格上位の山本直が中心だ。前期S級戦は2月小田原でV。6月取手記念では決勝に進出するなど大暴れ。前々期の失格により、今期は降級となったが、7月玉野では完全優勝を達成。今シリーズも強力なタテ攻撃で力の違いを見せつける。中国連係で桶谷明誉が山本とタッグを組む。まくり兼備のタテ脚は冴えている。山本の仕掛け次第で逆転は可能だ。
藤井栄二が率いる近畿勢も戦力は充実している。藤井は7月奈良の決勝で強豪相手にV。先行、まくりのどちらでも実力を発揮できる。川木敬大、中島義之が手厚くガードする。今期に入って失格、落車と不運が続いた川木は悪い流れを断ち切りたい。中部勢は鈴木幸紀、後藤彰仁と追い込み陣に実力者がそろっている。中部の機動型が不在なら近畿勢と連係するケースは考えられる。
九州勢は下沖功児、徳永哲人の機動型に井手健がV候補に挙げられる。下沖は7月奈良ミッドナイトで完全優勝を飾るなど好調。徳永もまくりの破壊力は相変わらずだ。井手は降級後、鋭い決め脚を披露している。