京王閣競輪

KEIOKAKU KEIRIN

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決勝戦レポート

岡田 征陽(東京)

岡田征陽が地元の意地でⅤ

 地元から唯一のファイナリストとなった岡田征陽(写真)。「東京のみんなの想いを背負って走れたのがうれしかった」と、仲間の声援を力に変えて、見事地元記念を制覇した。
 「初日の時点で、後閑(信一)さんが敗退してしまって。本当なら河村(雅章)も入れて決勝を走りたかったけど、準決でああなって。それは番組のこともあるのでしょうがないですけど。(決勝は平原)康多君と知れた仲なので、黙って付いていきました。地元(優勝)は格別だし、素直にうれしい」
 グレード戦での優勝は3年ぶり。落車や怪我に悩まされてるも、腐らずに戦い続けた。
 「良くなってきた時に落車があって。今年はどうなるんだろうと。周りの助けも借りてようやく、こういう舞台へ戻ってこられました」
 「G1からは離れていたけど、このグレードのレースで走れるのは選手としてうれしい」と、13年にはSS班も務めた岡田が、大舞台へ返り咲くために新たな歩みを進める。
 「まずは来年の(当所)ダービーを目標に。今回は地元だから獲らせてもらったけど、今後は他の記念でも優勝争いができるように頑張ります」
 
 平原康多は岡田に交わされて準V。それでも、流石のレース運びで岡田とゴール勝負を演じた。
 「新山(響平)と力勝負をしたいなと思っていたので、良かった。いい位置からまくっているんですけど、脚を使っているぶん、苦しかったですね。京王閣は毎回自分が獲れない。でも、しっかり大役を果たせて終われていますね。終わってからすごい充実感がありますね。状態は前回よりもいい。競輪祭に一番いい状態にもっていければ」
 
 埼京勢に付けた勝瀬卓也が、しっかり続きラインで上位を独占。「バイク誘導みたいだった」と、新山をあっさりまくりで沈めた平原のパワーに改めて驚愕した。
 「レースは単調だったけど、平原君はああなると予想していただろうし。難しくしないで、自分が一番いい位置を取りましたね。南関でああいうタイプはキリ(桐山敬太郎)くらいなので、勉強になります。でも、平原君はラインがあったからあそこから行ってくれたんだと思う。これは誰も来れないと思いました。(競輪祭の権利を獲得できて)平原君のおかげですね」
 
 まくり追い込みで優勝を狙った浅井康太だが、届かず4着。
 「今日も理想の組み立てではありました。展開によっては先行も考えていたけど。自信もあったし、体と相談してあの位置で。(新車にした)自転車は出ているので、煮詰めて。次の武雄記念でも使います」
 
 渡邉一成は思惑通りにいかず、後方に置かれて万事休す。上がり10秒6のまくりでも6着まで、前が遠かった。
 「ちょっと他人を頼り過ぎましたね。響平が押さえたら、浅井が叩いてくれないかなって思ったんですけど。そうじゃなくても、3番手を取り合いになるかなと。まさかの展開でした」
 
 果敢に風を切った新山響平だが、結果はシンガリ負け。
 「悔しい以前の問題ですね。脚力的なところ。踏み直しもイマイチでした。力の入り方がよくない。いつもと違った。わからないけど、緊張ですかね」

 

レース経過

 号砲で渡邉一成がサッと出て前受け。渡邉―山崎芳仁、浅井康太―近藤龍徳、平原康多―岡田征陽―勝瀬卓也、新山響平―佐藤友和で周回を重ねる。
 赤板と同時に新山が上昇を開始。平原が新山ラインに切り替えて続く。2コーナー過ぎに新山が前団を押さえて先頭に。渡邉はあっさり車を引いて、新山―佐藤―平原―岡田―勝瀬―浅井―近藤―渡邉―山崎の隊形に。新山はしきりに後続の動きを確認するが、別線からの反撃はなく、最終ホーム入り口から一気にペースを上げて先行態勢に入る。これで絶好となったのが、すんなり3番手を手にした平原。2コーナーからまくると、何の抵抗も受けずに3コーナーでは新山を捕らえて、そのままライン3人で出切る。追って浅井も外へ踏み出すが前が遠い。スピードを落とさず直線に戻った平原が押し切るかに、ゴール寸前で岡田が一伸び。逆転で地元Vを飾った。

車番 選手名 年齢 府県 期別 級班 着差 上り 決まり手 S/B
8 岡田 征陽 36 東京 85 S1 11.0
2 平原 康多 34 埼玉 87 SS 1/2輪 11.1 B
4 勝瀬 卓也 39 神奈 84 S1 1/4輪 10.9
1 浅井 康太 32 三重 90 SS 1/2身 10.8
7 近藤 龍徳 25 愛知 101 S1 1/2身 10.8
3 渡邉 一成 33 福島 88 S1 タイヤ 10.6 S
9 山崎 芳仁 37 福島 88 SS 3/4身 10.6
5 佐藤 友和 33 岩手 88 S1 1/2身 11.2
6 新山 響平 22 青森 107 S2 5身 11.8

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