とりで競輪

TORIDE KEIRIN

23#


2月15日

検車場レポート

1R


中井俊亮選手

 オープニングレースの1番車に抜てきされたのは中井俊亮(写真)だ。昨年の後半戦から急成長を遂げた近畿のホープ。自慢の先行力で風を切る。

 「成績は徐々に上がってきているし、力もついてきていると思います。でも、まだ上位の選手とは差がある。ミスも多いので、そこが課題ですね。前回の地元記念も2日目に失敗しました。終わってからしっかり練習はできました。感じはよかったです。自分のできることをしっかりやるつもり。集中して走って、初日をクリアしたいですね」

 守澤太志は前回奈良記念の最終日に落車失格。気持ちを切り替えて、今年最初のG1戦に挑む。

 「ケガは大したことなかったんですけど、体のバランスが崩れたので、しっかりケアをしてきました。練習は軽く乗った程度ですが、大丈夫だと思います。明日は根本(哲吏)君と一緒ですね。高校、大学が同じで同級生なんですよ。信頼して付いていきます」

 

2R


杉森輝大選手

 杉森輝大(写真)が地元のトップバッターとして登場。今年1月に初のS級1班に昇格。大一番に照準を合わせて、抜かりなく仕上げてきた。

 「このためにやってきたので、しっかりいいレースをしたいですね。前回の向日町は準決勝でフレームを元に戻して、感じはよかったです。万全の態勢で戦えるのかなって思ってます。自力でしっかり力を出し切るレースをします」

 神山拓弥は昨年の終盤戦から好調を持続。地元の杉森と好連係を決める。

 「調子も成績もよくなってきてますね。でも、それで結果が出るかどうかは。こればっかりは運もありますからね。練習は普通にやってきたし、状態は変わらずいいですね。杉森さんに任せて頑張ります」

 松岡貴久は1月の千葉、豊橋でF1を連覇したが、前回前橋の決勝で落車してしまった。

 「ケガは全体的な打撲と擦過傷。もう問題ないです。自転車はどうか分からないけど。落車後なんで、淡々と感じよく走れれば。それで結果が出てくれるといいですね」

 

3R


和田真久留選手

 和田真久留(写真)は奈良記念で惜しくも決勝進出を逃したが、気配は悪くなかった。

 「奈良記念は追加でした。準決勝は力勝負ができたけど、ちょっと末が足りなかったですね。内容のある走りができたんですが、それに調子が追いついてない感じでした。終わってからはそんなに変わったこともせずに、普通に練習してきました。調子は前回よりもいいと思います。結果を出したいですね」

 坂本貴史は各地でパワフルな走りを見せている。久々のG1参戦でファンにアピールする。

 「最近の調子はいいですね。今は競輪学校に冬期移動していて、いい練習ができているし、感じもよかったです。G1は寛仁親王牌以来なので、しっかり頑張りたいですね。相手のことはあまり気にせずに、自分のレースをしっかりして勝てるように」

 

4R


芦澤大輔選手

 芦澤大輔(写真)は直前の大宮で見事に優勝。好ムードのなかで地元の大一番を迎えた。自然体で4日間シリーズを戦い抜く。

 「(全日本選抜の)選考期間からここまで、あっという間でした。ここまできたら、なるようにしかならないですから。何を望むわけでもなく、いいレースができれば。前回の大宮は余裕を持って踏めていたし、感じはよかったです。いつもどおりの感じで臨みます」

 横山尚則は地元で待望のG1デビュー。チャレンジャー精神でぶつかっていく。

 「初めてのG1で緊張するけど、やれることをしっかりやってアピールしたいですね。気合が空回りだけはしないようにします。前回の大宮が終わってから吉田(拓矢)君とバンクでずっと一緒に練習して、お互いに仕上がっていると思います。積極的なレースで持ち味を出したいです」

 北津留翼は年頭の立川記念を制覇。続く大宮の災害復興支援レースで優勝を飾ったが、その後は成績が下降線をたどっている。

 「運がよくて結果が出ていただけですからね。体は悪くないし、調子は一緒ですね。前回の岐阜が終わって、次の日にアマチュアの大会に出場したので、今回は実質、中2日なんです。疲れが取れてくれるといいですね」

 

5R


菅田壱道選手

 菅田壱道(写真)は1月小倉で早くも今年2度目の優勝を飾るなど、スピードが冴え渡っている。北日本の先頭を任されたここは自力で持ち味を出し切る。

 「小倉は前で(坂本)貴史が頑張ってくれたおかげですね。最近はうまく走れているし、力も出し切れている。前回の久留米の前に沖縄合宿に行って、だいぶいい練習ができたので、感じはいいですね。飯野(祐太)さんに任せてもらったので、前でしっかり頑張ります」

 松浦悠士は奈良記念をインフルエンザで欠場。体調面の不安は気持ちでカバーする。

 「インフルエンザで体重が落ちて、練習でもどうかなっていう感じですね。自力を出せるかは怪しい。別線がやり合ってくれれば出ると思うんですが…。ヨコがメインで位置取り重視でいきます。中団にはこだわるし、1車でも前にという気持ちで走ります」

 渡邉雄太は前回防府の初日に落車。体はきっちりケアしてきた。

 「ケガは打撲と擦過傷。ケアをしてきて1週間ぐらい乗ってきたので大丈夫です。練習の感じは普通でした。防府の前の大宮記念よりはいいと思います」

 

6R


近藤隆司選手

 近藤隆司(写真)は相変わらず破壊力抜群の攻めを披露している。昨年の全日本選抜ではG1初優出。ブレイクのきっかけとなった大会でその再現を狙う。

 「昨年はギリギリで勝ち上がって、準決勝は単騎でカマして1着でした。G1はお祭りみたいなものですからね。今回も勝ち上がって盛り上がりたいです。前回の大宮はちょっと体調がよくなかった。今回のほうが全然いいですね。まずは明日、しっかりと勝ち上がれるように」

 池田勇人は昨年8月の松戸オールスター以来、半年ぶりのG1出場だ。強豪相手にフルパワーを発揮する。

 「前回の久留米は決勝で負けて悔しさが残りますね。最近はレースの読み違えとかで負けているけど、大叩きはしていない。組み立てさえうまくいけば結果は出ています。先月末にギックリ腰になったんですが、久留米で感触はつかめました。古屋(琢晶)君とは別になっちゃうけど自力で頑張ります」

 

7R


石井秀治選手

 石井秀治(写真)は1月奈良の初日特選で1着。2日目以降をインフルエンザで欠場したが、もう影響はない。

 「奈良でインフルエンザになって、その直後の開催も欠場しました。だいぶ間隔が空いたけど、しっかり練習はできたので、奈良のときよりもパワーアップしていると思います。レース勘だけが心配ですね」

 海老根恵太は1月平記念の準決勝で落車。今回が復帰戦になる。

 「ケガは擦過傷ぐらい。しっかりケアしてきたので、問題ないと思います。練習はいつもどおりにやってきました。去年はG1の決勝に乗れなかったので、今年は乗りたいですね。石井君が強いので、しっかり付いていきます」

 バック数が一番多いのは松岡篤哉だ。相性のいい取手で積極果敢に攻める。

 「1月はノロウイルスにかかって、ずっと休んでました。前回の大垣が復帰戦だったんですけど、思ったより動けていたし、悪くないですね。1回走ったぶん、今回のほうがいいと思います。取手は走りやすくて、イメージがいいですね。しっかり自分のレースをします」

 

8R


古性優作選手

 近畿を代表する機動型、古性優作(写真)が中心となる。昨年は寛仁親王牌でG1初優出すると、12月の地元岸和田で記念初Vを達成。今年もG戦線をにぎわせる。

 「(1月の)平記念で落車したけど、思ったよりもダメージがありましたね。でも、(次の2月)岐阜を走ってみて、自分の状態が分かったので。しっかりケアもしてきました。感覚のズレがあったけど、そこを意識してやってきました」

 立ち向かうのは佐藤友和、高橋陽介の北日本勢。明日は高橋が番手回り。

 「今までは前も後ろもあります。自分が前が多かったけど、友和君が頑張ってくれるって言うので任せます。僕は1月末に(違反点のペナルティーで)黄檗山に行ったあと、ちょっと腰痛が出てしまい、1本(松山を)欠場したけど、練習はしっかりできました。今年に入ってずっと調整なしだったけど、今回はG1に向けて調整できたし、仕上がってます。疲れも抜けたし今回は踏めると思います」

 南関勢の軸は岡村潤。昨年11月の武雄で落車して鎖骨を骨折したが、今年に入り復調急だ。

 「前回(奈良記念準V)は南関のそれぞれが仕事をしての結果だったのでよかった。僕は落車してから、走るたびに良くなってます」

 

9R


新山響平選手

 予選の最後は輪界のニュースター・新山響平(写真)に注目が集まる。昨年G1ラストの競輪祭で見事決勝に進出。今年初のG1で連続優出を目指す。

 「前回の平記念で新車を使って感触よく踏めました。今回も同じもので、前回からさらに乗りやすくなってます。感触的には後がかりで、押さえ先行に向いている感じ。今回も冬期移動先の競輪学校で良い練習ができました」

 新山の番手回りを引き当てたのは山崎芳仁。1月松山記念、2月奈良記念と連続優出し、リズムが良い。

 「奈良が終わってからはいつも通り普通に練習してきました。体調を整える感じで。仕上がりはいつもと変わらないけど、最近は流れが良いので。僕はとにかく一戦一戦を頑張るだけ。今回も決勝に乗れれば」

 対戦するのは山中秀将。前回の平記念は79着で途中欠場。不安を残しての本番となるが、本人は楽観視する。

 「前回、調子自体は悪くなかったんですけどね。展開と自分の仕掛けが噛み合わなかっただけ。今回の方がいいと思うし、練習で上げてきたので。あとはレースの中で思い切って行けるか。気持ちだけです」

 

10R


渡邉一成選手

 ここからが特別選抜予選。2日目の「スタールビー賞」進出をかけて争うが、まずは昨年覇者の渡邉一成(写真)が登場する。

 「昨年1年間はあっという間に終わった感じでした。早くにグランプリ出場が決まって楽に走れた年でした。今年になって大宮記念は失敗して迷惑をかけてしまいました。でも、次の地元(平)記念を周りの力で優勝させてもらえました。そのあとはアジア選手権にインドまで行って10日に帰国したけど、体調を崩すことはなかったので。明日は新田君が強いので、油断せずについていきます」

 その新田祐大は1月の立川記念から久々の実戦となるが、練習で一層自信がついた様子。今年は自分の番と意気込む。

 「ナショナルチームのコーチ、監督が変わり1か月ちょっとの間、ずっとトレーニングしてました。良い感じでこなせましたし、ここに向けてのトレーニングではなかったけど、当たり前の様に優勝できるくらいに力がついているはず、ということなので」

 三谷竜生が臆することなく、新田に真っ向勝負を挑む。

 「前回(奈良記念)は(南関勢と)力勝負して(優勝が)獲れたら1番良かったのですけどね。ちょっと迷った部分もあって…。その辺を今回修正できていれば。地元記念が終わってから疲れが出たけど、前からこの日程は分かってたから問題はないです。気持ちの面も。この時期は毎年良い感じなので、今回も頑張りたいです」

 稲垣裕之は平記念を欠場して当所入り。昨年は決勝で落車失格しており、そのぶんも今年は意気込む。

 「大宮記念が終わってからは鎖骨のプレート取り除く手術をしました。ボルトが10本入ってたんですけど、そのうちの1本が少し抜けていたので、引っ掛かる感じが気になってたけど取れたので。多少傷口の痛みが残っているけど、異物感が取れたのがよかった。今年もう1回グランプリに乗りたいという気持ちが強いし、今年最初のG1も全力でいきます」

 

11R


平原康多選手

 地元の吉澤純平が関東ラインをけん引する。前回の2月奈良記念で落車し、本番を前に周囲をヒヤッとさせたが、元気良く検車入り。

 「怪我は左肩の擦過傷と、腰あたりの打撲。4、5日休んでから1週間練習しました。直前は武田さんとか皆でバンク練習しました。しっかりケアをしてから練習ができました。絶好調とまではいえないけど、その前までの貯金があると思うので」

 平原康多(写真)は今回、地元地区とはいえリラックスした様子で愛車を組み立てる。

 「自分の地元ではないので、大宮記念と違って緊張感はないですよ。いつもどおりって感じで。でも、そういう風に見られていると思うので、そこはしっかり走らないと。でも、番手回りは難しいですよね。(前が)ダメなら自分で(自力で)行きますけど。前を生かすも殺すも難しい。どこからレースがはじまるかってのもあるし、自分が支持されているから出ないといけないとか、色々と考えることがあるので。番手回りはこの先もずっと自分のテーマですね」

 深谷知広は奈良記念をはじめ、2場所を欠場して今回のG1戦となる。

 「立川のあとは色々と用事があったので忙しかったけど、練習はやることをやってきました。特別なことはやらずに、普通に練習してきました。取手はあまり走ったことがないのであまりイメージはないですね。とにかく、自分の走りをするだけ。内容を重視していきます」

 ビッグネームが連なるなか、郡司浩平も目立つ存在。昨年は高松宮杯の準Vをはじめ、1月和歌山、8月小田原と記念優勝するなど、戦歴は互角以上だ。

 「去年は思った以上の成績を残せましたね。今年はそれ以上の結果を。1年を通してやっていければと。レースが詰まっていてちょっと落ち着きたいけど、気持ちは切れていないのでまたここから。変わった練習はしていないけど、いつも通り調整して。いい状態が続いてます」

 

12R


武田豊樹選手

 地元の武田豊樹(写真)が「ここに向けて準備はできました」と自信を持って検車場に姿を現した。

 「明日は吉田(拓矢)君の番手だけど、去年は番手戦が多くて自力で結果を出せなかった。その課題を克服するためのトレーニングをやってきたつもりです。ただ、直前にものもらいをもらってしまって。でも、今回ももらうものは貰います(笑)」

 前を託された吉田拓矢だが、プレッシャーはなし。新車の手応えもつかみ、前検日から気持ちがはやる。

 「前回の防府が終わってから新車が届いたんですけど、練習で乗ってみてすごく合ってる感じがします。流れる感じで今までと全然違う。直前はスピード練習して仕上げてきました。新車の感じで気持ち的にも変わってきたし、明日は相手が強いけど、その方が気合が入るので。自分の力を出し切って決勝に乗りたい。自信を持っていきます」

 近畿の先導役・脇本雄太はアジア選手権直後となり、コンディションに不安を残す。

 「このあとも忙しいんですけど、今回はインドに行ってました。時差ボケとかは別に大丈夫です。水は飲んでいないけど、シャワーを浴びただけでおなかを壊しました。それも大丈夫だけど、移動とかの疲れが残ってますね。それがちょっと心配です」

 前を託す村上義弘は、チャンピオンユニフォームを着て今年初のG1戦に臨む。

 「奈良の前は体調を崩したけど思ったよりも踏めてたので。奈良のあとはバタバタしてたけど、予定していた練習もできたので」。前回以上に調子を上げている様子だ。

 

2月16日

検車場レポート

1R


中井俊亮選手

 注目のオープニングレースを制したのは中井俊亮(写真)だ。後攻めとなった中井を中団の根本哲吏がしきりに警戒。打鐘で仕掛けた根本に対し、前受けの小川勇介も踏み込んで後位に飛びつく。前団がもつれたところを最終ホームで中井が叩いて勝負あり。力強い先行策で、ラインを上位独占に導いた。

 「緊張はしましたけど、大丈夫でした。前で踏み合ってくれて、流れが向きましたね。タイミングよく仕掛けられたし、感じは良かったです。明日もしっかりラインで決めて、勝ち上がりたいですね」

 番手絶好となった南修二は前を交わせず2着。中井の強さを称える。

 「強かったです。ライン3人で決まったのは良かった。自分の調子は普通ですね。脚力どおりです」

 中近連係で3番手を回った北野武史が3着に流れ込み、上機嫌でレースを振り返る。

 「タイミングよく行ってくれたし、安心して付いてました。本当に強いですね。もう誰も来ないだろうし、後ろから食われる心配もないかなって。最終バックは幸せでした」

 

2R


菊地圭尚選手

 杉森輝大が後ろ攻めから押さえて先頭に出ると、車を下げた早坂秀悟が打鐘過ぎからカマして主導権を握る。早坂は軽快に逃げて最終バックを通過していくと、最後は番手の菊地圭尚(写真)が追い込んで勝利した。

 「早坂君が良いレースをしてくれたので(ラインで)決めたかったんですけどね。付いてた僕に余裕がなくて…。その辺を修正していきます。(平記念で落車して)打撲の影響はあるけど、そんなことは言ってられないので」

 永澤剛が離れ、3番手に入った杉森輝大が2着に流れ込む。

 「今日は基本は先行の作戦だったけど、タイミングが遅れてしまって。踏み遅れました。ああいう展開も考えてはいたけど、もう少し早く踏んでいれば合わせられたのに。そのあたり明日は修正します。緊張はなかったけど、朝早いレースだったので時間がなくて」 

 杉森の3番手を回った朝倉佳弘が、中のコースをしぶとく伸びて3着に入った。

 「前を空けてくれたおかげですね。杉森君と神山君が頑張ってくれたので。最後は菊地君の内入っていこうか一瞬迷ってしまって。当たらずにすり抜ける感じでいければもっと伸びたんですけどね」

 神山拓弥は直線で外を踏むも前を交わせず。しかし、ギリギリの4着で2次予選進出へ。

 「久しぶりのG1だから緊張しましたね。早坂さんが来たときに3番手が遅れてたのが見えたので(ブロックした)。最後は余裕があったから外を踏んだけどね。杉森さんは地元のプレッシャーがかかるなか頑張ってくれたので、僕も何とか応えないといけないと思ってました。とりあえず、ライン皆で勝ち上がれたのでよかった」

 

3R


成田和也選手

 後ろ攻めを選択した和田真久留が赤板前から上昇すると、坂本貴史を下げさせて誘導員の後ろに収まる。打鐘で松岡健介が叩いて流したところを、坂本が巻き返してそのまま主導権。坂本が軽快に逃げる一方で、和田真が7番手からまくり上げるも伸びは今ひとつ。さらに、松岡健介も中団から仕掛けるも一息。これで勝負あり。成田和也(写真)が坂本を好リードし、直線で抜け出して白星をゲットした。「いい形になりましたね」と笑顔を振りまく。

 「みんな脚を使っていたからそこまで巻き返しは早くないと思ってたので。松岡君だけ(仕掛けてくるのが)見えたのでそこだけ警戒していました。ここ最近の感じではG1で勝てるとは思えなかったけど、勝ててよかったです」

 坂本貴史は粘りを発揮し、和田圭と2着を分け合った。別線完封に成功したこちらも笑顔。

 「今日は展開一本。成田さんと和田圭さんが後ろだったのも大きいですね。1周を全開でもがいてどこまで粘れるかでしたけど、直前の練習で新山(響平)君達と一緒に練習して良い勝負ができていたから、調子は良いだろうと思ってました」

 そつなく続いて2着同着の和田圭は「平記念と前回の大宮で新車を試したけど、今回は戻して。脚がないからいろいろ変えながらですね。でも勝ち上がれているんで悪くないと思います」とホッと胸をなで下ろした。

 

4R


横山尚則選手

 打鐘でインを斬った柴崎淳を横山尚則がすかさずが叩いてラインで出切る。そのまま横山が軽快に逃げて、柴崎と北津留翼のまくりは不発。車間を空けて横山を援護した芦澤大輔が、ゴール前で抜け出して地元の意地をみせた。

 「(横山が出切ってから)柴崎(淳)が来るか、北津留(翼)が来るかいろいろな想定をしていてうまくいった。ラインで勝ち上がれたのは横山のおかげだし、みんなが頑張った結果。前回からの感じで、引き続き変わりなく走れている」 

 北津留が不発の展開から俊敏に内を突いた合志正臣が2着に強襲した。

 「ホームから(横山が)かかっていた。(北津留)翼も得意のまくりの形になったけど、柴崎もまくりに行っていたのでコースが空くかなと思った。うまくコースが空いてくれたので良かった」

 ホームバンクで果敢に風を切った横山尚則(写真)が3着。G1初挑戦で初日を見事に突破した。

 「芦澤さんに好きに走ってくれていいと言われたけど、自分の中ではやることが決まっていた。絶対に仕掛けるという気持ちだったし、攻めることに迷いはなかった。踏むところと流すところは分かっているし、地元の利を生かせた。こういう舞台で地元の声援がすごい中、残れたので自信になりますね」

 

5R


飯野祐太選手

 赤板の2コーナーで渡邉雄太を叩いて前に出た菅田壱道がペースダウン。松浦悠士が中団に追い上げて渡邉と併走になる。菅田がスローペースに落としたまま最終ホームを先頭で通過。2コーナーからピッチを上げた菅田だったが、飯野祐太(写真)が踏み出しで車間を空けた隙に松浦が一気にまくってしまう。3コーナーで桑原大志をどかした飯野が、直線で粘る松浦を差し切った。

 「脚もすごく軽かったけど、壱道が踏み出したところで車間を空けてしまった自分のミスですね。トップスピードに乗ってからだったら良かったけど…。あそこで車間を空けたことで松浦君に行かれてしまいました。壱道も思った以上に早く行ってくれたのに…。自分の脚の感じは良かったと思います」

 中団外併走から好回転でまくった松浦悠士は2着。

 「今日はもがく距離も短かったし、スローペース用のフレームでした。飯野さんが車間を空けた分、行けたかなって感じです。脚は全然使ってなかったし、雄太だったら併走でも良いと思っていた。展開が向きましたね。自力が出せているので思ったよりも悪くないと思います」

 2センターで内へ進路を取った中村浩士が3着に突っ込んだ。

 「雄太も引けないところで詰まってたし…。菅田君が上手かったですね。ラインで決めたかったですけど…。ちょっと厳しかったですね」

 逃げて6着に沈んだ菅田壱道だが、表情は清々しい。

 「飯野さんも自分が踏み出した時に車間を空けていたし、仕方ないですね。体は勝手に動いているし、調子は良いですよ。道中の判断は良かったと思います」

 

6R


神山雄一郎選手

 後攻めの山本伸一が中団の近藤隆司にしばらくフタをしてから打鐘前に踏み込んで主導権を握る。この4番手を確保した池田勇人は最終2コーナーからまくる。これに乗った神山雄一郎(写真)が直線で鋭く追い込んだ。

 「池田君のおかげで恵まれました。悪くない感触でしたね。なかなか1着が取れない状態だったんですけど、特別競輪の勝ち上がりで1着を取れたのは本当にうれしい。このきついメンバーで1着を取れて、まだやれるかなって。お客さんの声援も大きくて、うれしかった」

 中団から先まくりを放った池田勇人は3着で二次予選に進出した。

 「ある程度、思っていたとおりにレースを運べました。古屋(琢晶)と4番手を取り合う感じになってしまったけど、あそこは入れられないですから。シビアにいかせてもらいました。出切るまでに時間がかかったけど、(村上)博幸さんのブロックをよけながらだったし、感じは悪くなかったです」

 7番手からまくり追い込んだ近藤隆司は2着まで。一番人気に応えられなかった。

 「打鐘で詰まっていたので、行ければ良かったんですけどね。あそこで中団まで追い上げられなかったのが…。池田君が中団から行ってしまって、自分だけになってしまった。前を飲み込めなくて、ラインに申しわけないですね。昨日と今日の朝に乗ったよりは軽く感じました」

 

7R


石井秀治選手

 後ろ攻めから打鐘で押さえた松岡篤哉と、巻き返した阿竹智史でもがき合う展開に。すると、バックから林巨人が自力まくりを慣行。さらにその後ろから、石井秀治(写真)が外を力でねじ伏せた。

 「もがき合ってはくれたけど、番手まくりされる展開だったからきつかったですね。もっとダッシュがあれば海老根(恵太)さんとワンツーが決まったのに。レスポンスの悪さが影響しましたね。久しぶりのレースだったから緊張したし、レース勘が心配でした。でも、1回走ってしまえば緊張も取れるので。インフルエンザ明けだけど、体調は戻ってるので大丈夫。あと3日間あるので、ファンに喜んでもらえるように頑張ります」

 阿竹の番手から、濱田浩司が追い込んで2着に入る。

 「阿竹君が前々に攻めるレースをしてくれたおかげ。叩きに行く気持ちがすごく入ってましたね。石井君がまくってきたのかと思ってたら林君だったね。行き場を潰したつもりだったから、『あれっ』て。でも僕も余裕がありました」

 濱田に続いた橋本強が、外の海老根を飛ばして3着を確保した。

 「前が頑張ってくれてるから、僕も何とかしないとと思って。けっこう踏んでたし、前がきつそうだったから海老根さんをさばけました」

 近藤龍徳は林に付いて行けずも、渾身のハンドル投げで4着に入る。

 「届きました? よかった。最後、ケツがサドルから落ちそうだった(笑)。普通ならハンドルを投げるときは頭を下げるのに、変な格好になってしまいました」

 

8R


荒井崇博選手

 人気を背負っていた近畿ラインを撃破したのは、何と82期の同期コンビ。赤板で古性優作が押さえて誘導の後ろが入れ替わると、今度は荒井崇博(写真)が押さえてまた入れ替わる。すると、打鐘で松坂洋平が叩いて先頭へ。松坂は徐々にペースを上げて逃げていくと、すんなり3番手を取った荒井が1センターからスパート。荒井は岡村潤のブロックをしのぎ、最後は後ろからの追撃を見事振り切った。

 「ラッキーでしたね(笑)。俺が頑張れば友定君が何とかしてくれると思ったので。早めにいって正解でしたね。古性君にかぶるのが1番嫌だったし、出切ってしまえば何とかなると思ってました」

 友定祐己は横まできた古性を4コーナーでブロックすると、荒井をマークして2着を確保。ほっと胸をなで下ろした。

 「きっちりじゃなくて流れで当たりに行く感じでしたね。何とか古性君に当たれたから良かったけど、あそこで失敗したら4、5着でしたね。経験の差がでましたね(笑)」

 まくった古性の3番手から、東口善朋が直線外を伸びて3着に入り、「(前の)三谷(将太)君が踏んでからだと思ってました。内が気になったけど良く伸びてくれたし、やっぱり良いですね」と状態の良さを再確認した。

 

9R


和田健太郎選手

 前受けの新山響平が赤板前から川村晃司を突っ張り、気合の先行に出る。新山は徐々にペースを上げ、最終ホームでトップギアへ。最終バックで川村がまくり上げるも、番手の山崎の横までが精一杯。番手の山崎が2センターで車を外帯線を外すと、降りてきた市田佳寿浩、笠松信幸が内を突いて抜け出していく。これで勝負ありかと思われたが、和田健太郎(写真)が後方から凄まじいスピードで迫り、直線外をごぼう抜き。

 「赤板での(別線の)動きが想定外だったね。ただ、山中君は器用だし、何でもできるので信頼してた。勝瀬(卓也)さんも付いていたので、山中君には悪いけど、少し早めに踏ませてもらいました。山中君がちゃんと仕掛けてくれたからこそだし、前のおかげです」

 市田佳寿浩はゴール寸前で交わされ2着。

 「(川村)晃司が中団を取って仕掛けてくれたので。スピードに乗って、山崎君の対応と晃司の動きをみて体が反応してくれた。外に晃司がいたので、外は無理だと思い、たまたま内が空いてくれた。晃司のおかげです」

 笠松信幸は市田をきっちりマークして3着に入る。

 「(新山響平の)突っ張りは想定していたし、そうなれば中団を取って仕掛けるという段取りで作戦どおりにいきました。川村さんが2コーナーで行ってくれたので、後はコースをみながらと思った。脚は問題ない」

 

10R


新田祐大選手

 ここからが特別選抜予選。後ろ攻めの竹内雄作が中団の三谷竜生を警戒して外に並ぶと、三谷はすぐに車を下げた。中団が入れ替わると、竹内は先に踏み出して赤板周回の2コーナーで先頭に躍り出た。打鐘が入り、三谷はすかさず巻き返して行ったが、竹内に合わされ番手で併走状態に。こうなっては展開は北日本のもの。新田祐大(写真)は間合いをはかると2コーナーからスパート。スピードの違いを見せつけた。

 「力を発揮すれば良いレースができると思っていました。展開としてはほぼ理想どおりでした。一成さんと一緒にずっと練習をさせてもらっていたけど、1か月以上もずっと練習しているのは久々だったので、練習を追い込みすぎて不安があった。けど、今日走って大丈夫かなって」

 渡邉一成が完璧マークを決めて2着に入り、福島ワンツーを決めた。

 「引いてから態勢を整えていたので、新田君がいつ仕掛けるかなって。稲垣(裕之)さんや吉田さんの切り替えがどうかなって思ったけど、新田君のスピードが違ったから。4コーナーから詰められれば良かったんですけど、届かなかったです。なかなかワンツーが決まらなかったので、決まってうれしい。ずっとアジア選の前後に練習していたので、絆が深まったかな。準決確定はうれしいです」

 吉田敏洋は前と車間を切って懸命に援護するも及ばず。最後は番手から追い込んで3着に入る。

 「付いていけたけど、きつかったです。初日のレースとしては十分だと思います。竜生がワンテンポ早く仕掛けてきたけど、竹内が合わせてくれたので。付いていくので必死でした。直前の練習は悪くないと思ったけど、体調を整える意味で一本休んでからの今回だったので走る前は不安でした。竹内が良い走りをしてくれました」

 

11R


深谷知広選手

 前受けした吉澤純平が、赤板前から深谷知広を突っ張って主導権。吉澤はそのまま打鐘、最終ホームとフカしていくと、8番手から立て直して深谷がホームからスパート。深谷は高速でまくっていくと、平原康多が番手まくりを慣行し、両者で力比べに。最後は平原が自らブロックし、先頭でゴールに飛び込んだ。

 「吉澤君があそこで突っ張るとは思ってなかった。『まさか』って感じでした。吉澤君はスイッチが入ったんですかね。あそこで追い上げて脚が一杯でした。そこからは前のスピードと後ろから来るススピードを考えて。ブロックできる感じではなかったので、自分の役割と思って番手から出ました。深谷君は強かったですね。ブロックしなかったら行かれてましたね。横に並んで久々に強さを感じました」

 その深谷知広(写真)は必死に食い下がったが交わせず。しかし、本来の強さ見せつけるレースとなった。

 「きつかったですね。脚を使って8番手になるなんて久々でした。もうちょっとで出られるところでしたけど。平原さんが出ると感じてたけど、抜けると思ったんですけどね。ニュートラルに入らないけど、踏み込みはいい感じ。もう少し力が抜ければ良い感じになると思います」

 中団好位は郡司浩平がキープし、その後ろの佐藤慎太郎が2センターから内のコースを踏んで3着に食い込む。

 「コースはないなと思ってたし、諸橋は車間を空けているのか分からなかった。前々のコースを探してたらちょうど空いたのでラッキーでした。道中は余裕がある感じではないけど、コースが見えているからそこそこ良いのかな。郡司君は位置を取ってくれたし上手な選手だよね。俺の車券を買ってくれている人いるし、穴党のお客さんのためにも、あと3日間頑張ります」

 郡司浩平は仕掛けを逃し8着に沈む。悔いの残るレースに。

 「逆に良い位置すぎたので見てしまいました。詰まったから仕掛けることができたのに…。前と後ろの動きを見ながら『いつ行こう、いつ行こう』と思ってたんですけどね。反省です」

 

12R


原田研太朗選手

 最終レースは大方の予想どおりハイペースの流れとなった。赤板で強引に飛び出した脇本雄太に対し、中団で態勢を立て直した吉田拓矢がすかさず反撃。両者で激しくもがき合う。前団のもつれを原田研太朗(写真)が豪快にまくって圧勝した。

 「こんなに人気になるとは思ってなかったんですが、それに応えられて良かったです。今日はしっかり落ち着いて仕掛けようと思ってました。この先、準決勝とかでも番手まくりの上を行けないと厳しいですからね。前回の大宮の最終日からすごく感じはいいです。いつも初日だけいいんで、明日からもしっかり頑張ります」

 吉田が出切れないと見るや、バック前から武田豊樹が自力を発動。原田に行かれると、今度は岩津裕介を外に張る。これで空いたインコースを踏んだ木暮安由が2着に入った。

 「あそこで外は踏めないので、申しわけないけど、行かせてもらいました。感触は悪くなかったです」

 諦めずに最後まで踏ん張った武田豊樹が際どい3着争いを制した。

 「後ろに木暮君もいますし、何とかラインで決めたいという気持ちで1着を目指して行ったんですけど、力不足でした。相手が強かったですね」

 脇本を叩けず大敗を喫した吉田拓矢は「もう突っ張れないと思って、引いてすぐに立て直して行こうと。気持ちを切り替えて頑張ります」と前を向いた。

 

2月17日

検車場レポート

1R


川村晃司選手

 打鐘過ぎに飛び出した川村晃司(写真)が軽快なピッチで駆けていく。番手の三谷将太のアシストもあって、別線をシャットアウト。会心の逃げ切り勝ちを収めた。

 「風の影響はあったんですけど、走りやすかったですし、しっかりラインで決められて良かったです。展開が良かったですね。バックの追い風にうまくスピードを乗せられました。昨日は負けたけど感じは悪くなかったし、感じよく駆けられました」

 渡邉雄太のまくりを強烈なブロックで仕留めた三谷将太が2着をキープした。

 「川村さんが本当に強かった。あれだけ行ってもらったし、まくりはしっかり止めようと。ずっときつかった」

 

2R


和田真久留選手

 後ろ攻めの松岡篤哉が和田真久留にフタをしたのち、打鐘で先頭に躍り出た。すると、すぐに和田が叩いて主導権を握る。海老根が離れ気味になったところを松岡篤が攻め込んで番手を奪取。最終バックで松岡貴久がまくってきたが、直線に入ると伸び切れず。前の2人の争いは、和田真久留(写真)が微差しのいで逃げ切った。

 「逃げるのは僕か松岡(篤哉)さんだろうから、フタをされるのは想定してました。あとはそこから行き切れるか。でも、これを初日にやれって話ですよね。1センターで後ろを見たら松岡(篤哉)さんが入ってるのが分かったので『あー』と思いながらもペースに入れました。踏み直せたし、合わせ切れたので。あれでズブズブを食らったらダメだから。負け戦でも気持ちを切らさずに頑張ります」

 松岡篤哉はゴール前詰め寄ったが交わせず。

 「もう引けない展開だったので。海老根さんが遅れてきてたし。(さばくレースを)初めてやりました。もう気合だけでしたね。最後差したかと思ったけど」

 坂口晃輔が松岡篤に続いて3着に入る。

 「『ニュー松岡(篤哉)』ですね(笑)。初めて見ました。来たときに僕は海老根さんをズラせて。そこからは松岡(篤哉)さんが全部やってくれました。最後、車を外したら風がすごくて止まって。狭いところを、脇を締めながら入っていく感じならよかったんですけど」

 

3R


松岡健介選手

 後ろ攻めの山本伸一が赤板で前を押さえて誘導の後ろが入れ替わると、さらに菅田壱道が打鐘前に叩いて先頭に躍り出た。打鐘が入り、菅田が後方を見ながら流していると、山中秀将が7番手から一気にカマして主導権を握った。山中はバックの追い風に乗って軽快に逃げていき、中団の菅田も車間が空いたため、体勢は決したかと思われた。しかし、山本のまくりに離れながらも追った松岡健介(写真)が、直線で外を突き抜けた。

 「申しわけないけど付いて行かなかった。思っていた展開にならなかったし、ここで行っても出ないだろうってところで(山本が)仕掛けたので。付いて行ってもダメかなって判断して自分で仕掛けました。何とか届いてくれたしよかった」

 「逃げ切れるかなって感じもしたんですけどね」と、2着の山中秀将は悔しそうにレースを振り返る。

 「今日は展開も向いたけど、脚の感じ自体も成績ほど悪くなかったので。菅田君が斬ってくれて脚を使わずにカマせたし、バックの風に乗って自転車も流れてくれた。1着ならもっとよかったけど、明日に繋がる走りができました」

 番手の岡村潤は山中をリードして絶好の展開かと思われたが、直線で思いのほか伸びずに3着。

 「風も強かったし、山中君もきついかなって思ったけど、最後にもうひと踏みされて…。強かったです」

 

4R


山崎芳仁選手

 打鐘で先頭に立った柴崎淳が別線の動向をうかがいながら中バンクに上がって緩めているところを坂本亮馬が内を突いて最終ホームから先行策に出る。7番手に下げた早坂秀悟がすかさず反撃。踏み出しで口が空いた山崎芳仁(写真)だが、懸命に追って付け直して鋭く追い込んだ。

 「前受けは(早坂)秀悟の得意な形なので。踏み出しが良い分、離れたけど、それも想定の内。自分は地脚だし、脚には余裕があった。ラインで決まって良かった」

 得意のカマシを決めた早坂秀悟が2着に粘った。

 「先行一車の構成だったけど、少し油断しましたね。ただ、別線が先行しようとしていたので展開が向いた。徐々に状態は戻ってきているし、脚は悪くない。これから反撃していきますよ」

 内を突いて先行した坂本亮馬は北日本勢に飲み込まれてしまった。

 「この風では飛びつけないと思ったし、ホームで内が空いていたので。ラインも3車だったので駆けていった。ただ、風がすごくてめちゃくちゃきつかった」

 

5R


新山響平選手

 後ろ攻めの松坂洋平が新山響平(写真)を押さえて赤板を通過。北津留翼が立ち回って中団を確保し、新山は7番手まで下げて打鐘を一本棒で迎える。松坂洋が徐々にピッチを上げるが、最終ホームから仕掛けた新山が3コーナーでまくり切る。最後は番手から詰め寄る伏見俊昭を振り切ってゴールを先頭で駆け抜けた。

 「もっと早く仕掛けられるところがあったので…。昨日長い距離を踏んでいたので、今日は脚が回っていました。今回は4日間先行して勝ち上がっていくのが目標だったので、久々に1着を取れたのはうれしいけど、内容がまだまだですね」

 伏見俊昭が続いて北日本ワンツー決着。

 「置いて行かれそうでしたね。新山君がすごく強かった。(渡邉)一成みたいでしたね。あと1周行っても抜けないですよ。自分の調子は可もなく不可もなくです。また明日も頑張ります」

 逃げた松坂洋平は風速5mの強風に手を焼いたようだ。

 「風がすごすぎて…。ホームの向かい風がきつかったです」

 

6R


中村浩士選手

 ここからが二次予選。南関勢3人で確定板を独占した。打鐘で飛び出した郡司浩平が絶妙のペース駆けで別線を翻ろう。番手絶好となった中村浩士(写真)がきっちり勝機をものにした。

 「郡司が頑張ってくれて、準決勝に進出できました。落ち着いて駆けてくれていたし、後方から巻き返せないスピードでしたね。和田(健太郎)君も(3番手を)取られたけど、最後に取り返して、3人で決まったのが本当にうれしい」

 2着の郡司浩平は落ち着いたレース運びで別線を完封。最後まで力強く踏み切った。

 「斬るのが早かったので、まだ仕掛けるのは早いと思って、合わせるか飛びつくか、いろいろ考えながら落ち着いていけました。前半、少し休んで、それから踏み上げていけました。ホームで我慢すればバックから伸びるかなって。体が動いてくれて、気持ちよく駆けられました。ラインで決まって良かったです。準決勝につながる走りができました」

 和田健太郎は最終2コーナーで山田英明に内をすくわれたが、態勢を立て直して、直線で差し返した。

 「一瞬、上がってしまって、そこを山田君が見逃さなかったですね。あのままズルズル下がってしまったら終わりなので。山田君も脚を使っていたから厳しかったんでしょう。勝ち上がれて良かったです」

 

7R


竹内雄作選手

 後ろ攻めの横山尚則が赤板で前を押さえると、人気の竹内雄作はゆっくりと7番手まで車を下げた。一本棒で打鐘が入ると、竹内が一気にカマして反撃。前の横山も合わせて踏んだが、竹内のスピードが上回った。そのとき、神山雄一郎が横に持っていくと松浦悠士を引っかけて両者が落車するアクシデントが発生。これをよそに竹内雄作(写真)は軽快に逃げていき、番手の金子貴志を振り切って勝利した。

 「風がすごかったけど、(横山の)横まで並んだら何とか行けましたね。最後は踏み直しってよりは、スピードが上がったからこれを維持すればって感じで。ただ、もうちょっと早く仕掛けてペースに入れて走ればライン(3人)で決まったんですけど、迷いもあって。今日は距離が短かったので。でも、昨日あれだけ踏んだぶん、今日は行けました。やっと1着が取れましたね」

 2着の金子貴志はマークが精一杯。竹内の強さに舌を巻く。

 「スピードがすごかったですね。向かい風のなか行ってしまったので。僕もそこをしのげば何とかなると思ったけど、あれは抜けないですよ。ダッシュがすごくて脚を使ったんで。とりあえず決めないといけないと思ってたので。踏み直しもすごかったですね。2周行ってくれれば抜けたけど、あれは無理。まずは離れないことだけに集中してたので」

 中部3番手の笠松信幸は踏み出しで遅れ、さらに神山のあおりも食らって万事休す。横山尚則が懸命に前を追い、3着で準決勝進出を決めた。

 「神山さんが落車してしまったので…。先行しか考えてませんでした。ホームで思い切り踏んだけど、上を行かれたのは力の差を感じました。でも、諦めずに踏んだ結果3着だったので、収穫は大きいと思います。向かい風がすごかったけど、あそこで踏んでたぶん、バックの追い風で何とか追えました。ホントなら突っ張れたらよかったけど、間違っていない組み立てはできたので」

 

8R


吉田拓矢選手

 地元の吉田拓矢(写真)が力強い走りを披露して二次予選を突破。準決勝へ弾みを付けた。レースは古性優作が早めに押さえてくると、前受けした吉田は中団まで車を下げて飯野祐太と併走状態に。そして、その飯野が前を叩いたところで打鐘が入る。その飯野はペースを上げていったが、吉田が力任せに叩いて主導権を握った。吉田は軽快に逃げていくと、まくってきた古性、番手の諸橋を振り切り、堂々の逃げ切り勝ち。

 「(赤板は中団で)引かない作戦だったので。飯野さんが行ったあとにすぐ仕掛けられたし、成田(和也)さんのブロックだけが怖かったけど乗り越えられたのでうまくいきましたね。出切ったあとは余裕もあったし、最後まで踏み切れました」

 諸橋愛は道中で脚を使い、流れ込みの2着。

 「自分だけ余計なことをして無駄脚を使ってしまった。正直、(吉田が)出切れないかなって思って、成田君の後ろが空いているのが見えたから、入ろうとしたらそのまま(吉田が)行っちゃって口が空いた。飯野に粘られる形になったのもあるし、脚を使いましたね。最後も車間を空けようと思ったら空き過ぎちゃって。踏み直しもすごかったし、防府で連係したときとは比べものにならないくらい強かった」

 まくった古性優作は3着に入るも、吉田との力の差を見せつけられ悔しがる。

 「展開的には向いてくれたけど、脚力差があり過ぎて。吉田君が本当に強かった。セッティングを修正して昨日よりは乗り心地は良くなったし、体も日に日に良くはなっているんですけどね。力が違いましたね」

 

9R


神山拓弥選手

 中井俊亮が早めに動き出し、中団の吉澤純平にフタをしたのち、打鐘前に先頭に躍り出た。前受けの浅井康太は車を下げ、吉澤と併走状態に。中井がペースを上げていくなか、吉澤が強引に叩きに出て中井をねじ伏せた。吉澤が懸命に逃げていくと、芦澤大輔は車間を空けて援護していく。そこへ浅井のまくりが迫り、吉澤も粘りを発揮したが、3番手を回った神山拓弥(写真)が突き抜け1着を手にした。

 「浅井(康太)さんも来ていたので、前には悪いけど早めに踏ませてもらいました。落ち着いているので脚を回せている。気持ちにも余裕がありましたし、今回は準地元なので、そういう気持ちで走ってる。でも、今日は吉澤さんのおかげです」

 浅井康太は7番手からまくり上げるも2着まで。

 「(後方になって)終わったかと思った…。風もきつかったし。ただ、別線が踏み合ってくれたので何とか」

 地元の吉澤純平がしぶとく3着に粘り込んだ。

 「今日は中井君とのスピード勝負と思ってたので。中井(俊亮)君が引くか突っ張るかだったけど、勝っても負けても中井君との勝負だと思って全力で行きました。昨日の(走りでは)感じは参考にならないけど、良くもないかなってのが半分ありました。状態が良くなかったら先行するしかないとも思ってたので。まだ完璧ではないけど、(落車する)前からしっかり準備はしていたので何とかなるかと思ってました。明日も勝負なので頑張りたい」 

 吉澤を献身的に援護した芦澤大輔だが、伸びを欠いて勝ち上がりに失敗。「(吉澤)純平が強かった。休みながらも要所で踏み上げてました。最高のチャンスだったのに…」と悔しがる。

 

10R


稲垣裕之選手

 後ろ攻めの脇本雄太が赤板の2コーナーから踏み込み、打鐘で坂本貴史を叩く。軽快にピッチを上げる脇本が稲垣裕之(写真)、澤田義和を従えて最終ホームを先頭で通過。最終バック前で7番手から濱田浩司が仕掛けるが、3コーナーから踏み込んだ坂本に合わされ不発。懸命に風を切った脇本の番手から稲垣が直線で抜け出した。

 「すごく風が強い中で脇本が頑張って先行してくれました。自分も脚には余裕がありました。脇本もしんどかったと思うけど、最後まで頑張ってくれた。周りに警戒されながらも、しっかり番手の仕事をして集中できていると思います」

 最終バック最後方の厳しい展開からコースを突いた大塚健一郎が2着に強襲した。

 「荒井(崇博)のおかげです。同期だからずっと連係してきたし、今まで仕掛けてくれなかったことがない。最近(G1の準決に)乗ってなかったので…。明日また頑張ります」

 最後まで懸命に踏ん張った脇本雄太が際どい3着争いを制し、準決勝進出を決めた。

 「先行する意思は強かったです。早めに押さえて主導権を取りに行こうかと思ったけど、突っ張られそうな感じがしたので、あのタイミングになりました。一本棒にはしたけど、2着に残れなかったしまだまだです。疲れは残っているけど、それを言いわけにはできないですね」

 近畿ライン3番手の澤田義和は5着で準決勝を逃した。

 「余裕はあったけど…。3着までに入りたかったですね。自転車を戻して良かったし、感触は悪くなかったです」

 

11R


三谷竜生選手

 後ろ攻めの根本哲吏が早めに押さえて行くと、赤板で近藤隆司、さらに三谷竜生(写真)が押さえて展開が1巡する。その三谷が流していると、7番手の根本が内をすくって中団を取りにいく。すると、外併走を嫌った近藤が打鐘を目がけて踏み込み、主導権を握った。近藤が懸命に逃げるなか、三谷が中団からスパート。三谷はじりじりと番手を上げていくと、直線で前をとらえて1着ゴール。ただ、勝利したものの、ライン全員を連れ込めず口数は少ない。

 「今日は風が強くて行くタイミングが遅れてしまって。後ろに迷惑をかけてしまいました。でも1着だったので悪くはないと思います」

 近藤の番手から、石井秀治が追い込んで2着に入る。

 「近藤君は横一線の5着だったんで残したかったですね。三谷君はモコモコした感じできてたし。あれ以上持っていくと後ろから突っ込まれるから、俺の技術だと今の段階ではあれが精一杯。ゴール前の大突風がすごかったね。でも昨日よりは落ち着いてたので、明日はもっと落ち着いていけると思うんで良いレースができると思います」

 3着争いは接戦となったが、村上義弘がわずかに勝って準決勝進出。

 「最後、コースが狭かったし、ギリギリでしたね。でも、付いていて余裕はあったし、脚は大丈夫です」

 

12R


平原康多選手

 優秀「スタールビー賞」は地元の武田豊樹が制した。レースは深谷知広が打鐘前からスパート。このラインを追った単騎の原田研太朗が外併走を嫌って、そのまま仕掛けていく。これを突っ張った深谷だが、関東勢にとっては絶好の流れ。3番手を確保していた平原康多が最終2コーナーから一気にまくると、最後は武田が鋭く追い込んだ。

 「平原君がいい位置を取って、仕掛けてくれて、その頑張りに尽きますね。平原君はすごかったです。地元開催ということで余裕はないですね。声援はありがたいですし、それに応えることができて良かったです。明日が勝負なんで、与えられた番組で全力を出します」

 好回転のまくりを決めた平原康多(写真)は2着。隙のない立ち回りで関東ラインを上位独占に導いた。

 「しっかり動いてのレースで、タイミングを見て仕掛けられました。バックで追い風に乗せられたし、脚もうまく回りました。思ったよりも車は出ました。ラインで決まったのがうれしいですね」

 関東ライン3番手の木暮安由は踏み出しで口が空いてしまったが、懸命に前の2人を追って3着をキープした。

 「平原さんのまくりが強烈だったので、空いてしまったけど、リカバリーはちゃんとできました。今日は付いていっただけなんですけど、だんだん調子も上がってきているので準決勝が楽しみです」

 深谷知広は原田を突っ張るのに脚力を消耗した。

 「一番、踏みたくないところで、(原田に)来られてしまった。あれで脚を使ってしまった。苦しい展開でした。調子は問題ないので、明日しっかり頑張ります」

 

2月18日

検車場レポート

1R


大槻寛徳選手

 後攻めの菅田壱道が中団の松坂洋平にフタをしてから打鐘で踏み込む。そのまま軽快にピッチを上げた菅田が先行策。番手絶好の大槻寛徳(写真)が直線で鋭く追い込み、今年初勝利を挙げた。
 「菅田君が先行するとは思ってなかった。あんなに頑張ってくれて、本当にありがたかったです。うまく駆けてくれましたね。松岡君が内に詰まっていたし、松坂さんが来ても止められる余裕はありました。1着はうれしいですね。帰らなくて済んで良かったです」
 人気の松岡は不発。その後ろから小川勇介が2着に突っ込んだ。
 「貴久が3コーナーぐらいに外に持ち出して、行けるかなって思ったんですけど、スライスする感じだったので、内を行かせてもらいました。伸びましたね。セッティングを見直したら、だいぶ良くなりました」
 先行した菅田壱道が3着に粘った。
 「松坂さんの先行一車みたいな感じだったし、インを斬って中団というセオリーどおりのレースはしたくなかった。先行できたほうが戦法の幅も広がりますから。うまく駆けられたと思います。昨日の風はひどかったけど、今日の風なら何とかなりますね」

2R


守澤太志選手

 後ろ攻めの鈴木庸之、坂本亮馬の順番で押さえると、打鐘で柴崎淳が叩いて主導権を握る。柴崎が軽快に逃げていくと、坂本が中団4番手からまくるも伸びは今ひとつ。その後ろから井上昌己が追い込み、さらに高橋陽介がその外を踏んできて、直線では各車殺到したが、中のコースを守澤太志(写真)が突き抜けた。
 「柴崎君のラインに付いていく作戦だったけど踏んでたので。でも高橋さんが脚を使って位置を取ってくれたし、外を仕掛けてくれたので。僕のコースが空いてたので、自分だけ楽なところを踏んだだけです。でも勝てて嬉しいですね。最終日まで走れるのでよかった」
 坂本追走から、井上昌己が差し脚を伸ばして2着に入る。
 「今日は亮馬を見ながらのレースだったけど、行けそうになかったので。高橋君が来てたのが見えたから、悪いけど踏ませてもらいました。なかなか1着が取れないですね」

3R


海老根恵太選手

 ここまで6着、8着と苦戦を強いられていた実力者の海老根恵太(写真)だが、3日目にようやく白星をゲットした。
 後ろ攻めから阿竹智史が押さえると、打鐘で渡邉雄太が叩いて主導権。渡邉がマイペースで逃げていくと、番手の海老根は車間を空けながら余裕を持って追走。最終2コーナーからまくってきた阿竹智史を振ってスピードを殺すと、直線で追い込んでアタマ。
 「渡邉君のおかげですね。作戦通りに走ってくれたし、何とか勝てました。前の2日間は弱かったけど、そこまで悪くないと思ってたので、勝ててよかった。もう1日あるので、もう1勝できるように頑張ります」
 江守昇が続いて千葉ワンツー。逃げた渡邉雄太は別線を完封して3着に粘り込んだが、前半の大敗もあり満足感はなし。
 「作戦通りに走れたけど、昨日より重かったので。今回は(組み立ても脚も)両方良くない感じですけど、もう1日あるので頑張りたい」

4R


松坂英司選手

 山本伸一が中団の坂本貴史にフタをしたのち、打鐘前に押さえて主導権を握る。山本を先頭に一本棒でホームを通過していくと、ホーム過ぎから坂本貴史が巻き返し、さらに単騎の友定祐己、杉森輝大がスパートしてまくり合戦に。各車が外を踏む展開になると、最内にVロードがポッカリとでき上がった。松坂英司(写真)は3コーナーから空いた内をスルスルと抜けると、さらに逃げた山本のインまで突いて1着をさらった。 
 「坂本(貴史)君はすぐ巻き返すと言っていたけど、山本(伸一)君も強くて、すぐ巻き返せなかったね。余裕はあったし、(コースが)見えていたので。たまたまコースが空いてましたね」 
 続いた勝瀬卓也がゴール寸前で接触し、落車しながらの2着滑入。外を踏んでこれを逃れた坂本貴史が3着に入る。
 「打鐘で行くタイミングがあったけど行けなかった…。バックで合されたけど、タイミング関係なく行きました。脚は良いと思います」
 杉森輝大はアンコで行き場を失い、立て直して大外を踏んだが間に合わず4着。
 「まくって行ったら友定(祐己)さんと合ってしまい、坂本君も外から来てアンコになってしまった。下げて、坂本君の後ろから外を踏んでいったらもうゴールでした」

5R


坂口晃輔選手

 後ろ攻めの松岡篤哉が打鐘で前受けの荒井崇博を叩く。叩かれた荒井は中団に入り、岡村潤は8番手に置かれて最終ホームは一本棒。最終2コーナーからまくり上げた岡村を荒井が3コーナーで合わせるが車の出は悪い。力強く風を切った松岡の番手から近藤龍徳が踏み込み、さらにその後ろから伸びた坂口晃輔(写真)が1着をさらった。
 「突っ込むのが得意ではないので、前の方にいることができて良かった。荒井さんも岡村さんを警戒していたし、4コーナー勝負になると思った。近藤君を目標にスピードをもらって抜けた感じですね」
 近藤龍徳は絶好展開を生かせず2着。
 「あの展開で2着なのが、今の現状でしょう。いつもですけど、ラインのおかげです。3走して調子は良くはないですね。強い選手は悪い時も結果が良いし、そういうのが強いってことだと思う」
 松岡篤哉は直線で力尽きて4着に敗れた。
 「バックが重かったですね。しっかり踏めたけど、打鐘のところで踏み過ぎました。日に日に状態は良くなっていると思うんで、明日はさらに良くなると思います」

6R


永澤剛選手

 中井俊亮が打鐘前の2コーナーから一気にスパート。中団を確保した飯野祐太が最終3コーナーからまくる。これに乗った永澤剛(写真)が直線で外を鋭く伸び切った。
 「先輩のおかげ。強かったです。濱田(浩司)さんに降りられそうになって危なかったけど、あそこは張りながらでもいかないとおいていかれるので。もうお腹いっぱい。十分ですよ」
 まくった飯野祐太が2着で北日本ワンツー決着となった。
 「松浦(悠士)君を斬らせないようにして、中井君に行かれたら、スピードの合ったところで飛び付こうと思ってました。けっこういいスピードだったので、4番手でいいかなと。態勢を立て直して踏んでからは車も出てくれたし、感じも良かったです」

7R


小倉竜二選手

 和田真久留が敗者戦ながらも2連勝。レースは前受けから根本哲吏に押さえられ、その上を川村晃司に行かれて7番手に置かれる苦しい展開に。しかし、中団の根本が2コーナーからまくって出ると、その上を力でねじ伏せた。
 「きつかったですね。変に脚を使わされて。打鐘で川村さんに付いていくのが理想だったけど、根本さんは踏まなかったから『(川村を)出させるのかい』と思って。僕も1回スイッチが入ったんですけど。あおりがすごくて苦しかったですね。昨日みたいな展開が理想だけど、そういう気持ちがあったからつながったと思う。調子は良くも悪くもない感じだけど気持ちなので。前々に攻めるレースをするのが僕の課題。あと1日頑張ります」
 即席ラインで連係した小倉竜二(写真)が2着に。前回(防府)の落車で手負いの状態も、きっちりワンツーを決め1番人気に応えた。
 「踏んだり止めたりの展開だったから重たかったね。和田君も脚をためられない感じだったし。根本君が川村君を出させてしまったから、川村君のペースにはまりましたね。和田君が仕掛けたときに僕は下にいたので、口が空いてしまって。あの上を行ってしまうんだから、和田君はダッシュがすごいですね。怪我の影響はあるけど、走ってるときは気にならないし、初日よりも2次予選の方が突っ込めたので」
 根本哲吏がしぶとさを発揮して3着に入る。
 「先行するつもりだったけどラインが2車なので。もっとキレ良くまくれたらよかったけど、出が良くなかったですね。中団には入れたけど、前と口が空いてしまったので。外ふくらんだけど、何とか2の脚を使ってジワジワといけました。ただ、それで南(修二)さんのブロックに成田さんが引っ掛かってしまったのは申し訳なかったですね」

8R


菊地圭尚選手

 新山響平を目標にレースを運んだ菊地圭尚(写真)が初日に続き白星をゲット。勝ち上がりこそ逃したが、存在感を示した。早めに斬った松岡健介を山中秀将が押さえて前に出ると、正攻法から7番手まで下げた新山がすかさず反撃。打鐘過ぎに山中を叩いて主導権を握る。7番手となった松岡が最終1コーナーから巻き返しを狙うと、中団を確保していた山中が合わせてまくり、逃げる新山を一気に抜き去る。山中に切り替える形で追った松岡を菊地がさばき、返す刀で山中を鋭く差し切った。
 「あれ(山中のまくり)を止められていれば言うことなかったですね。止めにいったつもりだけど、けっこう外を走れられて。スピードもすごかったからダメでしたね。でも調子は良いし、昨日が悔しかったから勝てて良かった」
 菊地に交わされて2着の山中秀将だが、圧巻のスピードを披露してバンクを沸かせた。
 「打鐘でけっこう踏んで、良い勢いだったから出させようと。そのあとも落ち着いて走れたし、早めに仕掛けたのが良かった。もう少し遅ければ菊地さんに止められていたし、直線で乗り越えられたのが良かった。調子はずっと良かったし、やっとそれがレースにも出せるようになってきたので。初日が悔やまれるけど、最終日もしっかりと頑張ります」
 椎木尾拓哉は佐藤悦夫にからまれながらもしぶとく3着に食い込んだ。
 「自分の中で2日間が不甲斐なかったので。村上(博幸)さんに番手を回らせてもらったので重さを感じながら集中して走れた」

9R


山田英明選手

 敗者戦最後のレースは山田英明(写真)がまくり勝ち。山田が後ろ攻めから早めに押さえていくと、早坂秀悟が引いて誘導の後ろが入れ替わる。さらに赤板を過ぎ、早坂が誘導を交わして先頭に出ると、合わせて踏んだ池田勇人が番手で粘る作戦に出た。打鐘を過ぎ、早坂はホームからペースを上げていくと池田が踏み遅れ、山崎が番手を守った。さらに山崎は追い上げてきた三谷将太を退ける。そこへ今度は山田英明のまくりが襲いかかり、北日本勢との力比べに。山田はじりじりと番手を上げていくと、4コーナーから追い込む山崎との勝負を制して1着を手にした。
 「仕掛けるところで行けていないし、どうしても仕掛けが遅くなってしまう。それで後ろの人に迷惑をかけていますね。展開が向いただけ。自分の中でも納得していません。動けていないし、試行錯誤しながら修正して走っていかないと。だた、悪いなりにも勝負はできていると思う」 
 山崎芳仁は好気合のレースで2着に入る。
 「イン粘りは想定していたし、しっかり対応はできた。三谷(将太)が来たのも分かったので外を張って。内からも来るのは分かっていたので、内を締めながら。芦澤(大輔)には割られたけど、最後はそれで押された感じ」
 芦澤大輔は俊敏に内を突くも3着まで。
 「イン粘りは池田(勇人)君が何でもやると言っていたので。おかげで何もしないで4コーナーまで回れました。コースはあそこしかないと突っ込んだけど。悪いなりに何とかしのげている」

10R


新田祐大選手

 ここからが注目の準決勝。まずは中団の古性優作が先に前を押さえると、後ろ攻めの竹内雄作が叩いて打鐘が入る。古性が中団3番手に入り、その後ろは単騎の和田健太郎。新田祐大は6番手を確保し、吉田拓矢は8番手に置かれた。竹内が懸命に逃げていくなか、古性が2コーナーからまくるが、竹内のペースにはまって車が伸びない。すると、そこへ新田祐大(写真)が襲いかかる。新田はバックからスパートすると、猛スピードで前団を抜き去り、後続を引き離して快勝した。
 「今日は積極的な竹内君と吉田君の2人で先行争いになるかと思ってたけどならなかった。でも、そういうなかで良い位置が取れたのが準決勝を突破できた要因かと。全力で仕掛けたけど、初日ほどはスピードが出てない感じだったので、何とかクリアできたって感じですね。初日は疲れがなかったけど、2日目は疲れが出てきましたね。今日は何とか挽回できたので、決勝は良くなると思います」
 2着は伏兵の和田健太郎が入る。近畿勢追走から、コース取り良く進むとスピード良く直線で伸びてきた。うれしいG1初優出。
 「単騎戦は難しいけど、先輩や後輩にも相談して、それを踏まえてレースをしました。初手は近畿からかなと。稲垣(裕之)さんもいるし。外に新田君が見えたから行っちゃうかなと。佐藤(慎太郎)さんも遅れてたから切り替えようと思ったけど、山を上って鈍った感じだったから慌てて稲垣さんに付け直しました。そこから誰か下りて来られたらコースがないので内をいきました」
 古性は不発も、その後ろから稲垣裕之が追い込んでギリギリ3着で決勝進出。
 「古性君が前々に力強いレースをしてくれたおかげ。余裕がありましたし、コースを探して(古性の)内を行かせてもらいました。外から(新田が)来てましたので。その辺の判断もしっかりできていると思います。去年は決勝で失格しているので、そのときの気持ちでそのまま来たので。三谷(竜生)君は準決勝で良いレースをしたし、信頼して付いて優勝を狙います」
 8番手の吉田拓矢は全力でモガき、 直線で外を迫るもあと一歩及ばず4着。
 「甘さが出てしまいました。古性さんが切ったところをすぐに行ければよかったけど、和田さんも付いてきたので行けなかった。タラレバで新田さんの位置に自分がいてもまくれたとは限らないし、8番手になってまくれないようでは…。あの内容でも決勝に乗らないといけない。悔しいですね」
 竹内雄作は力の限り逃げたが及ばず。
 「大宮から新車を使ってたけど、今回戻して車輪も換えて感じは悪くはなかったけど。ラインが2車がだから上手くやらないといけなかったけど、流すところがなかった」

11R


諸橋愛選手

 横山尚則が赤板で飛び出し、三谷竜生が4番手、深谷知広が6番手、渡邉一成は後方に置かれて一本棒で打鐘を通過する。打鐘の4コーナーから三谷が仕掛けて最終1コーナーで横山を叩く。吉澤純平がすかさず切り替えて村上義弘を追い、深谷も巻き返してくるが車の出はいまいち。懸命に逃げる三谷が最終バックを先頭で通過すると、3コーナーで村上義弘が吉澤をけん制。空いた内を諸橋愛と浅井康太がもぐり込む。一瞬先に内へ進路を取った浅井が直線で抜け出した。
 「準決が勝負なので、内へ突っ込みました。自分の持ち味だと思います。深谷君と乗れれば良かったんですけどね。いつも通り走っただけです」
 諸橋愛(写真)が混戦で真価を発揮。しぶとく2着に食い込んだ。
 「絶対内を空けると思っていました。転ぶか転ばないか勝負じゃないですか。行かれたらヤバいなって思っていたところで三谷君が仕掛けてきたので、あれじゃ純平も対応できないでしょうね。やっとかみ合ってきたかな」
 三谷竜生が3着に粘り、昨年3月の名古屋ダービー以来、2度目のG1ファイナル進出を決めた。
 「緩んだところで行こうと思っていたので。だいぶきつかったですね。調子自体は良いので、あとは気持ちだけしっかり。明日も頑張ります」
 地元の吉澤純平は6着で決勝進出を逃し、悔しさをにじませた。
 「自分のミスですね。集中力っていうか…。(三谷に)気づいてから踏んだんですけど、車が出ていかなかったです。ホームで(番手まくりに)行くぐらいじゃないと間に合わなかった。今回のミスを次に繋げたいと思います」
 深谷知広は口数少なく振り返った。
 「周りが強かったですね。(3日間通して)どんどん感じが悪くなっています」

12R


武田豊樹選手

 打鐘前に斬った原田研太朗がスローペースに落とす。3番手に収まった平原康多は2センターで郡司浩平が内に斬り込んできたのと同時にスパート。最終ホームで原田を叩いて先行策に出る。番手絶好となった武田豊樹(写真)は郡司のまくりを好ブロックで仕留めると、粘る平原をゴール前できっちり捕らえた。
 「僕もプレッシャーはあったんですが、平原君のほうがもっとプレッシャーがあったと思います。ホームで平原君はいいスピードでしたね。平原君の力を改めて感じました。ラインの力でいい走りができたと思います。関東のラインのみんなでプレッシャーを感じながら決勝も一生懸命、頑張ります」
 平原康多はパワフルな先行策で関東ラインを上位独占に導いた。
 「準決勝で武田さんと一緒で、かなりのプレッシャーはありました。状況、状況でしっかりレースができています。ワッキー(脇本)が引き切る前に駆けたほうが、ラインが何とかしてくれるかなって。今日はちょっと重かったですね。最低限のノルマのところまでは来れました。決勝はもちろん優勝を目指して頑張ります」
 神山拓弥がしぶとく3着に流れ込み、2010年の全日本選抜以来、7年ぶり2度目のG1優出を果たした。
 「前の2人のおかげです。しっかり勝ち上がれて良かったです。最近の調子は上がってきていたし、今年一発目のG1で決勝に乗れてうれしい」
 平原に叩かれた原田研太朗は大敗を喫した。
 「近年まれにみるスローペースでしたね。平原さんに下りを使って行かれてしまった。全然、ダッシュが違いました。悔いはないです」

 

▲TOPへ