実力互角のメンバー構成で優勝のゆくえは混とんとしている。どこからでも狙えるが、戦歴なら4月以降に5Vを飾っている金澤幸司が最上位だ。以前ほど自力は出さなくなったものの、徐々に追い込み主体の競走に慣れてきたのか、成績は上昇カーブを描いている。ここは佐々木吉徳を目標にレースを進める手だろうが、展開がもつれたら自力に転じることができるだけに、連の軸として信頼した。その佐々木は7月に大宮、玉野と連続Vを奪取するなど、S級でも善戦していた機動力を遺憾なく発揮していたが、その後は2場所病欠。8月小松島から復帰したが、3場所続けて決勝を外していて、好調時のような脚勢が影を潜めている。調子の上積みが欲しいところだ。
地元の長井妙樹は、前期のS級戦でほとんどの場所で確定板に乗っていた実力者。降級した今期は、早々と3場所目の7月青森で優勝をゲットしたものの、9月取手で落車して欠場中。どの程度の体調で出走できるかが鍵になるだろう。関東勢では原田泰志も有力な優勝候補の一人だ。今年は3Vを達成しているし、8月玉野、9月富山はともに準Vと近況もいい。何でもありの自在戦で優勝狙う。
前期はほとんど決勝に乗れなかった遠藤雅也だが、目下4場所続けて優参、10月小田原では準V。先行力を存分に発揮できれば好勝負に持ち込める。長らくS級で活躍した吉原友彦も今期は格上らしい安定プレーを演じている。南関も侮れない勢力だ。
金澤幸を指名も混とん
-
金沢幸司
-
長井妙樹
-
吉原友彦