昨年は12月別府記念を含み5Vを達成した田中晴基。今年はまだVこそないものの、平オールスターでは2連対を果たしているように、持ち味のタテ攻撃に陰りは見られない。成田健児が後ろを固めるラインも強固で、好位置キープから自力を繰り出してVをゲットしよう。やや勝ち味に遅い成田だが、7月函館の準決は根田空の逃げに食い下がって2着。目標をつかんだときのさばき、差し脚は堅実で、南関ワンツーは十分だろう。
最近は動きがいい坂本貴史から狙う手もある。落車があったが、7月大垣を優勝すると、続く同月弥彦記念は平原康に先着する準決2着で決勝に進出した。機動力を遺憾なく発揮できれば好勝負に持ち込める。
直近4カ月の競走得点が最も高いのは志村太賀だ。連がらみの決まり手には自力がなくなったが、とにかく大崩れが少ないし、弥彦記念の初日特選は快速先行の平原を好ガードして迫っていて差し脚は鋭い。好位確保に成功なら単も可能だ。
仕掛けが最も積極的なのは栗山俊介。直近4カ月の連がらみの決まり手は半数近くが逃げてのもの。神田紘輔に中近スジで柴崎俊光まで加勢ならラインもしっかりする。好発進を決めれば中団がもつれる可能性もあるので、台風の目と化すことも考えておきたい。