本郷雄三、阿部兼士、神開将暢の前期S級トリオに川島勝と実力者がそろった九州勢が優勝争いをリードする。S級では苦戦した本郷だがダッシュを生かした走りで随所に勝ち星を挙げていた。舞台がA級ならそのダッシュを最大限に生かせるだろう。阿部は勝ち星を挙げられないまま初のS級戦を終えたが、5月大宮733着、6月高知で622着と健闘をみせていた。地元のここは負けられない。神開は最近でこそS、A間のエレベーターが続いているが、長らくS級を張った地元の実力者。5月福井で落車した影響が気がかりな川島だが、鋭いキメ脚は軽視できない。
西田雅志は実に15年ぶりのA級戦となる。S級終盤は苦戦していた印象が強いが、5月高知では北村信のまくりをとらえて決勝に進出するなど差し脚は健在。調子を上げている連佛康浩の自在戦に乗って鋭いキメ脚を発揮する。
中部勢は谷田泰平を先頭に上田国広、清水広幸となかなかの好メンバー。準決勝を4連勝中の谷田が、ここも得意のまくりを決めれば前期S級の上田にも好展開が。