市橋司優人、東矢昇太、佐々木翔一に2班の瓜生崇智と機動力を備えた選手がそろった地元の九州勢が、シリーズを有利に進めよう。市橋は直近の4場所で2V、準Vが1回。12走して4着以下がなく、すべて確定板にのっている。連続優勝を飾った大宮、富山をともに逃げ切りと、内容の濃い走りも高く評価できる。スピードを生かした積極的な仕掛けからV獲りを図る。瓜生が決勝にコマを進めてくると、市橋との別線も考えられる東矢も降級となった今期上々の成績を残している。8月の岐阜の準決では1着失格を喫したが、続く和歌山を112着とまとめた。破壊力のあるまくりを主体に自力を駆使している東矢だが、今シリーズは番手回りか。その動向には注意したい。
前期のS級でも勝ち星を挙げていた紀井孝之の機動力が侮れない。降級の今期は4場所を消化してまだ優勝はないが、準Vが2回とまずまずの成績を残している。直近の岐阜は29着で最終日を待たずに欠場。状態が気になるところだが、石田洋秀と息を合わせて中国勢を盛り立てる。
堅実な光岡義洋は臼井昌巨、吉川起也ら同地区の機動型が頼みの綱。また、近畿勢は力のある黒川茂高次第では肥後尚己の浮上も十分だろう。