KEIRIN EXPRESS

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小倉競輪

KOKURA KEIRIN

81#

FⅠ

12.27Wed 28Thu 29Fri

次回開催

F2

1/1 ・2 ・3

検車場レポート

  • 12/26 Tue.  (前検日)
  • 12/27 Wed.  (1日目)
  • 12/28 Thu.  (2日目)

6R

選手の写真です。
藤井栄二選手

 前回の向日町で今年4度目の優勝を飾った藤井栄二が持ち前の先行力を武器にレースを掌握していきそうだ。


 「師匠(中村一将)が元気ないので、自分が頑張らないといけない気持ちが強くなっている。自分のレースができるようになり、警戒されても対処できるようになってきた。主導権を取りやすい構成だけど油断せず仕掛けたい」


 番手の今藤康裕は7月の当所戦で初日特選を制すなど好相性のバンクだ。


 「小倉は走りやすいというか流れが向いてくれることが多い。藤井君とは初連係だけど、レースは見ている。しっかりと援護で応えていきたい。競走間隔が詰まっているのも自分は好きなので、問題ないですね」


 安定したレースをしているのは宮下貴之


 「自力だけでなく後輩が頑張ってくれることも多くなったけど、巧く対応できている。特別なことはしていないけど決勝にも良い感じで乗れている。今年からウエイトを取り入れたのがもしかしたらいいのかもしれない。初日は中団争いにならないようにしないといけないね」

7R

選手の写真です。
伊藤信選手

 前回の伊東記念では2次予選敗退も4日間で3連対と動きの良さを示した伊藤信はまくりが冴え渡っている。


 「2週間ほど空いてしっかりと練習できた。1着が増えてきたけど慢心せずに一走一走を集中して走っている。初日から自分の力を出しきれれば」


 差し脚切れる石川裕二は12月に入ってからは連続優参中と決勝進出を逃していた11月とは打って変わって息を吹き返してきた。


 「11月の岸和田のときはどうなるかと思ったけど、調子は上がってきた。練習もしっかりとできていて充実している。日当君は点数以上に強いと思っている。番手の仕事で応えてラインで決めたいですね」


 先行力断トツの日当泰之はメンバーを見て「駆けやすいメンバーですね」と笑みを浮かべた。


 「11月の富山からシューズを換えて成績以上に感触が良い。油断せずにしっかりと出切れれば良い勝負ができると思う」


 

8R

選手の写真です。
柳詰正宏選手

 10月の当所戦は一息で今回こそと意気込む柳詰正宏だが、前回の岸和田準決勝で落車し体の状態が気になる所だ。


 「思っていたより体の方は問題なさそう。練習はボチボチできたので、地元戦を走る以上はしっかりと結果を出したい」


 柳詰に任された松岡孔明は気を引き締める。


 「前回の佐世保記念よりは良い状態だと思うけど、似たタイプが揃っていますから難しいレースになりそうですよね。簡単に引いてしまうとラインに迷惑をかけるので考えて走りたい」


 タテヨコ器用な動きに磨きをかける竹村勇祐は当バンクを得意としており注目の存在だ。


 「風が強いバンクが苦手なので、ドームバンクの小倉は好きですよ。調子は良いけど最近は組み立てが雑になっている。今回はそこ(組み立て)を意識して走りたい」


 

9R

選手の写真です。
山本伸一選手

 着こそバラついているが、バック数は断トツでメンバー内での機動力はズバ抜けている山本伸一がレースを支配してライン決着に導きそうだ。


 「前回の佐世保記念が終わってから伊豆のベロドロームで、村上(義弘)さんや、稲毛(健太)君、金子(貴志)さん、高橋(和也)君らと練習して内容のある濃い練習ができた。今回こそは結果を出します」


 タテ脚健在の伊藤正樹が10月の千葉記念最終日以来の白星奪取へやる気満々だ。


 「体の痛みとかがやっと抜けてくれて調子が上がってきた。今年はもう終わってしまうけど、来年に繋げるためにも良い競走で良い結果が出ればなと思っている」

10R

選手の写真です。
廣田敦士選手

 予選メーンは初戦連勝と差し脚が冴える坂上樹大が後輩を的確にリードして好スタートを狙う。


 「予選連勝はもちろん嬉しいけど、決勝に乗れていないのが、ダメですね。でも1着は獲れているのでそれは継続したいですね。廣田君とは何度か連係しているけど、良い脚を持っているので、集中して付いていきたいですね」


 廣田敦士は近況12場所でバック数30本近くと積極性がさらに増している。


 「前回は疲れとかが残っていただけで参考外としてください。前回の分も取り返したいので、初日から全力で駆けたい」


 前々回の地元前橋では2勝と着実に力を付けている中島将尊も侮れない存在。


 「前回の久留米はS級点確保を狙いにいき過ぎて硬くなり失敗してしまった。今回は自然体で戦います」

11R

選手の写真です。
岩本俊介選手

 S級初日特選は抜群のスピードで1着を量産している岩本俊介が好回転のまくりで別線を一蹴してくれそうだ。


 「自分は腰とうまく付き合っていかないといけない。腰が良い状態のときはしっかり戦えるがそうでないときはボロボロになってしまう。11月に入ってからまた状態が上向き出した。前回終わってからも腰のケアを中心にしてきたので、良い状態は維持できていると思う。晴智さんと決めたいですね」


 前回の地元伊東記念で決勝進出を逃した渡邉晴智は改めて悔しさを露わにした。


 「今思えばだけど、伊東は全然調子が良くなかった。良く着をまとめられたなと思うぐらい。ピークを間違えましたね。小倉競輪祭の時の方がよっぽど良かったけど、その調子を伊東にスライドさせるべきでした。納得いくレースができずに悔しかったのでかなり練習してきたので、今回は楽しみですね」


 前回の久留米で優勝と存在感を日増しに高めている清水裕友は先行意欲をみせる。


 「小倉はA級時代に何度か走って完全優勝もしていて走りやすいバンクですね。今は外が寒いので室内でパワーマックスを使って練習している。中5日だけど良い練習ができた。岩本さんに駆けられたらどうしようもないですからね。積極的に仕掛けていきますよ」

6R

選手の写真です。
今藤康裕選手

 赤板で後方から上昇した宮下貴之にフタをされるのを嫌った藤井栄二が車を下げると打鐘前ですかさず反撃開始。前受けした西田将士の飛び付きを許さずに打鐘4角で出切る。グングンと加速すると別線を寄せ付けずに4角を回ると直線で絶好展開を迎えた今藤康裕がゴール前で寸前交して初日特選を制した。


 「藤井君が強かった。出切った所で誰もこれないと思いましたね。自分は仕事すらしていない。恵まれました」


 藤井栄二は別線を封じる逃げで2着に粘った。


 「実は前回終わってから少し体調を崩して心配な部分もあったけど、しっかりと長い距離も踏めているので大丈夫そうですね。脚に刺激が入ったので準決は楽になるはずです」


 飛び付きが失敗に終わった西田将士は悔しがる。


 「飛び付けると思ったけど、少し遅れたのと巧く締められてしまって。後ろに迷惑かけました。終わってから荒井(崇博)さんに組み立てのアドバイスをもらったので準決は生かしたいですね」

7R

選手の写真です。
伊藤信選手

 赤板で小原将通が上昇して誘導の後ろにおさまる。ペースが緩んだ所で中団から車を下げていた日当泰之が主導権を奪いにいくと小原が番手で粘る形になる。最終ホーム過ぎで小原が石川裕二に競り勝ち番手を奪取するも脚を溜めていた伊藤信が1センター過ぎでまくり出る。番手の池田智毅を千切るスピードで3角過ぎで前団と捕らえるとそのまま押し切った。


 「初日のメンバーですんなりと後方になるのは嫌だったので、自分も粘ろうかなと考えていた。小原君が粘るのも想定内でしたね。しっかりと踏めているので脚も問題ない」


 小原将通は番手を取り切ると直線で日当を交して2着に。


 「初手の位置取りと叩きにきたスピードで引けないと思ったので粘った。普段は色々考え過ぎてダメになるので、頭を柔らかくして挑んだのが、良かったのかも」


 日当泰之は援軍を失うも3着に逃げ粘る。


 「粘られるかなとは思っていた。踏みっぱなしでキツかったけど、自分のレースができたと思う」

8R

選手の写真です。
柳詰正宏選手

 赤板過ぎに後方の竹村勇祐が上昇すると打鐘で横関裕樹を押さえる。すかさず松岡孔明が叩きにいくとライン3車で出切り主導権。最終ホームを一本棒で通過し竹村がバックでまくり出るも一車まで。車間を空けて援護していた柳詰正宏がゴール前で差して地元で好スタートを決めた。


 「滅多にない好展開で直線では少し緊張しましたね。走ってみて体も問題ないのがわかって新車も良い感じ。準決はこんなに良い展開にはならないと思うけど、初日の感じなら普段通りの突っ込みができると思う」


 松岡孔明は積極策でワンツー決着に導いた。


 「先行はキツい。最終3角でもう一杯でした。2着に残れるとは思ってなかった。何とか柳詰君とワンツーできて良かったです」


 安定感が出てきた武藤龍生は直線で外を踏み3着を確保。


 「竹村さんもかなりキツそうで、3角過ぎに下りたときに一瞬待ったけど、もう一度踏める力がなさそうだったので、外を踏んだ。しっかりと伸びているので、状態は良いですね。自在型の番手を回って良い勉強になった」

9R

選手の写真です。
山本伸一選手

 前受けの山本伸一は赤板前で稲吉悠大にフタを嫌い車を7番手まで下げる。山本は打鐘前で須永優太が稲吉を押さえたタイミングで一気に踏み上げて打鐘2センターで須永の飛び付きを許さず先頭に立つ。稲吉が最終ホームで反撃に出るも山本がペースを上げてそれを許さない。最終バックでも別線に反撃を許さず逃げ切った。


 「須永君か稲吉君のどちらかが粘るだろうなと思っていたので、飛び付かれないような仕掛けをした。伊藤さんもしっかりと付いてきている事を確認してから踏み上げた。良いピッチで踏めたと思う」


 須永優太は浦川尊明が大崎飛雄馬を飛ばしてくれたことで3番手で立て直すと4角で内を突いて2着にくい込んだ。


 「番手に飛び付くつもりが巧く山本さんに駆けられて。浦川さんが助けてくれなかったらヤバかったですね。最後は外を踏む脚がなくて内を踏んだら結果的に良かった感じです」


 伊藤正樹は車間を空けて援護するも4角で須永に内を突かれて3着に。


 「まさか須永君が内を突くとは思わず、外だけを警戒していたのがダメでした。恥ずかしいですね。やってしまいました」


 

10R

選手の写真です。
中島将尊選手

 後ろ攻めの中島将尊は赤板前で前受けの廣田敦士を押さえると打鐘前でペースを緩める。打鐘で7番手まで車を下げた廣田が叩きに出るもそれに合わせて中島が踏み上げてグングンとスピードを上げる。廣田の反撃を封じた中島は番手の加藤圭一を振り切り会心の逃げ切りを決めた。


 「このメンバーで勝ち切れたのは自信になりますね。巧く自分の形に持ち込めましたね。最終2センターで勝ち上がりを確信して変に力まずに直線で踏み直せた」


 加藤圭一は車間を空けて援護し直線で迫るも交せず2着。


 「感覚が鈍っていますね。中島君は強いね。中島君とは初連係だったので、踏み直しの感じとかもわからなかったのも差し切れなった要因かなと思う」


 廣田敦士は組み立て失敗を嘆いた。


 「弱いですね。打鐘前で距離を取るのに少し前との車間を空け過ぎた。その分、叩く距離が遠くて叩き切る脚もなかった。やってしまいました。2日目は気持ちを切り替えて走ります」


 

11R

選手の写真です。
清水裕友選手

 後ろ攻めの清水裕友が赤板で前受けの岩本俊介を押さえて打鐘前で踏み上げようとするが、勢いよく斬った佐藤龍二が打鐘で先頭に出るとそのまま先制。冷静に3番手を確保した清水は最終1センターで後方から巻き返す岩本に合わせてまくり出る。清水は外から襲いかかる岩本を2センター過ぎで合わせきるとそのまま押し切り初日特選を制した。


 「自分では打鐘前で流したつもりはなかったけど、岩本さんを押さえて安心した部分はあった。佐藤さんの仕掛けは想定外だったけど、対応できた。まくりはタイミング良くいけたと思う」


 渡部哲男は清水を巧追してワンツーを決めた。


 「岩本君とか(渡邉)晴智さんを飛ばしたかったけど、松坂(英司)さんが見えたので張った所で斬り込まれるのが嫌で張れなかった。それにしても清水君もそうだけど岩本君も強いね。何とかワンツー決まって良かった」


 岩本俊介はまくりを合わされるも併走で食らいつき3着。


 「一杯でした。清水君が強い。ずっと踏みっぱなしでキツかった。後ろには悪いことをしました」


 佐藤龍二は逃がされて疲れきった様子。


 「舐められしたね。清水君が緩めるとは思わなかった。斬って飛び付く作戦が全然仕掛けてこないから逃げるしかなくなった。でも脚にいつも以上の刺激が入ったので、準決は良い競走ができると思う」

4R

選手の写真です。
西田将士選手

 前受けの西田将士は打鐘で先行態勢に入る大澤哉太ラインを出させて5番手まで車を下げる。後方を嫌った松岡晋乃介が最終ホームですかさず巻き返すと、西田はすかさずスイッチして松岡ラインを追走する。松岡がバック過ぎに大澤を捕らえると2センターで踏み上げた西田が直線で突き抜けて決勝一番乗りを決めた。


 「レースが下手ですね。自信がないから良いレースができない。突っ張たりとかもっとうまく組み立てることができたと思う。反省の多い1着です」


 中村昌弘は好展開を迎えるが西田に伸び負けて2着に。


 「松岡君は車が流れていたので、2人で決勝に上がれると思ったのに。悪い事をしましたね。西田君が強かったです」


 寺崎祐樹は西田を追って3着を確保。


 「西田さんとワンツーではなかったけどセッティングを変えて良い感じですね」


 

5R

選手の写真です。
宮下貴之選手

 小竹洋平は後方から上昇すると中団の宮下貴之を警戒しつつ打鐘で主導権を取る。最終ホーム前ですぐさま反撃に出た宮下を番手の山崎弘夢がブロックするも宮下は止まらず山崎は間髪入れずに三澤康人にもけん制をすると1センターで山崎が落車し隊列が崩れる。出切った宮下はスピードを緩めることなく駆けると後続を離して1着でゴールした。


 「行ける所で仕掛けようと思っていた。落車があったのは分かったけど、誰が転倒したのかはわからなくてずっと踏みっぱなしでした。連日の自力戦でもう体力が残ってないですよ(笑)」


 今藤康裕は落車を避けると最終2センターから外へ車を持ち出して直線で伸び2着に。


 「ごちゃごちゃしていたので、落車がありそうだと思い避ける準備はしていた。2センターから踏めば確定板には届くと思って冷静に対処できた」


 宮下にカマされた小竹洋平だが、踏み続けて3着に粘った。


 「先行すると決めていた。宮下さんがすかさずきたのはわかったし山崎(弘夢)さんが仕事してくれていたのもわかっていた。決勝進出は後ろ2人のおかげです」


 

6R

選手の写真です。
光岡義洋選手

 前受けの藤井栄二は別線に警戒されて打鐘で7番手まで車を下げる。打鐘過ぎにすかさず巻き返すとグングンとスピードを上げて最終バックで逃げる中川拓也を捕らえると番手の光岡義洋がゴール寸前で交した。


 「藤井君は強い。最後も抜けるとは思わず半信半疑でハンドルを投げたら交せた。踏み出しとかもキツかったが何とか凌げていますね」


 藤井栄二は連日2着も別線を寄せ付けない競走を披露している。


 「ペダリングをキツい中でも意識してできている。連日、重いので決勝はもっと脚が軽くなることを祈るばかりですね」


 梶山裕次郎は1センター過ぎに小川将人を捌いて光岡後位を奪い流れ込み3着。


 「予選なら徳永(哲人)君を迎え入れることも考えたけど、地元で決勝進出がかかった準決なので、切り替えさせてもらった。キツい展開でも何とか凌げている」


 

9R

選手の写真です。
荒井崇博選手

 後ろ攻めの日当泰之を警戒した中団の佐藤龍二が赤板過ぎに上昇して誘導を降ろす。佐藤龍は打鐘前で叩きにきた日当ラインに飛び付くと打鐘4角で内藤宣彦を捌いて番手を奪い取る。最終2角でまくり出ようとした荒井崇博は須永優太の煽りを受けるもすぐに態勢を立て直してまくり上げるとバックから番手まくりを敢行した佐藤龍を直線で捕らえて1着でゴールした。


 「(最終)2角で仕掛けようと一歩目踏み出したタイミングで須永君の煽りを受けて終わったと思った。でもすぐに立て直せたので、もう一度まくった。焦ったけど、1着獲れたし何とかなるもんですね」


 地元の柳詰正宏は荒井を巧追走して2着で決勝に進出。


 「2角は思いっきりバックを踏んでどうなるかと思い内へ降りることも考えたけど、荒井さんを見たらすぐに仕掛けてくれて最後は吸い込まれるようにゴールしました。新車も良い感じに流れてくれる。地元なのと新車のおかげで決勝に乗れました」


 加藤圭一はゴール前で佐藤龍を交して3着に。


 「自分が3着で良いのかなと思うぐらい何もしていない。佐藤龍君が全てやってくれて申し訳ない気持ちでいっぱいですね。でも復帰戦で決勝に乗れてホッとした気持ちもあります」


 佐藤龍二は内藤を捌いてまくるが惜しくも4着で決勝進出を逃した。


 「今期一番キツいレースでした。荒井さんはサラ脚でまくってくると思って間髪入れずにまくり出た。2角で荒井さんが大バックを踏んだ状況がわかっていれば、もう少し待てたけど。結果論ですね。悔しさが残ります」

10R

選手の写真です。
渡部哲男選手

 前受けの清水裕友は打鐘前で後方へと車を下げると打鐘で山本伸一が松岡孔明を叩いた上を更に叩いて最終ホーム前で主導権を握る。清水がペースを緩めることなく駆けると番手の渡部哲男は8番手から好スピードでまくり上げる竹村勇祐を3角過ぎから2センターにかけてけん制して止めるとゴール前で清水を差し切った。


 「清水君は強い。踏み出しが良いから山本君も踏んでいる状況でズコーンと仕掛けてくれて。竹村君のまくりのスピードには少し焦ったけど、後ろが自力の山本君だから内にはこないだろうと思っていたので、冷静に対処できましたね」


 清水裕友は渡部に差されて2着も内容ある好レースで別線を封じた。


 「山本さんは絶対に緩めるだろうなと思ったので、そのタイミングで仕掛けられた。悪いときなら動けていないので、体の反応も脚の状態も良い」


 山本伸一は清水に叩かれ3番手で立て直すも直線では踏み場がなく流れ込みで3着まで。


 「清水君はすかさず叩きにくるだろうと予想していた。3番手に入ってからも巧く脚を溜められて2センター勝負だと思ったら竹村君がきて外を踏めるコースがなくなってしまった」


 

11R

選手の写真です。
渡邉晴智選手

 後ろ攻めの伊藤信が赤板周回で前受けの岩本俊介にフタをすると打鐘で中島将尊が一気に叩いて先制する。7番手まで車を下げた岩本は最終ホームで巻き返しに出ると2角で武藤龍生のけん制を乗り越えて3角で中島を捕らえる。番手を回った渡邉晴智がゴール寸前で差し切り南関ワンツーを決めた。


 「岩本君は本当に強いね。直線も全力で抜きにいってやっと抜けた感じ。1着獲れたので練習の成果は出ている」


 岩本俊介は豪快なまくりで別線を一蹴した。


 「一走して良くなるかなと思ったけど、体が重いですね。力ずくで仕掛けた感じです。コーナーもうまく体重を乗せているつもりが止まってしまっている。決勝までに体のケアをします」


 武藤龍生は2角で岩本にけん制するとバック過ぎでタテへ踏み込み渡邉の後位へスイッチしてそのまま流れ込んだ。


 「中島君が良い感じで駆けていたので、誰もこれないかなと思っていたのに岩本さんが凄いスピードで来ていて止め切れなかった。対処のしようがあったと思うけど、難しいレースでした。決勝は山本(伸一)さんの番手で京都魂を勉強します」