自力に力強さを取り戻した鈴木謙太郎が中心だ。8月川崎G3の落車による欠場はあったが、ここへ来て完全復活。昨年終盤から白星を量産している。11月岐阜、12月小倉の決勝2着など、あと一歩のところで優勝には手が届いていないが、全日本選抜の裏開催となるここは絶好のチャンス。走り慣れた元ホームバンクという点も強調材料だ。武藤龍生、飯嶋則之の追い込み陣が鈴木を援護する。武藤はメンバー最上位の点数が示すようにレースは堅実。飯嶋も復調気配があるだけに、決勝で鈴木と茨栃連係を決めたい。
高橋陽介も復調一途だ。8月に怪我をしてからは調子を落としていたが、9月の地元記念あたりから立て直してきた。12月は伊東、佐世保と記念準決勝でも好勝負を演じていたし、年頭の岐阜ではオール連対で優出している。動きのいい鈴木に多彩な戦法を駆使して抵抗する。佐々木雄一は地の利を生かして優出を狙う。
先行力なら石塚輪太郎だ。今シリーズは上位に同型が手薄で、いかにペースに持ち込んで直線の長い当所を攻略するか。8月当所オールスターで鎖骨骨折から年末に復帰したばかりの南修二はどこまで調子を戻しているか。本来なら優勝争いをリードする力がある。
2班だが佐藤幸治、山中貴雄も点数上位の実力者。佐藤は6月函館のS級初優勝から、昨年は2Vと鋭いまくりが持ち味だ。