若手機動型の激突が見どころになる。なかでも堀僚介の強さが際立っている。11月前橋は3連勝で今年8度目のVを達成。A級屈指の機動型に成長した。来年1月からは初のS級昇格が決まっている。17年のラストで有終の美を飾ろう。
地元の林大悟はデビューから徹底先行を貫き、着実に力をつけてきた。109期同期の堀とはデビューからまだ対戦はないが、12月は岸和田、そして当地と同じローテーション。強いライバル心で真っ向勝負を演じる。高鍋邦彰は久留米がホームバンク。自力勝負が基本だが、林の番手を無風で回れるようなら流れは絶好だ。
東の遠征勢では大関祐也が目を引く。今期は優勝こそないが、9場所連続で優出している。初のS級を迎える来期に向け、スケールの大きな走りを見せる。白星ラッシュの庄子信弘、差し脚シャープな工藤政志が大関とラインを組めば強力だ。
下岡優季、後藤彰仁の中部勢も侮れない。下岡も来期は初のS級だ。それを見すえて最近はバックを取る組み立てが増えている。後藤は展開が向けばチャンスを逃さない。
藤岡隆治、藤原浩の四国勢も軽視は禁物。藤岡は落車から立ち直り、本来のスピードが戻ってきた。藤原は鋭い決め脚を武器に高いレベルで安定している。