KEIRIN EXPRESS
全国の競輪開催案内のポータルサイト
させぼ競輪
SASEBO KEIRIN
85#
決勝戦レポート
石井秀治(千葉・86期)
石井秀治のVは結束力の証
4車で結束した南関勢がラインの力で数的有利な流れをつくり出し、千葉ワンツーを結実させた。
「みんなのおかげ。ありがたいっす」と、2度目の記念Vに石井秀治(写真)が相好を崩す。
レースは新山響平の突っ張りを警戒しながら、郡司浩平が赤板で飛び出す。郡司に小埜正義、石井、武井大介と千葉トリオが出切った時点で、勝負の形勢は大きく南関勢に動いた。最終ホームをフルアクセルで駆け抜ける郡司に反撃のタイミングを誤った稲垣裕之は立て直しを余儀なくされる。2コーナー手前で小埜が番手まくりを放つと、稲垣、新山はともに外に浮いていっぱい。小埜の後ろでじっと脚を溜めていた石井が、直線半ばで小埜をとらえた。
「小埜もあんだけ早めに(番手まくりに)行っているんで、キツかったと思いますよ。それにお客さんの期待もありましたから」
ファイナルにコマを進めた3人に、前回の競輪祭で優出の近藤隆司、和田健太郎と今シリーズは5人のS級1班を擁した千葉勢。さらに郡司が加わったことで他地区にない大きな力で4日間を有利に戦い抜いた。
「郡司はもちろんだし、小埜、固めてくれた武井、みんなですね。今後は近藤君、鈴木(裕)君、、根田(空史)君が(千葉には)いるんで、彼らの優勝に貢献していけるように」
結束力をアピールする石井は、次回の松山F1(16日から)が16年の走り納め。来年のG1戦線を見据えながら、気を引き締める。
「ファンの方々に声援していただいているので、G1を獲れるように努力する姿を見ていただきたい。今年は中盤まで苦しかったけど、後半はさらに心に炎が。レベルアップできるように、日々、競輪にすべてを注いでいきたい」
2度目の記念制覇。37歳にしてエボリューションをやめない遅咲きの石井は、まだまだこれからだ。
「みんなのおかげ。ありがたいっす」と、2度目の記念Vに石井秀治(写真)が相好を崩す。
レースは新山響平の突っ張りを警戒しながら、郡司浩平が赤板で飛び出す。郡司に小埜正義、石井、武井大介と千葉トリオが出切った時点で、勝負の形勢は大きく南関勢に動いた。最終ホームをフルアクセルで駆け抜ける郡司に反撃のタイミングを誤った稲垣裕之は立て直しを余儀なくされる。2コーナー手前で小埜が番手まくりを放つと、稲垣、新山はともに外に浮いていっぱい。小埜の後ろでじっと脚を溜めていた石井が、直線半ばで小埜をとらえた。
「小埜もあんだけ早めに(番手まくりに)行っているんで、キツかったと思いますよ。それにお客さんの期待もありましたから」
ファイナルにコマを進めた3人に、前回の競輪祭で優出の近藤隆司、和田健太郎と今シリーズは5人のS級1班を擁した千葉勢。さらに郡司が加わったことで他地区にない大きな力で4日間を有利に戦い抜いた。
「郡司はもちろんだし、小埜、固めてくれた武井、みんなですね。今後は近藤君、鈴木(裕)君、、根田(空史)君が(千葉には)いるんで、彼らの優勝に貢献していけるように」
結束力をアピールする石井は、次回の松山F1(16日から)が16年の走り納め。来年のG1戦線を見据えながら、気を引き締める。
「ファンの方々に声援していただいているので、G1を獲れるように努力する姿を見ていただきたい。今年は中盤まで苦しかったけど、後半はさらに心に炎が。レベルアップできるように、日々、競輪にすべてを注いでいきたい」
2度目の記念制覇。37歳にしてエボリューションをやめない遅咲きの石井は、まだまだこれからだ。
まだ見ぬ記念Vへ一心不乱にモガいた小埜正義だったが、石井に交わされて2着。渾身の番手まくりに、引き揚げて来ると肩を落す。
「郡司があそこまで行ってくれたんで、もう出るしかなかった。もうこれ以上ない展開だったんですけど…。獲れなかった、悔しい。俺が弱かっただけです」
「郡司があそこまで行ってくれたんで、もう出るしかなかった。もうこれ以上ない展開だったんですけど…。獲れなかった、悔しい。俺が弱かっただけです」
最終ホームで一度踏み込んでからやめた稲垣との息が合わず、連結を外した中川誠一郎は悔やむことしきり。香川雄介にすくわれて、最終バックを9番手で通過。そこからの猛襲だったが3着まで。
「稲垣さんが行ったと思ったら、戻ったんで外に差して降りられなかった。それで香川さんに…。あの1車がデカかった。バック入れたけど、抜けきらなくて。あれがなかったら届いてたんじゃないかって。いろんな場面で対応していかないと。勉強ですね」
「稲垣さんが行ったと思ったら、戻ったんで外に差して降りられなかった。それで香川さんに…。あの1車がデカかった。バック入れたけど、抜けきらなくて。あれがなかったら届いてたんじゃないかって。いろんな場面で対応していかないと。勉強ですね」
新山の思惑を察知して抜かりなく主導権を握った郡司浩平。最終ホームではペース上げて、今度は稲垣の反撃の芽を摘むセンスが光った。
「新山だけはと思って、あそこは集中しました。脚を使ってでもしっかり切るところは切ってと思っていた。小埜さんも残り1周じゃキツいだろうから、ホームで自分がマックスくらいの感じでは踏まないとっていう感じではいた」
「新山だけはと思って、あそこは集中しました。脚を使ってでもしっかり切るところは切ってと思っていた。小埜さんも残り1周じゃキツいだろうから、ホームで自分がマックスくらいの感じでは踏まないとっていう感じではいた」
南関勢に主導権を明け渡した新山響平は、前回の競輪祭のファイナルに続いて本来の力を出せず見せ場なく終わった。
「(郡司と)一緒に出て、合わせて先行するつもりでした。先に自分が切っておけば良かったです。本当に勉強不足でした」
「(郡司と)一緒に出て、合わせて先行するつもりでした。先に自分が切っておけば良かったです。本当に勉強不足でした」
レース経過
号砲でゆっくり前に出た稲垣裕之に中川誠一郎が付けて前団、単騎の香川雄介が続き、中団は新山響平-神山雄一郎、後方に郡司浩平-小埜正義-石井秀治-武井大介の並びで隊列は落ち着く。
赤板前の4コーナーから郡司が上昇。これに合わせて中団から新山も動く。赤板で先頭に立った郡司が先行態勢に入り、外から追い上げた稲垣が中団に収まる。単騎の香川が7番手で、車を下げた新山は8番手に置かれる。郡司は打鐘前からペースアップ。ホーム前で外に持ち出した稲垣は仕掛けようとしてやめる。これでバックを踏めなくなった香川は内を進出して、稲垣と併走の形に。最終2コーナー手前から小埜が番手まくりを敢行。稲垣も外併走の態勢からまくり上げるが、石井に軽く振られて不発。絶好展開となった石井が粘る小埜をきっちり捕らえて優勝を飾った。番手まくりの小埜が2着。直線で外を強襲した中川が3着に入った。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 石井 秀治 | 千葉 | 86期 | S1 | 12.2 | 追込み | ||
2 | 8 | 小埜 正義 | 千葉 | 88期 | S1 | 3/4B | 12.4 | 捲残 | B |
3 | 1 | 中川 誠一郎 | 熊本 | 85期 | S1 | 3/4B | 11.9 | 追込み | |
4 | 3 | 武井 大介 | 千葉 | 86期 | S1 | 1/4W | 12.2 | ||
5 | 9 | 稲垣 裕之 | 京都 | 86期 | SS | 1/4W | 12.2 | ||
6 | 5 | 香川 雄介 | 香川 | 76期 | S1 | 1B | 12.3 | ||
7 | 2 | 神山 雄一郎 | 栃木 | 61期 | SS | 1/2B | 12.2 | ||
8 | 6 | 新山 響平 | 青森 | 107期 | S2 | 3B | 12.6 | ||
9 | 7 | 郡司 浩平 | 神奈川 | 99期 | S1 | D | 15.2 | H |