しずおか競輪

SHIZUOKA KEIRIN

38#


決勝戦レポート

山崎 芳仁(福島)

山崎芳が閃光のまくり

大ギアの先駆者が見事やってのけた。ギア規制が導入され、大ギアの草分けである山崎芳仁は苦戦必至と誰もが思ったが、周囲の雑音を吹き飛ばすように、今年最初のG1を力強いまくりで制した。
「今日は関東勢が早めに押さえて、あとは単騎の人が粘る可能性があるんで、もつれた所を狙っていた感じです。あとは浅井にスピードを貰ってどこまで行けるか。思ったより4コーナーから伸びましたね。動きは良かったけど、まさか優勝できるとは。決勝に乗れた時点でパーセーブと思ってたけど(笑)」
大仕事を成し遂げたあとも、いつもの「やまちゃんスマイル」で飄々と語るが、ギア対策はすでに万全だった。「今年のアタマから勝負と思ってました」との意気込みが見事はまる結果に。
「去年の11月から練習方法をガラッと変えて乗り込み中心の練習で、あとはスピード練習ですね。フレームも全部換えて、今までのイメージを捨てました。元々、自分は4倍前後がちょうど良い。皆が大ギアを踏むようになって、自分はそれ以上を無理矢理踏んでた感じだったので」
次はグランドスラムが懸かるダービー。そして年末のグランプリへと、大ギア先駆者の逆襲が始まる。
「優勝したことより、グランプリに出られる方が嬉しいとゴールしてから思いましたね。ダービーまで1か月あるんで、練習してもう一段階上げて一皮むければ」
菊地圭尚は優勝も見えたが、「これが今の自分の限界」と1/2輪差の2着。「最後、皆を見ながらのレースだったし、皆上手いから中々コースがなくて。どっちに斬り込んでいくか最初の判断が難しかった。でも2センターで腹を括って踏めたので。山崎さんがすごかったし、ワンツーが決まったんでよかった」
浅井康太は4角絶好も、山崎に飲まれて3着。
「武田さんの番手まくり、稲垣さんのすんなりの中団まくりの上を行けたので。それで勝てなかったのは力不足。仕方ない。自分からしっかりまくりに行って負けたんだから悔いはないです」
稲垣裕之は絶好のチャンスをモノのできず、悔し涙を流す。
「今日は関東との勝負と思ってたし、僕としてもベストの仕掛けだったと思う。でも関東が強かったし、武田さんの壁が高かった。最後、油断はなかったけど武田さんの底力と、平原君の先行力が強力でした。でも、競輪祭のときより僕も力が付いていると確認できたし、ちょっとずつだけど一歩ずつ強くなってると。今後も気持ちを強く持って頑張ります」
武田豊樹は「最高の組み立てだったし、ラインで決めたかった」と悔やむが、「山崎が勝ってくれてよかった」と同期を称える余裕も。「今回僕は負けたけど、彼には頑張ってもらわないと。最近今ひとつだったんでね」。
桐山敬太郎は一発勝負に賭けたが、アテが外れる結果に。
「打鐘で来た方の番手勝負と決めてました。稲垣さんを出させないくらいに踏んでおいて、武田さんの所で勝負すればよかったですね。最後2センターでは僕は追い込みでないので、コースを突っ込めなかった」

レース経過

号砲で関東トリオがそろって飛び出すとそのまま前受け。周回は平原康多―武田豊樹―岡田征陽―稲垣裕之―大塚健一郎―浅井康太―山崎芳仁―菊地圭尚―桐山敬太郎の並び。
赤板前からしきりに後方を確認しながら平原が誘導との車間を切る。そこを青板4コーナーから山崎が押さえると、この動きに乗った単騎の桐山がさらに前に出る。稲垣は桐山の外に差して山崎にフタをすると、平原の動きに合わせて中団を確保。赤板から目まぐるしく動いたレースだったが、最終主導権は平原が握る。
武田が1コーナー過ぎから車間を切ると、1センターから稲垣が早々と反撃を開始。桐山との併走をしのいだ大塚が番手に続くと、その外を7番手から浅井もまくって出る。番手から出た武田は何とか稲垣を合わせたが、直線では浅井が伸びてゴール前で武田をとらえる。しかし、勝ったのはバックでは8番手にいた山崎。4コーナーからいいコースに入った菊地、前を行く浅井との伸び比べを見事に制し、12年9月オールスター以来のG1王者に輝いた。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
4 山崎 芳仁 35 福島 88 S1 11.3
7 菊地 圭尚 34 北海 89 S1 1/2輪 11.2
5 浅井 康太 30 三重 90 SS 1/4輪 11.6
1 武田 豊樹 41 茨城 88 SS 1/2身 11.7 S
2 稲垣 裕之 37 京都 86 S1 1身 11.8
8 岡田 征陽 34 東京 85 S1 1輪 11.7
9 大塚健一郎 37 大分 82 S1 1/2身 11.8
6 桐山敬太郎 32 神奈 88 S1 4身 12.0
3 平原 康多 32 埼玉 87 SS 大差 B

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