おおがき競輪

OGAKI KEIRIN

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決勝戦レポート

深谷 知広(愛知)

深谷知広が復活アピールの記念V

 昨年8月の地元、豊橋記念以来のV。一年以上遠ざかっていた優勝の味を思い出すように、深谷知広が言葉を選ぶ。
 「今年(優勝が)ないまま終わりそうだったんで…。うれしいですけど、まだあんまり優勝した実感がないですね」
 7番手からのまくり追い込みが届いた準決だったが、立ち遅れたことが響いてラインを組んだ浅井康太は5着。悔いを残した。
 「準決で後ろに迷惑を掛けてしまったので、あのレースで決勝に乗ったんで最低優勝はしないとって思ってました」
 ホーム竹内雄作までもが、まさかの準決敗退。地元の中部地区ながらもひとりで決勝に臨んだ深谷は、大きな期待と責任を一身に背負った。
 「(周回中は)もっと前の予定だったんですけど、結果的にあそこでよかった」
 1番車ながらも周回中は想定外の9番手。しかしながら、レースが早めに動き出し、めまぐるしくラインが入れ替わると、深谷は打鐘で北日本コンビの後ろの3番手を単独で確保。願ってもないポジションを手に入れた。
 「落ち着いていい位置が取れた。(最終)ホームでは自分の後ろが併走しているのがわかったんで、あとは平原(康多)さんにだけかぶらないように。行けるタイミングでと思っていました」
 後続のもつれを確認しながら、最終1センターからエンジンを点火。自らを信じて踏み上げると、あっさりと前団を飲み込んだが後ろに難敵、平原康多が迫って来ていた。
 「あそこからなら自分でももつ自信があった。途中から平原さんがずっと後ろにいましたよね。すごい威圧感だった」
 深谷は苦しい直線で最後の力を振り絞り、ガムシャラに踏み直した。平原の猛追を退け、ファイナルのゴールを久々に先頭で駆け抜けた。
 「競輪祭を優勝っていう目標で練習をしてきたんで、見えてきた気がします。一歩近づいたと思います。いい状態で豊橋(国際自転車トラック競技支援競輪)に向かっていけますね。これで弾みがつきました」
 中部の仲間たち、そして名勝負を演じたきたライバル。なによりも多くのファンが待ち望んだ復活。深谷は15年のラストG1競輪祭へ向けて加速し続ける。

 最終ホームを8番手で通過した平原康多は、深谷を目がけて反撃。まくりで迫ったものの、深谷の二の足に屈して半車身差の準V。悔しさを滲ませながらも、ライバルの復活には目を細める。
 「自分は一番ヤバいパターンかと思った。深谷はああやって練習みたいな感じでまくると強いですね。ゴールまで加速していた感じです。自分も抜きにいったけど、一歩目で厳しいかなっていうのがあった。最後まであきらめずには踏んだんですけど…。深谷が強いと盛り上がるし、まだまだ自分も努力しないといけないと思った」

 4番手以降が離れて、直線の入り口では深谷と関東コンビ3車の勝負。小林大介は中割り断行も及ばすの3着。
 「深谷の後輪に接触して最後はスポークが折れちゃいました。深谷の掛かりが良かったし、あそこは外より内かなって思った」

 ともに記念初優出の北日本勢は、櫻井正孝が風を切って打鐘先行。レースの流れはつくったが、深谷がすんなりの3番手では致し方なし。力の差を痛感する。
 「今日はみんな強いんで、自分が行くしかないと思いました。やっぱり脚が違いますね。(原田)研太朗に踏まれたし、もう少しすんなり出られたらっていうのはありました」

 最終ホームでは深谷後位で原田研太朗と併走となった山田英明は、深谷に付いていけず離れた4着。
 「深谷はサラ脚だからしょうがないですよね。併走はしたくなかったけど、あそこは自分も引けないし…」

レース経過

 号砲と同時に友定祐己が飛び出してスタートを取り、初手は原田研太朗ー友定、平原康多ー小林大介、櫻井正孝ー新山将史、藤木裕、山田英明、深谷知広の順で並ぶ。
 レースが動いたのは青板周回のバックから。まずは櫻井が早めに上昇して誘導の後ろに入ると、すぐに平原が、さらに赤板過ぎに原田が押さえていく。すると今度は、原田に続いた櫻井が打鐘を目がけてカマして先頭に立つと、そのまま先行態勢に入った。深谷は櫻井の動きに反応して上手く3番手をキープ。山田も慌てて4番手に追い上げるも、原田と併走になってしまう。櫻井が軽快に逃げるなか、1センターから深谷がスパートすると、一瞬にして前の2人を抜き去った。原田はバックで櫻井の内をすくっていったが、前の深谷は遠く届かない。一方、深谷は単独で抜け出たが、さらに後方から平原が襲い掛かり、両者で直線勝負に。最後は平原が迫ってきたが、深谷が力強く振り切って優勝。昨年8月の豊橋以来、1年ぶりの記念Vを遂げた。
 
 
車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
1 深谷 知広 25 愛知 96 SS 11.0 B
9 平原 康多 33 埼玉 87 SS 1/2身 10.9
4 小林 大介 37 群馬 79 S1 1/2身 10.8
7 山田 英明 32 佐賀 89 S1 7身 11.4
3 友定 祐己 36 岡山 82 S1 3/4輪 11.4 S
5 原田研太朗 25 徳島 98 S1 2身 11.8
6 新山 将史 24 青森 98 S2 1輪 11.7
8 藤木  裕 31 京都 89 S1 1/2輪 11.8
2 櫻井 正孝 28 宮城 100 S1 7身 12.5

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