KEIRIN EXPRESS

全国の競輪開催案内のポータルサイト

あおもり競輪

AOMORI KEIRIN

12#

検車場レポート

  • 4/27 Wed.  (前検日)
  • 4/28 Thu.  (1日目)
  • 4/29 Fri.  (2日目)
  • 4/30 Sat.  (3日目)

1R

選手の写真です。
林慶次郎選手
 オープニングレースには林慶次郎(写真)が登場する。復帰戦だった前回は一息の感じがあったが、それを振り返って気持ちを入れ直した。
 「前回は1カ月ぶりのレースで、3年ぶりくらいの500バンクだったし、ペースもつかめずに終わってしまった。今回は400バンクなので指定練習で確かめたい。脚の感じ自体は悪くなかったので。練習しつつ、ケアにもあてて、疲れを残さないように。青森はチャレンジ以来ですけど、その時は11月で天候も違うので」
 その林をマークするのは大塚健一郎。4月の地元戦を3日目で途中欠場し、今節が復帰戦となる。
 「(調子の)波がありますね。ちょっとケガの治りも悪くなっている。年齢(の影響)もあるんだとは感じています。気疲れもあったのでゆっくりしてきました」

2R

 昨年体調を崩してから調子を落としていた蒔田英彦だが、4月宇都宮から予選は連勝と、ここにきて復調気配。得意の青森バンクで、復活の狼煙を上げる。
 「やっと(調子が)戻ってきましたね。というか、体調を崩す前よりも調子は上がっているかもしれない。やっぱり練習できてなかったのが原因でした。(次走の)函館記念まで空いていたし、追加が入ってほしいなと思って練習していました。青森は優勝もあるし、GIIIで決勝にも乗っているので相性のいいバンクです」
 点数上位の坂本亮馬は4月防府を腰椎捻挫で3日目途中欠場。どこまで状態が戻っているか。
 「防府の2日目にレース中にぎっくり腰になって欠場。治療して、そんなに自転車には乗れなかったけど、普段からそんなに自転車には乗らないので不安はないです。平尾(一晃)君とは何回も連係しているし良いレースをしてくれる。追走して援護したい」

3R

 西田雅志は前回の4月函館で2月奈良記念以来の優出。近況は成績もまとまっており、堅実ぶりが光る。
 「前の選手が頑張ってくれた時は着もまとめられていますね。(函館の後は)一度広島に戻ってバンク練習をしてきました。スピードも出たので調子は良いと思う。今岡(徹二)君とは何回も連係しています」
 その西田に前を任されたのは今岡徹二だ。
 「玉野記念から新車に変えたら乗りこなせなかったので、前回の高知で戻したら感じが良かった。シューズのサンの位置を修正して前回よりも上積みがあると思う。西田さんとは相性も良いし、ワンツーも決まっていると思います」

4R

 年始の立川記念で優出を果たした稲村好将は、そこから成績が安定しており、今期の競走得点も105点台まで上昇。直前の4月西武園でも優出し、良い流れのまま今節を迎える。
 「前回は感覚的には初日、2日目は悪くなかったけど、3日目は前のダッシュが良すぎて離れましたね。調子は変わらず、室内と外で練習してきた。片折(亮太)君も調子がよさそうだし、しっかり付いていきたい」
 追加配分の根本哲吏は、前回の4月高知から中4日での参戦だ。
 「高知の最終日に追加を受けました。前回は自分の展開に持っていけなくて、その部分を含めて今回は仕上げてきました」

5R

選手の写真です。
中田雄喜選手
 中田雄喜(写真)は追い込みも板に付き、競走得点もみるみるうちに上昇。前回の4月高知は失格を喫したが、その分もと今節は気合を入れる。
 「練習は(前回の失格で)悔しいなと思いながらやってきました。(追い込みになって)自力のときよりもやりやすいし、追い込みの方が脚質的にも向いている。橋本さんには自力の時にも付いたし、何度か連係しています。失格を取り戻す気持ちで頑張りたい」
 117期の久田裕也は昨年末に特別昇級し、1月高松記念、3月大垣記念に続いてこれが3度目のGIII。9車立てにもそろそろ順応していきたいところだ。
 「9車立ては3回目ですけど、7車立てと違って仕掛けがハマらないと厳しくなるイメージです。今は先行で脚を付けたいと思っています。徳島の先輩は色々なタイプの機動型でみんな強いので、自分も負けないように頑張りたいですね。まだ阿竹(智史)さんと連係したことがないので、勝ち上がって前で頑張れるように初日はクリアしたいですね」

6R

選手の写真です。
鹿内翔選手
 地元の鹿内翔(写真)は差し脚好調。初日は全幅の信頼を寄せる小原丈一郎との連係から、まずは予選突破を目指す。
 「前回(4月豊橋)は久々にすごい良い感じだった。やっと良くなってきたなって感じがあります。(地元のGレースは)準決までしか上がっていない。小原君には毎回1着を取らせてもらってるくらい。ここ最近では一番相性のいい自力選手ですね」
 ここは濱田浩司からも狙える。前回の4月高知は優出こそならなかったが、オール確定板入り。2日目にはまくりを繰り出して1着をつかんだ。
 「着通り、感触はいいですね。ずっと(配分の)間隔がなくレースをしているので、今回も問題ないです。小川(丈太)君とは今回が3回か4回目の連係。しっかりレースをしてくれるので任せます」

7R

選手の写真です。
藤井栄二選手
 藤井栄二(写真)は直近12場所でバック数24本と、このメンバー中では断トツの数字を持つ。ここも持ち味の積極性を発揮するか。
 「感触はよくなってます。自転車の部品と、シューズを試して、よくなっています。ここまではいつも通り普通に練習してきました」
 ベテラン山口富生は4場所連続で1着をゲット。差し脚のキレはまだまだ衰えていない。前回の初日にも連係した藤井を目標に、好展開をモノにするか。
 「ここまでは練習と調整をしてきて、いつもと変わりないです。最近は展開に恵まれていますよ。藤井君とは前回以外でも、何回も連係あります」

8R

 中井俊亮は前回の4月西武園で2日目に落車。そこから中5日での出場で、状態面はどうか。
 「落車の怪我は擦過傷程度で、骨は問題ないです。自転車は修正に出したので、以前使っていたやつを使います。いつも通りの練習はできなかったけど、問題ないです。細切れ戦なので、後手を踏まないように、主導権を含めて前々に攻めたい」
 坂本周作は地元でなんとしても勝ち上がりたいところだろう。強敵を前に策を練る。
 「前回は腰痛で欠場しました。練習はしっかりできたので大丈夫だと思います。地元なので勝ち上がりたいですけど、中井君も強いですからね。何度か対戦していると思いますけど、たしか負け越しているイメージ。考えて走りたいですね」

9R

選手の写真です。
太田龍希選手
 新鋭レーサー太田龍希(写真)は、S級に戦いの場を移してから約5カ月が過ぎた。3月玉野記念から予選は3連勝中と、S級でも戦えてはいるものの、現状の課題を見つめ直してこう話す。
 「予選とかはまだ力を出し切れる競走ができるし、成績もいいけど、二次予選とか、準決とかってなると初日特選レベルの選手と当たる。そうなると何もさせてもらえないので、そこが今の課題です。追加だけど、中3日になるのは分かっていたし、その準備はできました。埼京3人で連係できるし、出し切りたいですね」
 河端朋之はヘルニアの影響で昨年10月から長期離脱。今年2月から復帰したが、本来の姿には程遠かった。しかしながら、前回の4月函館で復帰後初優出。決勝では吉田有希の仕掛けを合わせ切っており、復調気配を漂わせていた。
 「前回は展開が向いてくれたおかげで勝ち上がれましたけど、自分自身の感覚ではまだ4、5割ですね。最終日は先行しましたけど、最終バックで一杯になってしまいました。周りにスピードを貰える感じになればいいですけど、自分でスピードを出す感じのレースとなるとまだまだですね。相手が踏み合ってくれればいいですけど、考えてくるでしょうしその辺はどうなるかなって感じです」

10R

 嵯峨昇喜郎は地元GIIIに気合十分。今節は地元の機動型として、大きな期待がかかる。
 「前回は脚の感じは割とよかったんですけど、かなり消極的だった。練習してきて脚もいいし、あとは仕掛けるところで仕掛けられるか。変に調子がいいと勝ち上がりたくて変なことをしちゃうので。内容と結果を求めて、青森の人を一人でも上に上げられるように」
 新山将史は19年の当地69周年記念で準V。まずは同県の嵯峨を援護し、勝ち上がりを目指す。
 「練習もケアもしっかりやってきました。西武園は首を痛めて、大事を取って欠場しました。ここに向けてって感じですね。嵯峨君はダッシュがすごいし、強いのも十分わかっている。まずは付け切れるようにですね」

11R

選手の写真です。
吉田有希選手
 飛ぶ鳥を落とす勢いだった吉田有希(写真)だが、ここ2場所は決勝でしんがり負けが続いている。S班不在の今節はGIII初優勝への期待も大きくなる。思い出のある当地で、再度勢いに乗っていくことができるか。
 「ウィナーズカップの前に体調を崩して、その前に比べると良くないですね。徐々に良くはなっているんですけど。体は一日一日変わっていくので、戻すというよりもそれに近づける感じ。疲れがあったのでしっかり休みを取ってきた。ケア中心で自分に合った練習をチョコチョコやってきた。S級のデビュー戦がここ。(山口)拳矢さんから逃げ切って、そこから自信が付いた。9車立てをあまり経験していないので、いろんな方に助けを求めたい」
 鈴木庸之が吉田をマークする。186日間の欠場からの復帰戦がいきなり吉田の番手で、気になるのは仕上がり具合だ。
 「第一腰椎のヘルニアが再発して、第二腰椎の脊柱管狭窄症にもなってしまいました。練習はそれなりにやってこれました。まだ完璧じゃないですし自力だったら厳しいと思いますけど、付いていく分には大丈夫だと思う。練習でハロン11秒2、3は出ているので、寛仁親王牌よりも全然良い。あとはレース勘ですね。今回から新車に換えますけど、練習で乗った感じも良かったしセッティングもある程度出せたので、走りながら微調整していきたい」

12R

選手の写真です。
山岸佳太選手
 山岸佳太(写真)は前回の4月川崎記念で2勝をマーク。そこからさらに上積みを計って今節に臨む。初日特選は茨栃3車の番手を任された。
 「セッティングはもうちょっと出るかなと思って、前回も(吉田)拓矢と話していたんですけど、あまりよくはなかったですね。1日だけ休んで、あまり調子が上がっている感じはなかったんですけど、一昨日くらいから一気によくなった。自転車よりも体の問題だと思って見直したらよくなりました。後輩も出てきてるので番手でもやれることをやりたい」
 阿竹智史は今年に入って体調を崩し、さらには前回の4月高知準決で落車。仕上がり具合は気になるが、本人も慎重に口を開く。
 「(落車のケガは)左手の親指です。外傷はないけど腫れがひどかった。練習は1日だけ。今年はあまりよくないですね。(調子は)走ってみてになります」
 吉本卓仁も見逃せない機動型の一人。当所ではFI戦で2度のV実績があるだけに、一発に期待できる。
 「セッティングは変えていないので普通です。普段通りに練習して調子も変わらずだと思う。青森は得意ですよ。成績もいいです。FIだけど優勝したこともあるし、印象はいいです」

1R

選手の写真です。
金子真也選手
 切った佐々木堅次を林慶次郎が叩いて先頭へ。前受けの古屋琢晶は7番手に車を下げ切り、林の先行で最終周回に入る。吉田智哉が最終バック5番手から仕掛けると、大塚健一郎がブロック。佐々木が空いた内を突いて大塚が締め込むと、中のコースをこじ開けた金子真也(写真)が1着まで突き抜けた。
 「(スタートは)ちょっと前の予定じゃなかったんですけどね。林君か吉田君が前からかなって思っていたので、展開的には良くなかったんですけど。自分も苦しかったですけど、多分自力選手もきつかっと思いますよ。前でハナを切っている選手は特に。自分は付いていってコースを選ぶしかないので。内の大塚君が気になりましたけど、あそこしかなかったので」
 古屋琢晶は7番手からまくり上げ、なんとか2着に食い込んだ。
 「(スタートは)前からは考えていなかったんですけど、風も強かったですし、誰も出なかったので。ホームで緩めばカマそうと思ったんですけど、林君がいいペースで踏み込んでいったのが見えたので。慌てずに落ち着いていこうと。結果的にラインで決まって良かったです。吉田君がいったので、そこについていって伸びたので悪くないですね」

2R

 スタートは平尾一晃が勢いよく飛び出して九州勢が前受け。別線の上昇を受けた平尾は、打鍾過ぎ3コーナーからカマして蒔田英彦を叩く。平尾マークの坂本亮馬は、3番手に入った蒔田を最終2センターでけん制。直線で抜け出して1着を手にした。
 「スタートは取れた位置からと思っていたけど、風が強いから前取って引いて脚を使わずにいこうと。平尾君はダッシュ型なのでそれを生かせるようにと。最後はどこまで平尾君を残せるかと思って踏んだけど、ワンツーできなかったのは残念。風がある中で平尾君が頑張ってくれたし及第点。この風の中で(先行の)意欲を出してくれたから、自分も脚を使ってでもそれに応えたかった。平尾君の勇気を称えたい。風がある中で車間を切ってみる余裕がありますね」
 カマシを受けて3番手を確保した蒔田だが、坂本のけん制を受けて不発に。蒔田の内を踏んだ成清貴之が2着に突っ込んだ。
 「風が強かったから、スタート位置は前か、前中団で。でも、最後に内に入るのが少し早かったかなと。平尾君が良いカマシで、蒔田君も良い感じで追っかけていた。3コーナーぐらいからは、いければいけちゃうんじゃないかなと思ったし、後ろに丸山(啓一)君もいたからアタマを取れる位置から自分は仕掛けた。いつも頑張ってくれる蒔田君をドカすのは忍びなかった。気持ちは前に向かって走れている」

3R

選手の写真です。
今岡徹二選手
 後ろ攻めから切った今岡徹二(写真)は、坂本紘規を受けて4番手を確保する。6番手から笠松将太が最終ホームで巻き返しを狙うが、今岡に合わされて不発。今岡は最終バックから仕掛けて北日本勢を飲み込み、そのまま押し切った。
 「(周回中は)北の後ろからいこうと思っていました。北が前なら自分たちが先行だし、後方なら切って4番手は死守で、緩んだらいくって感じでした。笠松さんの巻き返しで最終ホームはキツかったです。風は気にならなかったし、高知からの良い感覚を維持できている。スピードは気にせず、いつも通り踏めている感じです」
 最終ホームで今岡が笠松を外に張ると、宮崎大空は空いた内を踏んで西田雅志を捌く。そのまま今岡を追走して2着。
 「作戦は何も決めず、流れと感覚だけでいこうと思ってました。赤板でもがき合う感じだったし、自分は後ろで脚をためていこうと。展開が向きました。詰まってしまったので(西田を捌きに)いくしかなかった。7車と9車は全然違う。でも、今回でちょっと慣れた感じはある。2番(西田)と絡んでから2着に入れているので悪くない」

4R

 谷和也が切って、片折亮太が打鍾で押さえる。片折が中バンクに上がって後ろをけん制すると、最終ホーム前に谷が内から盛り返しを狙って隊列が縺れる。それを見た根本哲吏はすかさずカマして出る。力ずくで片折を叩き切った根本を、竹村勇祐がゴール前で差し切った。
 「基本的に谷君が駆けると思っていたので。その4番手が取れればって思っていたんですけど、片折さんが谷君を叩いてくれれば一番いいなって。感覚はちょっとわからないですね。展開が良すぎたので。自分一人だけ楽でしたね」
 仕掛け所を逃さず踏み出した根本哲吏が2着で秋田ワンツーが決まった。
 「徹底先行タイプがいたので、隙があれば自力でいこうと思っていました。意外とすんなり谷君に中団を取られてしまったので、まずいと思ったんですけど、展開がごちゃついてくれたので。タイミングは良かったですけど、あそこからの余裕が欲しいですね。バンク自体も重くて何とか2着だったんですけど。セッティングを煮詰めて良い感覚になるようにもっていきたいです」

5R

選手の写真です。
小川賢人選手
 打鍾前に押えた橋本智昭が、久田裕也を突っ張って駆ける。久田は3番手に入り直して、勝負所で8番手に置かれた松尾勇吾は最終ホームから巻き返す。松尾が良い勢いで迫ったが、3番手外で勢いが鈍る。松尾追走の小川賢人(写真)は、最終バックで自らまくりに転じて前団をまくり切った。
 「松尾君がホームで仕掛けたけど、あそこでいくか自分が前でも迷うところ。あそこで仕掛けてくれたからチャンスが出た。ホームで下りるか確認したところで松尾君が仕掛けて、そこで無駄脚を使ってしまった。彼のおかげでスピードをもらってそのまま仕掛けることができた。後ろは後ろの仕事があるけど、まだ回数も少ないから不慣れな部分がある。判断ミスもあったけど、リカバリーできたし、力は出している」
 橋本マークの中田雄喜は、小川には上をいかれたものの、橋本を差して2着で勝ち上がりを決めた。
 「あの位置(打鍾過ぎ)なら切って出させると思っていたけど、突っ張ったので対応が遅れた。(最終)2コーナーで松尾君がまくってきたのが見えて、3コーナーで止まるだろうと思ったので内を空けないようにと思ったら、その上を小川さんがきてえっ?ってなった。あれはすかさずだったので対応ができなかった。脚は悪くないですね」

6R

 小原丈一郎が打鍾で叩いてペースアップ。隊列を一本棒にして駆けていく。中団を取った鈴木謙太郎も仕掛けられず、番手絶好の鹿内翔が小原を差し切った。
 「ホッとしてます。(小原が)強かった。小川(丈太)君のラインがSを取りに行ったので、カマシかと思ったら意外と来なくて(小原)丈一郎がいいペースでいってくれた。風もよく分からなかったし、ただ、ただ、丈一郎が強かった。前回よりも踏み直しがすごくて、一緒に走る度に強くなってる。7回も1着を取らせてもらってるなんて良い後輩ですね(笑)。気合入れて仕上げてきたけど、やりすぎたのか体が重かった。でも初日をクリアできたし、軽くなると思います」
 別線完封の逃げを打った小原丈一郎が2着に粘り、地元ワンツーが決まった。
 「バックがキツかったです。風は昨日(前検日)の方が強かったけど、今日(初日)も強かったしなんとか。どうあれ自分の番が来たらいこうと思ってました。佐藤(雅彦)さんが付いてくれてラインが長くなった分、自分が残れたんだと思う。結構緊張した。いつもよりもリラックスできていないけど、勝ち上がれたので明日(2日目)からリラックスできると思う。ここに向けて練習したつもりだし、結果を出せたのはよかった」

7R

 切った畝木聖ラインを追った山本紳貴は、外から藤井栄二をキメて中団を確保する。車を下げ切るのが遅れて藤井は巻き返しのタイミングを失い、畝木が先行。最終2コーナーから仕掛けた山本が畝木をまくり切り、追走した石塚孝幸が差し切った。
 「もう(山本に)お任せして走ってもらったので。風が強かったですけど、山本君も強かった。まくり切ってくれて自分もついていけてよかった。色々セッティングを試してよかったり悪かったりでしたけど、結果、よかった頃に戻して感じはよくなってきていますね」
 山本紳貴は絶対条件の中団を確保し、鋭いまくりで波乱をメイクした。
 「まずは中団を取っていけるか、いけないかの勝負だと思っていました。初手の位置がどこでも、あの位置(中団)を取れるように考えていました。どっちに逃げてほしいって言われれば畝木君の方だったので。藤井くんだったらなかなか厳しいので。いい流れになりました。バックの風が強烈でしたけど、しっかり出切れたので。差されはしましたけど、ワンツーでよかった」

8R

選手の写真です。
宮越孝治選手
 前受けの藤田大輔が、赤板で坂本周作を突っ張る。突っ張られた坂本は7番手の位置まで戻り、打鍾を過ぎても仕掛けはない。先頭の藤田が徐々にペースを上げて先行。周回中から3番手の位置を取っていた中井俊亮がサラ脚で好位を回る。中井は満を持して最終2コーナーから仕掛け、スピードよく千葉勢をまくり切ると、最後は宮越孝治(写真)が鋭く差し切った。
 「久々の1着で気持ちいい。スタートの位置以外は彼に任せた。付いていて余裕がありました。指定練習で感じが良くなくて、感じるままにセッティングをいじって本番でバシッときた。風は苦手じゃないですね。ワンツーだし、いいスタートを決められた」
 中井俊亮は展開も味方に、落車明けの一戦でまずまずのスタートを切った。
 「1番車だったし、風が強いのもあったので、スタートは前か、中団かで前の方で考えいた。藤田さんが前を取って突っ張りもあるのかなと頭に入れて走っていた。内をすくわれたり、被ったりするのはいやだなと思っていたけど、自分のコースがあったので自分のタイミングでいった。(前回)こけたなかでは状態は良いほうなのかな。フレームも違ったので、不安要素は多かったけど、戦える状態」

9R

選手の写真です。
戸田洋平選手
 後ろ攻めの下井竜が、中団の太田龍希にフタをしてから打鍾前に前に出る。太田はすかさず反撃するが、下井も突っ張って同期の両者で先行争いになる。後方で戦況を見極めた河端朋之は最終1センターから仕掛けて前団をまとめて飲み込む。河端の踏み出しを凌いだ戸田洋平(写真)が河端を差して岡山ワンツーが決まった。
 「(最終)ホームが結構しんどかった。必死に離れないようにと思ってましたね。まだ河端君は本調子じゃないんだとは思う。ホームで僕はスタンディングだったんですけど、彼は座ったままだったし、これはもっと(スピードが)上がっていくんだなと思って追走に専念した。河端君が岡山に帰ってきて一緒に練習させてもらうんですけど、ナショナルのノウハウだったりってことを勉強させてもらっている。最後は風を受けていた分、(河端は)きつかったんでしょうね」
 河端朋之は目の覚めるようなまくりで若手を一蹴した。
 「やり合ってくれたし、やり合わなければノーチャンスでした。やり合いがなければ8、9番手なので。その時は、中団のラインが仕掛けた勢いをもらって踏むしかなかった。6番(出澤拓也)の動きが想定外だったけど、前と距離が空いていた分、詰める勢いをもらえた。前が併走になっていたし、吸い込まれるようにいけました。以前のような、カマして出切って先行っていう感じの自力はできない。人の勢いをもらって自力を出すような感じじゃないと無理ですね」

10R

選手の写真です。
新山将史選手
 押えた清水剛志を、山中秀将が切る。嵯峨昇喜郎は打鍾目がけてカマシ先行。最終ホームでは北日本3車でキレイに出切って隊列は一本棒になる。嵯峨が快調に飛ばして別線の反撃を封じ込め、最後は新山将史(写真)が差し切った。
 「前と後ろが頑張ってくれたのでそれに尽きますね。1レースからの流れを見ていて、(初手は)前からの方がいいなって思っていて、保科(千春)君がスタートを取ってくれて前からになりました。(嵯峨は)1周半だったので余裕があれば車間を空けようと思っていたんですけど、(最終)2コーナーから踏み上げてくれたので、空けなくても合わせきるなって。まくらせないようなペース配分でした。後ろに付いていて余裕はあったので、明日(2日目)以降も成長につながるようなレースがしたい」
 嵯峨昇喜郎の先行に別線は手も足も出ない。完璧なレースでラインワンツースリーが決まった。
 「軽々抜かれてしまっているので。最後にタレちゃうのは課題ですね。山中さんは踏んでくるタイプじゃないので、(打鐘では)踏まないように出切る感じでいきました。(風は)バックが向かっていたので、2コーナーで踏んでペースでいけたと思います。まずは準決に上がれるように頑張ります」

11R

 周回中に7番手の吉田有希は赤板で出ようとするが、中団で酒井拳蔵が合わせるように踏んで外に張り、吉田を出させない。先頭の小林則之が残り1周で腹を決めて先行すると、吉田は構えて7番手。最終2コーナーから力ずくで仕掛けた吉田が、先まくりの酒井の上を乗り越えて1着だったが、内容のないレースに反省しきり。
 「0点。いける箇所が何カ所かあったけど、タイミングがずれた。切る所で合わされるのはわかっていたけど、山本(巨樹)
さんが(けん制して)飛んできてビビッてしまった。打鍾で詰まっていこうと思ったけど、波があって一気にいけばよかった。けど、やめてしまった。(最終)ホームで酒井さんが出て、そこでもやめてしまって、ラインに迷惑をかけた。踏んだ感じは悪くない。体の状態は良いけど、勘が鈍っている。周回中から軽かった。7車立てと、9車立ては仕掛け所とかタイミングとかが違う。先輩には聞いているけど、実戦でするのは難しい」
 吉田マークの鈴木庸之は最終2コーナーで吉田から切り替えて内に詰まってしまう。中団先まくりに出た酒井に乗って、山本巨樹が2着に入った。
 「小林さんも強いけど、吉田君が強い。自分はしっかりと付いていくことを考えていた。酒井君は心強かった。迷う箇所はあったけど、付いていけている」

12R

選手の写真です。
吉本卓仁選手
 5番手から阿竹智史が先に切ろうとするが、それに合わせるように動いた堀内俊介が先に切って先頭へ。朝倉智仁は赤板の1センターから一気に叩いて先行態勢に入る。後方に下げていた阿竹は、打鍾過ぎから早目の巻き返し。関東勢に遅い掛かるが、山岸佳太は阿竹に並ばれる前に最終2コーナーから番手まくりに出る。阿竹は退けた山岸だったが、今度はバックから吉本卓仁(写真)がまくる。吉本は抵抗する山岸を直線でとらえて、激戦を制した。
 「組み立てはほぼ見ての通りです。前を取って、それからでした。関東が先行するだろうって感じでしたね。1着を取れているし状態はいい。青森と相性がいいんでしょうね。調子はいつも通りですよ」
 吉本マークの島田竜二が2着。
 「朝の指定練習は乗っていないんですけど、レースになったらいい感じで回れました。付いていけたので、大丈夫。やっぱり青森は相性がいいんだと思いますよ」
 同県の後輩の頑張りに応えるべく番手まくりを放った山岸佳太だったが、九州勢に飲み込まれて3着でのゴール。
 「判断ミスが何点かあった。朝倉がどのくらい踏み上がるのかが分からなかったので、本当だったら車間を切るところで切れず、中途半端になった。僕の技術不足と脚力不足。体の感覚はすごいよかったけど、バンクに乗ったら昨日(前検日)セッティングをいじったところが裏目に出た」

6R

選手の写真です。
水谷好宏選手
 中団から根本哲吏が朝倉智仁を押さえて、その動きに続いた藤井栄二は朝倉智にフタをする。藤井は打鍾手前から踏み上げて先頭に立つと、朝倉智もすかさず巻き返す。朝倉智を最終2コーナー手前でブロックした水谷好宏(写真)が、追い込んで抜け出した。
 「(藤井は)力強い先行でした。(藤井)栄二は外併走で脚を使ったと思うんですけど、力強かった。まだまだ自分は力不足な面も多いので、しっかり内も外も把握しきれていない。栄二の力で4着に残ってくれた。イメージ自体はすごくいいですし、前で走る準備もしてきています」
 中近勢後位に飛び付いた根本哲吏は、水谷が朝倉智を張ったあおりで空いた内を突き、水谷に流れ込むように2着に入った。
 「(朝倉智と藤井は)どっちも積極的な感じだし、すごいヤル気で、自分は後ろに迷惑を掛けた。(打鍾で)後ろを引きつけちゃって、飛び付くのに必死で遅れてしまったし失敗でした。まくるところがなくなったし、水谷さんも張っていたので内に突っ込んでみた。反省点はあります。重バンクなので、自分のペース配分も工夫しないといけないですね」

7R

選手の写真です。
吉本卓仁選手
 前受けの橋本智昭が、宮崎大空の上昇を突っ張って駆ける。宮崎は打鍾過ぎにもう一度巻き返すと、最終ホームで4番手の位置に降りる。宮崎マークの吉本卓仁(写真)は、1コーナーで自力に転じてまくり上げ、連勝のゴールを駆け抜けた。
 「(思っていた組み立てと)まったく違ったのは自分のせい。スタートで失敗した。ラインの勘違いをしてしまった。宮崎君は最悪、内に降りても良いと思っていた。坂本(亮馬)君も後ろにいるから、行けるところでは、もう踏もうとは思っていた。(後ろ攻めになってしまい)宮崎君には悪いことをした。セッティングを変えていて、今日(2日目)はもう少し変えたいと思ったけど、気温が低かったこともあるのでわからない」
 4番手に降りた宮崎は、まくった吉本を追うようにして最終2コーナーから踏み上げる。が、これを杉山悠也が3コーナーで大きく張ってブロック。この動きでガラ空きになった内のコースを突いた古川尚耶が、橋本を交わして2着。
 「自分は6番車で一番が点数ないけど、やれることはすべてやろうと思ってスタートを取りにいった。九州勢はもっとヤル気だと思ったけど、そこまででしたね。杉山さんが外にもっていって待ったけど、そのまま追尾してしまった。自分も点数が欲しいけど、1回待ってから踏んだ」

8R

選手の写真です。
西田雅志選手
 堀内俊介、河端朋之の順で切って、平尾一晃が打鍾3コーナー過ぎに叩いて先制する。堀内は中団の河端ラインをすくって中団がもつれる。堀内との併走を嫌った河端は最終1センターからまくり上げる。九州勢をまくった河端追走から、西田雅志(写真)が直線で抜け出した。
 「(打鍾4コーナーで)平尾君も上がっていたし、バタ(河端)も締めておくわけにはいかないので、上がるのはしょうがないなって。でも、外を差し込みながらタテに踏んでおけばしのげるかなって。苦しかったけど付いていけて良かったです。最後はバタがタレてきたので、抜けた感じですね」
 平尾は河端にまくられてしまったが、島田竜二は中国勢を追った堀内を外に張ってから追い込んで2着を確保した。
 「良かったです。キツかったですけど。平尾君のおかげで。前受けから河端君がどう動いてくるかって感じでしたけど、展開通りのレースでしたね。河端君のスピードが良かったっすね。相性いい平尾君のおかげです」

9R

選手の写真です。
濱田浩司選手
 今岡徹二が中団の嵯峨昇喜郎にフタをしてから打鍾で先制。嵯峨は後方で構えて動けない。今岡の先行で最終ホームを通過する。中団の古屋琢晶が2コーナーからまくるが、福島武士がブロック。そのあおりで嵯峨のまくりも外に浮く。ブロックした福島の内を踏んだ濱田浩司(写真)が、直線で中を伸びて1着を手にした。
 「(最終)3コーナーで(内に)差してしまった。焦った部分もあって、そのまままっすぐ踏んでしまった。もうちょい落ち着いていけば良かった。自分はサングラスもしないし、雨で前も見づらくて焦ってしまった。今日(2日目)はそこまで踏んでないので、伸びしろはあると思う。久々のGIIIの準決。二次予選の1着もすごい久しぶりだし、勢いをつけて頑張りたい」
 すくわれた福島武士だが、なんとか踏ん張って横一線の2着争いを制した。
 「(今岡が)上手に駆けてくれました。嵯峨君のまくりは見えていたし、止められるなって思ったんですけど、1回振ってスカってしまって。2回目振ったら濱田さんが(内に)入ってきてて腰砕けになった。今岡君を残したかったけど、自分が残らないくらい進んでなかった。余裕はあるので、詰めをしっかりしたい」

10R

選手の写真です。
片折亮太選手
 赤板過ぎに切った小原丈一郎がペースを上げ、酒井拳蔵が打鍾過ぎで無理やり叩く。8番手に置かれた吉田智哉は、打鍾過ぎ4コーナーから巻き返す。吉田は酒井をまくり切って最終3コーナーで先頭に立つが、今度は片折亮太(写真)が好回転でまくり上げる。4コーナーで吉田をとらえた片折が、そのまま後続を離して快勝した。
 「作戦は前からでした。みんな大御所を連れていたから、早め、早めにいくだろうと思ったから、力を残しておこうと。阿竹(智史)さんが番手から出ていくのかと思ったから切り替えの準備をしながらだったけど、スピード差でいけそうだったのでいった。ここ最近、良くなかったけど、前回の高知から体が動く感じがしてきた」
 片折マークの内田英介は、片折に口が空きながらも食らいついて2着をキープした。
 「片折君は実力があっても変に走って失敗しているから、今日(2日目)は楽に走ってほしかった。2カ月前の自分なら離れていた。阿竹さんが気になって口が空いてしまった。集中して付ければピタリでした。ただ、感覚は良くなってきている」

11R

選手の写真です。
神山雄一郎選手
 小川賢人、山本紳貴の順で押さえて、山岸佳太が打鍾で叩いて先頭に立つ。山岸は一度中バンクに上がって別線をけん制し、最終ホームからスパート。山岸マークの神山雄一郎(写真)は、小堺浩二の巻き返しをけん制。金子真也の中割りもしのいだ神山が1着でゴール。
 「山岸君が主導権を取ってくれれば、抜けなくても勝ち上がれるかなって思っていた。寒くて重さを感じたんですけど、みんなも同じ感じだったと思う。なかなか山岸君のことは抜けないんですけど、思いのほか感じも良くて、なんとくなくやれるのかなっていうのはあった」
 山岸佳太はわずかに末を欠いて3着も、タイトルホルダー2人を背に、気迫の先行策で別線を圧倒した。
 「もう今日(2日目)はあれ(先行)一択だったので。神山さんと、金子さんと出切れば決まると思っていた。人気になっていたのに申し訳なかったですけど。気温が低くてタレた感じですね。大先輩が後ろで責任重大でしたし、久々にしっかりとした先行ができたので。神山さんと金子さんを信頼して走れたと思います。昨日(初日にセッティングを)いじって、今日の方がいい感じでしたけど、アップの感じならバックでもうちょっと踏み上がると思っていた。ここまで人気に応えられていないので、お返しできるように残り2日間、頑張りたい」

12R

選手の写真です。
吉田有希選手
 赤板で切りに動いた山中秀将に対して、前受けだった吉田有希(写真)は一旦突っ張ってから2コーナーで山中を出させる。吉田が踏みやめたのを見た中井俊亮はすかさず山中を叩いて先頭へ。吉田もすぐさま反撃を開始する。最終ホームでは鷲田幸司が斜行して吉田をけん制するが、自ら落車して失格。一度は失速した吉田だがお構いなしに踏み上げていく。吉田は2コーナー過ぎに中井をとらえ、あとはマークした新山将史との争い。力強い踏み直しを見せた吉田が、そのまま押し切った。
 「山中さんが遅めに(切りに)きて、突っ張ろうかとも思った。でも、あれだけペースを上げれば、自分が下げて中井さんが切っても、絶対に流すと思った。そこをカマそうと。でも、(打鍾の)4コーナーでスリップしてドリフトしたので1回やめた。(最終)ホームで鷲田さんにからまれて。晴れだったらそこで合わされて終わってた。昨日(初日)同様に組み立てが甘い。トップクラスだったら(最終ホームで)突っ張られてる。自転車のサドルがズレていたので、戻したら道中も楽で、ゴール前も踏み直せた」
 地元の新山将史が吉田に食らいつき、2着で準決へと駒を進めた。
 「(吉田に)付くことだけに集中していたし、付け切れて良かった。ジャンの上りで踏んでいったので、キツかったけど気合で付いていった。昨日(初日)は(嵯峨昇喜郎を)差し切れたけど、今日(2日目)は(離れなくて)しっかり練習してきて良かったなとつくづく思いましたね」

10R

選手の写真です。
新山将史選手
選手の写真です。
嵯峨昇喜郎選手
 前受けだった嵯峨昇喜郎は、片折亮太の上昇を受けると、一旦は中団にこだわる動きを見せるが打鍾では7番手に下げ切る。そして、嵯峨は打鍾過ぎ4コーナーから一気に踏み上げる。片折の抵抗をねじ伏せた嵯峨を、マークした新山将史(写真)が差し切った。
 「初手は前からで(嵯峨は)順番がきたら駆けると思っていました。想定と違ったけど、前が緩めていないところで無理やりカマしてくれた。昔、構えて失敗したこともあったから成長したなと感じました。後ろからくわれないようにしたけど、最後は斜行で失格したかと思った。3日間で一番よかった。楽に感じましたね。形になってよかったです」
 早目のまくりで主導権を握った嵯峨昇喜郎(写真)が2着に粘り、地元コンビでそろって決勝進出を決めた。
 「前からと思っていたし、思っていた通りでした。昨日(2日目)はホームでいこうとして、気持ちが弱くていけずに失敗したので、今日はまくりはなしで、ホームで必ずカマすと思っていました。2、3年前の青森記念で、ホームで仕掛けられたのに、いかずにラインに迷惑をかけたことがあって、それをずっと引きずっていた。2場所前に比べて脚は動いているし、出切るのは良いけど末脚が(甘い)。ただ、仕掛けるところで仕掛けられている。今回は気持ち一本で乗り切ろうと思っていた。本記念じゃないGIIIだけど、地元で決勝に乗れるのは嬉しい。GIII決勝は(19年の)四日市記念以来ですね」
 嵯峨の仕掛けに北日本3番手の杉山悠也は離れてしまう。関東勢追走からまくった阿竹智史が3着に食い込んで決勝への切符をつかんだ。
 「(初手は)中団から攻めようと思っていた。島田(竜二)さんが(スタートで位置を)とってくれたから、そこから組み立てることができた。切ろうか迷ったけど、併走でも中団からと決めた。今日(3日目)も追いついた勢いでいけると思ったけど、コーナーが踏めていない。気持ちですね、今回は。北日本勢がすごい強かった。ぎりぎりで(決勝に)乗れましたね。決勝もしっかりと走りたい」

11R

選手の写真です。
中田健太選手
選手の写真です。
山岸佳太選手
 前受けの山岸佳太は、北日本勢2車を受けると、中団で中バンクに上がって平尾一晃をけん制する。これで平尾は仕掛けが遅れ、先頭の橋本智昭がペースアップ。平尾は仕掛けきれないまま、中団外で山岸と絡む。平尾は山岸に捌かれて後退。最終バックでは根本哲吏が番手まくりに出る。根本とは車間が空いていた山岸だが最終4角を回って根本に追いつき交わしにかかると、さらにその外を踏んだ中田健太(写真)が1着まで突き抜けた。
 「いろいろ考えていましたけど、前を取れた。平尾君が楽に駆けたら吉本さんもタテがありますし、その7、8、9番手にはなりたくないなって思っていました。橋本さんも徹底先行ですし、やり合ってくれればって思っていました。山岸さんとは呼吸が合うというか付けやすいタイプなので、周回中から(決勝に)乗れるなってフガフガしていたんですけど(苦笑)。その中でも余裕はありました。グレードレースの決勝は初めて。親父(中田健二・56期・引退)は記念の決勝に乗ったことがないので、喜んでくれると思います」
 山岸佳太(写真)は、先行策で魅せた2日目とは打って変わって、ヨコも駆使して決勝進出を決めた。
 「(平尾ラインに)二段駆けをさせてもきついですし、隙のあるところを見つけてって思っていました。吉本さんも調子がいいですし、平尾君もダッシュがあるのは知っていたので、あそこが勝負所だなって思っていました。日に日に力は入ってきているんですけど、中田君に差されているので納得はいっていないですね。もうちょっと調整したいですね」
 橋本目標から番手まくりに出た根本哲吏が3着で、地元のGIIIで決勝へと駒を進めた。
 「もう橋本さんにお任せして、好きなように走ってくれればって思っていました。僕よりも積極的なので。位置取りは後ろになってしまったんですけど。あんなに頑張ってもらったんで。自分も(決勝に)乗りたいなって思って(番手まくりに)いかせてもらいました。バンク自体は3日間とも重いですけど、初日は先行して、昨日(2日目)は迷惑をかけちゃったんですけど。今日(3日目)はもう橋本さんに感謝して。GIIIの決勝は3回目ですけど、前回は5年前くらいなので」

12R

選手の写真です。
吉田有希選手
選手の写真です。
河端朋之選手
 スタートを武藤篤弘が勢いよく飛び出して、関東勢が前受け。吉田有希(写真)は青板3コーナーから誘導と車間を切って別線の上昇に備える。藤井栄二が赤板で切りに動くが、これを吉田が突っ張る。突っ張られた藤井は車を下げ切らず、中団の河端朋之の外で併走。後ろを確認した吉田は徐々にペースアップして打鍾過ぎからスパートする。外併走の藤井は仕掛けられず、河端も内に詰まって動けない。最後まで一切タレなかった吉田が、力強く逃げ切った。
 「前で全ツッパが一番勝ちやすいと思っていました。スタートを取ったので、やることは一つでしたね。突っ張ったら、藤井さんは中団でフタをするか、下げてまくりだと自分の中で思っていたので、藤井さんだけ見て、自分のペースで駆けました。昨日(2日目)よりも断然よくなっているし、ポジションもしっくり来ているので明日(決勝)が楽しみ。あとは疲労ですよね。2周いったので、ケアします」
 中団でフタされた河端朋之(写真)だが、最終3コーナーで藤井が外に浮くと視界が開ける。4コーナーで外を踏み込んで2着に食い込んだ。
 「(藤井が)切った上を付いていこうかと思っていたけど、突っ張ったので4番手確保だなと。(藤井を)早目にどかせたらラインにチャンスがあったんですけど、その技術がなくて4コーナーからの仕掛けになってしまい、後ろには迷惑をかけました。(最終)1センターでチャンスはあったんですけど、内に差してしまっていたし技術不足。自分自身の調子は分からないけど、2周突っ張って4番手から差せないなら吉田君は仕上がってますね」
 吉田マークの神山雄一郎は追走一杯で伸び切れない。関東3番手から直線で外を踏んだ武藤篤弘が3着に入り、グレードレースで初めての決勝進出を果たした。
 「(スタートは)前の方が吉田君の力を発揮できると思っていました。変に緊張せずに走れたし楽だった。ワンテンポ早く踏んだんですけど、結果、接戦だったし(周りは)見えていますね。決勝に上がれているので感じはいい。GIIIの決勝は初めて。嬉しいです」