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小倉競輪

KOKURA KEIRIN

81#

FⅠギラヴァンツ北九州杯

8.7Mon 8Tue 9Wed

次回開催

F2

8/14 ・15 ・16

検車場レポート

  • 8/6 Sun.  (前検日)
  • 8/7 Mon.  (1日目)
  • 8/8 Tue.  (2日目)

6R

選手の写真です。
市橋司優人選手

 好調選手が揃い激戦のA級初日特選だが、7月は大宮と富山で連続優勝と勢いに乗る地元の市橋司優人が中心になりそうだ。


 「連続優勝はデキ過ぎな様な気もするけど、練習を変えた成果が出ている。5月の長期欠場の間に練習方法を変えて嫁さんに手伝ってもらい早朝に車誘導を取り入れたのが良い結果に繋がっている。相手は強いけど地元戦で、3連続優勝もかかっているので、まずは初日勝つ」


 地元勢と袂を分けた楠木孝志郎は降級後、確定板を外しておらず、高いレベルを維持している。


 「S級の後半から今期に向けてやっていた事が結果に出ている。S級の終わり頃も調子は良かったけど、なかなか良い結果が続いてくれなかった。でもA級でしっかりと結果を出せているのは自信になるし、これを続けていける様に意識して日頃から取り組んでいる。初日から結果を求めて走ります」


 渓飛雄馬はA級に降格してから自力選手の大切さを再確認した様子。


 「自分でやってもA級なら何とかなると思っていたけど、全然そんな事なかった。調子自体はS級からさほど変わってない中で、前がいれば良い結果が出るけど、自分でやらないといけない時はかなりキツい。今回も自分でやる覚悟だったけど、絶好調の楠木君の番手を回れるのは凄く有難い。これなら良い勝負ができるはず」

7R

選手の写真です。
竹村勇祐選手

 前回の宇都宮は久々に予選敗退となった竹村勇祐だが、S級になってから連対を外した事がないほど小倉は好相性のバンク。縦横無尽な攻めで別線を翻弄しそうだ。


 「小倉は連対を外した事がないので、そういう意味では気持ちが楽。でも前回の宇都宮で久しぶりに予選敗退になって危機感を感じたので、今回は気を引き締めて走る」


 節目の200勝まで後一勝と迫っている西本直大だが、さほど気にはしていない様子。


 「調子は悪くないけど、前回の弥彦記念は行くべき所で仕掛けられなかった。たぶん気持ちの問題だと思う。小倉は走りやすい印象が残っているので、気持ちを強く持って戦う。津村(洸次郎)君と踏み合ってしまってはダメなので、そこは考えて走りたい。節目を意識し過ぎるとタイミングが遅れてしまう事があると思うので、気にせず走りたい」

8R

選手の写真です。
菅原晃選手

 10年振りのS級2班降格で予選回りとなってしまった菅原晃だが、今年4月には初日特選に出走して捲って白星と決して力が衰えているわけではない。


 「7月の小松島記念から大ギア時代のフレームに戻したのがやっぱり合っている。成績以上に動けていて、良い状態に戻ってきそうな気配がある。大竹(慎吾)さんと2人で人気になりそうなので、良いタイミングで仕掛けたい」


 着以上に好走している久木原洋は侮れない存在。


 「別線から警戒されていないのが、1着を獲れる一番大きい要因だと思う。でも仕掛けようと思うタイミングで車もすんなり出てくれて、ストレスなく走れている。S級のスピードにも慣れて調子は良い。そろそろ予選を突破したいですね」


 埼京勢とは別で単騎戦を選択した山口貴弘も軽視不可だ。


 「良い頃の状態に戻ってきていて、直前の練習も走った感覚が凄く良かった。だから自分で戦う事を選択した。点数的にもそろそろ結果を出さないといけない立場。何でもしていきますよ」


 タテヨコ動ける三上佳孝はセッティングを変えて変わり身十分。


 「最近の成績が悪かったので、セッティングをA級次第の良い頃に全て戻した。気持ち的にも今は落ちているので、これで良い流れになってほしい。組み立ては変わらず、タテでもヨコでも何でもありの競走ですね」

9R

選手の写真です。
竹内翼選手

 直近の点数が100点を割った竹内翼だが、パワーはメンバー内断トツで、捲りを好む別線を相手に一気の逃走劇を披露する気は満々だ。


 「点数は5月福井の悪かった時のものが残っているだけなので、そんなに気にしていない。今期は前期の終わりに比べてやりたい事ができている。自分もまだまだデビューしてそんなに経っていないけど、中四国で活きの良い若手がどんどん出てきて良い刺激になっている。6月の久留米記念から換えた自転車もかなり馴染んできた。小倉は今年の1月以来。その時は決勝まで上がって、良いイメージが残っている。ラインで決められる様にしっかり主導権を取ります」


 近況は番手回りも増えた伊藤勝太だが、自力戦でも問題なし。


 「北日本に強い若手が増えた事で、番手を回る番組が多くなったけど、自力を辞めたわけではない。普段から自力メインの練習をしているので、その辺は臨機応変に対応できる。(鈴木)誠さんと連係するのはかなり久々ですからね。2人で決められる様に巧く仕掛けたい」


 番手の鈴木誠は前回の玉野初日に落車したが、その後連勝で締めており、状態に不安はない事を強調する。


 「怪我の功名とでも言いますか、体はほとんど問題なくて、負け戦で連勝できてラッキーぐらいの感覚ですね。今は体も問題ないので、せっかく掴んだ良い流れを手放さない様に初日から勝ちたいですね」

10R

選手の写真です。
元砂勇雪選手

 レインボーカップで優勝しS級に返り咲いた元砂勇雪はパワーアップに成功し近況は予選3連勝と好調をキープ。別線完封に期待がかかる。


 「遺伝なのか痛風の体質で、それを改善するために体重を減らした。それが良い結果に繋がっている。最近は苦手を克服するために、パワー系のトレーニングを取り入れている。前回から間隔が空いて練習もしっかりしてきた。小倉でも結果を出したい」


 番手を回る小林信晴は今回から調整方法を変えて今開催に挑む。


 「年齢なのか暑さなのか、最近は疲れがドッと出る事が増えて初日にうまくコンディションを合わせられずに予選敗退が続いた。これではダメだと感じて今回は調整方法は全然違うものにした。前検日の体の感覚はいつもより軽い感じがするので、これなら元砂(勇雪)君に付いていけそう」


 篠原龍馬は小倉の悪いイメージを払拭したく意気込み十分。


 「3月の小倉が全然良くなくて、その時にドームだからなのか凄く狭く感じたのを引きずってしまっている。今回も気が重いけど、いつまでも悪いイメージを残しているのも良くないので、結果を出して良いイメージに変えたい。一発狙っています」

11R

選手の写真です。
山岸佳太選手

 好調な機動型が揃ったが茨栃勢に志村太賀まで付いてライン4車となった山岸佳太が、レースを支配しそうだ。


 「前回の弥彦3日目、4日目は成績も悪かったけど、それ以上に内容が悪過ぎた。それが一番ダメ。内容が悪いのを少なくしていかないともっと高いレベルの競走はできない。ドームはA級でここを走って以来2回目。前橋は走った事がなくて経験は少ないけど、小倉で完全優勝した良い印象しかないのはプラスだと思う。ライン4車なので、主導権は必須。別線に捲らせない様に駆けたい」


 F1戦での充実度が光る高橋和也の逆転も十分に可能だ。


 「前回の福井記念は着ほど悪くはなかった。中11日空いたので、しっかり練習してきた。関東4車は強力で難しいレースになりそうだけど、自分はヨコの動きはそれほど得意ではないので、タテで勝負。それでどこまで良いレースができるか」


 松坂洋平の動向には特に注意したい。


 「関東4車は強力過ぎますね。高橋(和也)君と山本(伸一)君はどちらもヨコをそんなにする選手ではないので、自分が何かしないと関東勢に楽ににげられると捲れない可能性が高い。ヨコの動きも視野に入れて望月(裕一朗)さんと良い作戦を考えたいですね」

6R

選手の写真です。
鈴木謙二選手

 後ろ攻めの市橋司優人が赤板周回で鈴木謙二にフタをするとそれに合わせて上昇した木村直隆が打鐘で先頭に立つ。そのタイミングで市橋が叩きに行くと、斬った木村が番手勝負に出る。最終ホームでも競りは続くと2角で原田礼がキメて競り勝ち番手を守る。すると2角過ぎで6番手だった鈴木が楠木孝志郎に合わせて捲り出る。ジワジワと鈴木が捲るとゴール前で地元勢を飲み込み初日特選を制した。


 「タイミングと展開のお陰ですね。8番手にはならない様にと思って組み立てた。打鐘過ぎに楠木さんが口を空けたので7番手に入れた。前がやり合ってくれたのも自分の展開になった。モコモコ捲りは自分の持ち味。徐々に結果が出てくるようになったのは自信になる」


 原田礼は番手を守って市橋を交し2着を確保。


 「木村さんは目標がなかったし粘りにくるのは仕方ない。自分が逆の立場なら粘る事も考えたかもしれないし。それでもしっかりと守っての2着は動けている証拠だと思う。優参が途切れない様に準決も頑張りたい」


 市橋は後ろがモツれる展開も粘って3着に。


 「選手紹介の時に脚が重たくて少し心配だったけど、自分が行くタイミングになって踏んだらそうでもなかった。後ろが粘られたのはわかっていて、原田さんなら勝ち切ってくれるだろうと信じて駆けた。最後は一杯で4着かなと思ったけど、粘り込めて良かった。悪かった所は修正したい」


 楠木は8番手で鈴木に合されて不発に終わった。


 「情けない。打鐘で鈴木君を入れてしまったのが全て。脚が軽くて余裕があったのが悪い方に出てしまった。準決は修正しないと命取りになる」

7R

選手の写真です。
西本直大選手

 後ろ攻めとなった竹村勇祐が赤板過ぎで押さえると打鐘で西本直大が打鐘で叩き先行態勢を取る。前受けから7番手まで下げた津村洸次郎が強引に叩きにいくと番手の中村良二が離れて西本が番手に嵌り最終ホームを通過。7番手から竹村が捲り出るも進みは悪く最終バックを通過すると2センターで西本が車を外に持ち出して直線で抜け出し節目の200勝を飾った。


 「津村君の仕掛けには合わせ切ったと思った。強引にくるなら一人の可能性が高いと思って、それなら番手に入ろうと考えていたらその通りになった。でも番手に入ってから一杯になって最後は抜くのがキツかった。節目をそこまで気にはしていなかったけど、勝ち上がりで達成できたのは嬉しい」


 津村は番手に別線が嵌る展開も踏み直して3着に粘り込んだ。


 「後ろが付いてきていると思ってとにかく出切ろうと思って踏んだ。カカりも悪くなかったと思うし、練習の成果が出たと思う。落車の影響もレースを走って大丈夫だと確信した」


 後方捲れずに終わった竹村は落胆の表情を浮かべた。


 「初手の位置取りもそうだけど、全てが悪い方向に行ってしまった。打鐘もすんなり引いていれば、違った形になったと思うのに意地になって引くのが遅くなった。脚は悪くないと思うので、修正してみせます」

8R

選手の写真です。
佐藤真一選手

 打鐘前に前受けから8番手まで下げていた久木原洋は打鐘過ぎに三上佳孝を押さえて先頭に立った菅原晃を最終ホーム過ぎに叩いて先制。久木原はスピードを緩める事なく最終バックを通過すると番手の佐藤真一が車間を空けて援護すると直線に入ってから抜け出して白星を掴んだ。


 「作戦通り。行くべき所で久木原君が仕掛けてくれた。カカりも良くてバックを通過した時に2人で勝ち上がれると思った。小倉で勝ち上がりに勝てたのは記憶にないので、凄く気持ち良かった。調子も良いので、後2戦で良い所をアピールできるように頑張りたい」


 2車を受ける形となった菅原晃は一車交して2着に。


 「自分の考えていたタイミングと久木原君が仕掛けてきたタイミングが違って思った以上に踏み過ぎていた。もう少しうまく組み立てられたと思う。状態はボチボチかな。久々に決勝にいきたいね」


 久木原はライン2車でも果敢に攻めて3着に逃げ粘った。


 「2車でも仕掛け様と思っていたしそういう作戦でした。思ったより菅原さんが踏んでいて出切るのに脚を使ったけど、粘り込めて良かった。逃げて勝ち上がれたのは自信になりますね。嬉しい」

9R

選手の写真です。
竹内翼選手

 正攻法の重倉高史は後ろ攻めから赤板前で押さえようとする伊藤勝太を突っ張り両者で踏み合いになる。打鐘前で重倉が突っ張り切るも脚をタメていた竹内翼が打鐘で一気に前団を飲み込みスパート。最終ホームを一本棒で通過するとバックでは誰も巻き返せず、そのまま逃げ切ってみせた。


 「あれだけ別線がモガいてくれれば、自分はラッキーでしかなかった。でもペースで駆けてタイムも出ている。調子は悪くないと思う。もっと上のレベルで戦うにはまだまだ力が足りないと思うので、準決でも自分の競走ができる様に調整したい」


 追走した佐竹和也はレースを終えて力尽きた様子。


 「竹内君のカカり方が半端じゃなかった。グングン踏み上がるから休む暇もなくて、気を抜いたら離れていくんじゃないかと思い、踏みっぱなしでした。すんなり駆けた竹内君は強すぎる」


 重倉は伊藤を突っ張り中団を確保すると4着に流れ込み勝ち上がりの権利を確保。


 「本当は突っ張った後に稲吉(悠大)君を掬って3番手と思ったけど、伊藤さんに巻き返されるのが怖くてできなかった。点数がないうちは何でもするつもり。点数が上がれば、また先行主体の組み立てに戻す。後、道中が重かったので、セッティングを調整する」


 稲吉悠大は離れながらも中四国勢を追って地元で3着を確保。


 「打鐘過ぎに内を掬われない様に締めていたら前がかなり遠くまでいっていて焦った。追っていくのも苦しかったけど、3着になれたので、追った甲斐がありましたね」

10R

選手の写真です。
元砂勇雪選手

 正攻法に構えた元砂勇雪は合い赤板過ぎに篠原龍馬に押さえられると車を下げる。打鐘で巴直也が篠原を叩いた上を元砂が一気に巻き返して主導権を奪う。緩める事なく最終ホームを通過すると別線の巻き返しは困難でも最終バックは一本棒で通過しそのまま押し切った。


 「出切ってからもう少し流しても良かったけど、初日だったので早めに踏み込んだ。2角からはしっかり踏めていたけど、早めに踏み込んだ分、4角からはタレた。でも修正できる範囲内なので問題ない」


 追走した小林信晴は元砂の強さに感服した様子。


 「2センターで外に振って戻り直線で抜いてやろうと本気で踏んだら見事に合わされた。元砂君は凄く強い。ハンドルも思いっきり投げたのに全然届いてなかった」


 はうまく3番手を確保したが、流れ込みまで。


 「作戦通りのレースだったけど、外に持ち出してタテへ踏もうと思ったのに元砂君が強くて全然進まなかった。あれを捲れたらこの点数じゃないですもんね。でもやるべき事をしての勝ち上がりなので、組み立ては良かったと思う」

11R

選手の写真です。
山岸佳太選手

 後ろ攻めの山岸佳太が赤板で強引に誘導員をおろした松坂洋平を打鐘を目がけて一気に叩き主導権を奪う。別線の巻き返しを後ろの河野通孝と磯田旭が巧援護で止めると巧みに踏み直した山岸がそのまま押し切りラインで上位独占を決めた。


 「先輩方のおかげですね。ギアを下げた事で踏みごたえがなくてフワフワしてタイムもイマイチでした。これでは準決は突破できないと思うので、ギアを上げる。それでもっと良いカカりになるはず」


 磯田はバック前で高橋和也をけん制すると2センターで外に張った河野の内に入り2着に。


 「河野さんが2センターで思い切り張ってあそこではバックは踏めなかったので、内に入っていくしかなかった。動けているので悪くないと思う」


 河野は捲ってきた高橋をブロックする巧援護を見せてラインでの上位独占に貢献した。


 「3着になったのは良くないけど、後輩の頑張りに応えてあげたかった。磯田君がけん制したのもわかったので、次は自分の番だと。修正する所は準決に修正します」


 高橋和也は河野のブロックで万事休す。


 「最終ホームで前の動きを見てしまった。見ずにあのタイミングで仕掛ければ、ブロックは回避できたと思う。それでも河野さんのブロックは痺れましたね。完璧に止められた」


 山本伸一は仕掛け所を誤り悔しがる。


 「ホームで仕掛ければ、面白かったですね。勢いを自分で殺してしまった。その後ももうワンテンポ待てば、2センターで河野さんが張った所を入り込めたと思う」

4R

選手の写真です。
庄子信弘選手

 打鐘で阿部弘が前受けの鈴木謙二を押さえ先行態勢を取るとその4番手を庄子信弘が確保。最終ホームを一本棒で通過すると庄子がバックから捲り出ると渓飛雄馬のけん制を乗り越えて押し切った。


 「4番手の位置を取れたのが大きかったですね。最終ホームで緩めば、仕掛けるつもりで、少し外に外していた。渓君はS級のイメージがあるので、外々を踏まないとブロックされると思いできるだけ外を踏んだ。初日のフラストレーションを晴らせて小倉でやっと白星を取れたので良かった。調子は良いですね。決勝ももう一発狙いたい」


 鈴木は7番手からしぶとくまくり2着を確保。


 「前受けしたら後方になってしまいますよね。難しかった。バックで仕掛けずに後悔するより仕掛けて後悔しようと一か八かで仕掛けた。自分は調子どうこうよりタイミングが命ですね。何とか凌げて良かった」


 はけん制を乗り越えられると2センターから踏むも3着まで。


 「作戦通りだったけど、庄子君があの位置では厳しかった。けん制はちょっと押せたけど、あれでは止まらないですよね。1着を獲れていないのが余裕がない。それがレースに影響しているのかも」

5R

選手の写真です。
渡邊秀明選手

 後ろ攻めの河野淳吾が赤板前に市橋司優人を押さえにかかると市橋は車を下げて河野が誘導員の後ろにおさまる。打鐘で吉川起也が一気に先行態勢に入ると河野が中団を取り最終ホームは一本棒になる。バックで市橋に合わせて河野が捲り出るも進みが悪い。それでも番手の渡辺秀明が2センターからタテへ踏み込むと直線で中を強襲して白星を掴んだ。


 「うまく近道できた。コースが空かなければ、自分でこじ開けて入っていくつもりだったけど、良い感じにコース空いてくれた。今は踏み出しがダメでそこが問題点。それが良くなれば、もっと道中で余裕が出てくるはず」


 木村直隆は2センターから抜け出すも渡辺に強襲に屈して2着に。


 「河野君を止めて何とか吉川君を残そうと庇い気味に踏んだけど、もう無理だと思い抜け出した。1着を獲れる展開だっただけにもったいなかった。落車の影響もなく、流れに乗れている。目標がない時は何でもするつもりです」


 地元の市橋は7番手不発の窮地からしぶとく踏み何とか3着に届く。


 「脚を全然使っていなかったから捲り追い込みしかないと思った。ホームで仕掛けたかったけど、吉川さんもかなり踏んでいて仕掛け辛かった。自分だけの競走はダメですね。情けない。この分は決勝で出し切りたい」

6R

選手の写真です。
原田礼選手

 赤板前に後ろ攻めの隅田幸助が押さえにかかるとそれに合わせて楠木孝志郎が上昇し打鐘で番手で粘る形に。最終ホームでも競りに決着が付かず、もつれると原田礼がバックで篠原英雄をドカすと2センターで後方から捲り上げた福森慎太郎に合わせてタテへ踏むとそのまま前団を飲み込み地元で決勝進出を果たした。


 「作戦と全然違って焦った。すぐに楠木君は引くと思っていたので、バックでこのままではまずいと思いいつでも行ける体勢だけは取っていた。福森さんが仕掛けてきたのは雰囲気でわかったので、被る前にタテへ踏んだ。苦しい展開を凌げてホッとした」


 鳥越靖弘は原田を巧追して続いた。


 「恵まれましたね。最後は詰めていけたので調子は良い。欲を言えば、交したかったけど、今はそんな脚はないからね。それでも判断良く踏めてはいると思う」


 三浦靖は立て直して3着に入り高配当を演出。


 「何もしていない。気が付いたらあそこでしたね。急に良い流れが吹いて自分でもびっくりしている。このツキを生かしたけど、決勝はみんな強いからね。状態は悪くないと思います」

9R

選手の写真です。
山本伸一選手

 打鐘で竹内翼が先行に立ちスピードを緩めた所で山本伸一がすかさず巻き返す。山本は打鐘4、角で竹内を叩き切ると久木原洋の仕掛けを合わせて出させずペース駆けに持ち込み最終バックを通過。そのまま後続の巻き返しを許さず末良く押し切った。


 「行くべき所で行けましたね。作戦はノープランだったけど、どんな展開でもすかさず仕掛けようと決めていた。上がりタイムも良くて自分が思っている以上に仕上がりつつある。後はそれが噛み合えば、もっと良くなってくると思う」


 有賀高士がしっかりと続いてワンツーを決めた。


 「準決の展開で付いていかないと今後、生きていけないですから。意地で付いていきましたよ。山本君が強いですね。彼は一周半モガけるから作戦はなかった。大木(雅也)君も強いね。交されたかと思った。3番手から伸びてくるとは。状態は悪くないんじゃないかな」


 大木雅也は初手から中近勢を追走して決勝進出。


 「久木原君が前受けしなければ、その3番手を回るつもりだったけど、前受けしたので、中近勢の後ろを回った。山本君がまさかカマすと思っていなくて、思わず口が空いてしまったけど、調子が悪いわけではない。それどころか余裕もあるので、調子は良いぐらいですね」

10R

選手の写真です。
山岸佳太選手

 打鐘で後方から上昇して先行態勢を取った元砂勇雪を最終ホームで山岸佳太が一気にカマして主導権を奪う。バックで津村洸次郎が捲り出るも磯田旭に止められて援護を受けた山岸が逃げ切った。


 「元砂君が出させてくれた。もっと踏まされればキツかったかも。茨栃勢のS1の追い込み屋の人たちは信頼できるので、自分が主導権さえ取れば、しっかりと仕事してくれる。それが有難いですね。ギアは戻して正解。良いスピードでカマせて、末の粘りも良く踏み切れていた」


 磯田旭は捲り出た津村を止めるも元砂に内を掬われて3着に。


 「山岸君は仕掛けるタイミングや、スピードが良くて強かった。それだけですね。自分はやるべき事をしただけです」


 元砂は山岸に叩かれるも3番手を確保し磯田を仕事をした内を突いて2着。


 「山岸さんを合わせようと思えば、合わせられたけど、ホームで踏み合うと浜口(高彰)さんと共倒れになると思ったのと自分だけ脚を使ってのあの位置だったので、スタミナが持たないと思った。うまく3番手に入れて内が空いたので、踏んだ感じですね」


 

11R

選手の写真です。
河野通孝選手

 後ろ攻めの高橋和也が赤板前に上昇して打鐘前に誘導員をおろすと先行体勢に入る。打鐘過ぎに巻き返す松坂洋平に合わせて踏み上げて最終ホーム前に合わせ切りペース駆け。最終バックも別線の追撃を許さず、ラインで決まると思われたが、松坂と連結を外して4番手を確保していた河野通孝が2センターから踏み上げると小林信晴のけん制を乗り越えて突き抜けた。


 「前のレースが後輩が決勝に上がっていたので、自分だけ置いていかれるわけにはいかないと思って頑張った。松坂君と連結を外してしまったけど、打鐘で仕掛けてくれなければ、4番手の位置は取れなかったので、彼のおかげでもあります。最後も伸びた様に見えたかもしれないけど、小林さんが高橋君を庇いながら踏んでいたので、交せただけです。でも1着は嬉しいですね。決勝も後輩たちと頑張りたい」


 小林信晴は絶好展開も伸びを欠いて2着に。


 「高橋君もそこまでタレていなかったけど、早い段階から踏んでいたので、最後まで援護しようと。でも踏み込んだら思った以上に伸びてしまって慌てて外に振ったけど、河野君は止まらなかった」


 高橋は打鐘から一周半駆けて3着に粘り込む。


 「初日が良くなかったので、しっかり長い距離踏もうと思った。緩める所がなくてキツかったけど、しっかりレースを作れたので、悪くはないと思う」