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74#
決勝戦レポート
深谷知広(愛知・96期)
圧巻のまくりで深谷知広が今年初V
レースは打鐘前から目まぐるしく動くなか、「早めに動いたんで1回下げたほうが。でも思ったより前で動いて想定外だった」と話す深谷知広は終始後方8番手。ヒヤヒヤしながらレースを見ていたファンは多かっただろう。しかし、最終2コーナーから原田研太朗がまくり上げると、そこから一気にスパート。出切った原田を4コーナーでとらえると後続をぶっ千切った。
「(優勝は)久しぶりなんで嬉しいです。原田君は踏み出す前から行っちゃうだろうなって雰囲気は感じた。その動きを見て自分も仕掛けて行こうと思った。思ったより伸びてよかった」
前検日に「ある程度いい練習ができた」と手ごたえをつかんで今シリーズを迎えていた。初日に逃げ切って好スタートを決めると、オール連対での優勝。「初日は先行できたけど、そのあとは3日間まくりになってしまった」。レース内容こそ反省するが、4日間見せたパフォーマンスは圧巻だった。
このあとは24日からの函館FIを走って京王閣ダービー。「しっかり脚を落とさないように練習して。ダービーに向けて仕上げていきたいです」。前半戦最大のヤマ場でも深谷の力走が見られそうだ。
「(優勝は)久しぶりなんで嬉しいです。原田君は踏み出す前から行っちゃうだろうなって雰囲気は感じた。その動きを見て自分も仕掛けて行こうと思った。思ったより伸びてよかった」
前検日に「ある程度いい練習ができた」と手ごたえをつかんで今シリーズを迎えていた。初日に逃げ切って好スタートを決めると、オール連対での優勝。「初日は先行できたけど、そのあとは3日間まくりになってしまった」。レース内容こそ反省するが、4日間見せたパフォーマンスは圧巻だった。
このあとは24日からの函館FIを走って京王閣ダービー。「しっかり脚を落とさないように練習して。ダービーに向けて仕上げていきたいです」。前半戦最大のヤマ場でも深谷の力走が見られそうだ。
先まくりの原田研太朗は2着。昨年12月の広島記念決勝と同じようなレース展開だったが、要所、要所のロスが明暗を分けた。
「中四国ラインやし、(取鳥ラインの後ろ)そこは譲らんとこうと。単騎も入れるつもりはなかったし、死守して勝負。それなら中四国のみんなに優勝するチャンスがあるんで。でも昌己さんがしゃくってきたのがキツかった。(まくったとき)2コーナーのぼらされたし、2センター桑原さんのブロックでフワッとなった。あれがちょっとしんどかったですね」
「中四国ラインやし、(取鳥ラインの後ろ)そこは譲らんとこうと。単騎も入れるつもりはなかったし、死守して勝負。それなら中四国のみんなに優勝するチャンスがあるんで。でも昌己さんがしゃくってきたのがキツかった。(まくったとき)2コーナーのぼらされたし、2センター桑原さんのブロックでフワッとなった。あれがちょっとしんどかったですね」
井上昌己が深谷と口が空いた芦澤辰弘を張りながら4コーナーから外に持ち出す。結果は3着だったが、レース後は組み立てを反省しきり。
「(最終ホームで仕掛けるのは)まだ長いかなと。ヤマシン(山本伸一)も仕上がっているから、あそこは…。それで俺がバック入れて、ハラケン(原田研太朗)がそのまま(まくって)行く形になった。中途半端でした。貴久に悪いことをした」
「(最終ホームで仕掛けるのは)まだ長いかなと。ヤマシン(山本伸一)も仕上がっているから、あそこは…。それで俺がバック入れて、ハラケン(原田研太朗)がそのまま(まくって)行く形になった。中途半端でした。貴久に悪いことをした」
記念初優出の芦澤辰弘にとっては、ほろ苦い結果に終わってしまった。
「あのスピードで3コーナーをのぼられたら千切れる。限界値を超えている。(何回か仕掛けるポイントがあって)自分はそこで脚を使ってしまった。何回か後ろに付いていないとダメですね。ただ、いいカンフル剤になりました」
「あのスピードで3コーナーをのぼられたら千切れる。限界値を超えている。(何回か仕掛けるポイントがあって)自分はそこで脚を使ってしまった。何回か後ろに付いていないとダメですね。ただ、いいカンフル剤になりました」
シリーズを通して力強い走りを見せた取鳥雄吾。決勝戦でも果敢に最終バックを取ったが、原田のまくりに屈した。
「何もできんかった。4日間、バックを取っただけ。(山本の後ろに)入ったけど、流されたんでけっこう詰まって我慢できんかったです。1人で焦ってますね。また頑張ります」
「何もできんかった。4日間、バックを取っただけ。(山本の後ろに)入ったけど、流されたんでけっこう詰まって我慢できんかったです。1人で焦ってますね。また頑張ります」
単騎の山本伸一にとっては難しいレース展開となった。
「脚余ってもったいない。9着でもいいから仕掛けてもよかった。1回切って雄吾じゃなくて、ハラケンか深谷の3番手。でも真後ろから雄吾が来て、慌てて踏んで失敗した。このメンバーを相手に位置取ってからまくっては難しいですね。課題が見えたんで練習します」
「脚余ってもったいない。9着でもいいから仕掛けてもよかった。1回切って雄吾じゃなくて、ハラケンか深谷の3番手。でも真後ろから雄吾が来て、慌てて踏んで失敗した。このメンバーを相手に位置取ってからまくっては難しいですね。課題が見えたんで練習します」
レース経過
号砲と同時に深谷知広が素早く出て、正攻法に構える。深谷に芦澤大輔が付けて前団、原田研太朗-小倉竜二、井上昌己-松岡貴久が中団に収まり、単騎の山本伸一が7番手、取鳥雄吾-桑原大志が後攻めの並びで周回を重ねる。
赤板から取鳥が上昇。これに合わせて原田も踏み上げる。打鐘前に取鳥が先頭に立つと原田の内をすくって井上が3番手を取りに行く。井上との外併走を嫌った山本が前に出るが、その後位に入った取鳥がすかさず叩いて最終ホームから主導権を握る。このラインを追った井上を山本が一発でさばいて3番手を確保。井上は4番手で態勢を立て直す。最終2コーナー、6番手から原田が好回転でまくり上げる。8番手から徳島勢を追っていた深谷がさらに3コーナーからその外を豪快にまくって圧勝した。深谷マークの芦澤は離れ、先まくりを放った原田が2着。直線でしぶとく外を伸びた井上が3着に入った。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 深谷 知広 | 愛知 | 96期 | S1 | 13.4 | まくり | ||
2 | 2 | 原田 研太朗 | 徳島 | 98期 | S1 | 3B | 13.9 | 捲残 | |
3 | 3 | 井上 昌己 | 長崎 | 86期 | S1 | 1B1/2 | 13.9 | 追込み | |
4 | 9 | 桑原 大志 | 山口 | 80期 | S1 | 1W | 14.2 | ||
5 | 5 | 松岡 貴久 | 熊本 | 90期 | S1 | 3/4B | 13.9 | ||
6 | 4 | 山本 伸一 | 京都 | 101期 | S1 | 1/2W | 14.3 | ||
7 | 7 | 小倉 竜二 | 徳島 | 77期 | S1 | 1/8W | 14.2 | ||
8 | 8 | 芦沢 辰弘 | 茨城 | 95期 | S2 | 2B | 14 | ||
9 | 6 | 取鳥 雄吾 | 岡山 | 107期 | S2 | 5B | 15.2 | H B |