せいぶえん競輪

SEIBUEN KEIRIN

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決勝戦レポート

松谷 秀幸(神奈)

松谷秀幸が完全復活

 地元のエース・平原康多が準決勝で敗退して、V争いは激化。松谷秀幸は、千葉勢と袂を分けて己の力を信じた。そして、レース巧者ぶりを発揮して、見事2度目のGIII制覇を成し遂げた。
 「近藤(隆司)君がやる気ならモガき合わせるか、それか粘るか。臨機応変に走ろうと考えていました。でも、まさか脇本(雄太)君が降りて来るとは思わなくて。落車しなくてよかったです。でも、降りてくれたから展開も向きましたね。あそこで引いたらないので。うまく稲垣(裕之)さんにあたって対処できたと思います」
 相次ぐ落車でなかなかリズムに乗れずにいたが、昨年末から徐々に復調。しっかりとタテ勝負に徹したことが、浮上の要因と話す。
 「昔は(イン粘りを)よく使っていたんですけどね。師匠(佐々木龍也・57期引退)に決め球は最後まで取っておけと言われていたので、ここぞって時に使おうと。なるべくタテで脚を磨いて、そしたら落車も減ったし、良くなってきました。(前回の松山で優勝したが)その次が大事だと師匠に言われていたし、勝てて良かったです」
 この優勝で完全復活と言っていいだろう。そして、次走は日本選手権。最高の流れで大舞台に乗り込む。
 「(この後は)川崎で神奈川支部の合宿にいきます。今の調子を落とさないように。郡司(浩平)君がGIIを獲ったし、自分も頑張らないとダメですね。GIはあまり勝ち上がれていないので、まずは初日を勝ち上がりたい」
 千葉から始まった風は、神奈川まで巻き込んで吹き荒れる。南関の勢いは、まだまだ止まらない。

 脇本に叩かれた近藤隆司は3番手から4コーナー勝負に出たが、届かず準V。悲願の記念制覇まで、あと一歩足りなかった。
 「松谷さんが稲垣さんのところで粘ったのはわかりました。カマして来ると思ったし、ワッキー(脇本)の番手に入れればよかったんですけどね。3番手になったけどバックの向かい風がすごくて動けなかった。最後は伸びたけど、松谷さんのほうが余裕がある感じで強かったです」

 脇本雄太は直線で失速して3着。レース後は反省に終始する。
 「情けないですね。赤板のあそこでひよってしまったのが全て。出切らなかったらラインが全滅になってしまうし、車間も空いてたので。自分の弱さが出ました」

 諸橋愛は、最終ホームで松谷と連結を外して後方に置かれてしまう。直線でも持ち前の鋭脚は見せられず6着。
 「俺の反応の悪さが出てしまった。前が優勝しているので、付いていけばよかったけど…。ちょっと厳しかったですね」

 最高の目標を得たS班の稲垣裕之だったが、番手を死守できずシンガリ負け。
 「予想外の展開になりました。松谷君に位置を取られてしまったので、そこは反省して。また次に頑張りたいと思います」

レース経過

 号砲で近藤隆司が飛び出すも、和田健太郎が先に誘導を追って近藤を迎え入れる。初手は近藤-和田-武井大介、松谷秀幸-諸橋愛、脇本雄太-稲垣裕之-村上博幸-澤田義和の順で並ぶ。
 近藤は青板周回から後ろの様子を気にかけ何度も振り返る。脇本が4角から勢い良く上昇してくると、近藤は誘導を下ろして突っ張っていく。すると、脇本は急遽進路変更。内に下りて中団を確保すると、引けなくなった松谷は粘る作戦に出た。近藤が打鐘から徐々にペースを上げていくなか、脇本が再度4角から反撃を開始。脇本はホームで叩いて主導権を握った。稲垣は踏み遅れ、外に浮いて終了。番手には松谷が続き、諸橋はコースが塞がり前を終えず。合わせて踏んだ近藤が3番手に入った。後方からの反撃はもうなく、最終バックでV争いは絞られた。直線に入り脇本は懸命にゴールを目指したが、松谷が追い込んで優勝を手にした。続いた近藤が2着となり、脇本は3着となる。

 

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
3 松谷 秀幸 34 神奈 96 S1 11.8
4 近藤 隆司 33 千葉 90 S1 1輪 11.7
7 脇本 雄太 28 福井 94 S1 1/4輪 12.0 B
9 和田健太郎 35 千葉 87 S1 1/4輪 11.6
6 武井 大介 36 千葉 86 S1 2身 11.6
1 諸橋  愛 39 新潟 79 S1 3/4身 11.6
8 澤田 義和 44 兵庫 69 S1 2身 11.7
5 村上 博幸 38 京都 86 S1 2身 12.0
2 稲垣 裕之 39 京都 86 SS 3身 12.4

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