新鋭、藤根俊貴の機動力が抜けている。9月に特別昇班すると、1、2班戦初戦の立川でいきなりの完全優勝。続く青森では決勝2着でチャレンジから続いた連勝は14でストップしたが、自力で強い日当泰之が番手だったのだから差されても仕方ない。続く11月弥彦でも完全優勝しているのだから、もはやその実力はS級でも通用するレベルだ。佐藤雅彦は差し脚好調で、藤根の仕掛けにきっちり続ければ逆転もありそうだ。
対するは田口守、増田鉄男の中四国勢だ。田口は今期コンスタントに優出するなど、競走得点も90点オーバーまで上げてきた。増田も長らくS級で活躍した実力者で、1着こそ少ないが安定感は抜群だ。
今年中盤から調子を上げてきた岡本大嗣は鋭いタテの脚で優勝争いに参戦。中澤央治、村上卓茂と90点オーバーの追い込み型がそろった中近勢は上位の機動型が手薄なハンデをどう克服するか。一発があるなら稲吉悠大、飯塚隼人に竹元太志と動けるタイプがそろった九州勢だ。