京王閣で開催されるダービー後の開催。実力差のないメンバー構成なので優勝のゆくえは混とんとしているが、自力攻撃の破壊力なら横山尚則が最上位だろう。昨年4月青森で待望のS級初優勝を飾った後は、優勝こそないものの、持ち前の機動力には一段と磨きがかかった印象だ。全日本選抜では33⑨2着と準決勝まで駒を進める激走を演じていて、地元GⅠで存在感を猛アピールしている。3月岐阜では連勝で優参するなど調子は変わらず良好だし、師匠の十文字貴信と同配分なら気合も入る。優勝に最も近いとみて中心視。関東勢では中田健太も着実に力を付けてきた。いい位置を取っても勝ち切れないレースも散見したが、最近は1着が増えてきたし、3月は小倉、高知と続けて決勝に乗っている。乗り込み中心の練習で差し脚に鋭さが出てきたので、横山との連係が叶えばS級初V達成も可能だろう。
機動力なら小川真太郎も横山に見劣りを感じさせない。優参級定着には至っていないものの、2月豊橋で5①❷着、3月静岡2③❻着など、成績は上昇カーブを描いている。先行、まくりのどちらでも力を発揮できるのは強みで、タイミング良く仕掛けて主導権を握れれば押し切りまでありそうだ。
底力ある中村一将だが、ここのところ敗者戦で勝ち星がある程度の成績で、好調時のような迫力に欠けている。村上直久、小泉俊也らも優勝争いを賑わすだけの機動力の持ち主だが、ともに落車負傷で欠場中。