地元の松尾透に期待したい。18年の前半は不調に喘いでいたが、中盤から徐々に復調。10月豊橋記念で2度の確定板入りを果たすなど、競走得点を100点付近まで上げていた。そんな中での降級とあって、A級は脚が違うだろう。さらに、今シリーズは曽我圭佑を目標に得て好機拡大。ルーキーを好操縦して、チャンスをつかむ。その曽我は、9月に9連勝で特昇。昇進3場所目の10月小松島から優出を重ねるなど、持ち前の機動力で白星を量産している。当所でも、強気に攻めて別線を完封しよう。
河合佑弥も侮れない。特昇後の初戦となった9月小田原をいきなり完全V。その後も11月小松島、12月小田原を制するなど、すでに争覇級の実力者だ。同郷の深井高志を背に、積極的な走りでV狙う。関東は他にも、隅田洋介、S降り大薗宏の茨栃コンビと強力な面々が揃う。
近畿は西本直大が軸。降級の今期だが12月四日市記念までに6勝を挙げるなど、持ち前の機動力はS級でも通用していた。巧みな組み立てで、若手にキャリアの差を見せ付ける。白井一機は中部地区に上位の機動型が不在。中近スジで西本と連係なら浮上も。変幻自在な田中勇二と、吉松直人の中四国コンビも軽視できない勢力だ。