せいぶえん競輪

SEIBUEN KEIRIN

26#


4月21日

検車場レポート

1R


鈴木庸之選手

 鈴木庸之(写真)は前回の大垣で約半年ぶりの優出。好調時のスピードが戻ってきた。

 「座骨神経痛が出て休んで、復帰してから決勝は初ですね。最近は練習がしっかりできているし、調子も上がってます。今はしっかり脚を戻そうと思って調整なしで競走に入ってます。大垣の後も1人で長野に合宿に行きました。記念の1レース1番車は慣れているので問題ない。このバンクなんで後手は踏まないようにします」

 竹村勇祐は前回の松山で凡走。ここは総力戦で混戦突破を図る。

 「前回は組み立てが甘いところがありました。このバンクは苦手なんですよ。最近は自転車が出ていたので、ガツガツと位置を取りに行ってなかったんですけど、今回はそうもいかないですね。前々に攻めていきます」

2R


 このレースは九州ラインが本線となる。先導役の松岡孔明は、FI戦ながら初日3連勝と流れが良い。

 「前回(高知)から間が空いてたから、ちょっとそれが心配ですね。僕は走ってた方がいいタイプなので。でも、走りたくウズウズしてたので、明日それをぶつけます」

 連係する同県の服部克久は「松岡君とは相性が良いんですよ」と笑顔を見せる。

 「A級のときも優勝させてもらっているし、(昨年6月)別府の準決も孔明はダメだったけど1着をとらせてもらったので。いつも頑張ってくれるんですよ。明日は好きに走ってもらえれば。僕は後ろと前に迷惑をかけないように。今回九州が少ないから、ラインで勝ち上がりたい」

 菅田和宏は最近は成績が思わしくないだけに、今回こそはと意気込む。

 「(昨年12月の)小松島で落車して左の指をおかしくして。強度のある練習ができなくなったから、レースでも自信がなくて成績も悪くなってしまって。前回(豊橋935着)もひどかったけど、ここに来る前の練習はそこそこ良かったので今回は頑張りたいですね。駆け切れれば大丈夫だと思います」

3R


 西村光太はFIシリーズでコンスタントにV争いを演じている。勢いそのままに今シリーズも上位進出を狙う。

 「FIに関しては、成績がいいんですけどね。グレードレースになるとやっぱり難しい。最近は特に変わったことはしてないけど、自分のやりたい練習がしっかりできています。明日は巴(直也)君の番手の桐山(敬太郎)さんがやっぱり気になりますね。なんとか突破できるように頑張ります」

 桐山敬太郎は前回の静岡で振るわなかったが、それから中2日で追加参戦。絶好の目標を得て展開は有利だ。

 「前回は展開がちょっときつかった。追加は静岡の2日目にもらいました。(3月松阪記念で)失格しているので、本数を走りたいんですよ。調子は悪くないし、巴君に頑張ってもらいます」

 巴直也は前回の静岡の2日目に落車したが、大きなダメージはなさそうだ。

 「ケガは擦過傷ぐらい。今回は追加なんですけど、問題ない感じだったので来ました。西武園は逃げたら残れるイメージ。最近は最後の粘りがもうひとつなんですが、何となく感触はつかめてきています。しっかり力を出し切ります」

4R


 傑出者が不在で混戦のレース。機動型のなかでは鈴木謙太郎が実績でリードも、まだまだ復調の道のりは長い。

 「これといった原因が分からないんですよね。ただ、モチベーションが高くなかったのはあります。レースで出し切れてないですね。でも、やっと最近になってバシッと刺激が入るようになってきたので。『また今回から』ってつもりで頑張ります」

 対戦する日野博幸も最近は大敗続き。復調へきっかけが欲しい。

 「何が悪いか分からないんですよ。練習では感じが悪くないし、師匠の濱田(浩司)さんにも『悪くない』って言われてるんですけど。前回(豊橋)が終わってから練習メニューを変えて体的にも良くなっているんでけどね。だから、練習の感じを信じていくしかない。ワンチャンスを逃さないように、しっかり主導権を取りたい」

5R


才迫開選手

 才迫開(写真)は3月和歌山、4月豊橋とF1で連続優勝。ここに来て一気に調子を上げている。

 「最近は自転車に取り組む姿勢が変わりました。乗らない日を減らして、練習量も増えましたね。竹内翼とは同級生なんですが、競輪場では一緒にもがくこともあるし、やっぱり刺激になっています。これだけ結果が出ると気分よく練習できますね。今回も楽しみです」

 伊藤成紀は初日予選で3連勝中。自慢のタテ攻撃が冴えている。

 「自分の中では来年ぐらいからって思って、今年は力をつけることを意識してしっかり練習してます。前回の前橋の後もけっこう練習して、足が痛いのでどうかなっていう感じです。でも、明日は濱口(高彰)さん、有賀(高士)さんと後ろがしっかりしているので、信頼して頑張ります」

6R


小川真太郎選手

 昨年6月に特進した小川真太郎(写真)が、ここ最近でさらに勢いが増している。このレースは頭ひとつリードだ。

 「(あっせん停止で11月)休んでいるときに気持ちが切り替わったのが大きいですね。(前回の)高知が終わってから体調が悪くなったのもあったけど、日にちが空いてたからもう大丈夫です。やりたい練習もできたので。今までと特に変わったことはないけど、いつも通り力を出し切れると思います。西武園は初めてだけど、行けるところから思い切って」

 対する野口正則は前回の4月松山では589着と大叩き。今回は新車を投入して心機一転して挑む。

 「最近は成績が良くないですね。練習はしてるんですけど。今回は自転車を替えてどう出るか。練習で乗ってないし、ポジションだけ合わせてきただけなので。西武園は(一昨年4月の)ルーキー(チャンピオンレース)以来で2回目。重たいイメージがあるけど、何とか(逃げて)粘れるように」

 矢口大樹は1月前橋で落車してから調子落ちの状態。

 「右鎖骨を骨折して手術しました。(復帰戦の3月)高松はボロボロでした。レース勘もダメで。そのあとに体調を崩して(4月前橋を)休んだけど、練習はできたしタイムも出たので。体調も良いです。今回はレース勘を意識して。前回よりは戦えると思います」

7R


 地元コンビに期待が集まりそうだ。中田健太はS級になってからは初めての当地参戦で気合が入っている。

 「最近はちょっと調子が落ちてきている感じだけど、原因は分かっている。完調とはいかないんですが、前回、前々回よりはいいですね。土屋(壮登)さんとはかなり連係してます。いつも必ず仕掛けてくれるし、しっかり決めたいですね」

 土屋壮登は2月取手で久々のV。その後も好調を持続している。

 「調子は変わらずきていると思います。西武園記念は去年、いい成績を残せたので、今年も結果を出したいですね。自力で力を出し切ります」

8R


坂本周輝選手

 このレースは積極的な機動型がそろうなか、北日本ラインが本線。先導役の坂本周輝(写真)に期待がかかるが、本人は慎重な姿勢を崩さない。

 「前回(前橋282着)は良かったけどまだまだなので…。練習でも今ひとつな感じ。西武園はまくりが決まりづらいんですよね。走ってみないと分からないですね」

 前を託した小橋秀幸は「そんなことは思ってませから、アイツは」と、それは冗談と笑い飛ばす。

 「周輝とは相性が良いんですよ。2回しかないけど、どっちも2着なので。先行争いをしてくれればいいですけどね」

 対戦するのは成長著しい伊早坂駿一

 「S級に上がってからだいぶ慣れてきたけどまだまだ。仕掛けどころがA級とは違いますからね。その辺がまだ難しい。今回は普段通りだけど、しっかり練習をやったし、調子も良いので。積極的に仕掛けて勝ち上がりたいですね」

 また、山口智弘は怪我から復調気配だ。

 「(昨年12月岐阜で落車し)右鎖骨を骨折したけど、だいぶ戻ってきました。主導権を心掛けて、しっかり組み立てたい」

9R


 地元の山田義彦が一次予選のトリを務める。FIの配分が続いているが、成績は高いレベルで安定している。

 「このままだと先がないと感じて、もっと上を目指すために、練習とか見直して、ウエイトも始めました。まだ始めて1カ月ぐらいで、いろいろ試している段階です。だから前回の岸和田は体が重かった。何とかしのいで決勝に乗った感じです。その時よりかは疲労感も抜けているので、前回よりはいいと思います。地元記念なんで、結果がほしいですね」

 藤田竜矢は昨年の当地記念の覇者。近況はパッとしないが、地元で気迫の走りを見せる。

 「だいぶ感じは良くなっています。山田君とは2、3年ぶりの連係ですね。その時はダメだったけど、あいつもだいぶ強くなっているので大丈夫でしょう。西武園は相性がいいんで頑張ります」

10R


脇本雄太選手

 ここからがシリーズをリードする特選シード組のレース。脇本雄太(写真)の実質先行一車となるが、世界選手権帰りで状態が気がかりだ。
 「14日の夕方に帰国して、3カ月ぶりに自宅に帰りました。家に戻ってからもやることが溜まってて。(自転車に)乗れてないのでどうかですね」
 対戦するのは中川誠一郎。2月の奈良記念で落車し鎖骨を骨折したが、前回の川崎記念で決勝進出。復調は間近だ。
 「前回は意外と走れたし、戻りは早いかも。そのあとは高知(記念)でイベントがあったけど、帰ってから練習できました。前回より良いと思います」
 菅田壱道も同じく川崎記念で優出し、3着で表彰台入り。今回、さらに状態が良化している。
 「ずっと左肩を痛めてたけど、川崎ではだいぶ良くなってたので。川崎のあとも治療に行って先生にも『だいぶ良いよ』と言われたので。全く影響がなくなりました。あくまで目標はダービーだけど、ここで試したいことがあるんで色々煮詰めて結果も出れば。楽しみですね」

11R


稲垣裕之選手

 稲垣裕之(写真)は今年に入って優勝こそないが、2度のビッグレースを含め、すべての開催で決勝に乗っている。
 「次のダービーを見すえて、追い込んだ練習をしてきました。直前に追い込んだわりにはしっかり動けていたと思います。今回は新車です。練習で1回乗っただけなんで、実戦で試してみます。ダービーに向けて、ここでいい走りをしたいですね」
 村上博幸は前回の大垣でオール連対のV。調子は上昇カーブを描いている。
 「去年の夏に(鎖骨の)手術をして、なかなか戻らなかったんですけど、ようやく練習もできるようになってきたし、暖かくなって良くなってきました」
 松谷秀幸は3月立川の2日目に失格したが、前回の松山で今年2度目のVを達成。
 「立川で失格した分、松山は頑張らないといけないっていう気持ちでした。最近は成績がまとまっているし、調子も崩していない。徐々に上がってますね。次のダービーに向けて、しっかりいいレースをしたいと思ってます」
 池田勇人は前回高知の準決勝でゴール後に落車。それでも決勝は絶好の番手回りを生かして優勝を飾った。
 「落車したんで、今回はフレームを替えます。ケガは高知よりもその前の(2月)松山のほうが影響がありましたね。休養して、立て直せたと思います。練習もしっかりできたので、疲れがどうかですね」

12R


平原康多選手

 最終レースは今シリーズの大本命・地元の平原康多(写真)が登場。前回の川崎記念は落車し途中欠場。怪我が心配されたが、元気良く姿を現した。4日間、重責を全うする。
 「川崎は良い経験になりましたね。もっと強くなるために、横の技術も磨かないと。右の股関節を痛めて最初は歩くのがキツかったけど、2、3日休んでケアしたら良くなりました。川崎の前よりもより強度の強い練習ができました」
 神山雄一郎が平原追走に全神経を集中させる。
 「(4月前橋の欠場は)練習を頑張り過ぎて腰痛が出てしまって。そのあとは無理せずに練習して。感じは良かったと思います。ここを頑張って、あとは本番(ダービー、宇都宮記念)で」
 平原との対戦を待ち望むのは近藤隆司
 「平原さんとはやりたかったので。ラスボスといきなりなんて最高です。何回もあるけど、最近の強さはハンパないので。僕は(3月)静岡からシューズを替えて感覚が良いので。(前回の)四日市から間がなかったけど、休まずに練習してきました」
 中井太祐は前回の豊橋は969着と大敗。明日から相手は強力だが、何とか爪痕を残したい。
 「前回は悪かったですね。疲れが出てる感じでした。休んで1から練習をやり直してきました。しっかりやってきたので今回は頑張りたい」

4月22日

検車場レポート

1R


 後ろ攻めの廣田敦士が赤板前から上昇。後続を一本棒にして風を切る。前受けから7番手まで下げた人気の鈴木庸之は打鐘の3コーナーからスパート。最終ホーム過ぎに廣田を叩き切る。最後は番手を無風で回った中川貴徳が鋭く追い込み、オープニングレースを制した。

 「(鈴木が)行ってほしいところで行ってくれました。完璧でしたね。付きやすくて楽だった。1着も久々だし、記念の初日1着なんてかなり久々。西武園は好きだし、いい弾みがつきました」

 中川に交わされた鈴木庸之は2着。早めの仕掛けで長い距離を踏み切った。

 「(廣田の)ペースが上がる前に行こうと。重くはなかったけど、距離は長かったですね。前から調子は上がっているし、調整をしてないわりに戦えますね。しっかりケアして明日に備えます」

 中団、中団を回った竹村勇祐は最終3コーナーで内にもぐり、平総一をさばいて3着に入った。

 「組み立てとしては最悪。あの外は無理だと思ったので内にいくしかなかった。平沼(由充)さんのコースを潰してしまったのはダメ。でも自分が届くにはあれしかなかった」

 

2R


 中井勇介が打鐘から先制。すかさず反撃に出た菅田和宏が最終ホーム前で内に降りると、篠塚光一が落車。菅田は斜行により失格。前団の混戦を松岡孔明が最終2コーナーから豪快にまくって完勝した。

 「(中井が菅田を)突っ張って、もがき合いになると思って見てました。落車もあったけど展開が良かったですね。踏み出して、ちょっと重く感じました。もうちょっと流れてくれるといいんですけどね。でも、しっかり人気に応えられて良かったです」

 服部克久が懸命に食い下がり、熊本ワンツー決着となった。

 「孔明のおかげです。残り1周の落車でちょっと見てしまって、口が空きました。思った以上に自分の感触は悪くなかったけど、あれを差せないとダメですね。初日をクリアできたので、気持ちを切らさずに走ります」

 

3R


桐山敬太郎選手

 巴直也が押さえたところを、西村光太が打鐘過ぎからカマして主導権を握る。中団3番手の巴がバックでまくるも車は出ず。中部勢に展開有利となったが、その後方から桐山敬太郎(写真)が鋭く突き抜けた。

 「巴君が止まった時点でコースを見つけながら踏んで。落ち着いていけました。前々回の岸和田からフレームを昔のものに戻したら感じが良いですね。9年前のだけど、何回か踏めるので。とりあえず勝ててホッとしました」

 西村の番手から、八日市屋浩之が追い込んで2着に入る。

 「西村君を残せればよかったけど…。待ったけど早かったかな。巴君は中央(大学)の後輩だけど、そこは敵なのでしっかり止めて。(桐山が)3番手になったのを確認して踏んできたら自分もと思ってたけど、すごいスピードで来たので。止められず合わせられず…。もう1回VTRを見て反省します」

 3着は松永将。ラインは後方に置かれ、小酒大勇もまくり不発となったが、2センターから内を鋭く伸びて確定板入り。

 「ああなってしまったけど、それは仕方ないと思って。小酒君が行くまで自分はどこを行こうか迷ったけど、思いのほか伸びましたね」

 

4R


 打鐘で飛び出した菅原裕太がハイピッチで駆けていく。中団の4番手を日野博幸と鈴木謙太郎で取り合う。最終ホーム前、外併走の態勢から日野が仕掛けると、最終バックで菅原を捕らえて先頭に立つ。マークの吉岡篤志は離れたが、日野がそのまま後続の追撃を振り切り、高配当を演出した。

 「まぐれ(笑)。練習だけはずっと続けていたので、やっと成果が出ました。菅原がやる気だったけど、しのげて出切れました。無理やり行って行けているし、状態はいいと思います」

 鈴木謙太郎はまくり不発。そのスピードをもらった矢口啓一郎が大外を鋭く伸びて2着に。

 「鈴木君にとって難しい展開でしたね。その中で仕掛けてくれました。自分はけっこう脚に余裕があったので、勢いをもらっていけました。直前には後ろ回りの練習もしていたので、それが結果につながった。練習は裏切らないですね」

 

5R


伊藤成紀選手

 後ろ攻めの才迫開が中団の伊藤成紀(写真)にしばらくフタをしてから打鐘で踏み込む。7番手となった伊藤はすかさず反撃。ジワジワと前団に迫って最後は逃げる才迫をねじ伏せた。

 「ああいう展開になると思いました。切って中団を取るか迷ったんですけどね。感じは良くなかった。でも、いい時に負ける時もあるし、悪くても勝てる時がありますから。また明日ですね」

 濱口高彰が懸命に続いて2着に流れ込んだ。

 「踏み出した瞬間、どうかなって思ったんですけど、そこから伸びて行ったんで付いていきました。ワンツーで良かったです」

 才迫開は力強い先行勝負で3着で粘り込んだ。

 「納得の結果です。落ち着いて駆けられました。もうちょっとで合わせられそうだったし、そこまで踏み直せるぐらい感じは良かったです」

 

6R


福田知也選手

 過度のスタートけん制があり、前を取らされたのは野口正則の近畿コンビ。レースは後ろ攻め小川真太郎が押さえると、打鐘過ぎに矢口大樹が叩いて主導権を握る。中団4番手を内に小川、外に中島将尊で争ったが、中島が飛ぶと2コーナーから小川がスパート。番手から早めに抜け出した福田知也に抵抗されるも、小川が力でねじ伏せた。

 「福田さんのペダルが(車輪に)入ったんで危なかったですね。西武園はまくりが出ないとは聞いていたけど、あんなに出ないとは思わなかった。脚は良いんだけど、車が進まなくて。初めてだけど、まくれている人はまくれてますからね。2コーナーで(スピードを)乗せてれば進んだかも。外がかぶっていて、飛んでから行ったから遅めになってしまったのが。きつい思いをしてでも、退かして早めに行かないと。修正します」

 福田知也(写真)が矢口の番手から早めに抜け出し2着に入る。

 「1回持っていったときに(小川に)少し出られてたので。もう1回行くんだったら青井さんのところだったけど、後ろに山田(和巧)さんが付いてるから前に踏ませてもらいました。点数がないのに番手を回らせてもらってましたし」

 青井賢治はワンツーを決められずも、懸命に追って3着で二次予選進出。

 「(スタートけん制で)重注2つ? 痛いね。でも、後ろを取って正解だったね。作戦通り。ラインが2車だし1回切ってから矢口君を待って」 

 

7R


 大谷靖茂が打鐘の2センターで佐藤佑一を叩いて先行策。5番手に構えた地元の土屋壮登が最終2コーナーから力強くまくって快勝した。

 「やり合ったところで行こうと思ったんですけどね。ホームで行きかけて、止めてしまった。セオリーならあそこは行くところですね。1着が取れて、脚はいいんですけど、組み立てが中途半端でした」

 3番手を取った佐藤は最終3コーナーから内にもぐり込む。車を外に持ち出した鹿内翔が土屋に続く形で2着に入った。

 「大谷さんがけっこうかかっていて、(土屋が)来れないかと思ったんですけど、やっぱり来ましたね。中田のところで勝負だと思ったけど、付いてきてなかったんでラッキーでした。2着が精いっぱいですね。でも、記念で初めて一次予選を突破できたのでうれしいです」

 

8R


伊早坂駿一選手

 後ろ攻めの山口智弘が打鐘で押さえて出ると、さらに伊早坂駿一(写真)が叩いて主導権。高橋大作が踏み出しで離れたため、番手に山口がはまる展開となったが、伊早坂は上手くペースに入れて力強く押し切った。

 「後ろがいなくなったのがすぐに分かったから、ペースに入れることに切り替えて。上手く回しながらいきました。最後4番(山口)が来ていたけど踏み返せました。行くタイミングも良かったですね。A級のときからカマして単騎になったとき、焦って踏んでズブズブとかが多かったけど、今日は上手く落ち着いていけました。S級になって初日1着は初めてなのでうれしい」

 山口智弘は懸命に追い込むも交わせず。

 「全開で押さえて行ったんですけどね。(伊早坂が)単騎だとわかったから落ち着いてと思って。ただ追い上げが怖かったですね。入った時点で脚は一杯だったし。ラインがあるから抜きに行ったけど抜けなかった。後ろが気になったのもあったけど、伊早坂君が強かったですね。前々に踏んだ結果なのでそれはよかったけど、チャンスがあったし1着が取りたかった」

 高橋大作は離れたものの、自分でまくり上げて3着でリカバリー。しかし、連結を外したことを悔やむ。

 「あれは無理、脚質的に。脚が一杯だったのではなく、能力的に離された感じ。1歩目から遅れたし、上り口だったし。恥ずかしいし、後ろに迷惑をかけました」

 

9R


三登誉哲選手

 打鐘でハナに立った渡辺大剛に山田義彦が早めの反撃で襲いかかる。最終1コーナーで山田が出切ったが、その上を三登誉哲(写真)がひとまくり。記念で初めて一次予選を突破した。

 「1番(山田)が来る前に仕掛けることも考えたんですけど、ちょっと早かったし、結果的に前でもがき合ってくれて展開が良かったです。うまく流れに乗って仕掛けられました。乗り越えられたし、感じはいいですね。前回(大垣)の前に練習を変えたら、良くなりました。ここに来る3日前に200キロ乗り込んだんですが、その成果が出ました」

 西岡拓朗が完璧マークで2着に流れ込み、広島コンビで連を独占した。

 「前のおかげです。いい位置を取ってくれたし、文句はないですね。あれは差せないですけど、直前に一緒に200キロもがいてきた甲斐がありました」

10R


中川誠一郎選手

 打鐘過ぎで7番手に置かれた中川誠一郎だったが、中団の脇本雄太が内に斬り込んだことで一転してチャンスが訪れた。中川はすぐに反応してカマしていくと、ライン3車で奇麗に出切った。最後は岩津裕介が差して勝利した。

 「ホームで叩いたときに大丈夫な感じがしたけど、打鐘では反対に終わったと思ってたけど。あんなこともあるんだね。菅田(壱道)君も上手くもつれさせて、ワッキー(脇本)が内に入っていって。おかげでチャンスになった。ワン・ツー・スリーだしこれ以上にない結果に。僕の調子はこんなもんかなって感じ。バッチリではないけど、悪くないと思います」

 ダッシュ良くカマした中川誠一郎(写真)は2着に粘る。

 「展開にたまたま恵まれました。ワッキーに助けられました(笑)。ワッキーが早めに叩いたらその上で、遅めだったら一緒に出ようと思ってたけど。さすがにあのタイミングを逃すことは…。久々にバックを取れたけど、長い距離を踏んだからきつかったですね。何とか持ちました。出切ってからは後ろから来ない展開だったのでペースに入れて。体的にはだいぶ良くなったけど、まだ心が重たい。わき上がってくるものがないですね」

 柏野智典がしっかり続いて3着を確保した。

 「終わったと思いましたけどね。(出切ってから)ワッキーが来ると思って、そこで追走が上手くいかなかった。気持ちの面を修正して。前半11秒2のスピードに付いていけたから、脚は問題ないと思う。悪かったら1車くらい離れたと思うので」

 菅田壱道は予想外の展開に泣き5着。2日目は二次予選回り。

 「(脇本が)あそこは中川さんを(7番手に)キメて中団4番手かと。まさか内をくるとは…。1番ダメな展開になってしまいました。あれだけはないと思ってたので。僕も全力で踏んだんですけどね。でも、そこからダッシュ良く追いかけられたし、合わせて脇本君を諦めさせることができたので良いと思います」

11R


稲垣裕之選手

 打鐘前に切った松谷秀幸を安部貴之が押さえて前に出る。3番手に入った松谷が打鐘の3コーナーで内を突いて先制。池田勇人がこの3番手に追い上げる。池田のラインを追っていた稲垣裕之(写真)が最終2コーナーから鮮やかにまくって快勝した。

 「行こうと思った時に、池田君が踏んだので、そこは待ってから落ち着いて行きました。踏み出した感じは悪くないですね。でも、疲れはちょっとありました。練習疲れなんで、日に日に良くなると思います。フレームは大丈夫。セッティングはもうちょっとですね」

 村上博幸が完璧マークで2着に入り、人気の近畿コンビでワンツー決着となった。

 「打鐘からピッチが上がって、ずっとハイペースでした。感じは悪くないし、付いていく分には問題ないですね。最後の踏み込みに関してはまだ修正が必要です。まだあれを抜けるレベルじゃないですね」

 前々に攻めた松谷秀幸が稲垣にまくられながらも3着に踏ん張った。

 「1回切ったのは間違いなかったと思うし、(内を突いた)判断も良かったと思います。先行する形になったけど、これだけ動ければ問題ないですね。すごいきつかったです。持ち味のしぶとさは出せました」

12R


平原康多選手

 最終レースは平原康多(写真)が横綱相撲で快勝。地元の初戦で節目の300勝を達成した。レースは後ろ攻めの近藤隆司が中井太祐にフタをしたのち、打鐘で叩いて主導権を握る。引いた平原は中団で中井と併走になったが、ホームで1車すくって3番手を確保すると、2コーナーからスパートしてひとまくり。ライン3人で上位を独占した。

 「今日は緊張しました。甘くないですからね。レース勘としては(落車後)走ったばかりだし、(思った感じと)照らし合わせるにはレースを走った方がつかめますからね。実際に走って感触がつかめました。1着で結果がよかったけど、感じをつかめたのが1番よかったですね。(300勝は)意識してないです。勝ち星は関係ない。自分としては大きいところで勝てる様な選手になりたいので」

 心配された神山雄一郎は、きっちりマークを決めて2着。

 「何とか車券に貢献できてよかったですね。前が強かったから付いていけてよかったし、きつかったね」

 山下渡まで続いて関東でワンツースリー。

 「今日は付いていけばチャンスだし、3(着)はあると思ってたので。離れない様に集中して。離れたらもうないですからね。神山さんの後輪だけ見ていきました」

 近藤隆司は正々堂々逃げたが、まくられ6着に。

 「初手は中団がよかったけど。でも、フタをして駆けるのは頭にあったので。出てからは、佐世保記念で中井君にまくられてるからそれがよぎって。打鐘で慌てて踏み過ぎたし、外にはずしてしまいました。バックを取れなくて寂しい結果になってしまいました。(平原と)力の差を感じました。でも、やりたいレースはできたので。切り替えて明日頑張ります」

4月23日

検車場レポート

6R


菅田壱道選手

 松岡孔明、菅田壱道、中井太祐の順で前に出る。中井ラインに続いた単騎の山口智弘は、併走を嫌って打鐘でこの上を押さえると、4コーナーから先行態勢へ。山口の後位に収まっていた中井は巻き返してきた鈴木庸之に合わせて最終2コーナーから番手まくり。逃げる山口をあっという間に抜き去り、そのまま押し切った。

 「展開が良すぎましたね。(最後の1周は)気持ちよく走れたって感じです。(2月奈良以来の1着で)ずっと(初日)特選で強い人と当たって着が悪くて。やっぱり1着はいいですね。体の感じも良いです」

 中井ラインの仕掛けを追った菅田壱道(写真)は、4コーナーから車を外に持ち出して直線を鋭く伸びる。しかし、あと一歩届かず2着まで。

 「トゥークリップを換えました。踏み出しも悪くなかったし、届いたかなと思ったんですけどね。西武園の4コーナーは伸びない。でも、手応えもあったし、4日間使います。1着なら、このままダービーも使いますって言えるんですけどね。でも、中井の2コーナーまくりに迫れているので、悪くはないと思います」

 中井マークの高原仁志は伸びを欠いて3着。

 「外、内と気にして判断が鈍りました。スタンディングの時は問題ないんですけど、ケツを降ろしてからの踏みごたえが悪い。自分の体の問題だと思います。いい時なら、もっとビュっと出ると思うんですけどね」

 

7R


脇本雄太選手

 伊早坂駿一が赤板過ぎに脇本雄太を叩いて先制。後続を1本棒にして、軽快に踏んでいく。単騎の佐藤祐一が4番手から踏み上げると、これに合わせて最終バックから藤田竜矢が番手まくり。後方に置かれていた脇本雄太(写真)が最後は大外を鮮やかに駆け抜けた。

 「1回踏んでおけば、(伊早坂の)発進を阻止できるかと思ったんですけどね。展開がかなり早かった。今は長い距離が踏めないし、こんなレースでしか持たないですね」

 高橋大作が藤田の番手まくりをゴール前で交わして2着に。

 「前の2人のおかげです。伊早坂君はちょっと焦って踏んでましたね。藤田も前のスピードが落ちてきて番手から出たので、きつかったと思う。最後は(脇本の)スピードが違いました。あれは止めるとかできないので、しょうがないですね。今日は付いていっただけで何もしてない」

 番手まくりの藤田竜矢は3着。地元の意地で準決勝に進出した。

 「(伊早坂が)よく行ってくれました。まず叩いて出ないと厳しいですからね。落ち着いていたし、すごい選手ですよ。とりあえず準決に乗れたのはでかいです」

 

8R


小川真太郎選手

 前受けの八谷誠賢が、後ろから上昇してきた松岡篤哉を打鐘で突っ張って風を切る。中近勢に続いた桐山敬太郎がすぐさま口の空いた中団に降りると、小川真太郎(写真)は和田健太郎をさばいて後位を奪取。最終2コーナーから仕掛けた桐山の上をまくって勝利した。

 「八谷さんが突っ張る感じは見えました。でも、そこで桐山さんに入られてしまったのは反省ですね。脚がないので、自分は何でもやっていかないと。平原(康多)さんがお手本なので、今回は目の前で見られて勉強になります。状態も桐山さんの上をいけているので、悪くないですね。今回は(準決が目標だったので)何とか達成できて良かったです」

 小川にさばかれた和田健太郎は、外に浮かされる苦しい展開に。それでも6番手に降りて態勢を立て直すと、2センターで西岡拓朗を弾いて2着。レース後は反省に終始した。

 「判断ミスです。(打鐘過ぎが)すべてですね。最低限、桐山の後ろに並んでいないと。桐山のおかげです。踏んでくれたから、みんな踏んでくれたので」

 前の和田との連結を外してしまった武井大介だが、最終2センターから車を大外に持ち出して3着に突っ込んだ。

 「(最終2コーナーで)アンコになって、危なくて車を下げて。展開もわけがわからなくなりましたね。和田が脚あるのはわかっているし、行くなとは思っていました。あの展開で3着はでかいですね」

 

9R


近藤隆司選手

 竹村勇祐の上昇を赤板で矢口啓一郎が突っ張る。打鐘で仕掛けた近藤隆司が矢口を叩いて先行策。これで完全に南関勢のペースとなり、別線は苦しくなる。最後は番手絶好の福田知也が粘る近藤を鋭く差し切った。

 「今日は展開1本ですね。すんなりでしたから。(別線のまくりが)来たら止めるものはしっかり止めようと。前回の高知(記念)ぐらいから自信はあったし、気持ちに余裕があります。白戸(淳太郎)さんに前を回せてもらって感謝してます。ライン3人で決まって良かったです」

 近藤隆司(写真)は力強い先行策で2着。別線に付け入る隙を与えなかった。

 「1回動いて出て、その上を来るようなら3番手を考えていました。思った通りの展開になりました。楽に逃がせてもらえたし、ゴールまで持つように考えながら踏みました。ライン3人で決まったのは久々なんでうれしいです」

 ライン3番手の白戸淳太郎がきっちり3着に流れ込み、南関勢で確定板を独占した。

 「恵まれました。3番手で気楽でした。すごいいいタイミングで行ってくれたので、付きやすかった。ラインで決まったし、僕は十分ですよ」

 

10R


伊藤成紀選手

 先に動いた安部貴之が、打鐘で誘導を降ろす。すぐさま土屋壮登が巻き返して強引に主導権を奪取。前受けから下げた伊藤成紀(写真)は8番手に置かれるも、最終ホームから反撃を開始。圧巻のスピードで前団を飲み込んだ。

 「行きたいところではなかったですけど。行かなアカンので行きました。昨日も悪かったし、今日もあんまり車が進んでいないですね。(状態は)あんまり進んでいないので何とも言えないですけど。でも、昨日よりかは良いと思いますけどね」

 八日市屋浩之がしっかり続き、中近コンビでワンツー決着となった。

 「A級上がりで点数がないから、3番手で下積みをしていました。それがあったので、番手なら付いていく分には楽ですよ。付いていける感じもありました。お客さんにも『良く付いていった』と言われましたね(笑)」

 目標がまくられた諸橋愛は、2センターから前に踏んで3着。レース後は悔しさをにじませた。

 「土屋が行くのか、行かないのかわからなくて、脚を使ってしまいました。仕事ができなかったですね。スピードも違いましたけど。(伊藤のまくりは)見えていて、もうちょっと合わせられれば。土屋も脚を使っているので、タレてきちゃったし。何とかですね」

11R


澤田義和選手

 野口正則がライン2車で打鐘から果敢に逃げる。この3番手をすんなりキープした佐藤龍二が最終2コーナーからアタック。これに合わせて番手まくりを敢行した澤田義和(写真)が後続の追撃を力強く振り切った。

 「池田君を後方に置く作戦でした。後ろに(佐藤が)入ったのが分かって、来んなよって思っていたけど、横まで来てしまったので、仕方なく出ました。行かれてしまったら、どうしようもないですから。(ラインが)もう一人いれば何とかなったかも。(前回の落車の)ケガはだいぶ治って、良くなっています。セッティングを変えたので、もうちょっと修正するかもしれない」

 番手まくりの澤田に合わされた佐藤龍二はその後ろに付け直して、2着に流れ込んだ。

 「弱いです。こん身のまくりだったんですけどね。その後に切り替えられたのは良かった。脚は悪くないけど、澤田さんが強かったですね。でも、自力でやるほうが楽しい。緊張感があるし、自分でチャンスを作れますね」

 人気の池田勇人は後手を踏んで不発。最終3コーナーから空いたインコースを進出した中田健太がしぶとく3着に入った。

 「西武園であの位置だと池田さんも厳しいですね。外はないなって思って、コースが空いてたんで行きました。(準決勝進出は)3着条件で何とかしのげました。昨日は体が重かったけど、今日は少し良くなりました。今回は緊張で胃がキリキリしているけど、気持ちは入ってます」

12R


平原康多選手

 優秀「ギャンブルレーサー関優勝牌」は、平原康多(写真)が人気に応えた快勝した。レースは後ろ攻めの平原が早めに上昇。その上を中川が押さえると、前受けから下げた稲垣裕之が赤板の2コーナーで誘導を降ろして主導権を握る。稲垣に合わせるように踏んだ平原は、絶好の3番手を確保。ペースで駆ける稲垣に対して、2コーナーからまくって前団を飲み込んだ。

 「稲垣さんが踏み上がっていって、力勝負をしにいった感じですね。自分の中では苦しい踏み出しだったけど、加速してくれました。(ケガの)痛みも自転車に乗っている分には大丈夫。朝起きた時も緩和されてきました。(連勝だが)修正したいところもあります。準決勝も精いっぱい頑張ります」

 神山雄一郎、山下渡まで続き、ラインで上位を独占。検車場に引き揚げてきた神山は、平原の強さに舌を巻く。

 「平原が強い。どんどん伸びっていった。ゴール後も伸びていたね。付け切れたので、(状態は)悪くない」

 3着に続いた山下渡は、手応えをつかんだ様子。

 「今日は何回も踏み出しに脚を使ってしまいました。村上(博幸)さんのところも怖かったですね。平原さんのおかげです。(状態は)良いですね。朝練も、ローラーを乗った時も良かったです。(好調を)維持というより、上がっているような気はします」

 風を切った稲垣裕之は、平原に屈して9着に沈んだ。

 「平原を後方に置きたかったですけど、周りの動きもあるからしょうがいないですね。でも、先行の感触は良かったです。もうちょっとセッティングを微調整して。あと、先行力も磨いていきたいです」

 展開を読み違えた単騎の松谷秀幸は、終始後方に置かれて7着。

 「中川さんが駆けるかなと思ったんですけどね。やっぱり平原さんより前にいないと。下手くそだったし、情けない」

4月24日

検車場レポート

10R


和田健太郎選手

松谷秀幸選手

 菅田壱道が後ろ攻めから上昇。赤板の2コーナーで誘導を降ろし主導権を握る。中団は中川誠一郎と菅田ラインに続いた松谷秀幸で併走に。すると、後方の伊藤成紀が打鐘の2センターから巻き返す。外併走の松谷は、すぐさま近畿勢を追うと、最終2コーナーから大外を踏み上げる。まくり切った伊藤を2センターで捕らえると、最後はゴール前で和田健太郎(写真)が差し切った。

 「松谷は後手を踏まないし、信頼して付いていました。全部やってくれましたね。今回は中2日だったし、(疲れが)心配だったけど、日に日に軽くなっているので悪くない」

 松谷秀幸(写真)は、レース巧者ぶりを発揮。強敵相手に、見事南関ワンツーを決めた。

 「菅田が行ったところを切って。伊藤成紀を行かせて、その3番手と思っていたんですけどね。でも、うまく対処できました。中川さんも、内で粘って『よしよし』と。昨日が不甲斐なかったので、今日は絶対に仕掛けようと思っていました。余裕もありましたね」

 目標がまくられた澤田義和は、2センターから前に踏んで3着をキープした。

 「楽勝で出切れると思っていたんですけどね。でも、伊藤君が踏み直して、出切ってくれました。その後は、神山さんに気を付けていたら(まくられた)。スピードが違いましたね。今日は伊藤君が頑張ってくれたおかげです。アップ中に(セッティングを)調整したら、昨日よりかは感じが良くなりました」

 風を切った菅田壱道だったが、結果は9着。組み立てを反省した。

 「そこ(松谷を斬らせないように)はさせないと思って踏んで。(出切ったあとに)グンってやめたら、伊藤さんにまくられてしまいました。回してサーっといっていれば、いきにくくなったと思うけど。普段、先行していないので、感覚のズレがありますね」

11R


稲垣裕之選手

近藤隆司選手

 前受けから早めに誘導員を交わしてペースを上げた近藤隆司を赤板で中井太祐が叩いてハイピッチで駆ける。初手から近畿コンビを追っていた岩津裕介を藤田竜矢が内から強引にどかして3番手を確保。下げた岩津は5番手で態勢を立て直し、近藤隆司は7番手で最終ホームを通過。岩津、近藤が2コーナーから踏み上げて前団に迫ると、合わせるように稲垣裕之(写真)が番手まくり。後続の追撃を力強く振り切った。

 「中井が頑張ってくれたので、結果を残さないといけないと思いました。(中井は近藤に)けっこう踏まされて、ピッチを落とせずに、ずっとハイペースでした。岩津君と近藤君が巻き返してきたのが見えて、踏み込むしかなかったです。何とか(中井と)2人で決まるように考えていたんですけどね。本当にいつも近畿の仲間が頑張ってくれるおかげで決勝に乗れました。その分も明日の決勝はしっかり頑張りたいですね」

 二の脚を使って好回転でまくり上げた近藤隆司(写真)が2着に入った。

 「早めから踏み合ってペースを上げたほうが自分の展開に持ち込めますからね。打鐘とホームは見てしまったんですけど、落ち着いて行けました。ちょうど仕掛けたときに、岩津さんも仕掛けたんですが、諦めずに最後まで踏めました。稲垣さんの後ろにはまる感じになったんですが、抜けなかったですね」

 近藤マークの武井大介がそのまま3着に流れ込んだ。

 「近藤君がうまくレースを操ってくれました。稲垣さんが出ていくしかないレースにしてくれた。(近藤は)早めに1回踏んで、あれだけのまくりが出るんだから強いですね。俺もしっかり踏めていたと思います」

 藤田竜矢は地元で強気に攻めたが、再度、追い上げてきた岩津に踏み負けた。

 「地元の意地が終わりました。でも、見せるところは見せられました。最後は危なかった。落ちたかと思いました。技術不足で自分のせいですね。悔しいけど、しょうがないです」

12R


諸橋愛選手

脇本雄太選手

 準決勝の最後は、波乱の結末となった。レースは後ろ攻めの脇本雄太が、赤板の2コーナーから踏み上げて先行策に出る。正攻法に構えた佐藤龍二が、中近勢を受けて4番手を確保。平原康多は6番手で、最終ホームを一本棒で通過する。最終2コーナーでまくり上げた平原に対し、車間を切っていた村上博幸が最終3コーナーで強烈ブロック。空いた内にすかさず斬り込んだ諸橋愛(写真)が村上を弾く。そのまま直線で追い込んだ。

 「一回、1センターから2コーナーで緩んでいたけど、(平原は仕掛けるのを)止めたんですよね。ちょっとタイミング的に外は無理かなと思って。(内が)空いていたし、自分のコースちゃ、コースかなって。(平原と)一緒に決勝に乗れなかったのは残念です」

 脇本雄太(写真)が、村上の援護もあって2着に粘った。

 「博幸さんが、仕掛けるポイントを決めてくれました。決まった距離をここから行くっていう。博幸さんは作戦巧者なので。(決勝で対戦する近藤隆司には15年9月の)初めて西武園来た時に突っ張られているんですよね。その時は、(初日に)200勝を達成して気持ちよかったんですけどね。決勝もしっかり頑張ります」

 諸橋にすくわれた村上博幸だったが、外の平原にからみながら前に踏んで3着。組み立てから脇本を献身的に援護して、自身も見事優出を決めた。

 「(作戦は)脇本とは連係も長いし、後ろからならあんな感じで。脇本の気持ちがうれしかったですね。ブロックはまぐれです。(諸橋が)内にこなかったら、平原君にいかれていたと思います。こうやって決勝に乗れたのはうれしい。決勝もしっかり仕事をします」

 勢いの止まった平原康多は、懸命に踏み続けるも4着。まさかの準決勝敗退となった。

 「しょうがない。自分が弱いだけですね。何もいうことはないです。最終日は自力で。ダービーに向けて走ります」

 単騎の小川真太郎は最後方に置かれて見せ場なく敗れた。

 「平原さんがまくったところを、まくり追い込みでと思っていたんですけど。行き切れないとは思わなかったですね。自分で(動いて)とも思ったけど、一人だと動きづらかったです」

 

 

<最終日・9R 熊本地震災害復興支援レース>

 最終日の9レースに熊本地震災害復興支援レースが争われる。吉田敏洋が機動力上位の存在。前回の四日市は久々の決勝進出を果たした。

 「年末年始に落車して、2月、3月はだいぶ苦しみました。自転車が追いつかない感じでしたね。でも、前回の四日市でいい走りができて、光が見えてきました。気持ち的に楽になりました。1カ月前の自分よりは確実にいいと思います。今まで補充も走ったことがないので、開催の途中から来るのは違和感がありますね。次(の京王閣ダービー)につながるように」

 後閑信一は4月の地元京王閣で完全Vを達成。調子は確実に上向いてきている。

 「前回(高知記念)は久々の500(バンク)だったので、初日、2日目はうまく立ち回れなかったですね。3日目からは力を出し切る走りができました。感じは悪くないですね。明日、レースを走って、また次の日からしっかり練習して、(京王閣ダービーに)行きたいと思います。グレードに関係なく一戦一戦が勝負。地元の片折(亮太)君に任せて頑張ります」

 片折亮太は久々の実戦。地元で持ち味の先行力を存分に披露する。

 「(3月の)ウィナーズカップに向けて、張り切ってウエイトをやっていたら腰を痛めてしまったんですよ。この1カ月ぐらいは欠場して、ゆっくり自転車に乗る感じでした。痛みは引いてきたけど、不安はありますね」

 山本健也は近況いまひとつ波に乗れていない。

 「状態はいつもと変わらずですね。成績どおりの感じです。勝ち切れないレースが多いし、もうちょっとリズムがほしいですね。ここで結果が出れば自信になると思うし、きっかけになるような走りをしたい」

▲TOPへ