シリーズリーダーは金子貴志だ。8月豊橋では通算10回目の記念制覇。10月前橋の寛仁親王牌では約1年ぶりのG1優出を果たすなど充実ぶりが光っている。後半戦に入って自力勝負を多用。それに比例するように成績は上昇している。今シリーズは中部のS級1班が加藤慎平と2人だけ。中近で稲毛健太と連係できる可能性はあるが、今の金子なら自力勝負でも不安はない。17年の最終戦をきっちり締める。稲毛は11月防府記念で決勝進出。準決勝は落車のアクシデントがあったとはいえ、先行策で松岡健とワンツーを決めている。今シリーズも積極策でレースを支配しよう。
山崎芳仁にも意地がある。8月の地元オールスターで優出。その後はパッとしないが、脚力はまだまだ健在だ。北日本の機動型が手薄な今回は真価が問われる。メンバー、展開に応じた総力戦で活路を切り開く。齋藤登志信は目立った活躍こそないが、目標をつかんだときは堅実だ。
清水裕友は9月防府でS級初Vを達成。今が伸び盛りで一戦ごとにパワーアップしている印象だ。ここもパワフルな走りで強豪に立ち向かう。中四国で堤洋が清水と連係か。流れさえ向けば勝つ準備はできている。
鈴木竜士、佐藤悦夫の茨栃コンビに、池田勇人の関東勢も強力。鈴木は結果を出して直後に控える平塚ヤンググランプリに弾みをつけたい。度重なるケガに苦しんでいる佐藤は悪い流れを断ち切りたい。
地元の吉本卓仁は後半戦に入って成績が下降線を辿っている。仕掛けどころを熟知しているホームバンクで地元ファンの後押しを味方に一撃を見舞う。