KEIRIN EXPRESS

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小倉競輪

KOKURA KEIRIN

81#

FⅠトータリゼータ小倉杯

5.27Sun 28Mon 29Tue

次回開催

F2

6/10 ・11 ・12

検車場レポート

  • 5/26 Sat.  (前検日)
  • 5/27 Sun.  (1日目)
  • 5/28 Mon.  (2日目)

6R

選手の写真です。
ニッキーデグレンデル選手

 今開催のガールズケイリンは短期登録選手からデグレンデルのみが登場。初めて短期登録選手の仲間が不在の開催に「家族からも離れて仲間もいなくて一人だけで寂しい気持ちもあるけど、新しいチャレンジと思って楽しんでいきたい」と笑顔を見せた。「小倉で3場所目の開催。普段のレースとの違和感もなく走れている。前回が終わったあとにはトレーニングと休養と程よく取りました。勝つレースをしたい」と万全の状態をアピールし、勝利を約束した。


 対する日本勢からは、まず追加参戦する細田愛未。小倉へのイメージは「前回優勝しているので相性良い」と好印象。「中5日で疲れはありますけど、外国人が相手なのでレースでしっかり力を出して行きたい」とデグレンデルを相手に臆することなく真っ向勝負を挑む。


 最内枠を得た坂口楓華は「去年は何度か対戦したけど、今年は初めて」と外国人との対戦を迎える。「外国人が相手だと前々にいればいいという感じではないですよね。スピードで飲まれちゃいますから。最内枠だからってすぐに前に出ないで、考えていきたい」と策を練る。

7R

選手の写真です。
石井貴子選手

 石井貴子と奥井迪、ガールズケイリンを代表する2人が予選1からいきなり激突する注目の一戦だ。


 石井貴子は平塚ガールズコレクションを制覇。勢いのままに前回5月別府では短期登録選手のモートンやファンリーセンを破る金星を挙げた。「最後交わせたのは自分でもびっくりしました。あれは“別の石井さん”だと思いますよ(笑)。恵まれただけです」と謙遜したものの、「サマーナイトのガールズケイリンフェスティバル出場も決まった。そこに向けて根性叩き直されるくらいでいきたい」と驕ることはない。


 対する奥井迪は最近は優勝から少し遠のいている近況。「疲れがたまっていてなかなか抜けなくなってきた。歳を重ねていくから仕方ないことで、つい先行すると次の日がキツいなんて考えるようになってしまった」と弱音がこぼれたが「でもこのスタイルで獲ると決めたので、それまでは変えられない。調整方法を見つけていきたい」と“先行日本一”の看板を下すつもりはまったくない。


 両者の争いに隙を突こうと狙うのは土屋珠里。「レース展開を想定するのが難しいですね。せっかくの内枠なので何とかしたいけど、最初の頃より後方に置かれることが多くなってしまったのを反省して中団以内にはいられるようにしたい」と後手を踏まないように心掛ける。


 地元地区開催の中川諒子は「最近は調子が良くなってきました」としっかりと調整ができている様子。「状態が良いだけに今回もしっかり決勝には乗りたい。メンバーが良いので乗れれば自信にもなるので」

10R

選手の写真です。
筒井裕哉選手

 筒井裕哉はここ2場所続けて予選で敗退。悪い流れを断つため自力戦での奮起を誓う。


 「はっきり言って失敗し続けているだけ。それだけなのでまったく問題ないです。まぁ、予選失敗した後にしっかりリカバリーできていればええんですけど、一般戦続きでは点数も上がらんからね。このままずるずる点数を落とすわけにはいかないのでここらでやってやりますよ」


 その筒井と連係するのは室井健一。地区違いだが「連係は何回かあるよ」と呼吸は問題はなく合いそうだ。「感じは悪くないんで大丈夫だとは思うんですけど、前回ここ(2月小倉)で初日に落車しているんでね。その分も今回は気持ち入れて走りたい」とワンツー決着へ集中を研ぎ澄ます。

11R

選手の写真です。
野田源一選手

 予選のメインを担うのは地元の野田源一だ。近況は4月大垣では優出、前回の京王閣記念でも初日に鋭いまくりで白星を挙げており調子は上向きだ。


 「落車によるケガと腰痛が癒えてきて良くなってきましたね。セッティングを換えてから、力が伝わるようにもなってきました。練習でももがきを中心にやってきたので問題はないと思います。自分のラインが3車になるのはめったにないですからね(笑)。しっかりラインで決めたいと思います」


 マークするのは大分に移籍した牧剛央。環境が変わったことで「バンクまで通う時間が前は3分だったのに今は40分もかかる。雰囲気の違いやまだ慣れないことも多いですけど頑張って行かないと」と悩みを抱えるものの、このレースは「まだ同県のイメージがある源ちゃん(野田)となのでしっかり付いていきたい」と不安はなさそうだ。


 佐川翔吾はバック数こそ誇るべき数字を持つが、成績がなかなかついてこない現状も本人は気にしない様子。「調子は良くなっているので。前回は直前の練習がイマイチだったしそれが成績出てしまいました。でも今回は違う。自信を持って仕掛けたいし、今回こそ結果を出しますよ」と白い歯を見せた。


 會澤龍は長らくS級で苦戦してきたが、ようやく1着が出始めてきた。


 「小倉は相性が良いですよ。S級になってからは初めてだけど、A級の時はだいたい決勝に乗っていたし走り易い印象が強いバンク。穴をあけられるように頑張ります」と穴党へアピールした。

12R

選手の写真です。
吉本卓仁選手

 全日本プロ選手権・自転車競技大会記念競輪が行われており、S級陣はいわゆる『裏開催』のメンバーながら今節の中心が揃う初日特選で地元勢は盤石の布陣を整える。


 先頭を務めるのは吉本卓仁だ。ようやくスランプを脱し、近況は以前のパワーが復活し始めてきた。「かなり間隔が空いたので、練習しかしていません。それしかやることがないでしょう。以前よりも今は逃げたい逃げたいという気持ちがなくなり、行ける所で行けるようにという気持ちにもなってきて良い感じですね」


 番手を回るのは「喜んで受けました」と追加参戦した坂本亮馬。ダービーでは2勝を挙げた活躍ぶりは記憶に新しい。「上位陣との対戦は作戦面でカバーはできているけど、脚力が足りないですね。そこをどう補っていくかが今後の課題。でもここは高校の先輩の吉本さんがいるのでお任せします」


 3番手を小倉をホームバンクとする柳詰正宏が固める。「地元戦だけど、間隔が短かったので調整程度ですね。でも調子自体は悪くないと思いますよ。前の2人が強いので連れて行ってもらいます」


 本線撃破へ挑む機動型は小埜正義だ。前回名古屋記念のブロックセブンで逃げ切り、鮮烈な復帰戦を飾ったばかり。「今年に入って3回の落車で8本も骨を折っている。肋骨の骨はまだ折れたままだし、気持ちで走るだけですよ」とまだ完全復活とはいいがたい現状で走りには注目が集まる。


 その小埜を援護するのはガッツマーカーの内藤秀久だ。京王閣記念での落車は「問題ない」と軽度だった様子。「最近は調子が良いけど結果が出ていない。今回こそはという気持ちできたので1着を取りますよ。突っ込みます」と自信に満ちたコメントを放っただけに存在感をアピールも十分だ。

6R

選手の写真です。
ニッキーデグレンデル選手

 人気を集めたデグレンデルは細田愛未にフタをされて、最終バック手前まで内に包まれる窮地に追い込まれるも、包囲網が解かれた隙を逃さず車体を外に持ち出すと怒涛のまくりで逃げる加瀬加奈子を直線で飲み込んだ。


 「相手が強かったけど良いレースができました。(道中で)内に包まれたけど、自分の強みを出せば大丈夫だと思っていました。(小倉バンクは)良いバンクだし何よりも風も雨もなくて走り易い。今日は良いウォーミングアップができて良いレースができた。明日も同じように良いレースをしたい」


 2着に入ったのはデグレンデルの仕掛けに最終バックで巧みに切り替えた奈良岡彩子


 「前の細田さんがキツそうだったし、タレたらデグレンデルが出ると思い切り替えた。デグレンデルはやさしく走ってくれましたね。本気だったらついていけない」


 逃げた加瀬加奈子は坂口楓子をまず合わせ切ると、外をまくり上げてきた細田も合わせ切る力強い走りで3着に粘った。


 「仕掛けてみて最後はあれ?1着じゃねって思ったら…。普段は風がある所で鐘から行っているから、(小倉は)風がない分良いですよ」

7R

選手の写真です。
奥井迪選手

 打鐘過ぎに中川諒子が叩いて出ると追った石井貴子は後方から追い上げてきた奥井迪を警戒。2コーナー手前から石井が合わせるように踏み上げるも、外でこらえた奥井が山降ろしを使って最終バックの直線で加速して石井を飲み込むとそのまま誰も寄せ付けず白星を掴んだ。


 「(石井に合わされて)出切れなかったら終わりだと、(最後は)気持ちですね。まだ疲れが抜けてなくて安全な態勢とは言えないですけど、そこも気持ちですね」


 スタート後に隊列ができるまでに奥井迪を前に迎え入れた増茂るるこがピタリと続いて2着。


 「展開ですね。それだけですよ。練習でもいつも奥井さんには付かせてもらっているし付いて行けました。最後は(奥井に)まったく相手にされている感じがなかったので、差し込めるようにまでなりたいですね。帰ってから練習します」


 番手まくりを打つも奥井を合わせることができなかった石井貴子だが、飲み込まれてからも粘って3着。


 「今日は奥井さんより前でレースをしたかった。道中で脚を使ってしまったみたいで、まくっていったけど、合わせられる感じがなかった。しっかり修正して明日は頑張ります」

10R

選手の写真です。
宗景祐樹選手

 柿沼信也が赤板前に動いて中団の山崎翼をフタすると、引いた山崎が打鐘目掛けてカマしに出ると、柿沼も合わせて出て3番手を確保。すると打鐘過ぎで田中陽平が内を空けた隙を逃さずにすくって番手を奪って2コーナー過ぎでまくり発進。最後は追走した宗景祐樹が伸びて久々の1着をゲット。


 「柿沼君が全部やってくれましたね。彼のひらめきで空いた内を突いて番手を奪った。作戦にはなかったですよ。自分がたてた作戦通りでもいいけど、結局はひらめきが大事。巧くやってくれました。あの展開だったからこそ自分は1着を取れましたね。あまり着にこだわるほうではないけど、たまには取ってワイワイされるのは悪い気はしないですね」


 番手を奪ってまくった柿沼信也は、最後は僅かに末を欠いて3着に。


 「ああいう動きをやっていかないと勝てないので。あたりにいってスカってましたけど何とか番手を奪えましたね。早くさばかないとまずいと思ったのでそれは良かったです。前に宗景さんには迷惑をかけていたので、ここで返せたのが何よりです」


 関東両者のワンツーを阻んだのはまくり上げた筒井裕哉。後方に置かれて最終ホームで仕掛けるも2コーナーで勢いはストップ。終わったかに見えたが底からもう一度加速し2着で到達した。


 「柿沼君の動きが想定外でした。一度は行ったけどまったく進まなかったので、もう一回立て直してから踏んだ。最後の伸びは良かったかもしれないけど、後ろに迷惑をかけてしまいましたね」

11R

選手の写真です。
野田源一選手

 前受けした野田源一は打鐘で出た會澤龍ラインを受けて中団で止まると佐川翔吾と併走に。佐川が外でこらえる形から2コーナーからまくり上げると、内に包まれていた野田は田中雅史をドカして、バック線前からまくりを出してスピード良く飲み込んだ。


 「内に包まれてラインに迷惑をかけられないし、ああなった以上はドカすしかないと。普段やらない動きだったけど、とっさにできましたね。余裕があったし、状態が良いってことなんですかね」


 野田をマークした牧剛央が2着。野田の強さを手放しで褒めたたえた。


 「源ちゃんが強かった。中団を取って捌いてすごいですね。一年前までは弱気だったけど、今は強気ですよ。後ろで付いてて感じるものがあります。仕掛けた所も小倉で一番行ってはいけない所。そこを行けているからね。自分は毎回練習で感じが良いものがあるのにそれをレースで出せていない。そこが課題なのはわかっているんですけどね」


 ワンツーの両者にやや離れた3着争いを制したのは外を伸びた伊藤亮。2センターから大外を伸び切った。


 「伸びたのはたまたまですよ。脚は使わずにコースが空いていたので伸びただけ。ただ踏んだ分だけ出た感触はありました」

12R

選手の写真です。
志智俊夫選手

 初日特選は単騎だった志智俊夫が痛烈なまくりを繰り出して波乱を演出した。


 小埜正義が打鐘前から押さえて駆けたものの、吉本卓仁が7番手からスパート。みるみると前団に迫り、最終ホーム過ぎでは小埜を叩き切る。動向を窺っていた志智は1センターからまくりを出すとスピード良く吉本に迫り、坂本亮馬のけん制を難なく乗り越えてゴール線を1番に切った。


 「もうワンテンポ早く仕掛けることができたら、もう少し格好がついたかな(笑)。でも伸びた感じは悪くないし、調子は良いと思いますよ」


 志智のまくりに乗った佐々木雄一が俊敏に追って2着も本人は納得のいかない表情。


 「仕掛けようとしたら、前が踏んでくれた感じですね。自分も自力を出そうとしたけど出せなかった。進まなかったことはどうにかしないとですね」


 逃げた吉本の番手から伸びた坂本亮馬が3着。


 「志智さんのスピードが違い過ぎた。直線であのスピードを止めきる技量は今の俺にはなかったですよ。調子ですか、良くも悪くもないってところですかね」


 末を欠いた吉本卓仁だが修正点は明確な様子。


 「出切ってから流したのが失敗。出切ったら誰もこないから一回休んで、もう一回踏もうと思った所に志智さんにこられてしまった。でも練習の成果は出ていたと思うので」

6R

選手の写真です。
細田愛未選手

 打鐘で誘導員が退避すると正攻法に構えていた加瀬加奈子がそのまま先行態勢へ。奥井迪は一度追い上げて3番手の位置を確保すると1センター付近からまくり発進。逃げる加瀬を捕えて連勝が見えたが、最後の直線に入って奥井をきっちりと追走していた細田愛未が鋭く交わした。


 「奥井さんの後ろにはまれたのが全てですね。だいたい作戦通りでした。加瀬さんの動きだけが読めなかったけど、先行したのでそれは頭にあった。(奥井を)抜ける感じはありましたね。ぴったりマークだったので」


 差された奥井迪は悔しさを表情に見せた。


 「焦って仕掛ける必要はなかったですよね。そこが気持ちの切り替えができていない。踏み直したのに全然伸びていなかった。言い訳にはなるけど疲れが…。最近は初日しか持っていない。何とかしないとですね」


 細田を追った奈良岡彩子が3着に流れ込んだ。


 「このメンバーで決勝に乗れたのはよかった。今日はそれを目標にしていたので。上出来ですよ。ただセッティングを少し微調整が必要ですね」

7R

選手の写真です。
ニッキーデグレンデル選手

 打鐘から正攻法に構えていた坂口楓華が逃がされる形となり、残り1周で仕掛けたのは石井貴子。スピードを上げて一気に叩いてしまうが、初手から追っていたのはデグレンデル。出切った石井を2コーナー過ぎからのまくりで鮮やかに飲み込んで危なげなく連勝を決めた。


 「今日の感じは、脚は良い感じだったし強い競走ができた。初日と比べてメンバーが違うのもあり、周りを見て走りました。展開を見て、(仕掛けが)早すぎないようにだけ注意して走りました。タイミングが良い所で仕掛けて自分の強みを出せた」


 デグレンデルにまくられた石井貴子だったが、デグレンデルを追った中川諒子には踏み勝って2着に粘った。


 「今日は力負けですね。真後ろに(デグレンデルが)付いていたので。合わせようとメイチで踏んだけどキツかった。行かれちゃってからは何とか2着を取れたので良かったです」


 中川諒子は合わされながらも何とか3着を確保し、決勝への進出を決めた。


 「最初から(デグレンデルの後ろに)並べたのが大きかった。ついて行けるかなと思ったけど、4コーナーで踏み負けてしまいました。石井さんが強かったですね」

10R

選手の写真です。
野田源一選手

 赤板過ぎで小埜正義が柿沼信也を警戒してバンクを上るも空いた内を突いた柿沼が先行に出る。山下渡はその動きに反応が遅れ、口が空いた所に最内をするりと野田源一が進んではまり込み番手をゲット。後ろの動きを注意して仕掛けがないとみると、落ち着いたそぶりで、3コーナーからまくり出て連勝を決めた。


 「柿沼君のラインに付いていこうとしたけど、動きを見て内が空いていたのでするするといけましたね。それも周りが見えていたから。番手を取ってからは後ろを警戒していました。柿沼君が駆けたのが残り1周くらいだったから、すぐにいっても合わされそうだったので待ってから踏んだ。前々の競走ができているし悪くないですね」


 柿沼に不意を突かれた小埜正義だったが打鐘過ぎに内藤秀久に拾われて野田の後位に入るとそのまままくりを追う形で流れ込んだ。


 「柿沼君の動きに面を食らった。入れてもらったけど源さんの後ろだと仕掛けるのが難しい。仕掛けたら必ず合わせられそうですからね。それと柿沼君がカカっていたしああいう形に。流れ込みで後ろに迷惑をかけてしまった。ただまったく動けていないわけではないので、一走ごとに良くはなっているのかな」


 3着には最終バックから懸命にまくり上げた筒井裕哉が入る。


 「展開は最悪でしょ。ただ、小倉のバンクに助けられました。軽いからみんなガンガンで踏んで消耗してくれていたからチャンスがあった。あそこから届いているし脚は悪くないと思う。予選でとんでいたレベルから決勝に乗れたなら上出来でしょ」

11R

選手の写真です。
室井健一選手

 打鐘で先頭に立ったのは小酒大勇だったが、すかさず後方から佐川翔吾がスパートし最終ホームでは叩き切る。そのまま佐川が軽快に駆けて最終4コーナーをハコで迎えた室井健一が鋭く差し込んで白星を掴み取った。


 「展開ですよ。佐川君が強い気持ちで行ってくれた。あとは流れの中で6番(伊藤亮)が後ろにいてくれた、あの一車が大きかった。前回小倉に来た時は初日に落車だったけど、今回決勝まで行けたね。でも状態はとくに変わらない。普通ですよ、展開だけ」


 最終バック8番手に置かれた地元の吉本卓仁は苦しい展開になったが、怒涛の勢いでまくり上げると2着に届いた。


 「(打鐘で)大川君に邪魔をされて変に脚を使うくらいなら、後ろには悪いけど構えていった。でも結果がああなるのだったら違うやり方があった。単騎が2人もいると難しいですね…。ただ脚はけっこう戻っていますよ」


 単騎戦となった大川龍二は7番手の位置で最終2コーナーからまくりを出すとじわじわと前団へと迫り結果は3着で決勝へと駒を進めた。


 「仕掛けてみて、行かれてしまったら力不足だと割り切って行ってみた。中団から出られていたらやばかった。もこもこしたまくりだったしね。自分でやって3着に届いているのはよかった。これから同地区の若手が出てくるし、自力を戻していかないと番手を回してもらえない。またこうやって自力を戻していきたい」

12R

選手の写真です。
坂本亮馬選手

 準決勝最後のレースは坂本亮馬が格の違いを見せるかのようなレース運びできっちりと地元勝利を挙げた。


 互いの動きを意識し合っていた下岡優季と箱田優樹は打鐘前から仕掛けもがき合いに。下岡を出させずに箱田が先手を奪うと、荒澤貴史が続くも関貴之は踏み遅れてしまう。その状況に反応した坂本が関をさばいて3番手を取ると、最終3コーナーで荒澤が内を空けた隙を逃さず突いて直線で一気に抜け出した。


 「(初日に換えた)自転車を戻した分反応も良くなりました。展開も良かったですしね。結果が出れば自在選手なので良いですよ、それが“自在”ってことですからね(笑)」


 坂本の動きにソツなく続いた牧剛央は久々の決勝進出。


 「今日は亮馬のおかげ。付いていけたので、迷惑をかけることがなくてよかった。久々に決勝へと進めたので、これを良いきっかけにしていきたいですね」


 決勝への最後の椅子を争う3着争いは写真判定に。九州勢を追っていた宮内善光を僅差で制したのは、目標の下岡が不発となる窮地から自らまくりを繰り出し凌いだ志智俊夫だ。


 「いやぁ危なかったですよ。下岡君が不発になる難しい展開で、自分の位置も被ってしまっていたからキツかった。それでも落ち着いて行ける所まで行ければいいやという感じで踏んでいったら何とか届きましたね。初日のがあったから多少は落ち着けたのかな。決勝に進めたし脚が悪いとは言えないね」