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83#

決勝戦レポート

守沢太志(秋田・96期)

守澤太志がうれしい記念初制覇

 準決では目標の新田祐大に食らいつくも、直線で徳永哲人に交わされ3着の守澤太志(写真)。決勝でも新田に付け切れるかが焦点となったが、蓋を開けてみれば見事に優勝。「正直、実感はわいていないです」と、笑顔で話す守澤が、14年岐阜記念以来、2度目の記念優出で初の栄光をつかんだ。
 「まさかですね。仕上がっているというよりは、普通に今開催に臨みました。獲れるとはまったく思っていなかったです。今日は前を取って行けるところからっていう感じでした。新田ならどこからでも行けると思っていて、あとは自分が付いていければと。でも、ちぎれてしまって、新田が外にいったので、とりあえず内にいこうと。まさか空くとは思っていなかったですね」
 今シリーズは白星こそないが、初日は自力での勝ち上がり。優秀では別線となった新田をブロックするなど、持ち味の自在脚を見せた。さらに、これで競輪祭の特選シードがほぼ確定。強力北日本勢から、また新たなスターが誕生した。
 「番手に回ることも多くなってきているので、やることをやらないとと思って。でも、目標がないときは自力でやろうと思っています。自力がなくなったら新田とかに付いていけいないですし。競輪祭というよりは、まず新田に付いて行くこと。そして、また(記念優勝を)獲れるように頑張ります」

 地元記念連覇を狙った坂本亮馬は、守澤に屈して準V。悔しさを滲ませながらも、落ち着いてレースを振り返る。
 「悔しいですね。でも、ベストは尽くしたので。VTRを見たけど、(空けないで)降りていたら新田に踏み負けていました。そう判断して膨れたので。守澤のデキが良かったし、仕方ないですね。みんなそれぞれ仕事ができたと思います」

 3着の園田匠は、開口一番「俺のせいですね」と、口を開いた。
 「村上さんが構えていたので、(来るのは)わかっていました。(飛ばされた後は)木暮だけには仕事をさせないようにと。そしたら、守澤のスピードが違ったんで対処できなかったです」

 新田祐大は力勝負を挑むも4着。しかしながら、ラインから優勝者を出して、納得の表情。
 「仕掛けたタイミングはバッチリでした。良い勢いでいけたので、結果に結びつけばいいなと。同級生の守澤が優勝できて良かったし、これでさらに北日本のメンバーが強くなっていくと思う。(僕は)今回の修正点を見つけて次へ」

 村上の後ろに収まった松岡貴久は、徳永との連結を外したが最終ホームから発進。バックを先頭で通過するも、最後は力尽きて7着。
 「あそこ(最終ホーム)しかないと思って。新田も、村上さんもくるだろうし。判断は大丈夫だと思うけど、最後はタレてしまった。ちょっと力んでしまったし、脚がなかったですね」

  • 優勝者の写真です
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レース経過

 号砲と同時に北日本両者が飛び出し、初手は新田祐大―守澤太志が前団、中団に古性優作―村上義弘の近畿コンビ、単騎の木暮安由が続き、徳永哲人―松岡貴久―坂本亮馬―園田匠の九州カルテットが後ろ攻めで周回を重ねる。
 赤板前4コーナーから徳永がアタック。しかし、古性も合わせて動き、両者で激しいモガき合いに。すると、松岡は徳永を追わず村上後位に降りる。先行争いは打鐘2センターで古性に軍配も、松岡が最終ホーム前からスパート。松岡が1センターで出切ると、村上は園田を退かし坂本後位へ切り替え3番手。一方、後方で戦況を見極めていた新田は2コーナーからまくっていく。バックから合わせて村上もまくり、坂本も番手発進。村上、新田を行かせまいと坂本が自ら外に振ると、新田追走から内に斬り込んだ守澤がこの空いたコースを俊敏に突く。直線手前で先頭に躍り出た守澤は、坂本の追撃を押さえて記念初優勝。

 

車番 選手名 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 H/B
1 4 守沢 太志 秋田 96期 S1 11.6 追込み
2 8 坂本 亮馬 福岡 90期 S2 1/2B 12 追込み
3 1 園田  福岡 87期 SS 1W 11.8
4 2 新田 祐大 福島 90期 SS 1/8W 11.9
5 3 村上 義弘 京都 73期 SS 1/2B 12
6 7 木暮 安由 群馬 92期 S1 2B 11.8
7 5 松岡 貴久 熊本 90期 S1 8B 13.2 B
8 9 古性 優作 大阪 100期 S1 D 13.9 H
9 6 徳永 哲人 熊本 100期 S2 D 0