分厚い戦力を誇る南関勢がシリーズを席巻。その核となるのが、石井秀治、田中晴基、和田健太郎の千葉勢だ。並びや作戦によっては変える必要もあるが、本命には和田を推す。10月千葉記念でもラインの中で役目を果たしつつ決勝に乗り、地元の得点最上位者として貫禄を見せていた。8月松戸のVのように、まくりも出せるタテ脚は強烈。ここも最後はきっちり抜け出すか。石井も寛仁親王牌での落車の影響も残る中、千葉記念では2172着と気迫のレースを披露。ここまでには上積みが見込める。田中晴基は9月小倉でセッティングを換えて、いきなり優勝を飾った。五十嵐力、勝瀬卓也の神奈川勢が加勢して南関で強力なラインを形成する。
阿竹智史、橋本強の四国コンビも黙っていない。寛仁親王牌は落車明けだった阿竹だが、2度の確定板入りとまずまず動けていた。ここもタイミング逃がさず仕掛けていければ、好勝負に持ち込める。地元の橋本は差し脚堅調。寛仁親王牌から1カ月以上の期間があり、きっちり仕上げてくるだろう。地の利を最大限に生かして優勝を狙う。
伊藤成紀、澤田義和の近畿勢も間隙を突く。好調な竹内智彦や格上の芦澤大輔の動向からも目が離せない。