2月以来、今年2度目のホームシリーズに気合の入る樫山恭柄が、九州勢の中心を担いV戦線をリードする。今期は一発目の松阪でいきなり落車に見舞われた。しかしながら、その影響を長く引きずることなく、7月の武雄を411着で優勝。武雄で弾みをつけると続く豊橋、さらに直近の玉野と3度のV奪取で勝負強いところを見せている。今シリーズはケレン味のない仕掛けがセールポイントの原口昌平や西田将士らがいて、展開を有利に運べそうだ。格上のさばきとシャープな差し脚で、ファンの期待に応えよう。
上田国広は降級の今期、7場所を消化して優勝こそないものの、6度の優出と抜群の安定感を誇っている。先行パワーある桜井雄太と息を合わせて、中部地区での上位独占を目論む。
東日本勢からは、安定した成績を収めている矢島一弥と乗れている早川成矢を擁する関東勢が侮れない。とくに昨年はチャレンジも経験した早川は、41歳になっても衰えるどころかまだまだ進化している。8月には08年以来となるA級1、2班での優勝飾り充実。心配は9月平塚でのゴール後落車の影響だ。また、中四国勢は戦力が豊富とは言い難いものの、連佛康浩の一発には注意したい。