グレーツァー、ドミトリエフの外国人コンビが自慢のスピードで日本勢を圧倒する。中心は外国勢のなかでもナンバーワンの呼び声が高いグレーツァーだ。4月松戸で1①❷着、伊東GⅢで完全優勝と今年もここまで抜群の好成績を残している。松戸の決勝2着も番手を回ったボティシャーに差されてのもの。今シリーズも高い能力で日本勢に影をも踏ませない走りを見せる。ドミトリエフは今年初戦の4月青森こそブフリの番手で優勝したが、続く佐世保で❻①❽着。決勝は伊藤信の先まくりで浮いてしまい8着大敗を喫している。それでも、ここまでに2場所あれば日本の競輪の感覚を取り戻しそうだし、決勝でグレーツァーの番手を回れるようならチャンスだ。
迎え撃つ日本勢では野口裕史、山賀雅仁の千葉コンビが強力だ。野口はシリーズ屈指の先行型。まだS級優勝こそないが、今年早くも13勝を挙げるなどパワフルな仕掛けに定評がある。山賀の近況も安定している。自力も健在だし、ここは同県に野口という好目標があるだけに外国勢とも好勝負が期待できそう。
欠場が続いている中本匠栄だが、日本勢では点数上位の実力者。出場すれば高い自在性で優勝を争うひとり。櫻井正孝には復調気配があり、佐々木雄一と北日本連係は侮れない。
中西大も決して状態は悪くない。4月松戸では予選で敗れ、外国勢と対戦することはなかったが、残り2走を連勝している。渡辺十夢はS級特進後4戦目の4月大垣で優勝を飾るなど差し脚好調だ。
外国勢が他を圧倒
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ドミトリエフ
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グレーツァー
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山賀雅仁