とりで競輪

TORIDE KEIRIN

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決勝戦レポート

渡邉 一成(福島)

渡邉一成が6度目の記念制覇

 渡邉一成がトップアスリートの力を見せつけた。自力タイプが数多くそろう難しいレースだったが、後方から豪快にまくって前団をひと飲み。1人だけ別次元のスピードだった。
「山崎(芳仁)さんに好きに走っていいと言われたし、前受けから迷いなく自分のスタイルで走れたのが大きかったですね。自分でもびっくりするぐらいリラックスしてレースに臨めました。自信を持って走れたことが結果につながりました」
 直近の全日本プロ選手権自転車競技大会の1kmタイムトライアルでは悪天候のなか、脅威的なタイムを叩きだした。この優勝は今の状態なら当然のものだった。
 「今までの経験もあるし、方向性も見えている。自分自身は今こっちで良いと客観的に見れています。良い方向へ手応えはつかんだ。競技と競輪の両立は難しいけど、しっかりやっていけばやれると思いました」
 世界で戦うアスリートとして意識は常に前を向いている。次走の高松宮記念杯でも抜群のスピードでファンを魅了する。
 最終バック最後方の展開から福島コンビを追いかけた中川誠一郎が直線で外を鋭く伸びて2着に入った。
 「やった方ですね。(渡邉)一成の仕掛けがバッチリだったし、村上さんの仕掛けも誤算でした。でも、レースの流れは見えていたし、車は出た方だと思います。最後も踏み応えはありました。番手もたまにはいいですね」
 渡邉のまくりを離れ気味になりながらも懸命に追った山崎芳仁が3着で確定板に上がった。
 「しょうがないですね。一成が強かった。付いていくのでいっぱいでした。2着だと思ったけど、(中川)誠一郎がすごかったです。この後は沖縄に帰って、もう少し仕上げてきます」
 単騎の竹内雄作が先行。この番手をキープした石井秀治は村上の反撃に合わせてタテに踏み込んだが、4着に入るのが精いっぱいだった。
 「ああいう展開になると思っていたし、読み通りでした。竹内君が踏んだりやめたりするので、対応できるようにピッタリ付かずに車間を空けていました。最後にうまくハンドルを投げれれば3着に入れましたね」
 結果は6着でも、村上義弘が持てる力をすべて出し切った。
 「竹内君がハイピッチで踏んでたのでいけなかった。レースは流れてたから自分向きだと思ったんだけど、一成のスピードが違いましたね。いけなかったのは脚です」
 強敵相手に先行策にでた竹内雄作はシンガリ負けとなった。
「(先行を)狙っていました。あれで残るか残れないかの勝負だと思いました。もうちょっと落ち着いてやれれば残れたのかな。次は宮杯なので、そこで生かすことができれば」

 

レース経過

 号砲で勝瀬が飛び出すも、渡辺が内枠を生かしてSを取った。初手は渡辺ー山崎、石井ー勝瀬、村上、原田ー中川、城、竹内の順番で並ぶ。
 レースが動いたのは青板周回の2センターから。まずは村上が上昇して前を押さえると、さらに原田が来て誘導の後ろが入れ替わる。すると今度は単騎の竹内が叩いて打鐘で先頭に立ち、続いた石井が2番手に入った。竹内はそのままペースを上げて先行態勢に入り、最終周回へ。するとホームから村上が1番に反撃を開始。村上がジリジリと前に迫ると、石井も合わせて番手から出ていく。これで隊列が短くなった所を、渡辺が猛スピードで前団に襲い掛かり、山崎は離れながらも懸命に追っていく。最後は渡辺が力でねじ伏せ、昨年4月の高知以来、1年ぶりの記念Vを達成した。中川が最終バックで山崎の後ろにスイッチすると、直線外を鋭く伸びて2着。山崎は3着となる。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
3 渡邉 一成 31 福島 88 S1 10.8 S
5 中川誠一郎 35 熊本 85 S1 1身 10.6
7 山崎 芳仁 35 福島 88 S1 1/2輪 10.8
9 石井 秀治 36 千葉 86 S1 タイヤ 11.1
4 勝瀬 卓也 38 神奈 84 S1 3/4身 11.0
2 村上 義弘 40 京都 73 SS 1輪 11.1
6 城  幸弘 29 山梨 96 S2 1/2身 11.0
1 原田研太朗 24 徳島 98 S1 1/2輪 10.9
8 竹内 雄作 27 岐阜 99 S1 2身 11.5 B

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