南関勢が総合的な戦力でやや優っている。主軸になるのは小島歩だ。今期は5月松戸を走り終えた時点で10場所のうち優勝2回、準V2回と高いレベルで安定している。人の後ろを回る機会が増えているが、しっかりチャンスをモノにしている。ラインをけん引するのは齋藤友幸だ。最近は先行、まくりをバランスよく使い分けている。ここも流れに応じて柔軟に仕掛ける。山田和巧はA級トップクラスの切れ味を誇る。どんな展開でも最後は突っ込んでくる。7月に50歳の大台を迎えるベテランの三住博昭も鋭い決め脚は健在だ。
松田優一も有力なV候補のひとりだ。今期はここまで2V、対戦メンバー、展開に応じて多彩な戦法を繰り出している。混戦になればなるほど勝負強い。
小笹隼人は5月武雄ミッドナイトの決勝で逃げ切り、今年初優勝を飾った。今シリーズは援軍が手薄だが、ラインができれば積極的に攻める。
北日本では阿部英光の決め脚が光る。スジの機動型が勝ち上がってくれば勝機が出てくる。
格上位の中村良二の動向も見逃せない。西日本の機動型と連係できれば面白い。
戦力充実の南関勢
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小島歩