熊本競輪開設67周年記念「火の国杯争奪戦(G3)」が、久留米競輪場を舞台に10月19日から幕を開ける。浅井康太、武田豊樹のS班2名を筆頭に、深谷知広、吉澤純平、古性優作ら強豪が参戦。これをS班の中川誠一郎、合志正臣、松岡貴久ら地元勢が総力を結集して迎え撃つ注目のシリーズ。また、10月22日の最終日、第9レースにおいて、S級ブロックセブンが一発勝負で行われる。
各地区から実力者がそろったが、総合力で中部勢がややリード。中でも、Vに一番近いのは浅井康太だろう。今年はVこそないが、持ち前の安定感は変わらず。オールスターの準決では、今回も連係が予想される深谷知広の難しい仕掛けを付け切って今年3度目のG1優出。決勝でもラインの3番手から、前の竹内雄の落車を避けて番手にドッキング。3着に入り、賞金でのグランプリ出場をほぼ手中におさめた。共同杯は二次予選で涙を飲んだが、3日目には深谷を援護して、きっちりワンツー。今シリーズも、深谷と息の合った連係からVをつかもう。その深谷は、復帰したナショナルチームのトレーニングを積んでレベルアップ。9月青森記念では、初日、準決と逃げ切りで勝ち上がると、決勝は高回転まくりで大会連覇を達成。賞金ランクも上がって、3年ぶりのグランプリ出場が見えてきた。威力を増したタテ攻撃で別線を圧倒しよう。近藤龍徳は、深谷のアドバイスを受けて不調から脱出。中部ラインをきっちりと固める。