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47#

決勝戦レポート

古性優作(大阪・100期)

古性優作が2度目の記念V

 相手は吉田拓矢に深谷知広、そして地元の浅井康太。それでも古性優作は、輪界の猛者達を相手に冷静に立ち回った。最終バックから深谷のラインを追うと、2センターからまくりに出る。最後は浅井とのマッチレースを制し、2度目の記念制覇を手にした。
 「かぶる前にいければよかったですけど、ホームでかぶってしまって。でも、そのあとは冷静に。自分が踏んだ時に、浅井さんも踏んでいったのが見えて。きついなと思ったけど、自転車が伸びてくれました。前回(ウィナーズカップ)が不甲斐ない競走で。ストレスが溜まっていたけど、優勝できて良かったです」
 今シリーズは初日、2日目と番手で大立ち回り。自力となった準決では、武田豊樹から番手を奪って差し切りと持ち前の自在性を存分に発揮した。
 「初日に中井(太祐)さん、2日目に(三谷)竜生さんが気合いの入った競走をしてくれて。それで、自分も気合いが入って、3日目、4日目につなげられたと思います。(セッティングも)また換えましたけど、今日が一番良かったですね」
 2度目の記念優勝に満足することなく、さらなる高みへ。己の目標に向けて、今後も結果を追及する。
 「(記念を初優勝した)岸和田の時もそうですけど、先輩に助けてもらって、2回優勝できました。もっと脚を付けて、日本一の自力自在選手になりたいです。でも、GIで活躍しないとダメなので。また脚を付けて頑張りたいです」
 
 4大会ぶりの地元記念Vを狙った浅井康太だが、僅かに及ばす。素直に完敗を認めた。
 「車間を切るタイミングも、間合いもバッチリでした。早めに抜きにもいったし。今回はあっち(古性)がバツグンだったんでしょう。強かったです」
 
 東口善朋は、古性の仕掛けを追って3着に入る。
 「古性君がうまく仕掛けてくれました。自分も仕上がっていたので最後に抜きにいきましたけど、仕方ないですね。ただ、これで競輪祭の出場が確保できたので、そこは良かったです」
 
 吉田との力比べを制した深谷知広だったが、直線で失速して5着に終わった。
 「前に吉田君に合わされているので、まずは出切ることだけを考えて。吉田君が強くて、出切るのでいっぱいになってしまいました」
 
 積極的に仕掛けた吉田拓矢だったが、力及ばずシンガリ負け。
 「ちょっと力の差がありましたね。いつくるかなって構えていてきつかったです。出し切った結果なので、しかたないですね。もっと練習して力を付けたいと思います」
 
 松坂英司は、深谷を止められず反省の弁。
 「吉田君が頑張ってくれて深谷君もだいぶ脚を使っていたと思うけど。まくりを止めることができませんでした。吉田君に申し訳ないです」
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レース経過

 号砲で浅井康太が出て、目標の深谷知広を迎え入れる。隊列は深谷-浅井-坂口晃輔が前団、古性優作-東口善朋-三宅達也で中団を形成、後方に吉田拓矢-松坂英司-濱田浩司の順で周回を重ねる。
 青板周回のバック過ぎから吉田が早くも上昇を開始。赤板前から先行態勢に持ち込む。古性がすんなり中団に収まり、深谷は7番手まで下げる。吉田は後続の出方を警戒しながら中バンクに上がって、打鐘から徐々にペースを上げる。それでも深谷が4コーナーから巻き返してく。吉田との激しい踏み合いをねじ伏せた深谷が最終バックで先頭に立つ。中部勢3車で出切って、そのままラインで上位独占かと思われたが、このラインを追っていた古性が2センターからのまくり追い込みで急追。番手絶好の態勢から追い込んだ浅井を直線で捕らえて優勝を飾った。2着に浅井が入り、古性マークの東口は3着。直線で末を欠いた深谷は5着に敗れた。

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 2 古性 優作 大阪 100期 S1 11.4 まくり
2 1 浅井 康太 三重 90期 SS 1/2B 11.7 追込み
3 9 東口 善朋 和歌山 85期 S1 3/4W 11.3 マーク
4 5 坂口 晃輔 三重 95期 S1 1B 11.7
5 7 深谷 知広 愛知 96期 S1 1B 12 B
6 8 三宅 達也 岡山 79期 S1 3/4B 11.5
7 6 浜田 浩司 愛媛 81期 S1 1/2W 11.8
8 4 松坂 英司 神奈川 82期 S1 2B 12.1
9 3 吉田 拓矢 茨城 107期 S1 2B 12.4 H