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久留米競輪

KURUME KEIRIN

83#

検車場レポート

  • 6/24 Fri.  (前検日)
  • 6/25 Sat.  (1日目)
  • 6/26 Sun.  (2日目)
  • 6/27 Mon.  (3日目)

1R

選手の写真です。
岩谷拓磨選手
 オープニングレースには、いきなり地元コンビが登場する。岩谷拓磨(写真)は高松宮記念杯3日目に、同門の小川勇介とワンツー。思い出に残るレースとなったようだ。
 「宮杯は勝ち上がりには失敗したけど、よかったと思います。小川さんとワンツーを決められましたし、あれは嬉しかったですね。GIでっていうのが本当に嬉しかった。今回は自転車とシューズを新しいものにしようと思います。自分たちから、地元にいい流れを作れればいいですね」
 当所がホームバンクの吉本卓仁にとっては年に一度の大事な大会。ただ、5月松阪で落車しており、今回が復帰戦となる。
 「左手の指を3本ケガしまた。ただ、ダメージは全部そこにいってくれたらしくて、体の他の部分は何もなってない。10日くらい練習できたけど、ハンドルをしっかり握れるようになったのは2日前くらい。スピード自体は悪くなかったけど、ダッシュのキレはどうかな。初日はとにかく付いていくことだけを考えていきます」

2R

 橋本優己は、4月別府でS級初優勝を飾るなど充実一途。若手の頂点を目指して、日々着実に力を付けている。
 「確かに優勝したりもできたけど、まだ全然通過点だと思っています。A級の時から、S級でも勝負できるなって思っていました。103点くらいは取りたかったけど、その目標よりも点数を取れたのも大きい。まくりでも、先行でも勝負できているし、フレームを変えたりして上へ、上へといい方向に向かっている。もっと成績をのこしてヤンググランプリに出たいですね」
 橋本をマークするのは村田雅一。高松宮記念杯での白星は3日目の繰り上がりの1着のみだったが、随所に玄人好みの動きを見せていた。
 「体調とかは問題なかったけど、それでもまだまだレースの中でやれることっていうのはあったと思います。我慢しきれず踏んでしまったこともありましたから。ラインとして、もう一個上のところを意識していなかいといけない。練習はしっかりできたので、橋本君をしっかりサポートしたいですね」

3R

選手の写真です。
松本秀之介選手
 松本秀之介(写真)にとって、当所は普段から練習を積むバンク。今大会には地元同然の気持ちで臨む。
 「GIの予備が入ってたんですけど、途中で帰ってここ(久留米)で練習していました。5車とか6車のレースを走るよりは、久留米記念に向けてしっかり練習をした方がいいと思って。熊本バンクが使えなくなってから、久留米はずっと練習させてもらっているバンクなので。体調とかは万全です。準決には乗りたいですね」
 藤井栄二は今の力を受け止めて、さらなるレベルアップに励んでいるようだ。
 「現状のままでは何もかも足りないなと思って、トレーニングで新しいことを取り入れて脚力を上げていっている最中です。なかなかすぐに結果が出ることはないと思っているんですけど、今は根気強くやらないといけないですね。久留米は久しぶりなんですけど、何回か走っていて自分の中では走りやすい」

4R

 小森貴大は、4月川崎記念での優出から成績が高いレベルで安定している。戦うステージはレベルアップしても、戦法はデビューから一貫して変わっていない。
 「競走で力を出し切れていることが大きいですね。師匠(市田佳寿浩)とも話し合って、まずは出し切る競走をしていこうってことを確認できた。上位の選手が相手でも、遅れを取らずにいけた時は食い込めているので」
 高松宮記念杯の初日落車した松本貴治は状態面が気になるところ。本人は身体的なことよりも、フレームが潰れてしまったことの不安の方が大きいようだ。
 「体は全く問題なかったです。だけど、フレームが壊れてしまって。それで宮杯も2日目以降は欠場せざるをえなかった。だから今回はいつもと違うフレームです。レースで乗るのは初めてですね。練習でもちょっと乗ってみたけど、実際にレースで走ってみないとなんとも言えないですね」

5R

選手の写真です。
根田空史選手
 根田空史(写真)は全日本選抜の落車で負った鎖骨骨折が尾を引いていたが、高松宮記念杯では本来の力強さが徐々に戻ってきているようだった。まだ完調とはいかないまでも、着実に復活の道を歩んでいる。
 「ちょっとずつ戻ってきた感じはありますね。宮杯の前に鎖骨に入っていたワイヤーを抜きました。まだまだだとは思っているけど、練習もやれるようになってきたので。まだ高強度の練習はできていないから、レースで反応はできているんですけど、パワー不足を感じますね。でも、一走、一走上積みは出来ていると思います」
 伊藤旭は前回の6月和歌山は未勝利も、最終日には取鳥雄吾を力でねじ伏せた。
 「前回の最終日に取鳥さんの上をいけて、先輩達にも前に踏めばあれだけ出るんだから大丈夫って言ってもらえた。だから、今回は自信を持って。もう失格できないってのはあるので、今回はしっかり仕掛け所を逃さずに仕掛けたい。落ち着いて回りを見て走ります」

6R

 阿部将大はFI戦で安定して成績を残せるようになり、競走得点もジャンプアップ。2月高知GIIIでの優勝から、また一回り力を付けた印象だ。
 「GIIIを取ったことが大きいですね。それがあるから落ち着いてレースを走れています。自分は9車の方が展開が回るから7車よりも好きです。オールスターも出場が決まったし、目標にしていた競輪祭の前にGIに出られるのはデカいです。積極的に、練習の成果を出したいですね」
 岩津裕介は、落車からの復帰戦だった高松宮記念杯から中4日で追加参戦。ここは初連係の阿部を目標に、番手巧者ぶりを発揮する。
 「阿部君とは初連係です。良いレースをするイメージがありますよ。自分は前回が復帰戦だったけど、走りながら戻していくしかないと感じましたね。それもあって追加を受けました。痛みはもうないんですけど、完全に健康体で走るってことのほうが最近は少ない。その中でやれることをやっていきます」

7R

 雨谷一樹は高松宮記念杯では4走全てが番手回り。準決勝には進出したものの、不完全燃焼な部分もあったようで、自力へのこだわりを口にした。
 「(3日目の落車は)打撲も擦過傷もほとんどなくて、ほぼ無傷でした。普通にケアをして競輪場で眞杉(匠)とか、長島大介とかと練習して来ました。宮杯に行く前も自力の練習しかしていなかったのに、全部人の後ろだった。自力で走る準備は常にしてきているし、今回は初日から自力でよかった。こういう時に魅せるような自力を出していかないと駄目ですよね」
 山根将太は函館記念の後に約1カ月の欠場。復帰戦の今場所はどんな走りを見せるか。
 「(欠場は)体調を崩してしまって。練習自体は2週間くらいできたけど、あまり経験がないので走ってみてって感じです。まだ9車立てをつかみ切れてないですね。難しいと感じています。久留米はS級でも一回走っているし、普通のバンクというか、走りやすい感じ。二次予選は通過できるように頑張りたい」

8R

選手の写真です。
黒沢征治選手
 黒沢征治(写真)は5月西武園の後にFI戦を一本欠場し、高松宮記念杯の補充出走から復帰。最近はヒットこそ飛ばせていないものの、現状を打破しようと必死にもがいている最中だ。
 「欠場は腰痛ですね。もともとぎっくりをやったりしていて、大事を取って休んでいました。宮杯は補充でも走れて、もったいないレースもあったけど感覚自体はよかったです。地元のオールスターもありますし、そこで平原(康多)さん達と連係したいですし、ここら辺でS班と戦っておきたい。眞杉(匠)とかと同じくらいの走りをしたいし、内容にもこだわっていきたい」
 笠松信幸は近況の伸びが抜群。5月和歌山を優勝すると、6月取手も連勝で優出するなど、極端に白星が増えている。
 「5月の四日市の前にセッティングをガラッと変えたんですよね。自転車の進みが全然違うし、これだけ1着を取れているんだから悪くないですよ。竹内(雄作)君はいつも強いし、信頼して任せていきます」

9R

選手の写真です。
伊藤颯馬選手
 地元ホームの坂本健太郎が登場する。積極性抜群の伊藤颯馬の番手から、大事な地元記念をスタートさせる。
 「伊藤君の番手は何回もありますよ。(結果は)良かったこともあるけど、離れたこともあるからしっかり付いていかないと。前検日の前日から風がすごいですね。普段はこんなに吹かないのに。この風が止んでくれればいいけど、どうですかね」
 その伊藤颯馬(写真)は、直近12場所でのバック本数が26本の超積極タイプ。前回6月防府の決勝は3着も、果敢に風を切ってスタイルを貫いた。
 「前回の決勝はペースに入れて駆ければ優勝できると思ったんですけどね。出切るまでに脚を使っていました。練習の調子は悪くなかったです。沖縄はもう梅雨が明けたので良い練習ができています。記念の決勝にはまだ乗ったことがないので、乗ってみたい」

10R

選手の写真です。
岡崎智哉選手
 岡崎智哉(写真)は地元GIで獅子奮迅の活躍。白虎賞、準決勝と古性優作の前回りで、後ろの白星に貢献する走りを披露した。
 「宮杯は良いレースはできたと思います。でも、後ろが決めてくれて見栄えはいいけど、自分は勝負できていないですからね。宮杯で感じた課題も見つけられた。ペダリングだったり、技術的なことですね。疲れは意外となかったです」
 稲垣裕之が岡崎の番手を回り、中野彰人が3番手を固めて近畿勢が強力なラインを形成する。高松宮記念杯は最終日失格で終わってしまった稲垣だけに、悪い流れは断ち切りたい。
 「失格は仕方ないですね。体の状態は良くなっているし、(6月)和歌山から使っている新車にだんだん慣れてきて良くなってきています。中4日なので、刺激だけ入れて、疲れを残さないようにやってきた。古性の優勝で近畿が盛り上がっているので、自分も盛り上がっていきたい」

11R

 北津留翼は高松宮記念杯で二次予選敗退も、3日目、最終日と連勝締め。タイトな日程のなかでも、地元記念に向けてしっかりと追い込んできたようだ。
 「宮杯の調子はいつも通りでした。連勝は展開にも恵まれたからですよ。日程が詰まっているけど、調整はせずに。詰まっているからって練習しないと弱くなっちゃうので。疲れは気になるけど、それを抜きながら開催を過ごしたい」
 高橋築は5月川崎を連勝で優出した後、FI戦を一本欠場。今回が復帰戦となるが、慎重に調整はしてきたようだ。
 「体調を崩して、熱が出て4、5日くらい寝込んでました。自分は気が強いタイプじゃないので、落車した後とかもしっかり直してから復帰したいタイプ。それなりに練習はできたし、その中で自分にできることをやりたい」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 郡司浩平(写真)は高松宮記念杯決勝で北日本分断策に出た。結果的にしんがり負けに終わったレースを振り返り、またここからの巻き返しを誓った。
 「前回の決勝は読めない部分もあって難しかったですね。もう少し小松崎(大地)さんが早く来ていれば出させてとは思っていたんですけど。結果的に引くに引けなくてあの形になってしまいました。でも、ラインのおかげで今年初めてGIの決勝には乗れたので。前回が終わってから少し休んで練習もできたので、中4日ですけど戦える状態。しっかりと展開を見ながら勝負所を逃さないように仕掛けていきたい」
 清水裕友の高松宮記念杯はまさかの二次予選敗退。それでも最終日には目の覚めるようなまくりで1勝をつかみ取っており、状態を悲観する必要はなさそうだ。
 「単純に自分が弱かったっす。最終日は(まくりが)出ましたね。あれがまぐれじゃないようにしたい。前回の3日目から自転車を変えました。今回もその変えた自転車のままいこうと思います」
 地元の園田匠が追加で参戦する。高松宮記念杯決勝で3着に突っ込んだ持ち前の鋭脚を、ここでも遺憾なく発揮する。
 「自分の場合はレース間隔が詰まっているのは気にならないし、むしろ感覚的には詰まっているほうが好き。前回の初日に(中川)誠一郎さんのスピードを体感して脚にアタリがついたおかげで、2日目以降もしっかりと戦えたと思う。レース間隔が詰まっているのでそのイメージのまま走れれば。今年はFIが多くて記念を走るのはこれで3本目。7車立てと9車立てでは全く感覚が違うので、2場所続けて9車立てを走れるのはプラスだと思う。お世話になっている中野(浩一)さんの冠レースなので、しっかりと結果を出せるように頑張りたい」

1R

選手の写真です。
吉本卓仁選手
 前受けの寺沼拓摩が誘導を残したまま下げ、西浦仙哉、内山雅貴の順で押える。岩谷拓磨は、内山をすかさず叩いて打鍾前から先頭に出て風を切る。グングンと掛かっていく岩谷に対して別線は前が遠い。番手で絶好となった吉本卓仁(写真)がゴール前で岩谷を交わして、怪我からの復帰戦だったホーム記念初戦を白星で飾った。
 「岩谷のおかげですね。脚にはきていましたけど、終わってホッとしました。周回中は軽かったので仕上がったかなって思ったんですけど、緊張感もあって動き出したら脚にきましたね。久々のレースだったのでルーティンを思い出しながらって感じで。(落車で負傷した)指はもう気にしていないですし、走り出したら気にならなかった。結構、声援も多くてうれしかった。岩谷だから誰もこないだろうって感じだった。勝手に残ってくれた感じっすね」
 別線に主導権を渡さなかった岩谷拓磨が、2着に逃げ粘った。地元のトップバッターとして、これ以上ない仕事をしたと言えるだろう。
 「ちょっと荷が重たかったですね(笑)。中野(浩一)さんの冠レースで、師匠(吉岡稔真)も来ていましたし。寺沼君が誘導と車間を開けた時点でスイッチが入りましたね。しっかり気持ちの入ったレースができたんじゃないかなって。新品の自転車と靴をぶっつけ本番で試したんですけど、重かったので明日(2日目)は宮杯で使っていたものに戻すか考えます」

2R

 赤板で3番手から矢口大樹が切り、早坂秀悟が勢いよく叩く。橋本優己は早坂がペースに入れたタイミングを逃さずに、打鍾からすかさず巻き返す。最終ホームで早坂を叩き切った橋本に、村田雅一がピッタリとマークして、3番手以降は車間が空く。ゴール前は中近両者の一騎打ちとなり、村田が余裕を持って差し切った。
 「(レースが動き出してから)思ったよりも前が踏んでいたので、早坂君が浮いたら内に詰まったりもするから面倒やなとは思ったけど、(橋本は)落ち着いていましたね。踏んだ瞬間に出れるなとは本人も思ったんじゃないかと。展開的に後ろは離れたなと思ったし、(最終)バックで後ろを確認した時に(橋本とのワンツーが)決まったと思った。直前にGIを走って、すごいスピードを体感しているので、スピード感とかは余裕を持って走れている。状態はいいですよ」
 持ち前のスピードを存分に発揮した橋本優己が2着も、ハングリーな若者らしくレース後は悔しさもにじませた。
 「ラインで決まってよかったけど、抜かれたのは悔しい。村田さんはGIにも出ているし脚があるから仕方ないけど、そこはもっと脚を付けていきたい。(周回中の位置取りは)早坂さんの前は嫌だったけど、前になっちゃったので臨機応変に。ピッチが上がるなら構えようと思ったけど、モガき合っても出れる感じだった。昨日(前検日にレースを)いろいろと考えながら、イメージしたのがよかった。午前中のレースが久々だったので、6、7割の状態だった。午後のレースになって、もっとアップを長くできればもっとよくなると思う」

3R

 赤板で切った中国勢を追った松本秀之介が、打鍾前2コーナーで押えて先頭へ。すると今度は佐々木眞也が打鍾で切り、そこをすかさず藤井栄二が叩いて出る。松本は中近勢を追って3番手に追い上げて佐々木と併走になる。そこからじわじわとまくり上げた松本が、藤井の番手でけん制しながら追い込んだ岡本総をゴール前でわずかにとらえた。
 「藤井さんが来た時にスイッチできればよかったんですけどね。バックを取れる感じでいければよかった。でも、重たかったですね。でも、外にへばりつけて3コーナーで前に踏めた。桑原(亮)さんと決められれば良かったですけど」
 藤井マークの岡本総は、外の松本をけん制しながら踏み込んで2着。
 「どこの位置を取っても1回はチャンスが来るだろうと思っていたので、そこを逃さなければ大丈夫かなって。(藤井が)流れに乗っていってくれた。思ったよりも早く松本君が見えて、1回振って止まったかなって思ったんですけど。もう1回振れれば決まったかもですけど、余裕がなかったですね。本当にギリギリでした」

4R

選手の写真です。
近藤夏樹選手
 原口昌平が赤板で切って、そこを松本貴治が勢いよく押える。近藤夏樹(写真)は中四国勢の動きには付いていかず、中近勢後位をキープ。小森貴大は松本が流した隙を逃さず、6番手から打鍾で一気に巻き返す。中近勢を追った近藤が3番手をキープして最終周回。近藤は2コーナーを過ぎたところから仕掛けると、これが好回転。小森をまくり切って、波乱の決着となった。
 「自分より強い人たちが相手だったし、取れた位置からタイミングを見て動いていこうと思ったけど、前から2番目の位置を取れたのは予想外で。松本君が切ったところのペースが早くて、これは付いていけないと思って見ちゃった。そしたら前が小森君で。小森君がいってくれて、併走にならずに付いていけて脚を使っていなかった。小森君がいってくれたのがすべてです。前も掛かっていたし、無理くりでモコモコしていたからいけないかなと思ったけど、脚を使ってない分、粘れた。調子が良いとは思えないけど、一発仕掛けられて良いキッカケになる」
 松本は5番手から仕掛けきれずに、最終2センターで外に浮いてしまう。松本マークから空いた中のコースを突っ込んだ友定祐己が2着。練習中の落車からの復帰戦での勝ち上がりを、手放しで喜んだ。
 「(最終バックで)近藤君が先にいってくれて、(松本は)勢いをもらってもっと伸びるかと思ったけどキツそうだったね。内に入って詰まるよりはと思って付いていったし、付いていけたね。でも、2コーナーからまくり切る勢いだったら離れてたかもしれない。1着じゃなかったけど、このクラスで付いていけて、勝ち上がれたのは100点に近いよね」

5R

 前受けの根田空史は、赤板から動き出した藤井將の上昇を突っ張る。藤井は8番手に入り直して、隊列は周回中の並びのままで最終周回へ。4番手で前と車間を空けて反撃のタイミングをうかがっていた伊藤旭は、2コーナーで詰めた勢いのままにまくる。が、これを河野通孝が3コーナーで強烈にブロック。2センターでは関貴之と渡辺十夢の落車もあったが、最後は河野が根田をゴール前で差し切った。
 「根田君さまさまですね。ちょっと関君が落車したので心配ですけど。伊藤君はなんでもできるタイプなので、粘ることも頭に入れていた。根田君がしっかり踏み直してくれたので、ブロックしやすいタイミングでしたね。珍しく余裕もありました」
 突っ張り先行の根田空史が2着に逃げ粘った。鎖骨骨折から4月に復帰して、ここにきて心身共に上り調子のようだ。
 「突っ張りは想定していなかったですけど、切りにくるのが遅かったのでとっさの判断で突っ張りました。まだダッシュが戻っていないので一か八かのカマシよりもいいかなって。実質踏んだのは1周ちょっとなので。気持ち的にも上がっている証拠だと思う。自信がなかったら突っ張れていなかったと」

6R

選手の写真です。
阿部将大選手
 5番手から先に動いた下井竜が切り、阿部将大(写真)が押える。他の巻き返しはなく、下井は打鍾過ぎ2センターで4番手からカマシを狙う。しかしながら、下井の反撃に反応した阿部が突っ張って主導権を渡さない。下井は外に浮いて後退し、まくりで迫った古屋琢晶も退けた阿部が力強く逃げ切った。
 「下井さんの後ろからって思ってました。下井さんが先切りしてくれて、中団狙いかなと思った。でも、中団からでも来ると思ったので、下井さんだけ見て、突っ張って駆けました。古屋さんも、思いのほかいいまくりで来ていたし、その中で逃げ切れたのは大きいです。体も徐々に仕上がってくると思う。最初の掛かりが悪かったので、そこは修正したい」
 8番手からまくった古屋琢晶は、岩津裕介のけん制をかいくぐって2着に入った。
 「細切れなので、取れたところからと思ってました。下井君と阿部君で意識し合っていたし、高橋(幸司)君も内にいきそうだったので様子を見ながらでした。下井君が浮いて、ごちゃついたところを仕掛けられました。バックで加速したけど、岩津さんは余裕があったし、スレスレのところをまくったらもう少し伸びたと思う。けど、避けながらだった。余裕はあったし、冷静に走れましたね」

7R

 坂本紘規が打鍾前に押えて先頭に立ち、後方から山根将太が巻き返す。このカマシに山根ライン3番手の加倉正義が離れて、スイッチした雨谷一樹が追う。窓場千加頼は栃木勢を追って最終2コーナーからまくり上げる。いい勢いで前に迫った窓場だが、田中誠のブロックを受けて2センターで膨らんでしまう。窓場マークの山田裕哉は、空いた窓場の内を踏み、田中誠を外から交わして1着で二次予選へと進んだ。
 「どの位置でも窓場君がセオリー通り走ってくれると思って、信頼していました。後輪だけ見て付いて行った感じですね。いつもより視界が狭くて、いつもなら周りを見ているんですけど。田中さんの動きに対応できなくて、たまたま内へ入れた感じですね。初めて記念の予選で1着を取れたので素直にうれしいですね」
 窓場は止めた田中誠だが、山田に強襲を許して2着まで。
 「踏み出しの1、2、3で(加倉)正義さんは苦しいだろうし2車だなって。雨谷君もうまくスイッチしてくると思っていた。(窓場を)ブロックしたらケツに当たったんですけど、もっと頭で当たれれば、内に入ってこれなかったと思う。余裕があれば1着だったと思うけど、日に日に良くなってくると思う」

8R

選手の写真です。
竹内雄作選手
 周回中に5番手の黒沢征治は、後方の竹内雄作(写真)をけん制し、打鍾前に先に切って先頭に立つ。関東勢を追った竹内は、打鍾から巻き返して強引に黒沢を叩き切る。最終1コーナーでは中部勢を受けた黒沢と、追い上げた本郷雄三で3番手は併走になる。本郷をどかして併走をしのぎ切った黒沢が3コーナーから車を外に持ち出すが、竹内の掛かりがよく、進みはイマイチ。最後まで力強く踏み切った竹内が逃げ切り勝ちを決めた。
 「切って、黒沢君にいかれるようなら出させるって感じで考えてました。そしたら先に切ってくれて。切ってくれたんですけど、良いペースに入れられてしまったので、1回休んでからいってしまった。笠松(信幸)さんは付きづらかっただろうし、申し訳ない。出切れて、逃げ切れているので脚はいい。最近は初日はいいけど、問題は明日(2日目)。今日(初日)みたいに落ち着いて組み立てれば準決も見えてくると思う」
 黒沢マークから最終4コーナーでさらに外を踏んだ佐々木雄一が2着に強襲。好調時の伸びが戻ってきたようだ。
 「(黒沢は)あれだけ前々に踏んでくれたし、先行するか、3番手を取るかとは思っていたので。黒沢君は何でもできるし安心して付いていました。(自分は)悪い時を脱出した手応えがありますね。余裕もあったし、今日(初日)は特にそう感じる。前回よりもいいです」

9R

選手の写真です。
坂本健太郎選手
 前受けの伊藤颯馬が、三登誉哲の上昇を突っ張る。木村弘が打鍾からカマし、伊藤は冷静に受けて3番手を確保。前と車間が空きながらも、最終バック付近から徐々に詰めていった伊藤は、その勢いのままに3コーナーから踏み出す。伊藤マークの坂本健太郎(写真)は、伊藤をゴール寸前で鋭く交わした。
 「力で言ったら(伊藤)颯馬が抜けているので、(スタートを)誰も出なかったら颯馬の判断に任せようと思っていました。あいつが一人で完璧なレースをしてくれましたね。三登に切られたら木村君にカマされて、最悪三登が追いつかないまであるかと思った。だいたい抜けないと思っていたと周りは見ていたと思うんですけど、抜けているので悪くない。今日(初日)は強風を想定してギアを付いて行くように3.86に下げたけど、明日(2日目)は上げるか少し考えます」
 伊藤颯馬は落ち着いたレース運びで、九州ワンツーをメイク。
 「前中団からが良かったけどけん制をしてまではと思って。そこからはノープランだったんですけど、遅めにきたので引いたらやばいと思って突っ張りました。前(望月永悟)がキツそうだったのでバックから行きたかったですけど、あんなに空いていると思わなくて。(坂本)健太郎さんには交わされたけど、伸びているので悪くない」

10R

 前受けからすんなりと車を下げた岡崎智哉は、打鍾で中団に一旦追い上げて、3コーナーから一気に反撃を開始する。岡崎は晝田宗一郎をあっさりと叩き切り、最終ホーム過ぎにライン3人できれいに出切って中団以降は口が空く。岡崎がそのまま逃げ切り、前回の高松宮記念杯での勢いそのままに、今節も白星スタートを切った。
 「ジャン過ぎに1回タイミングを取ったけど、ホームではライン全員で出られたのでよかった。(最終)バックでペースに入れ過ぎてしまったのは反省点。4角まで脚を残しておきたかったけど、自分を信じていけばよかった。高松宮記念杯前の開催でフレームを乗り換えて、ダービーで思うところがあったところとかを、GIに向けて試行錯誤していたことがいい方向に出た。練習もフレームも変えてトータルして上がってきた。自分で想像するセンスがないから、周りのアドバイスを信じて受け入れてきた。周りの先輩や、後輩のおかげです」
 稲垣裕之が続いて近畿ワンツーが決まったかと思いきや、まくった金ヶ江勇気が外を伸びて2着。稲垣は痛恨の表情でレースを振り返った。
 「受ける立場になるだろうから、前受けになるとは思っていました。1回、中団で休む形になったけど最終バックからの踏み上げがすごくてピリピリした。でも、抜けないのはまだしも抜かれるのはダメです。そこは反省しています。フォームを修正したい」

11R

選手の写真です。
北津留翼選手
 高橋築が赤板で切って、筒井裕哉が押える。7番手で打鍾を聞いた北津留翼(写真)はじっくりと構えて仕掛けのタイミングを見極める。すると、5番手から太田剛司が最終ホーム目掛けて奇襲カマシを敢行。北津留は中部勢を追い、2コーナーからまくって瞬く間に先頭へ。圧巻のスピードで後ろを千切った北津留は、上がり10秒7の好タイムで圧勝した。
 「自分が切ったあと、8番(太田)の方が来るとモガき合いになっちゃうと思ったので、ワンテンポ見送って行くのが遅くなってしまいました。高橋君も見ていたので小川(賢人)君のところに粘られるかもっていうのもあったので、8番の方が行って高橋君がかぶったところでと急きょ変更して。ホームが向かい風なのでホームカマシが決まると。疲れは日に日に抜けてくれれば」
 小川賢人は北津留の強烈なスピードに口が空いてしまうが、懸命に追いかけて2着をキープした。
 「前か後ろでも、中団なら好永(晃)君にもチャンスがあると思ってた。キツかったですね。あと半車遅れていたら飛ばされていたと思います。バックの声援がすごくて自分が優勝した時以上だったのでうれしかったですね。なんとかしのげたし、先行したくらい脚に刺激は入ったので」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
 後ろ攻めの渡邉一成は、町田太我にフタをするようにしてから上昇し、赤板2コーナーで押える。町田もすかさず叩きにいくが、渡邉が突っ張って出させない。北日本勢を受けて4番手だった郡司浩平(写真)だが、打鍾で前と車間が空いてしまい、そこを清水に入られてしまう。清水に迎え入れられた町田は、最終2コーナーからもう一度仕掛けるが、小松崎大地が番手まくりで応戦。しかしながら、両者でまくり合うさらにその上を郡司がまとめてまくって、激戦を断った。
 「町田君も(渡邉)一成さんも後手には回らないだろうし、その2人を見て先手の後ろを取れればいいなと思っていました。うまく一成さんラインの後ろを取れるなと思ったら、町田君がすかさず来て一成さんが一気に踏み上げて、遅れを取ってしまって清水君に入られた。いい組み立てとは言えないです。ちょっとした隙、油断で入られてしまった。ああいうのをなくしていかなければ上位では通用しない。町田君の出が良くないのがわかって、清水君がその上をいく前に、清水君を目標にして超えられた。体的には余裕はないけど、気持ちは集中して走れました。疲れは体に出ているけど、気持ち的には影響はない」
 郡司マークの武藤龍生がまくりに食らい付いた。
 「(前回復帰してから)日に日によくなっているけど、ウォーミングアップ中に疲れているなって感じました。とにかく必死に付いていけて、抜くとかは展開的にも難しかった。徐々に感覚を研ぎ澄ましていきたい」
 番手まくりの小松崎を交わした成田和也が3着。
 「一成は町田君を引きつけて、しっかり積極的にいく予定だったと思う。結構踏んでいたし、(小松崎)大地もキツかったと思いますよ。自分もタイミングが合えば、郡司君をけん制できればよかったけど、スピードが違う感じだった。ハイスピードで苦しかったけど、その中でも踏めましたね」

6R

選手の写真です。
西村光太選手
 ジワリと上昇した松本秀之介は、3番手の橋本優己にフタをしてから赤板2コーナーで野田源一を押える。視界の開けた橋本は打鍾からすぐさま反撃を開始。力ずくで松本を叩いて、最終ホームではきれいにライン3車で出切る。中団に入り直した松本がバックからまくりを狙うが、橋本の掛かりの前に車は進まず。橋本マークの西村光太(写真)が、好展開を生かしてゴール前で抜け出した。
 「松本君との二分戦みたいな感じだった。ダッシュの松本君に対して橋本君は地脚。なので、とりあえず先行の形を作って、あとは後ろが頑張るって感じだった。(橋本は)すごい掛かってて、来れる気配はなかった。バンクコンディションが昨日(初日)と全く違って、先行選手のスピードが違い過ぎる。昨日は車の出が悪かったし、思うように体が動かなくて、悔しくて一晩中体の調整をやっていた。自分なりに今まで積み上げてきた調整方法があるんですけど、それをやったから本調子に戻った感じがする」
 橋本優己は松本との同期同級生対決を力で制し、野田源一の強襲もこらえて2着に逃げ粘った。大粒の汗を流しながら、充実の表情を浮かべてレースを振り返った。
 「理想は中団から、(松本)秀之介が切った所を叩いて、野田さんを誘うように内を空けながらって感じに考えていた。フタをされるのも予想はしていたので、ダッシュ勝負になると思って、4コーナーで叩くイメージですかさずいけたのがよかった。モガき合ってキツかったけど、秀之介が下げたのを見て流せた。あの距離をいって残れているので、脚力も上がっているし力が付いてると思う。記念で初日、二次予選と逃げて準決にいけるのは初めてなので自信になる」

7R

選手の写真です。
窓場千加頼選手
 周回中に4番手の位置を取った岩谷拓磨は、後ろの黒沢征治をけん制してから赤板2コーナーで前を押える。福岡勢を受けた窓場千加頼(写真)が4番手を確保。8番手の黒沢征治は空けた車間を詰める勢いで、打鍾過ぎから一気にカマシで襲い掛かる。岩谷は黒沢を全開で突っ張り、最終ホームからは両者で壮絶なモガき合い。戦況を見極めた窓場は、バックから満を持してまくり上げ、踏み合う若手を一蹴して中近ライン上位独占を果たした。
 「(周回中の)位置はどこでもよかったので。その中でしっかり脚を使ってレースを動かそうと。脚を使わせられたかはわからないですけど、脚を使って岩谷君を出させて位置を取って、あとは黒沢君がどう動くかを判断して。モガき合いは想定していたので。あそこしかチャンスはなかったと思うので。しっかり踏み込めたと思います」
 窓場マークの山田裕哉が2着に続いて準決勝進出を決めた。
 「昨日(初日)よりも体はよかったんですけど、窓場君が強すぎて。何個ギアがあるんかなって感じで、何回も加速していきましたね。本当にただついて行かせてもらっただけで。みんな強いので流れに乗っていけるように。GIIIの準決勝は福井で一度ありますね。しっかりケアをして頑張りたい」

8R

選手の写真です。
北津留翼選手
 藤井栄二が赤板で切り、木村弘が打鍾目掛けて勢いよく叩いて先制する。人気の北津留翼(写真)は前と車間の空いた7番手に置かれ、隊列は一本棒で最終周回に入る。北津留は2コーナーからの巻き返し。それに反応した渡邉一成は、バックから番手まくりで応戦する。が、抜群のスピードで迫った北津留が直線で渡邉をとらえ、上がり10秒8のハイラップで連勝のゴールを駆け抜けた。
 「中団なら先切りも考えていたけど、スタートで誰も出なかったので前からになりました。今日(2日目)は難しかったですね。2日目にして準決勝みたいなメンバーだったので、キツいなと思っていた。一気に踏み上がって、立ち遅れた。ホームで追いつかないと思ったし、やらかしたかなと思いました。でも、風があったので前が詰まってきてくれた。(渡邉)一成さんが出ていくところで、逆にスピードをもらえて、(坂本)健太郎さんが外を踏んだのでへばりつきながら踏めた。調子は良くもないけど、いつも通りですね」
 北津留の快速まくりにピタリと付け切った坂本健太郎。最後は2分の1車身差まで詰め寄ってゴールした。
 「どのみち、別線がやりあっても、そうならなくても、(北津留)翼の力が一枚上だと思っていたし、基本的には取れた位置から組み立てる感じだった。(仕掛けは)いつもよりもちょっと早かったと思いますよ。できればホームで車間を詰めていきたかったんだと思う。一瞬抜けるかと思ったけど、やっぱり抜かせてくれないですね。今日(2日目)はギアを上げようか迷ったけどそのままにした。まだギア一枚分余裕があると思ったら楽ですね。明日(3日目)はどうするかまた考える」

9R

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佐々木眞也選手
 赤板で佐々木眞也(写真)が押さえ、打鍾で岡崎智哉が叩く。すかさず町田太我も巻き返すが、この仕掛けに岩津裕介が離れて、町田には伊藤旭がスイッチ。町田は岡崎に合わされて、さらには村田雅一のブロックで最終2コーナーで外に浮いて後退。伊藤は3番手に降り、伊藤後位は内の佐々木と、外の金ヶ江勇気で併走になる。2センターから外を踏んだ伊藤を村田がけん制すると、わずかに空いた中のコースを佐々木がこじ開けて1着まで突き抜けた。3連単は44万円近い特大配当が飛び出した。
 「一回切ってから考えようと思っていました。でも、自分が踏み遅れてしまって伊藤さんに入られてしまって。引いたら(勝負権が)ないと思って勝負しました。もう夢中だったんですけど、中に入れたので。最後(1着か)わからなかったですけど。記念の準決勝は初めてですね」
 岡崎に対して献身的な援護を見せた村田雅一が2着。
 「町田君が一人かわからなかったんですけど、岡崎君が合わせてくれて、自分も一発持って行って。あとは引き付けてって感じでしたけど、あの展開でワンツーを決められる余裕と技量はまだまだですね。脚の感触は良かったんですけど。岡崎君が強くて、脚がたまっている感じもしたので」

10R

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岡本総選手
 伊藤颯馬、内山雅貴の順で切り、竹内雄作が打鍾目掛けて勢いよく叩く。すかさず小松崎大地も巻き返すが、伊藤も合わせて踏み上げる。内山が伊藤を押し上げて車体故障を起こし、中団はモツれる流れ。後続をしり目に竹内がグングンと掛かっていく。竹内マークの岡本総(写真)は何度か後ろを確認し、絶好展開を逃すことなく差し切った。
 「(竹内が)めちゃめちゃ強かったですね。自分は何もしてない。全部(竹内)雄作がスピードの強弱でやってくれた。(スタートは)前中団を取れたら最高だと思っていた。ド先行はいないし、その位置からでもカマせると思っていた。結果的に最高のタイミングでカマしてくれました。誰も来なかったですね。差せているので悪くないけど、ギリギリ。余裕はないですよ」
 竹内雄作は初日に続いて別線を完封。強敵を相手に持ち味のハイパワー先行で力を出し切った。
 「出来すぎですね。(岡本)総さんがスタートで良い位置を取ってくれて、(小松崎)大地さんを後方に置けました。でも(小松崎は)さすがですよね。ジャンでもう来ていたのが分かって、メイチで合わせて持つとこまで駆けようと思った。後ろの状況は全然分からなかったし、大地さんを合わせた所で脚は回り切っていたので、あとは自分のペースでした。体調は変わりなくずっといいです。体は動いてくれているので、これで終わらないように」

11R

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清水裕友選手
 4番手から先に動いた高橋築の上を、山根将太が叩いて先頭に立つ。一旦は流した山根だが、別線の巻き返しはなく打鍾過ぎからペースアップ。隊列は一本棒で最終周回に入る。清水裕友(写真)は山根と大きく車間を空けて別線の反撃に備える。2センターから高橋が外を踏み上げるが、清水が車間を詰める勢いのままに抜け出した。
 「山根君が強かったですね。落ち着いていましたし。初手で根田(空史)さんを前に置いて、出てから後ろに置けるようにって。自分ができることがほとんどないくらい強かったっすね。ちょっと最後は(高橋が)まくり追い込み気味で、しかも直線だったので。残ってくれと思いながら。あの展開は1着を取らないといけないと思ったので。紫原(政文)さんと3人で決められれば一番良かったっすけど。山根君が残ってくれて良かったです」
 最後の追い込みにかけた高橋築だが、2着に食い込むのが精一杯。
 「単騎の選手の動きがどうなるかって感じだったんですけど。ちょっと重たかったですね。河野(通孝)さんと一緒に勝ち上がることができなかったので、実力を含めてまだまだ足りないですね。(今節は久々のレースだが)思ったよりも走れてはいると思います」

12R

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郡司浩平選手
 周回中の郡司浩平(写真)は四国勢後位で3番手。前受けの門田凌は、赤板で中部勢を突っ張る。今度はすかさず阿部将大が門田を押える。門田は九州勢は出させるが、九州勢の後位には郡司が切り替えており、3番手は両者で併走のまま打鍾を迎える。先頭で流し気味の阿部に対して、郡司は外併走から2センターで叩いて出る。最終ホーム過ぎに阿部を叩き切った郡司が、そのまま後続を突き放して逃げ切り勝ちを決めた。
 「スタートは様子を見て、流れの中で一本棒の後方にはならないようにと思っていました。門田君も位置を取ろうと前々に踏んでいたけど、あのタイミングで叩きにいっても距離が長いし、モガき合いになると思って外併走で休んで。空けば(3番手に)入れるなとも思った。阿部君がもっと早目に駆けちゃうかと思ったけど、冷静に周りを見ている感じだったので、いけるなと思って仕掛けた。(番手が)外併走になったので後ろは苦しい展開になってしまった。でも、自分なりには自分のレースができたと思う。出切ってから重さを感じた。それがバンクの重さなのか体の重さかは分からない。最後は力んだというか、いっぱいになりました」
 郡司の仕掛けに反応が遅れた阿部将大は、佐々木雄一に絡むも番手は取り切れず。吉本卓仁のアシストで3番手に入り直すと、郡司と車間の空いてしまった佐々木を直線で交わして2着に入った。
 「郡司さんを後方に置いて逃げたかったけど、叩いた時に付いてきてて。郡司さんが来るのが思ってたよりも早くて、門田さんと併走をしているのが見えて、あそこで(駆けるか)迷った。(郡司が最終)ホームでは来ると思って踏んだけど、その前にペースを上げ過ぎてしまったのか、思ってるよりもペースが上がらなかった。(吉本)卓仁さんが迎え入れてくれたおかげだし、早目にいって卓仁さんとゴール前勝負と思ったけど、自分だけになってしまって反省しかないです」

10R

選手の写真です。
岡本総選手
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渡邉一成選手
 周回中は4番手の門田凌が赤板で先に切り、岡崎智哉は四国勢を追って3番手で北津留翼にフタをする。岡崎は打鍾から徐々に踏み上げて先頭に立ち、隊列を一本棒にして最終周回に入る。巧みなペースで岡崎が逃げ、その番手で好展開が巡ってきた岡本総(写真)が直線で抜け出した。優出一番乗りを決めた岡本だが、レース後は岡崎を3着までに残せず反省に終始した。
 「中団が取れるのがベストだったけど、多分後ろ攻めになるだろうなとは思っていた。(門田の先切りは)想定にはあった。(岡崎と)ワンツーを決められたレースだったので反省しかない。残せなかったのは自分の技術不足。自分よりも前の選手のおかげだし、それに尽きます。1月の地元以来の記念決勝なので頑張りたいです」
 7番手に置かれた北津留翼はなかなか仕掛け切れない。最終バックで6番手から仕掛けた単騎の雨谷一樹を目標にしてスピードよくまくり上げたが、2着に入るのが精一杯だった。
 「前か中団からで考えていたし、前からでも問題ないと思っていたけど、問題ありました。ホームカマシにいきたかったんですけど、まだ内に差し込んでいて。抜けたタイミングでいっても園田(匠)さんが付きづらいと思って。詰まる所がなくて仕掛け所がなかった。無理くりでもいけばよかったです。雨谷君がいってくれたから自分だけ助かった」
 単騎の渡邉一成(写真)は勝負所で9番手に置かれる絶体絶命のピンチも、まくった九州勢を追いかけると、直線で大外を踏んで3着に食い込んだ。
 「初手はどこでもよくて、一番後ろから押えるのは嫌だなと思っていただけですね。連日の(北津留)翼なら、あの位置(7番手)でも3着には届くだろうと思っていました。(北津留は最終)1センターでニュートラルに入れていたけど、あそこで仕掛けていたら決まったと思うんですけどね。初日からに比べれば脚を使ってない。結果がよかっただけで、それ以外はダメですね。だんだん踏む距離が短かくなっているし(疲れが抜けて決勝は)いい状態で走れると思う」

11R

選手の写真です。
伊藤旭選手
選手の写真です。
阿部将大選手
 青板周回で早目に動き出した阿部将大は、4番手の山根将太のヨコに追い上げて中団は併走になる。両者の併走は打鍾を過ぎても続き、打鍾過ぎ4コーナーから阿部が踏み上げると同時に誘導も退避。阿部が竹内雄作を最終2コーナーでまくり切り、伊藤旭(写真)はしっかりとマーク。ゴール前は両者の一騎打ちとなり、伊藤が差し切って自身2度目のGIII決勝へと駒を進めた。
 「相手は強力でしたけど、阿部さんがしっかりいって出切ってくれたので。自分は相手が来たら止めるつもりでいました。ワンツーが決まってよかったです。阿部さんが仕上がっていたし、中団からでもまくれると思っていたんですけど、気迫が伝わってきました。前半はしっかり掛かっていって、あとは流れる感じで。今日は人の後ろでしたけど、脚は回せていると思う」
 阿部将大(写真)は、強敵を相手に堂々とした立ち回りで九州ラインワンツーを演出した。
 「してやったりって感じでめちゃくちゃ嬉しかったですね。山根君にフタをして後ろに下げさせようと思ったんですけど、下げなかったので勝負するしかないって思いました。竹内さんが駆ければ中団をキメようと思ったんですけど、駆けなかったので。山根君を前に出さなければチャンスはあるかなって」
 打鍾過ぎまで誘導を使えた竹内雄作にとっては、絶好の展開と言っても過言ではなかったかもしれない。それをモノにできず、3着にも浮かない表情で口を開いた。
 「反省しかないですね。あんなにいい展開だったのにラインで決められず申し訳ない。頭で阿部君が中団にこだわると決めつけて、徐々に上げていけばいいと思っていたら…。自分のミスですね。最後も追い込めていないですし、ギアとかセッティングの何かを変えないと今のままじゃ勝負できない」

12R

選手の写真です。
郡司浩平選手
選手の写真です。
成田和也選手
 橋本優己が前を取り、郡司浩平(写真)は3番手からレースを進める。郡司は赤板で窓場千加頼の上昇に合わせるように動き出すが、橋本が突っ張り気味に踏んで出させない。郡司は中部勢後位に入り直し、打鍾前に橋本を押えた窓場が先頭に立つ。スローペースのまま打鍾を通過し、腹を決めた窓場は最終ホーム手前からペースを上げる。それと同時に7番手から伊藤颯馬が4コーナーの山おろしを使ってカマシを敢行。この伊藤の加速に、番手の坂本健太郎は離れ気味で、それを察知した郡司は伊藤後位に俊敏にスイッチする。窓場をねじ伏せた伊藤がそのまま先頭で直線に入るが、4コーナーから追い込んだ郡司が鋭く突き抜けて3連勝のゴールを駆け抜けた。
 「細切れだったので、流れの中で仕掛けられればくらいには考えていたけど、思っていた展開にはならなかった。(伊藤)颯馬が来て、冷静に判断はできたと思う。橋本君が前を取ったので、引いてカマシかと思ったんですけど、踏んだので一個のラインは突っ張るのかと思って切らずに立て直した。ジャンで(伊藤)颯馬も見ていたので、自分で仕掛けようと考えていたところで、(伊藤が)いいスピードで来た。自分で踏み込もうと構えていたので、うまく反応してスイッチできたんだと思う。全体的になんでもできて、反応もできているし、レースが見えてきた。詰まっている中で普通に練習してきて、疲れが残ったまま入ったけど、それも日に日に抜けてきた」
 郡司マークの成田和也(写真)が郡司の外を踏んで2着に入線。
 「郡司君に全て任せて、付いているだけで、郡司君がどう動くかだけ考えていた。伊藤君が後ろにいて、いきそうな感じはしてましたね。郡司君が早い対応をしてくれて、出脚がいいのでそこにしっかり追走できてよかった。(郡司との)ワンツーが売れていたし、しっかり2着にはいかないとと思っていた。郡司君が追い込む上を追い込めたのでよかった」
 援軍を失った伊藤颯馬だったが、3着に粘って初の記念決勝進出を決めた。
 「このメンバーで勝ち上がれて嬉しいですね。(周回中は)郡司さんの後ろからと思っていました。中団争いみたいになってたので、落ち着いて様子を見て。ペースもだいぶ落ちていたので、自分の得意なパターンで、下りを使って思いっ切りカマしました。郡司さんが後ろに入ったのは見えてなかった。感じはすごくいいです。日に日によくなっている。GIやGIIを走って、だいぶ9車に慣れてきた。ちゃんと競輪ができているのかな」


〈チャレンジファイナル〉
 窪木一茂は6月18日から22日にかけて、インド・ニューデリーで行われたアジアトラック自転車競技選手権大会に参加。チームパシュートと、マディソンで金メダルを獲得と、抜群の競技実績を引っ提げての参戦だ。競技活動との兼ね合いで競輪での出走本数が足りず、来期の格付けはA級3班。ここで3着以内に入って、是が非でも特昇を決めたいところだ。
 「6月15日から24日までインドのニューデリーにいました。24日の夜に帰ってきました。25、26日は競技チームに所属している兼ね合いで広島で一人で練習していました。鉄のフレームに乗るのが久しぶりなので、早朝のバンク練習とローラーで感覚を確かめたい。久しぶりの競輪開催ですし、GIIIということで、一流選手にも会えるし、競輪場に来ると気持ちが引き締まる。体調は日に日に回復しています。(5月)弥彦の決勝でも付いた上遠野(拓馬)君に任せます。北日本のみんなで話し合って、1着を狙うために決めました」
 牛田樹希斗の通算5度の優勝は、全て今年に入ってからのもの。着実に力を付けており、本人もそれを実感している。このレースには、誰よりも熱い想いを抱いて挑む。
 「自分が思っていたよりもいい成績が残せていると思う。自分でもびっくりしているくらいです。フレームを変えたこともあるけど、それよりも自転車に力を伝えられるような体の使い方ができるようになったことが大きい。実は自分のおじいちゃんの体調がよくなくて。おじいちゃんがきっかけで競輪選手になった。おじいちゃんが生きているうちに活躍している姿を見せたいし、明日(4日目)はおじいちゃんのために走ります」
 深瀬泰我は南関地区から唯一の出場。通算8度の優勝はメンバー中2番目に多い数字なだけに、持ち前の勝負強さで単騎の不利を跳ね返すか。
 「いつも通りCSCで練習をしてきました。(調子は)悪くないと思います。選んでもらってやるからには勝てるように頑張りたい。単騎で自力。位置を取って自分で仕掛けられるように。久留米を走るのも9車立ても初めてです。デビュー戦で一度単騎戦があるけど、動けずに終わっているので反省を生かして頑張りたい」