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86#

決勝戦レポート

田中晴基(千葉・90期)

田中晴基が混戦を断つ

 前を行く竹内雄作を3コーナーでとらえたが、その外を岩津裕介が迫ってくる。「持って行ったらガシャンって。ヤバいなと思った」。あおりで岩津マークの橋本強が落車し、田中晴基(写真)は審議対象に。笑顔で出迎える同県の仲間にも「失格かもしれません」と話していたが、セーフのアナウンスにホッと胸をなでる。
 勝機を呼び込んだのは青板周回での判断だった。早々と動いて来た古性優作に対し、簡単に車を下げることなく波を作ると、赤板前で古性が下げる。そこを竹内が、さらに古性も単騎で飛んで来たが、4番手なら優勝は射程圏だった。
 「竹内の先行だろうから、その後ろをみんな取りたがるだろうな。誘導を残して引きたくないと思ってたら、古性は切らずに、(竹内)雄作が2車で来たんで、いいの?と思った。今開催はラッキーです」
 最終日失格に終わった10月千葉記念。次の場所からは8年前に使っていたフレームを引っ張り出して戦っていた。「今年は自転車も試行錯誤したし、来年中に記念を獲りたいと思ったら早めに取れたんで」。思わぬ早さで目標を達成し、これで今期の1班キープも見えてきた。2月のGIII優勝では叶わなかった競輪祭出場も決めた田中がここから一気に攻勢に転じる。

 ホームで田中の後ろに入った大塚健一郎が流れ込んで2着。地元記念初優勝を逃した悔しさよりも、古性に離れたことにレース後は苦笑いしきり。
 「ぶっ千切れた。ボロが出ましたね。最悪。(競輪祭の落車で痛めた肋骨を押さえながら)引いてドンは一番ダメ。たとえ繰り上がってたとしても喜べないでしょう。千切れた時点で終了。お恥ずかしい」

 大塚に割り込まれた中村浩士はその後ろで再度ドッキングを狙った叶わず。2センターの落車を避け、3着に入るのが精いっぱいだった。
 「(田中)晴基は今回動きが良かった。(大塚に割り込まれて)自分はあれを行っちゃうと失格なんで、どこかチャンスがあるところでもう1回と思っていた。そしたら晴基が行っちゃって、岩津も来ちゃった。(落車した橋本)強を踏んづけちゃったし、かろうじて3着ですね。」

 最終ホームで古性の番手にはまった竹内雄作にとっては記念初優勝へ絶好のチャンスだった。
 「踏み上げようと思った時に、もう(古性が)来ていた。スピード差があったんで、(入ってから)どうするかでした。もっと落ち着いてレースを運んでいれば、展開も変わったかなと思います。(坂口)晃輔に迷惑を掛けた」

 1コーナー過ぎからまくった岩津裕介だったが田中の外を乗り越えられず。
 「強がコケたの…、そこだけですね。僕のスピードがもうちょっとよかったら、でも現状ですね。判断とかはできてるんで、もうちょっとスピードが。田中が強かったです」

  • 優勝者の写真です
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レース経過

 号砲が鳴ると、田中晴基が別線の動きを見ながら誘導員を追う。その後ろに中村浩士が続き、千葉勢が前団を形成。以下隊列は、岩津裕介‐橋本強、単騎の木暮安由、竹内雄作‐坂口晃輔、古性優作‐大塚健一郎で周回を重ねる。
 青板の1コーナーから古性が上昇し、前団に並びかける。しかし、田中はこれを突っ張って出させない。その上を竹内が押さえてハナ立つと、一旦は後方に下げた古性が打鐘から一気にカマす。竹内から最終ホームで主導権を奪い返すも、大塚が離れて援軍を失ってしまう。中部勢を受けた田中は大塚に絡まれるも、捌いて単独の4番手を確保。一方、大塚は千葉勢に割り込んで田中の後位を奪取する。田中は態勢を整えて2コーナーからまくり上げる。番手から踏んだ竹内、後方から仕掛けた岩津とまくり合戦となったが、田中のスピードが上回って勝利した。地元記念Vを目指す大塚は田中の仕掛けに続くも、直線で伸びず2着。3着には、大塚を追った中村が流れ込んだ。

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 6 田中 晴基 千葉 90期 S2 12.5 まくり
2 1 大塚 健一郎 大分 82期 S1 3/4B 12.4 マーク
3 9 中村 浩士 千葉 79期 S1 1W 12.4 マーク
4 5 木暮 安由 群馬 92期 S1 1/2W 12.4
5 2 岩津 裕介 岡山 87期 SS 1B 12.7
6 7 坂口 晃輔 三重 95期 S1 5B 13.2
7 3 古性 優作 大阪 100期 S1 1B1/2 13.5 H B
8 4 竹内 雄作 岐阜 99期 S1 8B 14.3
9 8 橋本  愛媛 89期 S1 0