せっかくこういう形を賢人に作ってもらったので頑張ります」
 口が空いた6番手になってしまった松浦悠士だったが、直線中割り鋭く2着に強襲した。
 「僕がバラバラにしてしまったというか…。(山崎が)そのまま駆けるかなと思ったら詰まって、詰まってで、要所で内に差したりしたので。そこをカマさないといけないのに、後ろを気にして前との車間が空いた。(原田)研太朗に申し訳ないです。伸び自体は良かったけど、中に行ったものなので、その辺はどうかな」
 内から来た村上義弘、外を迫る簗田一輝を制した園田匠が3着で決勝に勝ち上がった。
 「内から来たのはわかったけど、簗田までわからなかった。自分はしっかり内だけ締めて、自分の役割はできたと思う。自分にも余裕がありました。決勝に乗れて、とりあえずホッとした」