こうち競輪

KOCHI KEIRIN

74#


4月13日

検車場レポート

1R


 1レースの1番車には佐藤博紀が据えられた。4月伊東でこそ優参を逃がすも、3月川崎、広島で連続して決勝に進出と着実に力をつけている。1月大宮記念では3勝をマークと長走路も苦にしていない。ここは首位発進を決めたいところだ。
 「状態は変わらずこれていますね。高知は今回が初めてです。なのでイメージは分からないです。ただコーナーが長いって聞いたんで見すぎるのは良くないですね。いつもどおり仕掛けて、3人で決められるように頑張ります」
 その佐藤を目標とするのが十文字貴信だ。前場所の平塚では途中欠場も、その不安を払拭しての参戦となった。
 「練習もしっかりできたし、コンディションは良いです。前回の途中欠場の影響もまったくないですね。佐藤君とは連係はあるんですけど、番手は初めてですね。強いのでしっかりと付いていきたいです。まずは初日をしっかりとクリアしたいですね」

2R


 一戸康宏は今シリーズが初の記念参戦だ。練習中の落車の大怪我からようやくS級に昇級も、1月松戸で落車。地元の大宮記念も欠場を余儀なくされたが、この舞台まで辿りついた。
 「ここまで長かったですね。ようやくこの舞台までこれました。状態は問題なくこれていると思います。自分の力を出し切れるように。持ち味を出し切れるようにやっていきたいです」
 連係する河野通孝は状態の良さをうかがわせ、自転車を組み立てるときも常に笑顔だった。
 「今回の追加は前回の最終日に言われました。間が3日だけしかなかったんですけど、ケアもできましたね。今回は師匠の十文字(貴信)さんだったり、練習仲間の杉森(輝大)もいるんで勝ち上がりたいですね。1レースで師匠が決めてくれると思うので続けるように。一戸君とは初めてなんですけど、すべて任せてやります」
 関東コンビに対するのが山形一気だ。近況は落車が多く一息も、自在性に富んだ走りを強みに侮れない。
 「明日は何でもやっていきます。練習も普通にやりました。状態は悪くはないんですけど、良くもないですね。追加ですけど、疲れもないんであとは結果だけですね」

3R


 このレースで中心となるのは津村洸次郎、松尾信太郎の福岡両者だ。津村はF1戦では3場所連続で予選を突破し、3月取手では優参も果たすなど、ここにきて調子を上げてきている。
 「状態は悪くはないんですけど、500(バンク)は久しぶりなんで、そこがちょっと不安ですね。でも慌てずに仕掛けていきたいですね。松尾さんとは連係はあったと思います。安心して駆けていきたいですね」
 連係する松尾信太郎は3月豊橋でS級初優勝を無傷で遂げた。ただ、前場所の4月伊東で落車しており、少し不安な顔ものぞかせた。
 「車券的に人気になりそうですかね? 緊張するな(笑)。前回も初日に坂本健太郎さんを差せているし、状態的には良いと思います。落車に関しては体は大丈夫なんですけど、自転車が不安ですね。見てもらってきたんで、大丈夫だと思うんですけど。まずは今日指定練習に乗ってみて、感じを確かめたいと思います」

4R


新田康仁選手

 1月平塚の落車で大ケガを負った新田康仁(写真)は復帰戦の前回伊東は連勝の勝ち上がり。順調に回復している。
 「ケガをしてから練習量は落ちたけど、やれる範囲でやっています。前回の復帰戦はマーク戦でしたからね。ただ、前に付いていけたし、意外とレースになりました。今回は復帰2場所目。初日は自力なので、どれだけ走れるか不安ですね」
 楠木孝志郎は2場所前の松阪で117着と大暴れ。大ケガを乗り越え、本来のスピードを取り戻しつつある。
 「復帰した当初はボロボロだったんですが、松阪でかなり手応えをつかめました。これからもっと調子を上げていきたいですね」

5R


掛水泰範選手

 掛水泰範(写真)は3月の大宮、広島で連続優出。好リズムで地元記念を迎えた。
 「ここ2場所は同じぐらいの点数の人が多かったし、それで決勝に乗れたと思います。最近はバックを取る競走で粘れているし、踏めている感じはします。初日はしっかり突破したいですね」
 吉原友彦は近況パッとしないが、流れを変えるために試行錯誤を重ねている。
 「最近の成績は良くないんですけど、調子自体は悪くないんですよ。前回の別府が終わってから間隔も空いたので、ダメなところの対策も考えながら練習してきました。自在に何でもやって結果を出したいですね」

6R


中井俊亮選手

 中井俊亮(写真)は3月小倉でS級初Vを達成。しかも逃げ切り3連勝と内容も申し分がなかった。
 「優勝は自信になりました。積極的に主導権を取っていることが結果につながっていると思います。高知は過去2回A級で走って2回とも決勝に乗れているし、イメージは悪くないですね。一戦一戦、勉強だと思って頑張りたい。準決勝には乗りたいですね」
 亀井久幸は中井との対戦に頭を悩ませる。
 「中井君は強いし、どう走ればいいのか。難しいですね。最近の成績はあんまり良くないけど、今は力をつける時期だと思ってます。調子は悪くないし、もう少し点数を上げていきたいですね」

7R


 杉森輝大は2月伊東で待望のS級初優勝。ここは先行一車のメンバー構成で負けられない。
 「伊東の優勝は番手戦ですからね。鈴木謙太郎君のおかげです。でも、徐々に力はついてきていると思うし、少しずつ成績も上がってます。もうワンランク上にいけるようにしたいですね。明日は先行一車なので、しっかりモノにしたい」
 和田健太郎は前回岸和田の準決勝で落車したが、幸い軽傷で済んだ。
 「ケガは擦過傷も何も本当になかったんですよ。だから練習は普通にやってきたし、何も問題ないと思います。明日は杉森君の番手ですね。杉森君が勝てるようなレースをしてくれればいい」

8R


山本伸一選手

 山本伸一(写真)は直近3場所で優勝2回。ここに来て急激にパワーアップしている。元高知籍で地元意識は持っている。
 「特に何か変えたわけじゃないけど、結果が出ているので、自信もついてきました。前回からちょっと空いたので、上積みもある。ここには2日前に入って、深谷(知広)や高知のメンバーと練習しました。高知は競輪選手としての原点の場所。いい走りをして恩返ししたいですね」
 坂上忠克は近況目立った活躍こそないが、安定した戦いぶり。初日は競りになったが、山本の番手死守に専念する。
 「山本君の番手なんですけど、戸邉(裕将)さんが来るって聞きました。何とか死守できるように。それだけですね。練習はボチボチやってきたんですが、最近は疲れが取れにくくなっているし、ちょっと不安ですね」

9R


 一次予選のラストは北日本勢が強力だ。坂本周輝はここ3場所で優出2回。予選クラスでは力が一枚抜けている。
 「特に何も変えていないんですが、最近は結果も出ているし、いい感じですね。調子は普通。前回が終わった後も変わらずやってきました。しっかり初日は突破したい。いけるところから仕掛けます」
 紺野哲也はしぶとい走りで成績をまとめている。
 「前回の京王閣の前から腰痛が出て、納得のいく練習はできていない。まだ痛みはあるので、少し不安ですね。(坂本)周輝の後ろは初めて。しっかり付いていきたい」

10R


深谷知広選手

 深谷知広(写真)は3月名古屋ダービーで1年8カ月ぶりのG1優出。12年に東西王座戦を制した地で輝きを放つ。
 「前回の平塚は結果が出なかったけど、感じは良かった。岸和田は家事都合で欠場したんですが、状態は問題ないです。昨日、高知に入って練習しました。練習の感じはいいので、あとは結果ですね。ダービーに向けて、いい走りをしたい」
 柴崎俊光は深谷と久々の連係。集中力を高めてレースに臨む。
 「深谷君とは何年か前の青森記念の初日以来になりますね。3日ぐらい前に一緒に練習したけど、むちゃくちゃ仕上がってました。離れないようにしっかり付いていきたいですね」
 神山雄一郎は2月静岡で通算99回目の記念制覇。今シリーズも自身の持つ記念優勝の最年長記録更新に挑戦する。
 「間隔が空いたので、しっかり練習はできました。感じは良かったし、うまく調整できていればいいんですけどね。明日は小松崎(大地)君に任せて頑張ります」

11R


原田研太朗選手

 原田研太朗(写真)は中四国を代表する機動型だ。今年は年頭の立川で記念初制覇。その後も好調を持続している。
 「松山記念が終わって2週間ぐらいあったので、セッティングとか試したい練習がしっかりできました。ダービーも近いし、体調だけは崩さないようにしたいですね。明日は地元のノリ(佐々木則幸)さんに任されたので、自分の役割をしっかり果たします」
 地元の佐々木則幸は3月名古屋ダービーで落車負傷。約1カ月ぶりの実戦になる。
 「腰の打撲がひどくて、10日ぐらい動けなかった。あのあと3週間ぐらいあったんですけど、休んだ分を取り戻すのに時間がかかりました。正直、もう少し時間がほしかったけど、そんなことも言ってられないですから。原田君に集中して付いていきます」
 武田豊樹は今年に入って勝ち星ゼロ。それでも前回玉野記念では今期初優出を果たすなど、徐々に復調している。
 「玉野の感触は悪くなかったし、体調はいいですね。終わってからは普通にトレーニングして、ここに来た感じです。(静岡ダービー前は)ここが最後になるので、頑張りたいですね」

12R


村上義弘選手

 村上義弘(写真)は3月の名古屋ダービーを制覇すると、前回の松山記念も決勝2着と好走。今シリーズも一戦入魂のスタイルを貫く。
 「松山が終わって、ちょっと練習しすぎて、腰を痛めてしまった。ケアはしっかりしてきたけど、それがどう出るかですね。明日は佐川君に任せて。集中して一戦一戦、頑張ります」
 佐川翔吾は前回の小倉で準V。相変わらずの先行力を見せている。
 「小倉の決勝は中井(太祐)と野原(雅也)がいて近畿別線になったんですけど、結果3人で決まって良かったです。昨日は稲川(翔)が川崎記念を優勝して、すごいいい刺激になりました。村上さんの前を走るのは3回目。過去2回は意気込みすぎたので、今回はもう少し落ち着いて走りたいですね」
 園田匠は今年に入ってパッとしなかったが、前回防府で準優勝。ようやく上向いてきた。
 「ダービーの後に日韓競輪に参加したけど、韓国のシンプルなタテのレースで初心に返れたし、競輪を楽しめてリフレッシュできました。前回の防府も思ったより走れました。今は韓国から選手が来ていて、一緒に練習しているので、すごくいい刺激を受けてます」

4月14日

検車場レポート

1R


 オープニングレースは打鐘過ぎ4コーナーから伊代野貴照が主導権を握る。伏兵の村上卓茂が番手から鋭く追い込んで1着。波乱の幕開けとなった。
 「もっと早めに佐藤君が巻き返してくるかと思ったけど来なかったですね。それと伊代野君のかかりも良かった。最後は守谷(陽介)が来ていたけど、その動きは見えていたし、迷わず踏みました」
 人気の佐藤博紀は7番手まくり不発。最終2センターからインコースを突いた十文字貴信が2着に突っ込んだ。
 「佐藤君が警戒されていて、なかなか厳しかったです。展開的には余裕があったので、内へ降りていきました。ゴール前は落車がよぎって思い切り突っ込めなかった。体調は良いし、自転車の感じは良い」
 佐藤博紀は人気に応えられず6着に敗れた。
 「ずっと(守谷陽介に)見られている感じで、仕掛けられなかった。中途半端になってしまった」

2R


 赤板2コーナーから後ろ攻めの愛敬博之が上昇し、打鐘過ぎに先頭へ。中団では山形一気が一戸康宏を執拗にけん制。ようやく最終2コーナーから7番手まで下げた一戸が仕掛けると、山形も合わせてまくる。しかしスローの展開で前団は捕らえられず。最後は先行した愛敬の番手から小川将人が抜け出した。「最高ですね」と小川は笑顔で検車場に引き揚げてきた。
 「逆に心配になったくらい。後ろで何かがあったのかなと。来たら合わせるつもりだったんだけど、駆ける相談なんかもしてなかったし。でも結果的に愛敬君とワンツーなんで良かったです」
 結果的に主導権を握る形となった愛敬博之が2着に残り、愛知ワンツーを決めた。
 「先行ではないです(笑)。あれなら駆けんでも良いと思ってました。後ろを見ると一戸君も内を突いてたし、まだいいかなって感じでしたね。たまにはこういう競走もありですね」
 徳島コンビは3、4着で勝ち上がりを決めた。室井健一は3着も気持ちは複雑そうだった。
 「競走って感じじゃなかったですね。中団取れたし山形(一気)と決まったと思ったけど。でも勝ち上がれたんで」

3R


中野彰人選手

 打鐘前から上昇を始めた津村洸次郎に合わせて中団の古川尚耶が踏み込んで先行策に出る。津村は7番手に逆戻り。すんなり4番手を確保した中野彰人(写真)が最終2コーナーから鮮やかにまくって快勝した。
 「前回失格しているし、今日は朝から緊張してヤバイと思いました。でも、意識してもレースが小さくなるので、しっかり仕掛けようと。とりあえず勝てて良かったです」
 藤原誠がきっちり食い下がって中近ワンツー決着となった。
 「展開が向きました。上出来ですね。踏み出しでいっぱいだったけど、何とか離れずに付いていけて良かった。最後は全然差せる感じじゃなかったですよ」

4R


楠木孝志郎選手

 後ろ攻めの楠木孝志郎(写真)が打鐘過ぎに一旦インを斬ると、山田隼司がすかさず叩いて最終ホームは一本棒。中団に収まった楠木は、後方からまくり上げてくる新田康仁に合わせて2コーナーで仕掛けると、出脚のスピードも良く軽快にまくり切った。
 「体の状態は良いと思う。新田さんが来る前にいこうと思っていて、それだけをずっと考えていた。あれ以上ない理想の展開でしたね。小原さんを連れ込めなかったことが残念」
 2着にはゴール前差し迫った坂本亮馬が入り九州ワンツー。
 「楠木さんが強かったですね。ただ抜くだけならできたかもしれないが、新田さんをさばくことなど援護することを考えていたら、交わせなかった」
 人気の新田康仁は不発となり勝ち上がりに失敗。
 「打鐘過ぎでしっかり(前を)斬りたかったけど、躊躇してしまった。気持ち的にも弱気だったし、体的にも動かなかった。そこが反省点です」

5R


 地元の掛水泰範が首位発進を決めた。後ろ攻めから上昇した掛水に対して、前受けの三浦雄太は掛水の番手狙いに。しばらく競り合いは続くも、野本翔太が最終1センターで番手を死守。直線に入り吉原友彦、鈴木誠が強襲するも、掛水が押し切った。
 「緊張しましたね。何とか(野本)翔太も頑張ってくれてるのが分かったし。やり過ぎるくらいはやってないんですけど、仕上がってるみたいな感じではないですね。明日はこれじゃ厳しいと思うんで、立て直して頑張ります。明日は思い切っていきます」
 8番手から仕掛けた吉原友彦はバックで3番手に入ると、直線で外を伸びて2着。レース後は反省点を口にした。
 「展開が向いたけど、自分の弱気さが出ちゃいましたね。バックで休んじゃって失敗したかと思いました。でも2着に入れたんでよかったです」
 地元の野本翔太は確定板は逃がすも、何とか4着で二次予選進出を果たした。
 「えらかった、マジできつい。僕何着ですか? 4着、よかった。狙ってくるのは想定内でした。絶対どこかが狙ってくるやろうと。そのあとは流してから踏み上げていったし休むところもなくて。でもヤス(掛水)も1着だし、良かったです」

6R


 後ろ攻めの渡部幸訓が打鐘過ぎに押さえて先行。前受けから7番手まで下げた人気の中井俊介は最終ホーム手前からすかさず巻き返す。中団先まくりの亀井久幸を乗り越えた中井がそのまま後続を引き離して力の違いを見せつけた。
 「前を取って、下げてのレースになってしまった。本当は先行したかったんですけどね。でも、落ち着いていけたし、余裕はありました。先行してないから何とも言えないけど、踏んだ感触は良かったです。明日もしっかり頑張ります」
 ベテランの金田健一郎は離れながらも懸命に中井を追って2着をキープした。
 「よう頑張ったでしょう。前まで遠すぎましたね。後輪を見ていたけど、見えなくなった。中井の3倍は疲れましたよ」

7R


中澤央治選手

 打鐘過ぎの2センターで四国勢3名が落車するアクシデントがあり、最終周回は6名での競走。杉森輝大がホームで前団を叩くと、後藤彰仁が番手に飛び付く。杉森が流しているところを佐野梅一が2コーナーから一気にまくり切る。最後はベテランの中澤央治(写真)が抜け出し、1年8カ月ぶりの勝ち星を挙げた。
 「後ろに杉森君がいたから、頑張ってもハコ3かと思ってた。ウメ(佐野梅一)が頑張ってくれました。彼にしては踏む距離が長かったですね」
 競りをしのいで杉森の番手を死守した和田健太郎が2着に突っ込んだ。
 「杉森君があのままホームから駆けてもきつかったし、難しかったですね。追い上げるのも苦しかった。余計なアドバイスをしてしまって悪いことをしました。綺麗にラインで決められれば良かったんですけどね」

8R


 後ろ攻めの田中陽平が斬った上を、山本伸一が押さえて最終ホーム前に先頭へ。このまま先行策かと思われたが、緩めたところを前受けから8番手まで下げた大畑裕貴が一気にカマして最終的に主導権。叩かれた山本だが、3番手に抜け出し最終バックから仕掛けるとスピードの違いでまくり切る。山本はそのまま2着に4車身差の圧勝も「1着取れてうれしいですけど、内容は全然ダメですね」と自己評価は厳しかった。
 「先行を期待して後ろも競りになっているのに、あれでは。500(バンク)の駆けるタイミングをちょっと逃がしました。ちょっと遅かったですね。しっかり仕上げてきたけど、緊張もあってちょっと動かなかったです。明日以降何とか上に行って役割を果たしたいです」
 2着の幸田光博は大畑への感謝を口にする。
 「大畑がホームで(山本が)流したところを行ってくれました。緩んでたけど行くとは思わなかったです。大畑のおかげですね。自分としては思ったより感触はよかったです。暖かくなってきたし、寒さとか風もなくてよかったです」
 単騎の山口貴弘が3着で二次予選進出を決めた。
 「大畑が行ったときにスイッチしたかったですね。一番外で苦しくなりました。キツかったです。もう一杯でした。でも練習やってきたし、けっこう乗ってきたんで、それが出ましたね」

9R


佐々木雄一選手

 後攻めの坂本周輝が打鐘過ぎの4コーナーから飛び出してハイペースで駆ける。中団を確保した岡本大嗣は最終2センターからのまくり追い込み勝負。これを紺野哲也が大きく外に振ると、3番手の佐々木雄一(写真)が空いたコースを鋭く突き抜けた。
 「僕は3番手に付いていただけ。何もしていない。(岡本の)スピードがちょっと良かったですね。余裕はあったし、もうちょっと車間を空けるなり、何かできれば良かった。体は軽かったです」
 岡本の惰性をもらった小島雅章が直線で外を強襲した。
 「岡本が注文どおりの走りをしてくれました。あれが岡本の勝ちパターンですからね。岡本が伸びていたから付いていって、最後は伸びましたね。感じも良かったです」
 岡本大嗣は3着で初日をクリアした。
 「前を取ったのが良かったですね。2コーナーから仕掛けてもやられると思ったので、まくり追い込みになりました。何とか届いて良かったです」

10R


深谷知広選手

 後ろ攻めの深谷知広(写真)が赤板過ぎの2コーナーから上昇。中団の小松崎大地にしばらくフタをしてから最終ホーム前に松岡貴久を叩いて先行策に出る。2コーナーからさらに踏み上げて加速した深谷が直線でもタレることなく力強く押し切った。
 「しっかり粘れて良かった。かかりが良かったですね。久し振りに逃げ切れました。今回から新車だけど、先行した感じは問題ない。これからもっと煮詰めます」
 深谷マークの柴崎俊光が懸命に食い下がって2着を確保。
 「付いていていっぱい。迫れるどころじゃないですね。深谷君は相当仕上がっている。付いていけて良かった」
 中部コンビを追っていた山賀雅仁がそのまま3着に続き、優秀戦に駒を進めた。
 「仕掛けようと思ったけど、全く車が出なかった。力みが出て動きが固いですね。久しぶりに走ったし、明日の方が良くなると思う」

11R


菅田壱道選手

 唯一の3車ラインとなった北日本勢が最終的に主導権を握る。先導役の飯野祐太は、前受けから8番手まで下げた小嶋敬二が反撃を開始すると最終ホームからスパート。一方で4番手を奪取した武田豊樹が小嶋に合わせて1センターから先まくり。武田はスピード良く、最終3コーナーで北勢をまくり切る。そのまま押し切るかと思われたが、原田研太朗が8番手まくりで前団を飲み込み、直線内を突いた菅田壱道と1着を分け合った。
 「役割を果たせなかったのが反省点ですね。ノリさん(佐々木則幸)を連れて行かないと。結局いつもの形になってしまいました。最後は何とか届いて良かったですけど、終わったと思いました。脚は良いんですけどね」
 菅田壱道(写真)は1着にも反省が口をついた。
 「番手だったんで、脚の感触はあんまり分からなかったですね。周りの動きは良く見えてましたけど、番手の技術がまだまだですね。飯野さんに迷惑かけてしまいました。最後は内を突いてコースを見ていけましたね」
 4着に終わった武田豊樹だが、レース後には笑顔を見せながら「単騎は別に関係なかったですね。状態は悪くはないですよ。また明日ですね」。
 飯野祐太はシンガリ負けにも前を向く。
 「感じは良かったんですけどね。ちょっと踏むポイントが。高知は走りやすいですし、またそこらへんを修正して明日以降頑張ります」

12R


中村浩士選手

 最終レースは3番手から先に動いて斬った小埜正義を松岡篤哉が叩いて前に出るが、その上を一気に仕掛けた佐川翔吾が最終ホーム過ぎに主導権を握る。番手の村上義弘は車間を空けて後続をけん制。直線で鋭く追い込み、白星スタートを決めた。
 「佐川の頑張りに尽きます。車間を空けてラインで決めようと思ったけど、小川(勇介)が来たのが見えたので。もうワンテンポ待っても良かったですね」
 小埜のまくりは不発。そこからコースを突いた中村浩士(写真)が2着に突っ込んだ。
 「小埜が動いて動いて、また行って、本当に強かったです。500なんで待ってから最後は踏みました。本当に今日は苦しくて、余裕もなかったんですが、振り絞って踏んだら伸びてくれました」
 近畿ライン3番手の椎木尾拓哉が3着で優秀戦進出を果たした。
 「3番手は難しいですね。村上さんの後ろで下手なレースはできないと思ってました。内は締めていたけど、最後は中村さんに入られてしまった。脚は大丈夫です」
 佐川翔吾は直線で力尽きて6着に敗れた。
 「落ち着いて走れたと思います。残れるように駆けたつもりだけど、出てからあんまりかかってなかったですね。感触は悪くなかったし、明日また頑張ります」

4月15日

検車場レポート

6R


小埜正義選手

 6Rからが二次予選。打鐘過ぎに斬った小埜正義(写真)を掛水泰範が押さえて前に出ると、さらに小嶋敬二がスパート。掛水が突っ張り切って主導権を握るが、後位がもつれて2コーナーで小川将人が落車。これを避けてまくり上げた小埜が前団を飲み込んだ。
 「落車を見てしまって反応が遅れたんですけど、自転車が勝手に避けてくれた感じですね。とにかく1回、前に出ないといけないと思っていたし、うまく走れたと思います。昨日、(山口)富生さんにセッティングを見てもらったので、感じは良かったです」
 南関コンビを追っていた古川尚耶が直線で土屋裕二を交わして2着に入った。
 「このメンバーで脚的には厳しいですからね。自分から動いても7、8、9着になってしまう。小埜さんに行ってもらって、人任せのレースになりました。でも、最後は土屋さんを抜けているから悪くないですね」
 土屋裕二は小埜とワンツーならず。反省の言葉を並べる。
 「後ろから抜かれたらダメですね。昨日、フワフワしていて、徐々には良くなっているけど、フレームが違うから。楽には付いていけているのに、これが今のデキですね。それでも何とか調整して頑張ります」

7R


小松崎大地選手

 後攻めの山本伸一が打鐘で先頭に立つが、前受けから7番手まで下げた小松崎大地(写真)がすかさず巻き返す。最終ホーム過ぎに山本を叩き切った小松崎が最後まで力強く踏み切り、番手の和田圭と1着を分け合った。
 「ラインがしっかりしているので、早めに巻き返していけばいいと思った。末はまだまだですけど、踏んだ感じは良かったです。明日はメンバーが強くなるけど、いつも通り持ち味を出して頑張りたい」
 番手の和田圭も直線で鋭く伸びて結果は1着同着。
 「前は勝手に残りましたね。しっかり抜きに行けば佐々木(雄一)さんまで決まったかもしれないのに、残そうと思って中途半端になってしまった。2人で勝ち上がれて良かったです」
 3着には直線でコースを突いた山口富生が食い込んだ。
 「久々に伸びた感じ。山本君が諦めずにずっと踏んでくれたおかげで、スピードを殺さずにいけた。最後も冷静に走れたし、近況にしては良いですね」

8R


坂本周輝選手

 後ろ攻めの楠木孝志郎が赤板1センターから上昇し、坂本周輝(写真)もこの動きに乗っていく。前受けの佐川翔吾はすんなり引いて7番手へ。楠木は別線の動きを警戒しながら、最終ホーム手前からスパート。坂本も楠木ラインを目標にホームから踏み上げると、バックで楠木をまくり切る。2コーナーからは佐川がまくっていき北勢に並びかけて直線に入るが、2着まで。坂本がそのまま押し切った。
 「記念の準決勝は初めてですね。佐川さんが引くと思わなかったけど、引いてくれて。前も駆けてくれて恵まれましたね。脚の感じも悪くないし、踏んだ感じも良いですね。高知とは相性が良いんですよ。最後はもう根性です。今日は先行して9着かなと思ったけど、ちょっとは自信になりました」
 坂本マークの伊藤大志が3着で準決勝への切符をつかんだ。
 「(坂本)周輝の踏み出しがすごかった。チャレンジャーの気持ちで行ってみろって言ってたけど、追走いっぱいで離れそうでした。でも3着に入れたので」
 佐川翔吾は2着にも笑顔はなし。反省ばかりが口をついた。
 「後ろに迷惑をかけてしまいました。佐々木(則幸)さんと一緒に上がれればよかったんですけど…。自分勝手なレースをしてしまいました。初手は前っていうのは考えてなかったです。脚的には悪くないんですけど」

9R


園田匠選手

 後攻めから一旦飯野祐太を押さえた後、上昇した山田隼司を前受けの中野彰人が突っ張る。それでも強引に山田が叩き切るが、愛敬博之は追わず中野が番手にはまる。中団の5番手を確保した松岡貴久が最終2コーナーからまくって前団を飲み込むと、これに乗った園田匠(写真)が鋭く追い込んだ。
 「久しぶりに恵まれました。あんなに余裕を持って前の方にいることは少ないですからね。貴久は連係も多いし、競走スタイルも分かっているので。ちょっと最後は抜きすぎましたね。でも、ライン3人で決まったのが良かった。昨日は苦しかったけど、セッティングを微調整したら、今日は息が上がらなかったし、良くなりました」
 九州コンビの後位を選択した地元の野本翔太が2着で準決勝進出を決めた。
 「どこを回っても良かったんですが、貴久も強いし、ノリ(佐々木則幸)さんのアドバイスもあって、この位置に決めました。昨日は4着だったけど、外併走をしのげて自信になった。今日は単独だったし、練習みたいな感じで回れました。前の2人のおかげ。ラッキーでした」
 松岡貴久は番手まくりの中野彰人を乗り越えてまくり切ったが、直線で力尽きて3着。
 「体は全然問題ないんですけどね。集中力がちょっと足りていない。いいのか悪いのか。ラインで決まったのが良かったです」

10R


神山雄一郎選手

 赤板過ぎの2コーナーから松岡篤哉が上昇し、中団の杉森輝大にフタをする。杉森は一旦7番手まで車を下げて態勢を立て直すと、最終2コーナーからまくる。逃げる松岡篤哉を杉森が一気に抜き去り、関東勢で上位独占の態勢。最後は番手の神山雄一郎(写真)がゴール前で粘る杉森をきっちり捕えた。
 「バックの風がすごく強くて、前はもっときつかったと思う。杉森は強いから信頼して任せていた。気持ち的にも余裕があったし、調子は十分だと思います」
 杉森輝大は神山の前で持ち味を発揮。ラインを上位独占に導いた。
 「特に今日は何も変えてない。単に初日が悪すぎました。あの展開は想定していたし、引いて自分のタイミングでいこうと思った。状態は悪くないです」
 3番手の稲村好将がしぶとく3着に流れ込んだ。
 「(杉森)が早めに巻き返してくれて。バック向かい風が凄かったからきつかったと思いますよ。余裕もあったし、神山さんの後ろなので今年一番気合が入りました」

11R


坂本亮馬選手

 赤板1センターから上昇した中井俊亮が打鐘前に主導権。合わせて動いた武田豊樹が5番手で、前受けの小川勇介はすんなり8番手まで下げる。先手を奪った中井は後ろの動きを警戒。武田が打鐘の4コーナーで仕掛けたのに合わせて中井もスパート。中井は合わせ切るも武田は瞬時に中澤央治をキメにいって番手を奪取。もつれる前団に対して小川は1センターから踏み出し、3コーナーで中井をまくり切る。最後は番手から坂本亮馬(写真)がゴール寸前差し切った。
 「朝起きてからもキツくて、アップも5分くらいしかできなかった。小川さんが強かったし、抜けているので状態は悪くはないです。でも今回は連日任せているし、可もなく不可もなくといった感じですかね」
 タイミングよくまくった小川勇介が2着で福岡ワンツーを決めた。
 「武田さんが早めに動いてくれてチャンスを生かせました。(坂本)亮馬の車番的に前になるとは思ってました。あとは流れの中で反応できました。体が反応してくれましたね。今日は本当に流れが向いてくれて。そこをきっちりと生かしきれました」
 武田豊樹は3着にも状態の良さをうかがわせた。
 「中井君に合わせられてしまいました。ちょうど合ってしまって。そのあとは小川君のまくりが遅いと思ったら早くきて。あそこから3の脚を使って余裕はあったけど、坂本君に締められた。でもしっかり力勝負できたし、悪くはないです」

 

12R


原田研太朗選手

 「クーリンカップ」は最終ホーム前に村上義弘を叩いて先行策に出た松坂洋平に対し、8番手から深谷知広がロングスパートで襲いかかる。前団の踏み合いを単騎の原田研太朗(写真)が豪快にまくり切った。
 「ピンピンだし、優秀で1着も初めてなのでうれしいですね。単騎というのもあって落ち着いて走れました。前をいい目標にして仕掛けられたのも良かったですね。脚の感じもいいし、明日もしっかり頑張ります」
 初手から終始、単騎同士の原田を追う形になった菅田壱道が2着に流れ込んだ。
 「本当は自分が村上さんの後ろにいて仕掛けたかったけど、1車後ろになってしまった。深谷が行ってすぐに行ければ良かったんですが、コーナーに入ったらもう前が仕掛けてました」
 8番手から力づくで南関勢を飲み込んだ深谷知広は3着。負けて強しのレース内容だった。
 「力勝負ができたし、きつかったけど、最後までしっかり踏めました。あれで3着に残れたのは収穫ですね。状態は悪くないと思います」
 山賀雅仁は深谷の巻き返しに対応できなかった。
 「これから(松坂が)かかるという時に来られて、ヨコかタテか迷いました。タテに踏んでもスピード差があったから飲み込まれていたと思う。ラインで大敗してしまったし、もうちょっとやりようがあったかもしれない」

4月16日

検車場レポート

10R


村上義弘選手

小松崎大地選手

 打鐘過ぎ4コーナーで先頭に立った佐川翔吾が後続を警戒しながら駆ける。8番手に置かれた小松崎大地はすかさず巻き返し、最終2コーナーで佐川をまくり切る。村上義弘(写真)はバックで3番手にスイッチすると、3コーナーから外を踏み込み、粘る小松崎をゴール寸前で捕らえた。

 「佐川が休んだタイミングで(小松崎が)来たので…。もうちょっとうまく判断できていたら、良かったんだけど。佐川は良いレースをしてくれたんですけどね。体調はそんなに変わるものでもないですよ」

 小松崎大地(写真)は強力な近畿勢を相手に真っ向勝負を演じた。

 「本当はもうワンテンポ早く仕掛けられたが、打鐘の2センターのところでかぶっちゃって。一旦車を抜いてから仕掛けました。本当は休みたいポイントがあったけど、早めの踏み返しになってしまった」

 松岡貴久は冷静な立ち回りから3着に突っ込んだ。

 「予想通りの展開でした。あとは村上さんの罠に引っかからないようにと。(坂本)亮馬が前でもあのレースになったと思うけど、自分が前だったので3着に入れました」

 松坂洋平は8番手まくり不発に終わった。

 「細切れだし、前を取るつもりはなかったんですけどね。カマシも考えていたけど、後ろに迷惑をかけてしまった」

 

11R


深谷知広選手

杉森輝大選手

 打鐘過ぎに先頭に立った山賀雅仁に対して、8番手まで引き切った深谷知広(写真)が打鐘2センターから一気にアタック。6番手から杉森輝大も深谷に合わせる形で仕掛ける。深谷は最終ホームで山賀を叩いて先制。番手の山口富生も懸命に続き、3番手は山賀のけん制をしのいだ杉森が確保。深谷はスピード良く駆けていくと、別線の巻き返しもなくそのまま力強く押し切った。

 「しっかり力勝負したかったんで。山口さんをゴール前しっかり連れ込めればよかったんですけど。無理矢理出たんでキツかったと思うんですけど。自分自身の調子は力勝負して先行してるんで悪くないです。自転車も修正点はあるけど、(静岡)ダービーに向けて徐々に良くなっていくように。明日も良い走りができるように頑張ります」

 中村浩士がコースを突き2着と力を見せた。

 「深谷君が強かったですね。自分としてはアンコだったけど、冷静にいけました。ちょっと自分の中でスペースがあれでしたけど、風がない分良かったです。初日は本当にキツかったけど徐々に体調も良くなってます。昨日もサウナに5回くらい入って。でも体調うんぬんより自力の頑張りや、流れが味方してくれている。決勝も良い結果を出せるように頑張ります」

 中部勢を追った杉森輝大(写真)が3着に流れ込み、決勝の切符をつかんだ。

 「今日は深谷の動きしか見てなかったです。それだけを考えてレースをしていこうと。初手で小川(勇介)さんが前行ってくれて、中団の良い位置が取れたのも大きかったです。あとは山口さんを追う形で。余裕もあったし、状態も良いですね」

 園田匠は後方から直線外を強襲したが、惜しくも決勝進出を逃した。

 「悪くはなかったんですけどね。最後まできっちり踏めたし、直線も伸びていた。次のダービーに向けて、いい手応えはつかめました」

 

12R


武田豊樹選手

菅田壱道選手

 武田豊樹(写真)が今年初勝利を飾った。レースは後攻めの坂本周輝が打鐘過ぎの4コーナーから主導権を握る。すんなり中団に収まった武田は最終2コーナーから軽快なスピードでまくって快勝した。

 「今年初勝利ですけど、レース数自体が少なかったですからね。結果が出ていないだけで、玉野のときから感触は良かった。でも、こういうシーズンは今までなかったですからね。1着を取るよりも、どういうレースをするかが大事。何よりも高知では追走義務違反で迷惑をかけていたので、何とか決勝に乗りたいと思ってました」

 神山雄一郎が完璧マークで2着。武田の強さを称えた。

 「強い武田が完全に戻ったね。出切ってからのペース配分もうまかったし、ゴール前も強かった。自分の状態はまずまずだと思います」

 菅田壱道(写真)が神山後位に切り替えて3着をキープした。

 「武田さんにすんなり中団を取られたのが痛かったですね。椎木尾(拓哉)さんが付いてきて、武田さんが5番手ならまた違ったと思う。ちょっとスピードが違って何もできなかった。自分の技術不足ですね」

 人気を集めた原田研太朗は前受けから8番手に下げて見せ場なく敗れた。

 「あの展開なら下げるしかないと思ったし、2車は難しいですね。もう1車前の位置がほしかった」

 

 

<最終日9R ルーキーチャンピオンレース>

 最終日の第9レースに107回生によるルーキーチャンピオンレースが行われる。3日目の朝早くから続々と集まってきた新世代を代表する9名が、翌日の一発勝負に備えた。

 注目はこの新世代の代表格で、S級でもすでに存在感抜群。1月伊東のS級初優勝以降、4Vをマークしている吉田拓矢だ。在校6位ながら第1回の記録会でゴールデンキャップを獲得。当時から注目を集めていたが、ここまでは前評判以上に、スター街道を歩んでいる。茨城3人の並びが注目されたが、吉田は番手となった。

 「僕が番手ですね。並びはすんなり決まりました。鈴木(竜士)さんが踏み出しが良いんで離れないように。ここに来る前に茨城の3人で宇都宮に2日間行って午前、午後としっかり練習したんですけど、練習では付いていけてますね。ヨコの練習はしていないですけど、番手なりの仕事はしていきたいです。疲れも取って練習の感じも悪くないです。500(バンク)は好きなんで、しっかり頑張ります」

 茨城の先導役となったのは鈴木竜士だ。吉田に続くようにS級特進を果たすと、2月京王閣では単騎ながらS級初優勝するなど評価は高い。

 「自力でやりたい気持ちが強いんで僕が先頭です。気持ちは入ってるし、ラインで決められれば。ここに向けて3人で宇都宮で練習もやってきたし、3人の誰かが獲れる競走をしていきたいですね。最近は体調を崩して体重も減ったんですけど、もう戻ってきました。500バンクは大宮で2回走ってるし、長いってイメージはないですね」

 山岸佳太が茨城の3番手。突き抜けるイメージはないとしながらも、検車場では笑顔で自転車を組み立てていた。

 「並びはもめても仕方ないしすんなり決まりました。吉田君も鈴木君も強いし、連係して走る練習をメーンに宇都宮では練習してました。500(バンク)は好きだし、練習は街道メーンなんで平べったい感じが同じで良いですね。茨城の中から優勝者を出せるように。吉田君が真ん中で強烈ですけど離れないようにいきます」

 その茨城トリオへの対抗一番手となるのが、107期の卒記チャンプの新山響平だ。吉田、鈴木同様にS級優勝もしており、ライバル心ものぞかせた。

 「練習し過ぎてコンディション的にはそれほどって感じですかね。3月の松山記念では準決勝で全然通用しなかったです。その経験を生かしたいです。ここに向けての練習は特にせず、普段通り地元の33バンクで練習してきました。山岸さんとはA級のときに走りましたけど、その他のメンバーとは初めてです。一番茨城勢は意識しますけど、しっかり主導権取って勝てるように。そしてお客さんに魅せるレースをしたいです」

 堀内俊介は新山の番手を選択した。ここに来る前に新山とも練習をしてきたようだ。

 「新山君の番手にいきます。番手戦は初めてですね。3月中旬に静岡で2、3日くらい一緒に練習しました。練習では離れてしまったので、集中していきたいですね。良いレースをしていきたいです」

 中四国勢は別線となった。小川真太郎は何でもありの走りを示唆し一発を狙う。

 「一人でやります。(取鳥)雄吾とも一緒に練習はしたし、雄吾も付くんだったら『全開で行きます』と言ってくれたけど、1回限りなんで。2人とも悔いがないようにと。高知バンクはアマチュアから走ってるんで大丈夫です。僕は何でもやりたいタイプなんで、何でもやっていきたいですね」

 取鳥雄吾は2場所連続完全Vで、次場所に特進がかかっている。

 「自分でやります。2月広島で膝を疲労骨折したけど、ゆっくり休んで、逆によくなりました。次場所で特昇がかかってるんでそっちの方が緊張してますね。今回は動けなかったら課題、動ければ自信になると思うので。500(バンク)は初めてですけど、チャンスがあれば。力を出し切って頑張りたいです」

 中近の両者もお互い分かれて単騎勝負となった。廣田敦士は2月高松後にインフルエンザになったが、ようやく体調も戻ってきた。

 「(2月)高松でインフルエンザになって、そのあと休んだんですけどもう大丈夫です。高知のイメージも悪くないし、仕上がりは良いですよ。みんな茨城勢には勝ちたいと思ってるし、力を出し切れるように」

 最年長の小林史也は落ち着いた様子で検車場に現れた。単騎にはやはり不安があるようだ

 「自分が一番弱いと思ってるし、自力主体にいこうと。単騎は何回かあるけど、やっぱり難しいですね。ここ2場所はあまり良くなかったけど、疲れも取れたし力いっぱい頑張ります」

 

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