確かな位置取りと鋭い差し脚を武器に、高いレベルで成績をまとめている諸橋愛が優勝候補の筆頭だ。昨年の優勝は7月弥彦記念の1回だけだったが、競輪祭では531③❽着と決勝に進出、その前後の記念開催でもほとんどの場所で決勝に乗っている。今年の走り初めは全日本選抜からになったが、この開催までにはレース勘を取り戻しているはず。関東スジの鈴木竜士を目標にきっちり抜け出してVをゲットしよう。その鈴木は1月静岡の最終日に落車したダメージも残り、その後は同月大宮記念、2月高松記念とやや動きが重かった。さらに全日本選抜でも落車。どこまで立て直せるかだが、機動力を遺憾なく発揮できれば勝ち負けに持ち込める。
根田空史、五十嵐力の南関勢も互角の戦い。根田も全日本選抜の落車は気になるが、1月当所記念1612着、8番手に置かれた2予A以外は力を見せ付けたし、同月大宮のブロックセブンは相手が軽かったとはいえ、上がり13秒8の快速まくりで圧勝。好機に仕掛けて主導権を握れば押し切りもありうる。五十嵐力は12月佐世保記念で新山響の逃げを差してVとヒットを飛ばした。根田とは相性もいい。
評価が難しいのは原田研太朗だ。昨年はグランプリ次点の実力者だが、後半戦以降は一息不足の場所が続いている。当所では64周年記念を制しているし、昨年8月のFⅠ戦では3連勝を飾っている。復調気配にはあるので、好発進を決めて濱田浩司と四国ワンツー決着は考えておきたい。