わかやま競輪

WAKAYAMA KEIRIN

55#


1月8日

検車場レポート

1R


津村洸次郎選手

 オープニングレースで1番車のユニフォームをまとうのは小野俊之だ。前回岸和田では失格したが、昨年秋頃から優出を増やすなど徐々に復調。一次予選は津村洸次郎を目標に勝ち上がりを狙う。
 「(1レース、1番車は)久しぶりですね。そんな予感もした(笑)。でも、朝練をして、そのままレースに臨めるからいいんじゃないかな。(前回岸和田で失格をして、今後は)良くなる一方だと思いたい。津村君とは連係も結構あるし、相性も良いね」
 昨年の当所記念で優出を果たした津村洸次郎(写真)は、ここが今年初出走。前回の前橋から中11日としっかり準備をしてきた。
 「正月は休んで、いつも通りの練習をしてきました。疲れもないです。もう一年たってしまいましたね。去年の和歌山記念は良い展開にもっていけたし、今回もしっかりレースを作りたい。小野さんと寺崎(祐樹)さんもいるんで、積極的に。油断しないように、いつも通りに走りたいです」

2R


 坂本周輝は今年初出走となった前回宇都宮でS級初優勝。今シリーズも勢いに乗って暴れるか。
 「優勝は後ろも競りだったし、たまたまです。でも、良い状態はキープできていると思う。優勝した時は自然体で獲れたので、今回も自然体で走りたい。和歌山は前回(15年8月)の初日で9着だったけど、二日目、最終日はピンピンだったので、イメージは良いです」
 昨年は2V28勝と充実の1年を過ごした森川大輔。近況は優出こそ少ないが、前回の小倉で611着と、しっかり2勝をマークした。
 「前回はメンバーがきついなと思って、考えて走りました。落車した影響かわからないけど、今はこれくらい。調子の良かったころに戻せれば。和歌山は風が強くて、あまり好きではないですね」
 上吹越俊一は今期が初のS級戦。前回の玉野では、負け戦ながら連勝と存在を十分にアピールした。
 「(玉野では)2日目、最終日と自力で勝てて、自信になりました。(戦い方の)幅も広がりましたね。今回も気負わず、でたとこ勝負で頑張る。細切れ戦なので、チャンスがあれば思い切りいきたいです」

3R


 矢野昌彦、宗景祐樹の栃木コンビに人気が集まりそう。矢野は久しぶりの実戦でレース勘に不安はあるが、ここは機動力上位だけに負けられない。
 「(11月)高松の最終日に腰を痛めて、帰ってからは動けなかったです。年末はもともとあっせんがなくて(レース間隔が空いた)。でも、腰も治ったし、練習も問題なくこなせました。何とか和歌山に間に合いましたね。あとは走ってみてです」
 宗景祐樹は前回岸和田で328着と良い流れ。メンバー表を見つめ、一次予選の作戦を綿密に練る。
 「矢野君とは久しぶりの連係ですね。彼は走りが毎回同じだから作戦が立てやすい。仕掛け所を考えて。(自分は)数字は良くなったけど、脚の感じは変わらない。いつも通りの走りをして、勝ち上がれればいいですね」

4R


 昨年中盤から完全復活した山中秀将。前回、小倉の準決勝9着をしきりに悔しがるが、最終日もしっかり白星で締めるなど好調を維持している。
 「小倉の中日に9着やって、精神的にキツかったですね。残り2日間、あれだけ動けてたから残念です。行きたいところで行けば着が悪くても納得するけど、ああいうレースをすると…。調子はいいので、そのへんをしっかりしたいです」
 今期からS級に復帰した伊藤信は復帰初戦の静岡で511着。走り慣れた舞台で、まずまずの滑り出しをみせた。
 「やっぱりS級のほうがいいかな。こっちのほうが(走ってる期間が)長いし、慣れてる感じがします。最近は疲れが残りやすかったけど、今回は思ったほどではなかった。状態は大丈夫だと思います」

5R


 年末の玉野から新車を使っている石丸寛之。2場所で2勝、3着2回と新フレームの感触は上々だ。
 「新車は車の出がいい。玉野の最終日は柴崎(淳)のまくりの上を行けたし、自信になりますね。ただ最近は初日に失敗してるので。前回もそうだけど、予選は(A級上がりで)分からない子が多いからね。今回はしっかり初日決めたいです」
 ここで石丸にとって「分からない子」になるのは松田大だ。今期から初のS級。初戦の静岡は2日間バックを取ったが、969着とほろ苦いS級デビューとなった。
 「成績は悪かったけど、着以上にやれるなって感じはありました。もっと冷静に走れればですね。もう少しこうすればとか思うことはあるので、走りながらつかんでいきたい」

6R


新山響平選手

 年末の前橋でS級特進を決めた新山響平(写真)。S級デビュー戦が記念という流れは同期の吉田拓矢と同じ。11月京王閣記念で準優勝した吉田や12月伊東記念で準決勝まで勝ち上がった鈴木竜士に負けない活躍が期待される。
 「いつもより緊張しますね。でもS級なんで最初は楽しめたらいいかな。前橋から10日ぐらい空いたので普通に練習はできました。見てる人に強いなと思ってもらえるような競走ができたら、ガンガン主導権を取りにいけたらいいですね。同期が先に出ていい走りをしてたので、そこは意識して走ります」
 番手を回る加藤圭一は注目の若手といきなりの連係となった。
 「11月平塚で誘導してたときに彼の走りは何となく見てました。しっかりついていきたいですね。前回(立川)の落車は肋骨を痛めたぐらいであとは大丈夫。フレームが壊れたけど、練習で使ってたのを持ってきたので心配はないと思います」
 岸澤賢太はS級の先輩として新山の前に立ちはだかる。
 「前回から空いてたので練習はできた。感じはよかったけど、セッティングとか色々変えたので、まずは走ってみてですね。新山君は強いと思うので頑張りたい」

7R


 永井清史は昨年後半、F1戦で4連続優出するなど調子を上げていた。それだけに最終戦の平塚で449着だったのは残念だが、年も新たに気持ちを入れ直す。
 「平塚はあまりよくなかったですね。違反点も多くて、まくりやカマシになったのもあるけど先月でそれも消えたので。年末年始は休みも入れながら普通にやってきた。今年は大きいところで結果を出したいので、ここから頑張りたいです」
 地元の池田智毅は「S級に上がってすぐにある」と話す、久々の永井の番手で一次予選突破を狙う。
 「(欠場した)佐世保記念の前に練習中に落車した。骨は大丈夫だったけど、恥骨のあたりの痛みがひかず、前回(玉野)も走れるかなと思ったけど、走っといてよかったなと思います。あとは気持ちで何とかやりますよ」

8R


吉澤純平選手

 今期から2班の吉澤純平(写真)は一次予選からのスタート。新年早々、師匠(武田豊樹)と一緒の配分になりいつも以上に気合が入る。
 「とくに変わったことはしてないけど、去年の後半は成績がまとまってきてましたね。レースでもバックを取れてるし、攻められてたと思う。その辺がよかったんでしょうね。和歌山は初めて。あっせんが出た段階で師匠と一緒なのは分かってたので、しっかり走りたい。今年一年のいいスタートが切れるように頑張ります」
 柴田洋輔は今年からのフレーム規制に対応するために、佐藤慎太郎(福島・78期)のフレームを投入する。
 「自分のフレームで規制に引っかからないものは重かったので、慎太郎さんに連絡してフレームをお願いしました。2日間乗ったけど違和感はなかったですね。初日は(吉澤の番手で)いい位置なんでモノにしたい。慎太郎さんのフレームなんで出ると信じてます」

9R


稲毛健太選手

 ここは稲毛健太、中野彰人の地元コンビが人気を集めそう。稲毛健太(写真)は5回目となる地元記念をリラックスムードで迎えた。
 「去年もそんなになかったけど、今回はあまり緊張感はないですね。ただ地元記念は1年に1回しか走れないので、そこだけですね。正月もとくになく練習は普通にやってきたし、感じも悪くなかった。考えず行けるところで行きたいです」
 中野彰人は昨年10月大垣記念の落車から復帰3場所目が地元記念となる。
 「大垣で肋骨と肩甲骨を骨折。若手のダッシュについていってたら、ここ3日ぐらいまた肋骨が痛いけど走る分には大丈夫です。稲毛君には去年5月に川崎でS級初優勝させてもらってる。やることはやったし、あとは頑張るだけですね」

10R


山崎芳仁選手

 「自力でもいいかなと思って来た」と話す山崎芳仁(写真)だったが、フタを開けてみれば飯野祐太と同じ番組。新年初戦は番手戦からのスタートになった。
 「グランプリで下ろした新車は今回も使いたいと思って持って来ました。グランプリは新田(祐大)の後ろで参考外でしたけどね。年末年始は31日だけ休んで元日は軽く初乗り。2日ぐらいから本格的に始めました。体調は崩さなかったし、あとは疲れが抜ければ大丈夫だと思う」
 井上昌己は小倉F1を3連勝で新年の好スタート。昨年終盤から一気に調子を戻している。
 「しっかり練習をやってきたことが少しずつ出てきました。小倉のあとも3日だけゆっくりして、あとは普通にやってきた。和歌山はよかったり悪かったりだけど、悪い印象はないです」
 郡司浩平は広島記念を途中欠場で2015年を終了。すっきりと1年を終えられなかっただけに、新年初戦は大事にしたい。
 「広島を途中欠場して、その分時間が空いたんでここに向けてしっかりやってきました。終わり方が悪かったので、いいスタートが切れるようにしたい。去年は成長できた1年でした。今年はそれ以上の結果が求められると思うけど、一歩ずつ目標をクリアしていきたい」

11R


東口善朋選手

 今年も武田豊樹は和歌山から始動する。過去には3度優勝と相性も抜群で、大会連覇で新年の好スタートを切れるか。
 「グランプリのあとも普通に練習してきました。今年もグランプリに乗るのが目標ですね。初日が誕生日? そこはもう喜ぶような年齢じゃないですよ(笑)」
 地元の東口善朋(写真)は「想定してなかった」と話す武田の番手回りとなった。
 「武田さんの番手は緊張します。自分のデキは完調ではないけど、現段階でできることをやってきたし、一戦一戦ですね。(佐世保記念で落車した)痛みはないし、あとは感覚の問題ですね」
 小倉竜二は松川高大の番手で本線に抵抗する。
 「状態はまあまあ。悪くはないですね。正月も練習して、普段どおりにやってきた。去年よりは状態がいいはずです」

12R


稲垣裕之選手

 グランプリに続いて京都コンビが初日特選から連係。稲垣裕之(写真)は初出場となったグランプリをこう振り返る。
 「納得はしてるけど、満足はしてません。武田(豊樹)さんのヤル気、オーラがすごかったし、そこに負けないようにと思って頑張りました。これまでやってきた自分の走りを見せたかった。今年はS級S班。責任のあるポジションなんで、そこをしっかり感じながら毎レース走りたい。G1を獲ってグランプリ。今年もそれが目標です」
 村上義弘はグランプリ後も元日から始動し、2016年の開幕戦に備えた。
 「今年も目の前のひとつひとつ(のレース)を頑張っていくことですよ。グランプリはいいレースだったと思う。稲垣も頑張ってくれたし、武田さんの気迫もすごかった。終わってからの充実感はあったけど、強い緊張感を持ち続けた部分の疲れがあった。その辺もあって練習を続けてたのにかみ合いが悪かったですね。でもそこは戦いながらかみ合っていくものだと思います」
 近畿コンビに菊地圭尚がどう抵抗するのかも注目だ。
 「正月は1日、2日は休んだけど、普通に(冬期移動先の)大垣で練習してました。去年は腰痛でだましだましやってたけど、最近ようやく練習でも集中できるようになってきた。あとは自分の気持ちひとつ。初日も引けないときは何でもやるし、強気に攻めたいですね。今年はガツガツやっていきたい」

1月9日

検車場レポート

1R


小野俊之選手

 打鐘で青森伸也が斬ったところをホームから津村洸次郎が一気に叩いて主導権を握る。ライン3車で綺麗に出切ると、ゴール前で番手の小野俊之(写真)が逆転。1R、1番車の期待にきっちりと応えた。

 「津村が頑張ってくれた。1R、1番車は光栄だし、S級に上がりたてのダービーであったなあなんて思い出してました。1着を取ったら流れに乗ると思ってたし展開もすごくよかったんで。期待に応えられてよかったです」

 逃げた津村洸次郎は2着に粘った。

 「風がなくて軽かったので、イケるかなと思ったけどダッシュの進みが悪くてヤバイと思った。でも、僕は後半進むんで、それを信じて走ってました。一番最初のレースでガックリなりたくなかったんで、とりあえずよかったです」

 佐野梅一の仕掛けに乗った北川紋部が鋭く伸びて3着に突っ込んだ。

 「佐野君が判断よく行ってくれた。同期だし、さすがベテランの自力選手ですね。また明日も頑張ります」

 

2R


 先に斬った二藤元太を坂本周輝が打鐘過ぎに叩いて主導権を握る。しかし、二藤が抵抗すると、口が空いた3番手に森川大輔が追い上げ好位を確保。後方からまくってきた上吹越俊一に最終2センターから合わせ、まくり追い込んだ。

 「全然車が出なくて。凌いだって感じですね。前が一回緩めたんで、もう1回踏み直されると思って自分で3番手に。そのへんは冷静にできたけど。内容が良くないですね。バンクも重いです」

 逃げた坂本周輝は2着に粘るも、終始反省しきり。

 「出るのがワンテンポ遅かったです。すぐに行かないと。上吹越さんのカマシをできるだけ遅くしたかったんですけど…。勝ちを意識しすぎてしまいました。欲を出して、後ろに迷惑をかけてしまいましたね」

 

3R


橋本智昭選手

 番手の佐々木健司が離れ気味になるくらいのスピードで打鐘から飛び出した橋本智昭(写真)がレースを掌握。出切れなかった矢野昌彦後位から宗景祐樹が3番手にスイッチしたが追撃も届かず。橋本が力強く押し切った。

 「斬った上をカマされると思ったんで、打鐘で踏みました。すげえ重くてかかってなかった。行かれるかと思ってました。風が強くて脚の感じは分からないけど、調子は悪くない。二次予選が目標だったんで、とりあえずよかったです(笑)」

 3番手から外を宗景祐樹が2着に突っ込んだ。

 「あの形にしないようにだったけど、先に斬ることができずカマす形になってしまった。ホームで(矢野を)入れるところもなかったし、結果俺の後ろにいるのはわかったけど、『俺、まくれないぞ』って思ってました(苦笑)。橋本はかかってましたね。評判どおりの強さでした」

 打鐘で口が空いた佐々木健司だったが何とか追いつき橋本の番手を死守した。

 「(打鐘で)『軽めに行ってね、橋本』って言ってたのに。楽しく走りたいけどできないね。いつ波が来るのかなと思ってたら来なかった。(橋本は)強い。僕は後ろを見る余裕もなかった」

 

4R


山中秀将選手

 後ろ攻めの伊藤信が斬った上を、菅田和宏が押さえて前に出る。別線からの巻き返しはなく、余裕を持って先行態勢へ。伊藤は車を引いて4番手、山中秀将(写真)は7番手で最終バックを一本棒で通過。軽快に駆ける菅田に対し、山中が3コーナーからスパート。大外を一気に強襲して白星を手にした。

 「菅田さんがあんなに踏み込むと思わなかったです。前もカカっていたし、中団の伊藤さんも前との車間が空いていて、仕掛けるか迷いました。菅田さんが強かったです。届いて良かった。自分の体も問題ないです」

 鈴木誠は目標の山中を追えずも、内に進路を変更し、直線で中を割って2着に入った。

 「菅田君がカカっていましたね。1コーナーで山中君が仕掛けると思って構えていたけど。落ち着いてはいました。3コーナーからは内に行くしかなかったですね。ヒヤヒヤしたよ」

 

5R


石丸寛之選手

 松田大の上昇を阻んだ笠松将太が赤板から主導権。内をすくって関東3番手につけ直した小橋正義の動きに続いて中団を確保した中本匠栄がバックから先まくりに出る。中本に合わされ一瞬仕掛けをためらった石丸寛之(写真)だったが、中本の動きに3番手で続くと直線で外を鋭く伸びた。

 「早くからレースが始まって、逆に仕掛けどころが分からなくなった。思い切り行けば4着までには残るかなと思って行ったけど、ちょうど5番(中本)も出てきたから。タイミングが合って、一度止めてしまった。最近予選では悪いとこがよく出ますね…」

 中団確保から先まくりを打った中本匠栄が山口貴嗣の追撃を振り切り2着に食い込んだ。

 「(離れた)小橋さんに下りられないように注意してた。そしたらすくって行ってくれたんで、大のとこまで行けて展開が向きましたね。石丸さんにかぶってからじゃ遅いので先に行った。まくれたんでよかったです」

 山口貴嗣は中本を交わせず苦笑い。

 「自分でも抜いたと思ったけどね。今日は道中から余裕がなかった。風が出てきて重くなってたし、要所で口が空いたのも効きました」

 

6R


 臼井昌巨が後ろから上昇して、中団の新山響平にフタをすると、再度踏み込み打鐘で前に出る。新山は2センターから巻き返すが、加藤圭一が離れ、岸澤賢太が番手にスイッチ。岸澤はそのまま付け切ると、直線で差し切った。

 「番手に入れたのが大きかったですね。(加藤が離れることは)展開次第ではあると思っていました。いつもなら、そこで見てしまっているんですけど、今回は瞬時に反応できました。バックでも余裕はあったし、脚も溜まっていたんで4コーナーからでいいかなと。予選で1着は1年くらいなかったと思います。まさかこのメンバーで1着とは驚きですね」

 注目のルーキー新山響平は、2着で二次予選に進んだ。

 「順番が来たら行くって組み立てでした。最後の踏み直しがイマイチですね。後ろが離れたのは見えてなかったです。出切ってからはいつも通りのペースでいったけどダメでした。(緊張は)思ったほどなかったです」

 

7R


 菅原裕太は赤板から前に出ると、永井清史が7番手に下げきったのを確認して打鐘からペースを上げる。中団から先に仕掛けた片岡迪之は丸山啓一のブロックで止まったが、3コーナーから外に持ち出した永井清史が鮮やかに大外を突き抜けた。

 「もうちょっと早めに行ければよかったけどね。詰まった1コーナーでペースに入れちゃったし、打鐘の3コーナー(で行くの)も考えたけど、前が踏んだので難しかった。それでも行けてるんで悪くはないです」

 逃げた菅原裕太は2着に粘る大健闘。初戦の宇都宮でつかんだ手応えをしっかりと結果に結びつけた。

 「自分が先に出たけど、あとは踏んでないと(別線が)来るんで。一瞬だけ流して、あとは1周半行きました。自分でもよかったと思う。確定板にのれたし、前回の宇都宮でしっかりどこでくるかとか分かったんで上手く走れました」

 

8R


 吉澤純平が力の違いを見せ付けて勝利した。レースは先に前に出た高間悠平を、吉澤が叩き打鐘の2センターでレースを掌握。そのまま別線をシャットアウトすると、後続の追撃も凌ぎ逃げ切った。

 「先行しやすかったですね。もうちょっと踏まされるかなと思ったけど。ただ、高間さんの動きもあって、(最終ホームで)踏むタイミングを迷いました。(バンクは)重かったです。風もあったけど、走っていたらどっちから吹いているかわからなくなりました。前回から10日くらい空いているんで、緊張もありましたね。明日は思い切りいきたい」

 番手の柴田洋輔は直線で吉澤に迫るも、交わせず2着。

 「あれで抜けないのはやばいですね。高間君をキメて脚にきちゃいました。吉澤君は前回付けた時も強力でしたけど、今日は踏み直しがすごかった。なんとか勝ち上がれて良かったです」

 

9R


 前受けの稲毛健太は斬りに来た徳永哲人、中途半端に押さえようとした鈴木謙二を打鐘過ぎからまとめて突っ張る。番手の中野彰人、離れながらも奥谷広巳が続いて近畿ワンツースリー。逃げた稲毛が押し切った。

 「遅ければ突っ張ると決めてました。迷って負けるより行って負けるほうがと思ってたので。カマシだったら自分か中野さん、突っ張ったほうが(ラインで)綺麗に決まると思ってた。落ち着いて走れましたね。体も大丈夫そうです」

 しっかり続いた中野彰人は安どの表情を浮かべる。

 「緊張感はありました。突っ張るとは思ったけど、ひとつのラインかなと思ったら全部行ったんで。抜けないですね。まだ体も痛いけど気持ちで頑張ります」

 離れながらも地元コンビを追った奥谷広巳は何とか3着を死守した。

 「1コーナーで(鈴木謙二をけん制した)中野君の内に差し込んで、戻るのを待ってたら遅れてしまった。3コーナーで一瞬だけ休んで、あとは近回り、近回りで行った。お客さんに怒られるところでしたね」

 

10R


松浦悠士選手

 シード組による初日特選の一つ目は松浦悠士(写真)が制した。レースは、後ろ攻めから動いた井上昌己を飯野祐太が打鐘で叩き先行策に出る。単騎の松浦は北勢に続くと、佐藤康紀をすくい3番手を奪取。最終ホームで郡司浩平が反撃に出るが、山崎芳仁がこれを大きくブロック。すると、松浦は空いたコースをタテに踏んでまくりに出る。逃げる飯野を4コーナーで捕らえ1着となった。

 「思った通りの展開になりました。番手か3番手にいくか考えていましたね。でも、山崎さんがあんなにいくとは思わなくて、少し待っていたんですけど、戻ってこないと思って自分で行きました。きつかったですね。自分が1着で一番びっくりしています」

 郡司は山崎のブロックを乗り越えるが、松浦に退かされ万事休す。すると、郡司ライン3番手の稲村成浩は、内コースに進路を変更すると、直線で伸びて2着に入った。

 「山崎君のけん制がなければ郡司君がいっていたスピードでしたね。自分は内にいっただけなんで。郡司君が仕掛けてくれたおかげです。正月のスタート(1月平)がつまずいたんで、今回は良かった」

 神山拓弥は目標の郡司が不発とみるや、松浦にスイッチ。3着に入線し、二日目の優秀に駒を進めた。

 「郡司君が行っちゃう感じでしたね。山崎さんがスピード差があったのに止めにいったんで、郡司君が引っかかってしまった。でも、その後も郡司君が踏んでくれてたおかげで3着に入れました。自分はダッシュに離れる感じもしなかったし、悪い中でも良い感じが出てきています」

 

11R


田中晴基選手

 松川高大が打鐘から主導権を握ると中団外の田中晴基、内藤秀久は中団取りに作戦を切り替える。2人で内を締め込むと、からんだ武田豊樹が落車。まくり切った田中晴基(写真)は内藤とともに審議対象になったが、セーフの結果に胸をなでおろす。

 「あの上を行きたかったけど、(松川が)けっこう踏んだので。武田さんが空いてたんで入れると思って下りたはいいけどガシャンといってやっちゃったと思いました。まくりはけっこう出がよかったと思います。小倉さんのブロックを避けれたんでね。小倉さんはいつかああなりたいっていう僕の目標なんで」

 内藤秀久が続いて南関ワンツーが決まったが、武田の落車があっては手放しで喜べない。

 「僕と晴基の(中団を)取ろうという意思が合致して武田さんを転ばせてしまった。結果は相互(接触)だけど後味は悪いんで。残りの1周は上の空になってました。晴基のまくりにもついて行けてないから望月(裕一郎)さんにも迷惑をかけました」

 望月を飛ばしてまくった二人を追った小倉竜二が3着に食い込んだ。

 「キツか~。2周から踏んだり止めたりで僕の苦手なパターンになった。まくりも(3人の)間隔があったしスピードも違ったのでタイミングが取りづらかった。悪ければ飛びつけず一杯だったと思うし、ノリ(佐々木則幸)にも行かれてないんでヨシとします」

 

12R


西岡正一選手

 後ろから上昇した菊地圭尚を鈴木裕が押さえ打鐘でハナに立つ。しかし、鈴木ラインに続いた稲垣裕之が、2センターから巻き返して強引に主導権を奪取。後ろの村上義弘が離れて単騎となるも、そのまま後続を突き放して快勝した。

 「今年一発目で気合いは入っていました。でも、鈴木君がメイチで駆けて、厳しい展開になりましたね。もうちょっと楽にレースを運べたら良かったけど。相手も警戒していたし、付きずらい仕掛けになってしまいました。優秀はラインで決まるように」

 近畿3番手の西岡正一(写真)は、鈴木が村上をブロックした隙にインを突き2着に入った。

 「(稲垣の)出足がすごかったし、強烈でしたね。(自分は)村上さんがダメだと思って内に行かせてもらいました。自転車を替えたんですけど、感じはわからない。でも、回しづらいですね」

 後方から仕掛けた柴崎淳は前団をまくれず不発。しかし、惰性をもらった近藤龍徳が空いたコースをすり抜け3着を確保した。

 「淳さんが連れていってくれたおかげです。スピードさえもらえれば、あとはどこに突っ込むかの問題。コースもしっかり見えました。でも、3着に入れてびっくりしています。シューズを替えたのが良かったのかな」

 

1月10日

検車場レポート

6R


井上昌己選手

 大久保直也、松川高大の順で前に出ると、その上を吉澤純平が叩き最終ホーム前に主導権を握る。6番手の大久保が2コーナーから反撃するも、2車進むのがやっと。松川も2センターから仕掛けるが、吉澤が踏み直して押し切った。

 「出るのに結構踏まされたけど、出切ってからは自分のペースで駆けられました。きつかったです。風も強いんで、まくりもきついかなと思って。思い切りいったのが良かったと思います。最低でも準決に乗ろうと考えていたので、ノルマはクリアできました。準決はもっと強い選手が相手なので、力を出し切れるように」

 松川に付けた井上昌己(写真)が、直線で鋭く伸びて2着に入った。

 「松川君が前々に攻めてくれたおかげ。最後も、松川君が仕掛けてから踏もうと。(腰を痛めたが)乗っている方がまだ楽ですね」

 番手の浦川尊明は井上に交わされるも、何とか3着を確保した。

 「(鈴木)竜士も売り出し中だけど、純平もすごい。バックから誰も来れないと思っていた。(自分は)追いかけながらだったんで、きつかったね。修正しないと」

 

7R


島野浩司選手

 永井清史が落ち着いたレース運び。赤板から前に出ると、打鐘過ぎに内から山中秀将に来られた飯野祐太が内を締めっきりになると最終ホームまで中バンクに上がって、そこから一気に主導権。これで番手絶好になった島野浩司(写真)が永井を鋭くとらえた。

 「永井が落ち着いて駆けてくれた。ラスト1周強ダッシュで、すごいかかりでしたよ。いい展開になりましたね。後ろ攻めじゃないほうがいいなと思ってたけど、逆によかった。最後も抜けたし、(状態は)いいですね」

 中部ラインの動きに続いた三宅伸が外を伸びて2着に突っ込んだ。

 「昨日とは全然、馬場が違った。軽かったですね。バックで間を空けてニュートラルに入れられるなんて、ここ10年来ないからね。余裕があるだけ最近は違いますね」

 永井清史も「後ろの状況は見えてました」と落ち着いた仕掛けでレースを作った。

 「内だけすくわれないように。飯野が来てもたぶん合わせられると思ってた。明日も頑張ります」

 

8R


郡司浩平選手

 細切れ戦らしく隊列が激しく入れ替わり、打鐘で前に出た坂本周輝がそのままペースで駆ける。一本棒で最終ホームを通過すると、6番手の郡司浩平(写真)が2コーナーからスパート。抜群のスピードで前団に迫ると、菊地圭尚のブロックも乗り越え、まくり切った。

 「前に森川(大輔)さんがいたので、タイミングを見てと思って。いつもよりワンテンポ仕掛けが遅くなってしまいました。菊地さんのブロックもまともにもらわなくて良かったです。反応が良いですね。あとは顔見せでも重かったので、先行したときにどれくらいもつか」

 森川大輔は郡司を追う形で仕掛け、2着に入った。

 「最終ホームで詰まったりして態勢が整わなかったですね。郡司君の仕掛けに反応しなきゃと思ったけど、追っかける形に。先にまくれれば良かったけど、その余裕はなかったです。でも、勝ち上がれたし、今日の方が伸びているので良くなったと思う」

 最終バック8番手の津村洸次郎だったが、外コースを強襲して3着。ギリギリで勝ち上がりを決めた。

 「自分的にはカマさないと思ったけど、無理矢理いっても自分たちはないなと。郡司さんがいったところを行こうと思って。煽りもあって(きつかった)。でも、伸びたし、何とか3着に届いて良かった」

9R


石丸寛之選手

 青板バックからレースは動き始め、新山響平が鈴木裕を強引に叩くと、鈴木裕は新山の番手で粘る。最終ホームで鈴木裕をキメた山崎芳仁が番手を死守したが、石丸寛之のまくりには対応できず。そのまままくり切った石丸寛之(写真)が青板周回から始まった消耗戦を制した。

 「今日は鈴木裕のヤル気をどれだけ出さすかだったけどね。あんなに早くから始まるとは思わなかった。(ホームで)鈴木が下がって来たので、もう誰も出てくるやつはいないと思ってスレスレを行った。あとはセンターでニュートラルに入れて最後の脚を残してました。奇跡や(笑)」

 鈴木誠後位から外を回した成田健児が2着に強襲した。

 「鈴木(裕)君は出られたら粘るって言ってたし、スイッチが入ってましたね。最後は必死なだけでした。どこを踏んだかも覚えてないくらい。まあ僕が一番サラ脚と言えばサラ脚でしたからね」

 3着で準決勝進出を決めた佐々木則幸も破顔一笑。レース後は「これはデカイ」を連呼した。

 「離れたらいかんと思って、マルさん(石丸)のケツしか見てなかった。8番手だったから、長いし遠かったですね。まくり切ったと思ったらまだ内に山崎がおるん?と思った。勝ち上がれてよかったです」

 

10R


東口善朋選手

 中団の中野彰人が橋本智昭に合わせて上昇するも、前受けの岸澤賢太が出させない。中野は一旦元の位置に戻るが、後方から踏み込んだ橋本智昭に合わせ再度アタック。しかし、岸澤がこれを突っ張り不発に終わる。目標が力尽きた東口善朋は5番手に降りると、最終2コーナーから自力に転じる。だが、単騎の柴崎淳が東口を目掛けてスパート。大外を一気にまくって白星をさらった。

 「作戦は特に決めていなかったです。みんな8番(橋本智昭)の後ろで粘ると思っていて、その時にどうしようかなと。(最終ホームで)竹内(智彦)さんが降りてきて、変に併走してもと思って(入れました)。東口さんもモコモコしていたし、付いていかず目掛けていこうと。冷静にいけたと思います」

 地元の東口善朋(写真)は柴崎に屈するも、2着で準決勝に進出した。

 「後輩の頑張りに尽きる。中野の気持ちが伝わって届いたと思います。ホームでは無我夢中で、とにかく3着までには入ろうと思って走らせてもらった。現状の力を出して、やれることをやろうと。負けれないレースだったし、展開も展開だったんで、必死でした」

 番手の柴田洋輔が直線で岸澤を交わして3着に入る。

 「(作戦は)中野に先に斬られたらないと思ったので、中野だけは出させないようにと。でも、まさか全部突っ張るとは思わなかったです。ドキドキしました。今日は重かったので、修正できれば」

11R


新井秀明選手

 菅原裕太が中団の稲毛健太にフタをすると、前受けの中本匠栄は赤板ホームから誘導との車間を空けはじめる。7番手に下げた稲毛は打鐘で前に出た菅原をすかさず叩いて主導権を奪う。近畿ラインの動きに続いた中本がバックからまくり上げるが不発。この後ろから新井秀明(写真)が直線一気に突き抜けた。

 「匠栄のおかげ。いつも頑張ってくれるんで頼もしいですね。出ないかなと思ったし、アタマまで届くとは思わなかった。久々の1着ですね。直近4カ月の勝率がゼロだったんでようやくですよ」

 菅原を力でねじ伏せた稲毛健太は末よく2着に粘った。

 「6番(菅原)のヤル気に付き合わなしゃーないと思ってました。村上さんが後ろでまくりに構える気はなかったし、行ってどこまで行けるか。まくりで勝っても準決勝で勝たんと。(勝負は)明日ですね」

 稲毛マークの村上義弘は3着。初日に落車したダメージもあるのか、直線で伸びを欠いた。

 「健太は平安賞のときも頑張ってくれたし、今回はアイツの地元でしっかり頑張ろうと。抜けなかったのは脚、状態ですね。アイツも苦しそうだったけど、息を吹き返した感じでした」

 

12R


近藤龍徳選手

 優秀「熊野古道賞」は中近ラインで確定板を独占した。レースは後ろ攻めの神山拓弥が動いた上を、打鐘で稲垣裕之が叩いて主導権を握る。2センターから巻き返してきた田中晴基を合わせ切ると、そのまま別線をシャットアウト。最後は番手の西岡正一が好展開をモノにした。

 「稲垣がだいぶ早くいって、粘らせずに駆けてくれました。すごかったですね。お客さんの声援も嬉しかったです。フレームを替えて、今日はセッティングを修正したら感じが良くなった。差せているし、準決もこのセッティングで」

 稲垣裕之は打鐘から1周半踏んで2着。力強い走りでファンを沸かせた。

 「混戦を作ろうとする選手ばかりなので、できるだけ一本棒を作ろうと。田中君のスピードも良くて、合わせるので精一杯。風は気にならなかったけど、思ったより重たかったですね。でも、気持ちも入っているし、疲れもないです」

 近藤龍徳(写真)は直線で全力勝負も3着。

 「付いていて余裕はありました。強かったですね。最後は外を踏んでしまうと、後ろからこられてしまうので、締めながら。それで抜ければ良いですけど、前の2人も脚がありますし。でも、シューズを替えてから調子が良いですね。体も軽いです」

 田中ラインに続いた松浦悠士は2コーナーから仕掛けるも、4着までが精一杯。

 「今日は何もできなくて悔しいですね。内容は0点だと思っています。後手を踏んだらまくれないので、稲垣さんが逃げた時点で番手か、3番手にいないと。勉強になったし、決勝に上がって、もう一度戦いたい」

 

 

1月11日

検車場レポート

10R


森川大輔選手

松浦悠士選手

 後ろ攻めの森川大輔が動くと、郡司浩平が押さえて前に出る。後方から津村洸次郎が巻き返すが、郡司もピッチを上げて抵抗。津村はスピードが合ってしまい不発に。しかし、津村を追った森川大輔(写真)が大外を一気にまくっていく。内藤秀久のブロックも乗り越えると、ゴール寸前で郡司を交わし1着を手にした。
 「本当は初手で中団くらいにいて、叩きにいきたかったけど、車番も悪くて。レース中も、どのタイミングでいくか悩みながらでしたね。難しかったです。津村がきたのがわかったので、すぐ反応しました。まさか1着とは。初日、2日目と良くなかったけど、今日の感じは良かった。記念の決勝は(15年の)福井以来です」
 逃げた郡司浩平は強靭な粘りを発揮して2着に残った。
 「内藤さんが後ろにいてくれたから安心して先行できました。残れて自信になったし、駆けた感じも良かったです。去年は一つの目標として記念を優出することだったんですけど、それが去年の12月(伊東記念)に達成できた。今年はもう去年の目標に並べました。今年はもう一つ上の目標に。決勝は優勝を意識せずに、いつも通りのレースをすれば結果はついてくると思います」
 松浦悠士(写真)は森川を追う形で仕掛けると、内藤の抵抗も凌いで3着。初の記念決勝に駒を進めた。
 「レース内容が悪い。自分だけのレースになってしまいました。もっと早くに津村が動くと思っていたけど、行かなかったので、ちょっと組み立てがズレましたね。最後は余裕もあったし、手応え的にアタマまでいけると思ったけど。内藤さんの一発が効きましたね。でも、昨日よりは状態は良い。踏んだ感触も良いです。決勝は楽しみたい」
 永井清史は打鐘過ぎ4コーナーから前と口が空いたのが致命的だった。仕掛けた森川を必死で追いかけようとしたが、差は詰まらず4着まで。
 「津村が来てるなと思って見てたら前が踏んで行ってしまった。後ろは難しいですね。もったいなかったです」

11R


稲垣裕之選手

東口善朋選手

 稲垣裕之(写真)が力の力をまざまざと見せ付けた。前受けから突っ張りに行ったが、吉澤純平が強引に叩くと稲垣は冷静に4番手を確保。バック手前からまくってラインで上位を独占した。
 「今日は先行基本で、緩めてたら突っ張りもと思って踏んだけど吉澤君も踏んだんで。あれぐらい踏んだら大体突っ張れるんだけどね。細かい駆け引きもあったし、自力同士の勝負としては面白かったと思う。ホームで突っ掛かってしまって、あそこは吉澤君も落ち着いて駆けてましたね。自分のタイミングではなかったけど踏み込めたしすごく調子はいい。グランプリユニフォームがいい緊張感を与えてくれて、すごい集中して走れてます」
 東口善朋(写真)は稲垣の仕掛けにピタリと続いて3年ぶりの地元記念優出を決めた。
 「よかったです。3人で決まったというのが何より。中団4番手が取れたし、あとは離れたらいかん。稲垣さんが行くのは分かってたし、西岡さんにも迷惑がかかる。そこだけはしっかりしようと思ってました。この状態で何とか決勝に乗った感じ。でも乗ったというより、稲垣さんに連れてってもらったんですけどね」
 西岡正一は開口一番、「乗ったぁ…」と安どの表情を浮かべた。
 「すごいまくりやった。離れたらいかんと思ってたけど、感じよくついていけた。稲村(成浩)さんのブロックを乗り切ったら、次に小倉(竜二)さんの突っ込みも乗り切れた。フレームも初日は違和感があったけど、3日間で慣れてきました」
 真っ向勝負を挑んだ吉澤純平だったが稲垣に力負け。
 「もうちょっと頑張りたいって思ったけど甘かったですね。脚使ってから駆けたんけど、それでもやらなきゃと思ってた。中途半端だと突っ張られるし、(稲垣は)引くふりして来たんで余計な脚を使った。力負けですね」

12R


稲毛健太選手

田中晴基選手

 準決勝の最後は地元の稲毛健太(写真)が勝ち名乗りを上げた。レースは後ろ攻めの田中晴基が前に出ると、稲毛が後方からカマして主導権を握る。番手の村上義弘が車間を空けて援護すると、別線は手も足も出ず。最後は稲毛が村上との直線勝負も制して逃げ切った。

 「今日は2車でもいこうと思っていました。変に勝ちにこだわるより、思い切りいった方が良いと思って。出切ってからは、後ろで村上さんが車間を空けているのもわからなかったです。でも、最後まで踏み切れました。去年から色々試していた成果が今回に間に合った感じですね」

 好アシストした村上義弘は稲毛を抜けずも、存在感を十分に示した。

 「昨日よりメンバーが良いので、車間を切っとかんとと思ったら、足が一杯になってしまった。最後も目一杯抜きにいったけど、アカンかったね。稲毛が強かった」

 3番手を確保した田中晴基(写真)が、そのまま3着に流れ込んだ。

 「飛び付こうとしたら脚が一杯になってしまいました。余裕があればまくりにいけたけど。あと、タツ(近藤龍徳)の動きもわからなくて。3番手を取りにくるのかなと思ったけど。村上さんを後ろから見てて存在感を感じました」

 近藤龍徳は2センターから内コースを突くも4着まで。検車場に引き揚げてくると、悔しそうにレースを振り返る。

 「田中さんの上を、すかさずいけば良かったです。脚を使って位置を取ることにビビッてしまいました…。あれでは俺が前を回った意味がない。(柴崎)淳さんに迷惑をかけてしまいました」

 

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