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富山競輪

TOYAMA KEIRIN

46#

決勝戦レポート

南修二(大阪・88期)

大波乱で南修二が記念初V

 敗者戦で落車が続いて波乱の1日となったが、さらに、最後の最後に大アクシデントが待っていた。今節絶好調の近藤隆司と、V筆頭の脇本雄太の力勝負に場内は沸いたが、最終2センターの落車でレースが吹き飛んだ。さらに、1着入線の山田英明が内抜きで痛恨の失格。南修二に思わぬ形で記念初Vが舞い込んだ。
 「抜けてないし、落車もあったんで実感はあまりないですね。今日はああいう展開になるのは想定してました。最後、脇本君が苦しそうにしてたんで内を行かせてもらしました。落車を避けるのはやってできるものではないけど、コースに入った時点で前に踏むしかないので。脇本君が頑張ってくれたし、3、4番手を固めてくれたおかげ。自分の力だけではないので。でも、これを機にG1、G2も頑張っていきたい。誰と言わず、近畿は皆強いんで、少しでも追い付いていかないと」

 山田追走から、相川永伍がこちらも繰り上がって2着。初優出で表彰台入り。
 「今日は山田さんは位置取りが上手いし、とりあえずそこに付いて行って様子を見ようと思ってました。自分で仕掛けられればよかったけど、山田さんも行く雰囲気があったので。だた付いて行っただけだったけど、こういう舞台を経験できてよかったです」

 近藤隆司は果敢に逃げたが、結果は実らず。
 「早めに押さえないと突っ張られると思ったんで。赤板で(誘導を)斬ってから要所要所で上手く踏めたと思うけど、最後に飲み込まれたので。でも力を出し切れたので、次に繋がるレースはできたと思います」

 山田英明は固唾をのんで審議を待ったが、判定はアウト。記念初Vは幻と消えた。
 「バックで仕掛けようと思えば行けたけど、五十嵐さんの番手まくりと思ったんで。外を行けないし、内を行ったのは一か八かだった。厳しいけど仕方ない。自分で仕掛けられなかったことに悔いが残ります」

 脇本雄太は体調不十分のなか、力勝負をして納得の様子。  
 「(誘導を切ると)失格ラインの前に押さえにくるとは思わなかった。すぐに引いても巻き返しても持たないんで、ギリギリまで待ってから。切らせておいて、行けるところからのタイミングで。(落車を)避けるのでいっぱいだったし焦りました」

 川木敬太も勝負所でアクシデントでは致し方なし。
 「乗り上げましたよ。脇本君は止まった感じがしたけど、落車がなくても僕もその時点で脚はいっぱいだった。落車しなくてよかったです」

  • 優勝者の写真です
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レース経過

 別線の様子をうかがいながら、南修二が誘導を追って中近ラインが前団に構える。脇本雄太に南—川木敬大—志智俊夫。山田英明、相川永伍と単騎の2人が続いて、近藤隆司—五十嵐力—松坂英司の南関勢が後方に待機。
 7番手の近藤は早めに動き出して、青板手前ではすでに脇本に併せ込む。脇本との併走から近藤は、赤板手前で誘導を切って先行態勢。近藤に五十嵐—松坂と出切り、切り替えた山田、相川まですんなりと続き脇本は6番手。後続を一本棒にして、近藤が打鐘からグングンと加速して逃げる。
 最終ホームを通過し、空いた車間を詰める勢いで6番手から脇本が巻き返す。山田、相川は動けず、脇本が前団に迫りバックを迎える。逃げる近藤との車間を切った五十嵐は、脇本のまくりに合わせて詰めるが3コーナー過ぎに近藤と接触して落車。松坂が乗り上げて、外に浮いた脇本はいっぱい。落車を避けながら斬り込んだ南は、直線の入り口で進路を近藤の外に取り追い込む。一方、南に押し込まれた山田が、近藤の内を踏み込む。近藤を挟んで南、山田の攻防は、内の山田に軍配が上がるも内側追い抜きで1着失格。南が繰り上がり記念V。中団から差し脚を伸ばした相川が2着に入り、逃げた近藤が3着。

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 5  修二 大阪 88期 S1 9.4 追込み
2 6 相川 永伍 埼玉 95期 S1 1B 9.4 追込み
3 4 近藤 隆司 千葉 90期 S2 1/4W 10 H B
4 8 川木 敬大 兵庫 84期 S2 2B 9.6
5 1 脇本 雄太 福井 94期 S1 1B 9.9
6 9 志智 俊夫 岐阜 70期 S1 6B 10.2
7 2 松坂 英司 神奈川 82期 S1 0
3 山田 英明 佐賀 89期 S1 0
7 五十嵐  神奈川 87期 S1 0