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KAWASAKI KEIRIN
34#
決勝戦レポート
郡司浩平(神奈川・99期)
郡司浩平がホームで記念V
ウィナーズカップ初代王者に輝いた郡司浩平が、01年の高木隆弘以来となる地元勢の桜花賞制覇をグレードレース連覇で成し遂げた。
昨年12月の佐世保記念では石井秀治に、そして今年2月の奈良では根田空史に記念初Vをプレゼントする先行策を披露。南関勢には欠かせないキーマンとなった郡司が、ホームバンクで主役の座をS班に渡すことなく演じ切った。
「桜花賞は地元がなかなか獲れなくて、地元で期待もされていたんで最高の結果です」
4分戦の細切れのなか、南関勢だけが3車のラインを形成。「郡司さんの前で走るのが目標だった」の渡邉雄太が迷いなく主導権を握ってグングンと飛ばす。最終ホームでは一本棒の展開。郡司は盤石の態勢を築くように、逃げる渡邉との車間を切った。
「(別線に)粘られなかった時点で僕がしっかり番手でかばおうと思った。もしかしたらホームで(別線が)来るかと思ったけど、(渡邉)雄太も踏んでくれた。ただバックでは絶対に来ると思ったんで、車間を空けながらいつでも張れるようにはしていた」
読み通り6番手からまくった稲垣裕之が抜群のスピードで迫ったが、郡司に焦りはなかった。車間を詰めながら稲垣をブロックすると、落ち着きはらった追い込み勝負から直線で抜け出した。
「稲垣さんの勢いを止めながら、雄太には悪かったけど早めに踏ませてもらった。小原(太樹)さんが締めていてくれたのもありがたかったです」
前述した奈良記念、トラック競技支援(田中晴基)、四日市記念(山中秀将)と2月は南関地区がGIIIを席巻。3月ウィナーズカップでは郡司が、ビッグ初制覇と南関勢に風は吹いている。
「僕も番手を回らせてもらったし、できることをしようと。まだまだ先はあるんで気は抜けない。(平塚グランプリ出場権の獲得へ)一年間、そのつもりでやっている。まずは(GIを)獲るくらいのつもり、それで結果賞金で(グランプリに)乗れればいいけど。高いモチベーションで、そこ(GI)にピークをもっていけるように。(今年GII、GIIIを優勝して)あとひとつ」
ビッグに続いて念願の桜花賞を手に入れた郡司の視界には、GI奪取の文字がしっかりととらえられている。
昨年12月の佐世保記念では石井秀治に、そして今年2月の奈良では根田空史に記念初Vをプレゼントする先行策を披露。南関勢には欠かせないキーマンとなった郡司が、ホームバンクで主役の座をS班に渡すことなく演じ切った。
「桜花賞は地元がなかなか獲れなくて、地元で期待もされていたんで最高の結果です」
4分戦の細切れのなか、南関勢だけが3車のラインを形成。「郡司さんの前で走るのが目標だった」の渡邉雄太が迷いなく主導権を握ってグングンと飛ばす。最終ホームでは一本棒の展開。郡司は盤石の態勢を築くように、逃げる渡邉との車間を切った。
「(別線に)粘られなかった時点で僕がしっかり番手でかばおうと思った。もしかしたらホームで(別線が)来るかと思ったけど、(渡邉)雄太も踏んでくれた。ただバックでは絶対に来ると思ったんで、車間を空けながらいつでも張れるようにはしていた」
読み通り6番手からまくった稲垣裕之が抜群のスピードで迫ったが、郡司に焦りはなかった。車間を詰めながら稲垣をブロックすると、落ち着きはらった追い込み勝負から直線で抜け出した。
「稲垣さんの勢いを止めながら、雄太には悪かったけど早めに踏ませてもらった。小原(太樹)さんが締めていてくれたのもありがたかったです」
前述した奈良記念、トラック競技支援(田中晴基)、四日市記念(山中秀将)と2月は南関地区がGIIIを席巻。3月ウィナーズカップでは郡司が、ビッグ初制覇と南関勢に風は吹いている。
「僕も番手を回らせてもらったし、できることをしようと。まだまだ先はあるんで気は抜けない。(平塚グランプリ出場権の獲得へ)一年間、そのつもりでやっている。まずは(GIを)獲るくらいのつもり、それで結果賞金で(グランプリに)乗れればいいけど。高いモチベーションで、そこ(GI)にピークをもっていけるように。(今年GII、GIIIを優勝して)あとひとつ」
ビッグに続いて念願の桜花賞を手に入れた郡司の視界には、GI奪取の文字がしっかりととらえられている。
大仕事をした郡司の後ろできっちりインを締めていた小原太樹が、陰の立役者。直線では踏み負けることなく2着をキープした。
「自分のあれ(ミス)で壊さないようにと思っていた。(別線に)ごっそり行かれてしまうこともあるんで。冷静に郡司君の動きを見られたし、自分の仕事ができた。それでゴール勝負ができたのはよかったです」
「自分のあれ(ミス)で壊さないようにと思っていた。(別線に)ごっそり行かれてしまうこともあるんで。冷静に郡司君の動きを見られたし、自分の仕事ができた。それでゴール勝負ができたのはよかったです」
インを切って南関3車を受けた菅田壱道は、3着に追い込むも悔しがることしきり。郡司のブロックが誤算だった様子で唇をかむ。
「郡司が前に踏むっていう頭でいたんで…。自分は郡司が前に踏む態勢しかとってなかった。優勝が見えただけに悔しい。脚を余した。郡司が横に振った時に、内が全部空いてたし優勝するんだったらそこでした」
「郡司が前に踏むっていう頭でいたんで…。自分は郡司が前に踏む態勢しかとってなかった。優勝が見えただけに悔しい。脚を余した。郡司が横に振った時に、内が全部空いてたし優勝するんだったらそこでした」
渡邉雄太は、地元ワンツーの大役を果たす先行策を初めての記念決勝の舞台で遂行した。
「残りたかったですけど、いまの僕じゃ無理ってことがわかりました。3コーナーで郡司さんがめちゃめちゃ外にいたんで、そこは踏まないとヤバいと思って踏みました」
「残りたかったですけど、いまの僕じゃ無理ってことがわかりました。3コーナーで郡司さんがめちゃめちゃ外にいたんで、そこは踏まないとヤバいと思って踏みました」
レース経過
迷わずスタートを取った浅井が正攻法に構えると、周回は浅井康太-中川誠一郎-稲垣裕之-椎木尾拓哉-渡邉雄太-郡司浩平-小原太樹-菅田壱道-永澤剛の並び。
青板バックから上昇した菅田の動きに渡邉が続くが、この動きを内から稲垣がけん制する。2コーナー手前で菅田が切ると同時に渡邉も飛び出して打鐘前から主導権。先に動いた菅田は狙いどおりの4番手を確保。内の浅井がやや踏み遅れると稲垣が6番手に入り、浅井は後方8番手に置かれてしまう。渡邉がペースを落とすことなくハイピッチで飛ばすと、ホームからは郡司が徐々に車間を空けて後続の出方をうかがう。6番手の稲垣は2コーナー手前から巻き返すと、グングン加速。鋭く前団に迫ったが、引きつけた郡司がこれを3コーナーでブロック。一発で稲垣を仕留めると、そのまま前に踏んで地元記念を初優勝。続いた小原と地元ワンツーを決めた。
着 | 車番 | 選手名 | 府県 | 期別 | 級班 | 着差 | 上り | 決まり手 | H/B |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 郡司 浩平 | 神奈川 | 99期 | S1 | 11.7 | 追込み | ||
2 | 6 | 小原 太樹 | 神奈川 | 95期 | S1 | 1/2B | 11.7 | マーク | |
3 | 4 | 菅田 壱道 | 宮城 | 91期 | S1 | 1B | 11.6 | ||
4 | 7 | 永沢 剛 | 青森 | 91期 | S1 | 3/4W | 11.5 | ||
5 | 9 | 椎木尾 拓哉 | 和歌山 | 93期 | S1 | 1/2W | 11.7 | ||
6 | 5 | 中川 誠一郎 | 熊本 | 85期 | SS | 1/8W | 11.4 | ||
7 | 2 | 浅井 康太 | 三重 | 90期 | SS | 1/2B | 11.6 | ||
8 | 3 | 稲垣 裕之 | 京都 | 86期 | SS | 1/2B | 11.9 | ||
9 | 8 | 渡辺 雄太 | 静岡 | 105期 | S1 | 3/4W | 12.1 | H B |