わかやま競輪

WAKAYAMA KEIRIN

55#


  • GⅢ
  • 開設記念 和歌山グランプリ
  • 1.10Sat 11Sun 12Mon 13Tue

次回開催
F1
2/9 ・10 ・11

決勝戦レポート

武田 豊樹(茨城)

武田豊樹が15年をVスタート

 練習でともに汗を流す先輩を連れた津村洸次郎が全力で抵抗。グランプリ圧勝の武田豊樹といえども、鈴木謙太郎とのワンツーはたやすくなかった。先行態勢を取った津村に、打鐘の3コーナーから鈴木が反撃に出る。津村と鈴木の壮絶な踏み合いは半周近く続き、最終バックで鈴木が出切ったところで今度は稲毛健太のまくりが襲い掛かった。
 「きつかったね、今日は。(鈴木を残すのに)技術がいるし、必死だった」
 稲毛のまくりを阻むと、武田が空けたインではすでにからんでいた真崎新太郎、吉本卓仁に加え、内藤秀久までも斬り込む。最終4コーナーでは内藤に当たられ外に振られたが、武田は力を失うことはなかった。
 「稲毛君がなにも(脚を)使ってない状態なのはわかっていたし、絶対に来ると思った。内に入ってくる選手もたくさんいるから、それはしょうがない。(鈴木)謙太郎が頑張っていたんで」
 態勢を立て直した直線では、外の強襲にまで気を配る心憎さ。昨年のグランプリ覇者だけが袖を通すことに許されるチャンピオンユニフォームで武田が、ファンの期待に応え責務を全うした。
 「ファンからは自分から一番(車券が)売れてましたから。レースでの信用を得られてよかった。村上(義弘)君が立川記念で優勝していたし、やっぱり僕も村上君に続かないといけないと思った。グランプリを勝っての記念はしんどかったけど。そこを戦っていかないと、(自分が)終わっていってしまうんで。グランプリを勝っても、なんにも油断はなかったと思うし、また次ですね」
 ギア規制が実施された今期の初戦は、まさかの8着スタート。不安もつぶやかれたが、終わってみれば2日目以降を3連勝で圧巻のV。新興勢力の台頭を許すことなく、15年も武田が王座に君臨する。

 津村とのモガき合いを力でねじ伏せた鈴木謙太郎が、2次予選に次ぎ今シリーズ2度目の武田とワンツー。ラインのありがたみをしみじみと感じながら振り返る。
 「前を取らされると思っていたし、そこから力勝負しかないと思っていた。稲毛君を(福岡ラインの)3番手だけには入れないようにと思っていたんですけど、あそこで入れてしまった。それで武田さんが仕事しなきゃならなくなってしまった。武田さんを単独で番手回しながらの方が、ラインで決まる可能性は高いと思っていたんですけどね。あれだけ仕事をしてくれて、武田さんが1着でうれしい。準決は神山(雄一郎)さんに仕事をしてもらって、本当にラインのおかげだと思います」

 最終ホームで目標の小原太樹が稲毛との位置取り争いに負けると、内藤は切り替えて前へ前へと踏み込む。内藤が最終3コーナーから斬り込むと、続いた渡辺晴智は外を踏んで横一線の2着争いに加わる。鈴木に微差及ばずも3着に入線した。
 「内藤が僕を付けているってことで気を遣って走ってくれた。そこからも突っ込んでいってくれたし、自分はラインのおかげ」

 小原とのポジション争いで脚力を消耗した稲毛健太だったが、地元の意地でまくり上げる。好スピードで前団に迫ったものの、最後は武田のけん制で力尽き4着。
 「8番(小原)とやってしまった。それで(脚を)溜めようと思ったけど、溜められなかった。あそこは譲れないところだし、ムキになってしまった。(まくりの)進み具合も悪くなかったけど…」

 最終ホームで鈴木との間合いを図っていた吉本卓仁は、津村と2車のラインで苦渋の選択。発進をちゅうちょ。それでも引き揚げ来ると、後輩とのレースに感慨深げに振り返る。
 「(最終)ホームから出て行かなきゃいけなかったですかね…。出て行けば自分1車だし、それで1周は長いと思った。でも、こうやって(前を)任せる後輩が、久留米から出てきたのはうれしいですよ」

レース経過

 初手は鈴木謙太郎ー武田豊樹ー真崎新太郎、津村洸次郎ー吉本卓仁、小原太樹ー内藤秀久ー渡辺晴智、稲毛健太の順で並んだ。動きは青板周回の2センターからで、小原が上昇して前を押さえると、鈴木はすぐに車を下げる。小原は誘導を下ろして先頭に立つと、今度は打鐘で津村が叩いてハナに立つ。すると、すかさず鈴木も反撃を開始し、両者で踏み合う展開に。最終ホームを通過し、両者の攻防は鈴木がやや優位も、モガキ合いは続く。すると、稲毛が満を持してバックからスパート。しかし、武田が余裕を持って外をブロックにいくと稲毛は2センターで力尽きた。この動きに反応した吉本、内藤が空いたコースを狙い、さらに阻止する真崎でもつれたが、武田はしっかり内を締め、直線で追い込んで優勝を手にした。津村はバックで一杯となる一方、鈴木が粘りを発揮して2着。渡辺が直線外を伸びて3着に入った。

 

 

 

 

 

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
1 武田 豊樹 41 茨城 88 SS 12.2
4 鈴木謙太郎 30 茨城 90 S2 2身 12.5 B
5 渡辺 晴智 41 静岡 73 S1 微差 12.1
2 稲毛 健太 25 和歌 97 S1 1/2輪 12.4
9 真崎新太郎 36 栃木 85 S1 1/2輪 12.4
7 内藤 秀久 32 神奈 89 S1 3/4輪 12.3
3 吉本 卓仁 31 福岡 89 S1 2身 12.6
8 小原 太樹 26 神奈 95 S2 7身
6 津村洸次郎 23 福岡 101 S2 1身 13.5

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