11回目を迎える「吉岡稔真カップ争奪戦」。今年は世界のケイリンと日本の競輪が激突する。外国勢はブフリ、バベクの2名が参戦。中心は6月川崎で優勝、続く松阪で準Vのブフリだ。今回が3度目の来日で6月川崎が早くも通算10度目の優勝だった。天候に左右されない室内走路なら持ち味を最大限に発揮するだろう。初来日のバベクは初出走が6月大垣のエボリューションで競輪の適応性は未知数。しかし、ここまでにはF1戦が4本あり、感覚はつかんでいるはず。競技の実績を考えれば軽視はできない。
一矢報いたい日本勢の中心は松岡貴久だ。外国勢のパワーやスピードに技で対抗できる貴重な存在。直前の宮杯でも後半戦2連対するなど、状態も悪くない。小川勇介にとっては師匠の冠がついたレース。最近は思うような結果を残せていないが、大会初制覇へ気合いは十分だ。渡部哲男も不動会のメンバーで、この大会の常連。4月前橋の落車からひと息だが、そろそろ悪い流れを断ち切りたい。
実績なら神山雄一郎が断トツ。今年序盤は苦戦が続いたが、4月西武園記念あたりから気配は上々。矢野昌彦、阿部大樹とスジの機動型もそろっている。
和田健太郎は宮杯でも前半戦連勝と差し脚健在。同県の田中晴基が調子を上げているのも強調材料だ。
中部勢は吉田敏洋が宮杯の落車で鎖骨骨折。欠場するようなら苦戦を強いられそう。小松崎大地、佐藤康紀の北日本コンビも軽視はできない。