地元の金澤竜二がV争いをリードする。今年は年頭の松阪で落車。その影響が響いて苦戦したが、春先から本来のリズムを取り戻している。降級した今期は7月函館でV。貫禄の走りを披露している。手ごわい同型がそろったが、仕掛けどころを熟知しているホームバンクで負けられない。優勝という結果で地元ファンの期待に応えよう。同じくS降りの棟方次郎が金澤を手厚くガードして東北決着が有望だ。
関東勢は隅田洋介、伊藤慶太郎の機動型2枚看板をそろえる。両者とも107期のライバル同士で連係はないかもしれないが、個の力でも金澤と渡り合える。隅田は7月佐世保の決勝で失格。今期、S級点を確保するためには、ハイレベルな戦歴を残さなければならない。伊藤は4月千葉で追走義務違反により失格。それからあっせんが止まっていたが、8月に復帰を果たす。厳しいトレーニングを積んだことで、一段とパワーアップしたはずだ。追い込みのテクニックを上げている西村行貴が2人のガード役だ。
南関勢は成長株の大関祐也に注目。先行基本のスタイルでS級に手が届くところまで力をつけた。堅実な平田徹が大関の援護に回る。肥後尚己、木村直隆の近畿の追い込み陣も動向も見逃せない。