実力拮抗の優勝争いだが、横山尚則の機動力を中心視する。横山は今年前半には体調を崩し、6月小田原で落車と波に乗り切れなかったが、8月和歌山、9月取手で優出するなど着実に調子を上げてきている。9月向日町記念でも車体故障による落車があったが、幸い怪我は軽傷。昨年11月取手以来となる1年ぶりの優勝も狙える状態とメンバー構成だ。ベテランの稲村成浩もレース運びは堅実。9月向日町記念で落車した影響は気がかりだが、ここまでには時間があるだけに立て直してくるだろう。
飯野祐太も負けてはいない。Gレースでは苦戦が続いているがF1戦ではコンスタントに決勝に勝ち上がっている。横山が1年なら、飯野は昨年3月高知から優勝できていない。そろそろ決勝で結果を残したいはずだ。北日本勢では渡部幸訓が乗れている。記念でも準決勝に勝ち上がり、8月弥彦、9月防府とF1戦で連続優出と差し脚好調。同県の飯野という好目標がある今シリーズはS級初優勝のチャンスだ。
上位の機動型で唯一、直近の優勝があるのは高橋和也だ。大きな着も目立つが、優勝した10月取手のように勝ちパターンに持ち込めば強い。ここもまくり一発を決めて優勝をさらう。高橋が持ち味を生かせば同県の笠松信幸や柴崎俊光も優勝争いに加わってきそう。
実績随一の海老根恵太だがスジの目標が手薄。嶋津拓弥が勝ち上がってくればチャンスはありそうだが…。吉本哲郎や窓場千加頼も自力型の実力が拮抗した今シリーズなら好成績が期待できそうだ。
横一線の優勝争い
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横山尚則
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飯野祐太
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高橋和也