強力な新人2人を擁する四国勢が中心だ。松本貴治は在校時代にゴールデンキャップを獲得するなど、111期を代表する逸材。デビュー後も、持ち前の強地脚を生かして白星を量産。9月大垣MNで特昇こそ逃したが、実力はすでに1、2班に匹敵する。初の地元戦だけに、自慢のパワーを存分に発揮してV獲りだ。川口雄太は曾祖父から続く競輪一家の4代目。まだ不安定な成績だが、9月福井を112着などレースにも慣れてきた。松本との連係は流動的も、Vをつかむ力は付いている。
窪田陽介が2強に割って入るか。降級の今期は、番手戦で毎場所V争いに参加。9月小田原の準決では先行する吉川希望を好アシストし、藤原俊太郎ら強豪を破ってみせた。今シリーズは目標手薄も、タテ兼備だけに自ら動いて勝利への活路を見出す。
中野真吾も意地を見せたい。抜群の運動神経と、ダッシュ力は111期の中でも上位。竹野行登、河添信也ら強力援護陣を引き連れて果敢に攻める。薮下直輝、三上隆幸ら北日本勢や、レース巧者の山田慎一郎も軽視禁物だ。